一途な両片想いとエリート課長の淫らな溺愛

書籍情報

一途な両片想いとエリート課長の淫らな溺愛


著者:ひなの琴莉
イラスト:八美☆わん
発売日:2021年 9月24日
定価:630円+税

水瀬真由が大手医療機器メーカー『カワムラ』に入社したのは、憧れの人――外崎明彦が務めているからだ。
明彦は兄の同僚であり親友で、妹である真由のことも何かと気にかけてくれている。
自分のことは妹のようにしか思っていないだろう……そう思いながら日々明彦を見つめる真由だが、ある日飲み会で泥酔した勢いで明彦に迫ってしまい――!?
「本当に後悔しないか?」
そうして念願叶い一夜を共にしたのに、目を覚ました真由はその夜の記憶をすっかり忘れていて!?
その日から、真由と明彦の間には大きなすれ違いが発生するのだった――。


【人物紹介】

水瀬真由(みなせ まゆ)
兄の同期である明彦へ一途に想いを寄せ、彼を追って『カワムラ』に入社した。
両親を台風の日に亡くしており、台風が苦手。
童顔なことを気にしている。

外崎明彦(とのさき あきひこ)
『カワムラ』のやり手営業マンで、役員からも一目置かれている。
真由を学生のころから知っているため、妹のように可愛がっていたが……?
真由の作る料理が大好き。

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【試し読み】

 三十二階でエレベーターを降りて部屋へ向かう。毛の短い絨毯が足音を吸い込むため、誰もいない通路は静まり返っていた。
 部屋の前に到着しカードキーをかざして中に入ると、短い廊下があった。そこを抜けるとかなり広いリビングがあり、窓からは東京の夜景が見下ろせる。
「わぁ! 綺麗……」
 先ほどのバーとは違う景色が広がっている。遠くにスカイツリーが見えた。
「思ったよりも大丈夫そうだな?」
「ちょっと休んでいたら治ってきたみたい。せっかくお部屋を取ってくれたのに、ごめんね」
 申し訳ないと彼を見上げると、柔らかい表情で頭を左右に振っている。
「元気になってくれたらそれでいいんだ」
「明彦さんって、本当に優しいね」
「当たり前だろ? 真由ちゃんは陸斗の妹なんだから」
 一線を引かれているような気がして胸が痛くなる。特別な女性ではないと牽制されたようだ。切なさが胸いっぱいに広がっていく。どうしても自分のことを一人の女性として見てほしい。
 きっとこの先、こんなふうに二人きりになるチャンスなんてなかなか訪れないだろう。これは自分に与えられた絶好の機会なのだ。
 精一杯勇気を出して真由は意を決し、明彦の腕を掴んだ。彼は驚いたように目を大きく見開く。
「え? ……ど、どうした?」
 声を震わせながら真由を凝視し、やんわりと腕を解こうと身動ぎをした。
「私、もう大人になったんだよ」
「そ、そうだな」
 真由は顔を真っ赤に染めて口を開く。
「ずっと憧れていた人に子供扱いされるのは本当に悲しいの」
「ごめん、そんなつもりじゃなかったんだけど」
「じゃあ……」
 彼の腕を掴む指に力が入る。
「私のこと、抱いて」
 まさかこんなことを言われると思わなかったのか、明彦は完全にフリーズし、真由に負けないぐらい顔を赤く染めていた。
 二人の間に甘い空気が流れ始める。
 ところがそれを制するように肩を掴まれて距離を離された。
「まずは落ち着こう。体調は大丈夫か?」
「大丈夫。お願い。どうしても……今ここで抱かれたいの」
 大胆な発言をしているかもしれない。それはアルコールの力も手伝ってだろう。しかし今の彼女は本気だった。
 瞳を潤ませながら必死で明彦を見つめる。すると彼が手を伸ばし両手で頬を包み込んだ。キスをしてくれるのかもしれないと真由は期待に満ちた瞳を向けるが、そのまましばらく見つめ合うものの彼は一向に手を出してこない。
 唾をごくんと飲み込むだけでその場で固まっている。
「明彦さん?」
「俺はずっと、陸斗の妹だからと思って……くそ」
 彼女の耳にその呟きは届いておらず、何を言ったのだろうと真由は小首を傾げた。
 この場で絶対に抱いてもらわなければ一生後悔する気がして、焦りの感情が沸き上がってくる。
「……真由ちゃん」
 とても葛藤しているようだ。それは大事な友人の妹だから安易に手を出せないということか。苦しめているのはわかるが、こちらも諦めるわけにはいかない。
「明彦さん、お願い」
 自分ができる精一杯の色っぽい声を出しておねだりして、真剣な目で見つめる。
「そんな目で見つめても駄目だ」
「お願い、明彦さんとしたい」
 その言葉に彼の中の何かが切れたのか、表情が少し変わった。
「キスだけだぞ。キスしたら眠ること!」
 真由は特に返事をせずに、まずはキスと思い静かに目を閉じた。
 顔がゆっくりと近づいてきて唇が重なる。少し触れるだけのキス。
 実は初めてのキスであり、喜びと恥ずかしさで頭の中が沸騰してしまいそうになる。触れた唇がじんじんと熱くなるような感触がした。
 幸福感が大きくて、このまま永遠に時間が続けばいいとさえ思った。
 ところがすぐに離れようとしたので、慌てて彼に手を回した。多少バランスを崩した彼の唇とさらに強く重なり合う形になってしまう。
 明彦は観念したように口の中に舌を入れこんでくる。先ほどまで飲んでいたアルコールの味がした。
 肉厚な舌が絡まり、歯の形をたしかめるように舐められ、頬の内側や上顎を刺激してきた。舌の根本をしごかれ、濡れた音が静かな部屋に響く。
 明彦とキスするシーンを密かに想像していた。今、その夢が叶い、好きな人とキスをしているのだと思うと感動で胸が震えた。
 恋愛小説や漫画で読んだことのあるシーンだが、リアルでするキスの感触は思い描いていたものとまったく違う。想像よりも甘美で体が蕩けていきそうだ。
 角度を変えて唇に吸いつくようなキスをしたり、口の中をまんべんなく舐められたり、夢中になって口づけをしていた二人の呼吸がだんだんと速くなっていく。
 このままキスに溺れていくのかもしれない。
 体が熱くなりしっとりと汗をかき始めた頃、彼は我に返ったように真由から離れた。
「キスだけ……だから。はい、もう終わり。寝るぞ」
「そんなの嫌。やめないで……。体が熱くなって、なんか変なの。明彦さん、収めてよ……」
 目尻に涙を浮かべながら見つめると、困ったように頭をぽりぽりと掻いている。そして体を回転させられ、長い腕で後ろから抱きしめられた。
「そんなに誘惑して。いつから悪い子になったんだ」
 ため息混じりの声が色気を含んでいた。首元に顔を埋めて困ったような声を出される。
「本当に後悔しないか?」
「しないよ」
 肩越しに振り向いた真由は真剣な瞳を向けた。
 何年も片想いをしていて、願っていた状況なのだ。
 真由を妹のような存在としか思えないかもしれないが、それでもいい。まずは真由が女性だという意識を持ってほしかった。
 答えを聞いた明彦は頷いた。サラサラのセミロングの髪の毛を耳にかけられ、真っ赤に染まっている耳たぶに柔らかく唇を押し当ててきた。
「なるべく優しくする」
 甘いセリフが耳に流れ込み、息が詰まった。耳の輪郭を這うようにゆっくりと舌で嬲る。
「んっ……」
 くすぐったくて思わず甘い声が漏れた。
「耳弱いのか?」
「……たぶん。初めてだからわかんない」
「初体験が俺で本当にいいのかよ」
「明彦さんじゃなきゃ、嫌」
 自分でも驚いてしまうほど甘えるような声が出た。後ろにいる彼の息を呑むような気配が伝わる。
 首筋に唇が降りてきてチュッチュと小さなリップ音を立てながら吸いつかれ、体のラインをたしかめるように手のひらで優しく全身を擦ってくる。
「んっ……」
 その手が遠慮がちに真由の胸の膨らみにたどり着いた。様子を窺うようにしながら、五本の指で力を込めて揉み上げてくる。
 どういう反応をしていいのかわからない。ふわふわとして体温が上昇する。
 彼の手が後ろからカーディガンのボタンを外していく。その指先がとても淫らに見えてしまい妙な興奮を覚えた。
 中に着ているのはノースリーブのワンピースだ。カーディガンが脱がされると、肩が露わになって肌が空気にさらされる。
 明彦とは兄も含めて一緒に海に行ったことがあるので、水着姿を見せたことはあるが、このような状況で肌を露出するのは恥ずかしい。
 彼はワンピースの上から双丘を包み込むように触れてきた。
「怖くないか?」
「ちょっと緊張するけど……嬉しいよ」
 照れながら素直に伝えると、胸を揉みしだく力が若干強くなった。
 彼は肩に唇を押しつけると、肌の感触をたしかめるように唇を滑らせてきた。
「真由ちゃんってすごく肌が綺麗だな。スベスベしてる」
「……っ、ありがとう」
 性感帯を触れられているわけではないのに、大好きな人に腕をくすぐられると体が熱くなるのだと初めて知った。
 肩に口づけをしながら首の後ろのホックに指が掛けられる。これ以上脱ぐのは恥ずかしかったが、どうしても大好きな人を繋ぎ止めたくて抵抗することはなかった。
 ファスナーが下ろされると、ワンピースは素肌を滑り、下に落ちた。ブラジャーとショーツ、ストッキングにヒールだけの格好になった。こんなことになるなんて想像もしていなかったから、使いやすくて気に入っている桃色の下着セットを身に着けていた。レースとリボンがついており、明彦に見られてもぎりぎりセーフかなと思う。
「俺も脱ぐ」
 彼は真由の後ろに回って脱ぎ始めた。羞恥心に襲われて振り返えれず、胸の前で不安げに自分の手を握って小さくなっていることしかできなかった。
(自分から抱いてとお願いしておいて怖気づくなんて……。子供だと思われちゃうかも)
 後ろからスーツのジャケットを脱ぐ音がした。いよいよ、二人とも裸になってことが進んでいくのだと考えると心臓が激しく動き出す。
 願っていたことなのに、初体験の真由には覚悟が必要だった。
 ネクタイを外す音が聞こえ真由がそちらを見ると、近くにあったソファーの背もたれに外したそれがかけられた。続いてワイシャツも脱いでいるようだ。その動きは真由の火照りが消える時間すら与えないくらい素早い。あっという間に上半身裸になり、背後からもう一度抱きしめられた。
 肌と肌が重なり、先ほどよりも二人の距離が一気に縮まったような気がする。
(男の人の肌ってこんなふうに固いんだ……)
 そんなことを考えながら立っていると、両方の手首を頭上に持っていかれ彼の手で固定される。
「な、何?」
 抵抗ができなくなってしまった真由に、うっとりとしたような口調で話しかけてくる。
「とても綺麗な体のラインをしている。触れてしまうのがもったいないぐらいだ。このまま眺めていたい」
 背後からじっくりと視線を向けられているのだと思うと、体の内側から羞恥心と一緒に快楽が湧き上がってくる。
 手首を掴まれて立たされただけなのに感じてしまうなんて、自分は変態なのかもしれない。
 ブラジャーの上に手のひらが添えられて、包み込まれた。大きな手だがそれでもはみ出てしまうほど胸は成長している。
 すぐに固定していた手から解放された。
 後ろから抱きしめていた手が徐々に胸に移動する。両方の胸が同時に円を描くように動かされる。
 節くれ立った男の指だが、意外にも繊細に胸を揉んでくる。まるで壊れ物を触るかのようだ。想像ではもっと荒々しく触られるのかと思っていたが予想外だった。
 体の力が抜けて頬が赤くなり、いつしか呼吸が荒くなっていた。
 初めての経験だったのでわからなかったが、きっとこれは感じてしまっているのだろう。
 揉まれている胸に意識を取られているうちに、ブラジャーのホックに手をかけられ、外されていた。
 慣れている手つきに、今までも他の女性とこういうことをしてきたのだろうかと頭の片隅で考える。知らない女性と体を重ねているところを想像し憎悪に胸が支配される。見えない相手に嫉妬して泣きそうになったとき、露わになった胸の膨らみを両方の手のひらで包んできた。
 ダイレクトに触れられる感触に全身が粟立つ。揉まれた胸に男の指が埋まる光景は、あまりにも淫らで目を背けたくなった。
 明彦が胸を揉みながら耳たぶにキスをする。
「ひゃっ……ん」
 耳の輪郭に沿って舌が艶かしく動く。胸と同時に与えられる刺激に体が溶けそうになった。
「んっ……ん、……あぁぁっ」
 人差し指で乳輪を優しく撫でられていると、段々と胸の先の色が濃くなっていく。先端にはまだ触れていないのに、何かに期待して芯を持ち始めた蕾が硬く立ち上がる。
「……あぁぁっ……うっ」
 人差し指でそれを弾かれると、水を得た魚のように体がビクンと跳ねた。その反応が面白いのか、彼はクスクスと笑っている。
「真由ちゃんは本当に敏感な体だ。とても可愛い」
 可愛いと褒められて気分が高揚し、頬がさらに真っ赤に染まっていく。
 ふと視線を動かすとガラス越しに二人の姿が映っていた。上半身裸の彼に触れられている様子を見て、好きな人に抱かれているのだと実感した。
「夢みたい」
 つい呟くと彼は不思議そうな声で尋ねてくる。
「これは現実なんだけど? もしかして酔っぱらってる? 後で記憶がないとか言わないでくれよ」
 楽しそうに笑って胸の先端を人差し指の腹で執拗に責めてくる。そのたびに疼痛が走り甘い声を漏らす。
「あっ……あっ」
 あまりにも喘いでしまうので羞恥心に襲われてしまう。
「もっと強くしてもいい?」
「え?」
 力なく返事をすると責められていたそこが指で挟まれた。甘美な刺激に真由は唇を噛み締める。
「んんっ」
 立っているのが辛くなってきて倒れそうになり、窓の枠に手をついた。
 体を支えることで必死になっている真由の背中に唇を押し当ててくる。
「はっ、……ぁっ……んっ」
 ゾクゾクと這い上がってくる感覚に打ち震えていた。
 手をついたことで尻を突き出すような格好になったことに真由は気がついていない。丸みに沿ってストッキング越しに撫でられ慌てて腰を引っ込める。
「ストッキングの上から撫でられると、気持ちがいいと聞いたことがあるんだけど、本当にそうなのか?」
 たしかめるようにヒップラインから太もも、膝裏まで擦ってくる。薄っぺらな布越しに触られる感覚は、表現が難しいが、くすぐったくて体の力が抜けていく。ピクピクと体を動かしていると、彼は答えを聞いていないのに納得したようだ。
「なるほどね……。いい反応する」
 しゃがんでいた彼が立ち上がる。
「ベッド行こう」
 手を差し出されたので、思わず乗せてしまった。
 ゆっくりゆっくりと歩いていくこの時間ですら官能的だった。
 ベッドに腰をかけると、片膝をついてヒールを脱がしてくれる。まるで王子に足を差し出している姫のようだ。
 自分の思考はなんて乙女チックなのだろうと呆れてしまう。しかしそれは仕方がないことだ。
 王子を連想させるほど明彦の容姿が優れているから。
 喉仏や美しい鎖骨、逞しい上腕二頭筋、胸の筋肉、割れた腹筋。スーツを脱ぐと彼のスタイルのよさがかなり際立っている。
 体が大きくて鍛えられていると思ったが、裸になった姿を見るとそれがさらによくわかった。
 そっと押し倒されてベッドに寝かされる。ロイヤルツインのベッドはふかふかで体がよく沈む。
 組み敷いてきた彼の肩越しに天井が見えた。鼓動が耳の奥で鳴り響いている。自分から誘っておいて緊張しているからだろう。
 明彦が微笑みかけて、背中に手を回して抱き締めてくれた。ちょうど彼の胸の辺りに顔がくっつく形になり、心臓の鼓動が聞こえてくる。
(私だけじゃなくて、明彦さんもドキドキしてくれているみたい)
 落ち着く。ウットリとその音を聞いているとキスをしてくれた。
 口づけを交わしながらも胸への刺激は止まらない。丸みを帯びている下乳を持ち上げるように手で動かす。
「気持ちいいなら我慢しなくていいぞ。このホテル壁がしっかりしてるから、他には聞こえないさ」
 蕾がつままれ、根元から先端に向かってしごかれると体が勝手に動いてしまう。
「んっ……ぁ……はっ……んんっ……」
 明彦は、甲高い声で可愛らしく喘ぐ真由を見て嬉しそうにしている。
 愛おしそうにキスをされ、彼の唇が鎖骨へと下がっていき、そのまま胸の膨らみに到達した。
 舌を大きく使ってそこを舐め始める。ザラザラとした肉厚の舌の感触がなんとも言えない。触れられるたびに体がピクピクと動き、胸が揺れる。
「……ぁ……あっ」
 焦らすようにゆっくりと揉まれ、蕾が硬くなっていく。舌で絡め取ってほしいと願ってしまう自分の淫らな心を戒めた。
 自己主張している胸の先端に、視線を感じて羞恥心に襲われる。
「ここも舐めてほしい?」
「……そんなこと、言えないよ」
 恥ずかしくて素直になれずにいると、彼は口元に弧を描いて笑みを浮かべた。そして真っ赤な舌先が伸びてくる。
 これから何をされるのか予想がついて、卑猥な行為を目にするのだと思うと、逃げ出したくなる。
 つい先日までは、片想いの相手と親密な関係になるなんて想像もしていなかった。
「真由ちゃん、本当に可愛い」
「可愛くなんか……いやぁんっ」
 先ほどまで散々焦らされていたのに、突然しゃぶりついてきた。彼の口の中に含まれた胸の先端が舌によって上下左右に動かされ、刺激を与えられる。
「あっ……んっ……ぁっ……んんっ、ぁ……」
 唾液で光る乳頭がより一層硬さを増していく。
 右の胸を舌で嬲り、左の先端は人差し指と親指でつまむ。
 同時に与えられる刺激に頭の中が靄がかってきた。
 今にもとろけてしまいそうな瞳を向けると、明彦も会社では見せないセクシーな目つきをしていた。
(この表情を自分以外の誰にも見せないでほしい。独り占めしたい)
 明彦は胸を充分に可愛がりキスマークをつけられると、唇がだんだんと降りていった。腹の上にも丁寧に口づけていく。
「んっ……あっ……」
 ストッキングが脱がされ、体を隠しているのは小さなショーツのみになり心細い。
 明彦は真由の片足を持ち上げて太もも、膝、ふくらはぎ、つま先と愛撫した。
「汚いよ、そんなところ」
「真由ちゃんに汚いところなんてない」
 歯の浮くようなセリフを言われてふわふわとする。
(夢を見ているみたい)
 彼が真由から一瞬離れると、カチャカチャと金属音がした。スラックスを脱いだようだ。
 再び近づいてきた明彦に足を大きく開かれる。足の間から彼の顔が見えて心臓が飛び出そうになった。
「こんな格好するなんて、恥ずかしい」
「俺しか見てないんだから恥ずかしがることない。汚れてしまうから脱がせるぞ。腰浮かせて」

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