新婚夫婦の授かりエロス ~御曹司は愛の証のために妻を淫らにする~

書籍情報

新婚夫婦の授かりエロス ~御曹司は愛の証のために妻を淫らにする~


著者:本郷アキ
イラスト:小島きいち
発売日:2021年 4月30日
定価:630円+税

大手家具メーカーの御曹司であり同僚の悠大と結婚した桃子は、夫を支えることに専念するため、仕事を辞めることを決意する。
専業主婦になった桃子は、今まで自然に任せてきた子供についてより真剣に考えるようになり、妊活として、あることを試してみることに。
しかし、そのあることのためには淡白だった桃子がたくさん”感じる”必要があって……。
「俺が毎日、どれだけ触りたいって思ってるか、わかった?」
その日から桃子の体は淫らに開発されてゆき、甘い熱を求める体が今夜も疼きだす――!?

【人物紹介】

【人物紹介】
深澤桃子(ふかざわ ももこ)
元同僚で現夫である悠大を支えるため、この度仕事を退職して専業主婦になった。
漠然と考えていた子供のことを本格的に考え始め、妊活することを決意する。
真面目で抱え込みがちな性格のため、何事もキャパオーバーまで頑張ってしまうところがある。

深澤悠大(ふかざわ ゆうだい)
フカザワコーポレーションの御曹司で次期社長。
穏やかな性格で、頑張りすぎな桃子を同僚時代から支えてきた。
妊活にも協力的で子供も欲しいが、本心ではただただ桃子と愛し合えればそれでいいとも思っている。



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【試し読み】

 一人寝室のベッドに入っていると、ほどなくしてリビングの電気を消した悠大も寝室にやってきた。もし彼が来てくれなかったらどうしようかと不安だった。
「ここのところ毎日無理させてたから疲れたんだろ。今日はゆっくりおやすみ」
 隣に横になる彼が私の唇に触れてくる。軽い口づけだけが贈られて、身体を引き寄せられた。無理なんてしていない、私が望んだことだ。赤ちゃんがほしいと思ったのも、できれば男の子がいいと思ったのも。
 だが、彼は私を抱きしめるだけで、それ以上のことはしてこなかった。身体に回った手は私の髪を撫で下ろし背中に触れてはいるが、彼はすでに目を瞑り眠る体勢に入っている。
(今日もして、なんて言えないよ……っ。これ以上我慢してなんて)
 彼が毎日どれだけ耐えていたかを知っている。私だけが気持ちよくなるとわかっているのに、これ以上我慢を強いることなどできない。
 男性の生理現象はよくはわからないが、興奮状態にあって達しないのは苦痛だろう。排卵日まで出さないで、我慢してと頼んだのは私だ。だから私だって同じように我慢しなきゃ。
 それに、今まで私は何度も悠大の誘いを断っていた。彼だって仕事で疲れている、したくないと思う時だってあるだろう。自分ばかりじゃだめだ。
 背中を撫でる悠大の手は、予想した通り昨夜のように淫らな動きにはならなかった。私は彼の匂いに包まれながらぎゅっと目を瞑る。明日にはできる。そう思い耐えようとするが、火照った身体はどうあっても収まりがつきそうにない。
(寝ちゃえばいい)
 そう思うのに、彼の匂いに包まれているだけで息が上がってくる。背中を撫でる手はやらしさのかけらもない動きだ。それなのにもう足の間に湿った感触がして、私は彼の下肢に押しつけ腰を揺らしてしまっていた。
(我慢、できない……っ)
「はぁ……っ」
 彼のパジャマに顔を埋めながら、荒くなる息が止められない。早く悠大が寝てくれれば、自分で慰めることもできるだろう。でも、規則正しい寝息は聞こえてくるものの、まだ寝入ったばかりでいつ起きるかもわからない。もう少し、もう少しと私は息を殺していた。
 そしてそろそろとパジャマのズボンの中に手を伸ばす。ショーツのクロッチに触れただけで、くちゅっと音が立つほどに私の膣部は濡れてしまっていた。
 秘裂に沿って指を上下に動かすと、ぬるぬると指が滑る。悠大が起きてしまわないように慎重に指だけを動かすが、もどかしさに腰が揺れてしまう。
 びくびくと腰が震えて声が漏れそうになる。枕に顔を押しつけて声を押し殺しても、荒くなっていく息遣いは隠しようがなかった。
「ふぅ……っ、う、んっ」
 閉じた陰唇が開き、花芽が尖ってくる。指の腹で軽く押しつぶすように動かすと、重苦しい快感が脳裏を突き抜けて、腰をくねらせるのを止められない。
 指を滑らせるたびにくちゅくちゅと濡れた水音が響いているのに、いやらしいことで頭がいっぱいで隣で眠る彼を気にする余裕はなかった。
 徐々に指の動きは激しさを増し、腰の揺れも大胆になっていく。もう達しない限り治まらない。
「あっ、あ」
 私は指戯に夢中になるあまり、いつのまにか悠大の寝息が聞こえなくなっていることにも気がつかなかった。
「俺としたくて、我慢、できなかった?」
 頭上から聞こえた声に気づき、全身を震わせる。涙が滲んで顔を上げられない。
 私は悠大の胸に顔を埋めながらなんとか頷いた。悠大は私との約束を守って、自分でだってしてないはずだ。それなのに、私は──。
「今日朝からずっと、やらしい顔してたよな。我慢するの大変だった」
「なんで……」
 朝から気づいていたのなら、どうして悠大は気づかないふりなんてしていたのだろう。
 私は赤らんだ顔を上げて悠大を見る。彼は、苦笑しながら私の頬を撫でてきた。
「俺が毎日、どれだけ触りたいって思ってるか、わかった?」
(悠大も毎日、こんな風に、我慢してくれてた……?)
 働いていた頃は、彼に誘われても疲れているからと断ったこともあった。寝室で待っていると言いながら、先に寝てしまうことも。彼も同じように、耐えがたい焦燥感を抱えていたのかもしれない。
 触りたい、抱きたい。そんな思いがあっても、今まで彼は疲れているだろうからと私を気遣ってくれていたのだ。
「うん」
 宥めるように額に、頬に口づけられる。
 そうして気づいた。下肢に当たる彼の欲望が雄々しく上を向いていることを。
「たった数日で感じやすくなってるの。嬉しかったよ」
 悠大は私の耳朶をくすぐってくる。ぴくっと肩が震えて、熱い吐息が漏れた。
「……っ、ん……私、自分がおかしくなったのかって」
 背中や腰に触れられただけで喘ぐような声が出てしまって、自分がとてつもない淫乱になってしまったような気さえした。
「おかしくない。ここ、首のとことか、胸とか腰とか……俺が触るたびに声我慢してて、可愛かった」
 昼間に触れられた耳の下を指で撫でてくる。耳や腰なんて自分で触れてもなんとも思わないのに、悠大に触れられるとたちまち性感帯へと変わり、ぞわっと肌が粟立つような快感が走った。
「わざとだったの?」
 私は拗ねた心地で聞いた。
「あぁ、まぁそうだな」
 そういえば、今日はやたらと身体を撫でられた気がする。朝からずっと手に触れてきたりさりげなく背中に触れたり。その手つきにいやらしさは感じなかったから、自分がおかしいとばかり思っていたが。
 どうしてそんなことをしたのか。悠大にばかり我慢をさせている私への意趣返しだろうか。
「意地悪、したの?」
「するわけないだろ。桃子に自分から『したい』って言ってほしかったってのもあるけど、迷ってた。今日触ったら、俺が我慢できそうになくて。でも、お前に触らずにはいられなくて。もう寝てしまえば朝早くから襲えるかって」
「明日……排卵日、だから?」
 私の言葉に悠大が頷いた。いつだって彼は私の希望通りにしてくれていた。私が抱いてと誘ったなら、そうしてくれたはず。私がもう寝ると言ったから、彼も我慢して寝ることにしたのだ。
「私が、したいって言ったら嬉しい?」
「嬉しいに決まってる。俺が桃子を欲しいと思うのと同じくらい俺を欲しがれよ。どれだけ乱れたっていいって言っただろ」
 私は思わず喉を鳴らした。じりじりと焼きつくような焦燥感が下腹部から湧き上がってくる。耐えられない。我慢できない。
 せっかく私の希望に沿って我慢してくれている彼の思いを無駄にするのか。でも、悠大は男の子でも女の子でもどちらでもいいと言っていた、そもそもすぐに妊娠するかなんてわからない。そんなことをぐるぐる、ぐるぐる考える。
 唇が重なって、ぬるりと彼の舌が差し入れられる。ぞくぞくと甘い痺れが腰から迫り上がってきて、私は知らず知らずのうちに太ももを擦りあわせていた。
「もう、我慢できない。今日、これ、挿れていい?」
 昂った欲望が腰に押し当てられて、パジャマの上から擦られる。
「あっ、んん」
 妊娠するしないに関係なく、ただ悠大に触れられたいし触れたい。今まで、これほどに彼を求めたことがあっただろうか。
「感じまくってる桃子を毎日見てるのに、挿れられないのキツかった。やっぱり、ちょっとは意地悪してたのかも。ごめんな」
 額に唇が触れる。私はパジャマのボタンを外して彼の腕に触れた。
「したい。私も我慢できないから……今日は……悠大もいっぱい気持ちよくなって」
 性急な手つきでパジャマが剥ぎ取られる。ショーツの中に悠大の手が入ってきて、陰唇に沿って指先が動かされた。
「自分でして、こんなに濡れたのか?」
「あっん、も、脱がして。汚れちゃう……っ、ん、触っちゃ、あぁぁっ」
 すでに勃ち上がりつつある花芯を、愛液を塗りたくりながら転がすように弄られる。くちゅんくちゅんと淫らな水音が立ち、私は耐えきれず腰をくねらせた。
 朝から昂っていた身体は、すぐに限界を迎えた。指の腹できゅっと淫芽を扱かれると、あっという間に絶頂がやってくる。
「──っ‼」
「ここ、びくびくしてる。もうイッた?」
 痙攣し震える蜜口の周りを指で撫で回されて、ショーツに湿った感覚が広がった。
 そしてまた花芯を爪弾かれると、腰が波打ち凄絶な快感から無意識に身体が逃げようとする。
「やっ、だめなの……っ、あぁっ、んんっ……それ、また、イッちゃ」
「前より……っ、感じやすくなったな……は、っ」
 滾った欲望はずっと太ももで擦られていて、熱に浮かされた悠大の息遣いはすでに荒い。
「悪い、ちょっと……我慢できない」
 濡れたショーツを脱がされて、悠大がパジャマのズボンを押し下げる。何日も禁欲生活をしていたせいか、天を向いた怒張からは陰茎を濡らすほどの先走りが流れ落ちていた。
 普段の泰然とした彼には似つかわしくないほど、いきり勃つ肉塊は興奮ではち切れんばかりに膨らんでいる。その赤黒さは臓器を見ているみたいに生々しいのに、なぜか彼のものだと美しいとさえ思う。
 私はこくりと息を呑んで彼の昂りを見つめる。この先を想像してしまい、きゅうっと痛いほどに蜜襞が疼く。よほど物欲しそうな顔をしていたのか、悠大が苦笑する。
「もう少しだけ、セックスに積極的になってくれると嬉しいとは思ってたけど、予想以上だよ。俺に抱かれたくて堪らないって顔してるの、可愛い」
「悠大が……そうしたんじゃない」
「あぁ、そうだな。ここ、傷つけたくないから、少しだけ拡げておこうか」
 我慢できない、と言いながらも悠大はどこまでも私の身体を気遣ってくれる。
 ひくつく蜜口に悠大の人差し指がゆっくりと差し挿れられると、中から愛液が溢れてくる。長い指でぬるぬると柔襞を擦られ抜き差しされる感覚に、背筋が総毛立つ。
「あ、あ……中、だめ」
 溢れてくる蜜をこぼさないように、指をギリギリのところまで引き抜かれて、また押し込められる。
「解さなくてもいいくらい、もう、こんなにとろとろだ」
「ん、あ、あぁっ」
 指を二本に増やされて、媚肉を刮げるように中を押し拡げられる。
 ずちゅっと耳を塞ぎたくなるような淫らな水音が響き、彼にしてはいささか性急な手技で私を追い立てていく。
「あっ、あ、あっ、や、んん……すぐ、イッちゃうから、も……っ、挿れて」
 狭い膣口の中で指がバラバラに動かされる。ぬるぬると柔襞を擦られる感覚にすぐさま昇り詰めそうだ。
 激しい抽送に彼のものを受け入れているような擬似的な感覚が押し寄せてきて、無意識に指を締めつけてしまう。もっと奥を突いてほしい、中を目一杯埋め尽くしてほしい。そんな欲求に支配されそうになる。
「だめっ、だめ……っ、もう、あぁぁっ!」
 我慢することなど到底できず、びくびくと腰を震わせながら絶頂に達すると、愛液が膣口から溢れでてくる。
「あ、ん、出ちゃうっ……あ、はぁっ、やっ、今、挿れちゃ、だめぇっ」
 すると、両足を抱え上げられて、流れでる愛液を塞ぐように性器の先端が蜜口に押し当てられる。そのまま一気に最奥まで突き挿れられた。
「ひぁぁぁっ!」
 息が止まるほどの衝撃に肌が戦慄き、私はふたたび達してしまう。
 強烈な快感に、全身が痺れて意識さえなくなりそうだ。何度も絶頂に押し上げられているせいか、四肢の感覚も曖昧になり目の前がチカチカする。それでも悠大は待ってはくれず、容赦なく熱り勃った楔を打ち込んでくる。
「ふ、あぁっ、ま、待って、動いちゃっ、あ、あっ」
 陰茎が動かされるたびに、滲んだ愛液が混ざり合いぬぷぬぷと卑猥な音を立てた。
「無理っ、止められるかよ」
 あまりに深い絶頂は苦痛でしかない。目に涙が浮かび息をするのも苦しく、悠大の腕を力任せに掴んでしまう。
 ばくばくと心臓が跳ねる音が頭の中で響く。だが、それが過ぎ去ってしまえば、また下腹部から燃え立つような感覚が生まれてくるのだと知っている。
「あぁっ、うっ、ん、ん」
「……っ、すごい締めつけだ。そんなに、欲しかった?」
 私の声の中に甘さが混じり始めると、一応は手加減していたのか彼の腰を打ちつけるスピードがますます速まる。互いの下生えが擦られるほど奥深くまで穿たれ、肌と肌がぶつかり合う。
 彼の荒くなった息遣いはまるで獣のようで、その姿にさえうっとりと魅入られる。抱きあうのは初めてではないのに、私はこの人のことが好きで好きでどうしようもないのだと今さらながらに実感した。
「はぁっ、ん……好き、それ好きなのっ、欲しっ、もっと……」
「あぁ、今夜はいっぱいあげる」
 腰を抱え直されて、より下肢が密着する。
 ぬらぬらと透明な液体にまみれた屹立がずるりと引き抜かれ、また押し込まれる。血管が浮きでて、はち切れそうなほど太く猛々しい性器が抜き差しされる様は、いやらしく羞恥に耐えない。
 それなのに彼の一部だと思うと愛おしく、どれだけ恥ずかしくともそれでいいと思えるのだから不思議だ。
「ん、あっ、あ、あぁ……奥、擦るの……いっ、んん」
 ふいに悠大が身体を傾けてきて、唇が塞がれた。舌を絡められ唾液を注ぎ込まれる。息をするのも苦しいくらい、激しく食らいつくようなキスに陶然としてなにも考えられなくなる。私は離れがたくて、汗ばんだ彼の背中に腕を回し、足を絡めた。
「ふっ、んん、ん──っ」
 その間も、子宮口まで届きそうなほどの勢いで、長い陰茎が押し込まれ、角度を変えながら叩きつけてくる。悲鳴じみた私の嬌声は悠大の口に呑み込まれた。
「好きなのは奥だけ?」
「はぁっ、あ、そこ、あぁっ……それも、好き、ん、ん」
 今度は感じやすい花芽の裏側あたりをごりごりと擦られて、また唇が塞がれる。声を出せない分、感覚がより鋭敏になっているのか、彼のものが動くたびに濡れた柔襞が蠢いているのが自分でもはっきりとわかる。
「ひっ、あ」
 下腹部が痛いくらいに疼いて、解放の時を待っていた。
 すると悠大のしなやかで長い指が私の胸の突起を捉え、爪弾いた。思わず唇を離して首を仰け反らせると、喉元に悠大の唇が触れて噛みつくように強く吸われる。
「ん、んぁっ」
「ほら……ここを弄られるのも好きだよな」
 キャミソール を捲り上げられて、直に胸を包まれた。
 彼の胸板で擦られて赤く腫れた乳首を抓み、引っ張られる。ほんの何日か前までは強い快感は苦手だったはずなのに、すでに痛いくらいの刺激にさえ昂った身体は反応を示し、甘やかな快感が突き抜ける。
「あぁっ、ん、引っ張るの、気持ち、いい」
「じゃあ、こっちは?」
 乳房を柔らかく揉み解されて、くすぐるように乳首を撫でられた。親指と人差し指で上下に優しく扱かれると、それはまた違った快感となりずんと腰を重くする。
「はぁっ、あ……それ、も……好きぃ、気持ちい」
 乳首を弄られるたびに繋がった下肢がじんじんと疼き、彼のものを締めつける。それがわかったのか、悠大は口元を緩めて息を吐くように笑った。
「どこを触っても、気持ちよさそうだな。感じやすくて可愛くて、最高だ」
 悠大はそう言いながら、捻り込むようにして腰を落としてくる。彼の声はどこか余裕gがなく、真上にある表情は苦しそうだ。私を欲する悠大が愛おしくて頬に手を伸ばす。
「悠大……好き、大好き」
 私の言葉に悠大が目を丸くする。
 彼が驚いたのは、結婚してから愛情を言葉にして伝えたのが初めてだったからだろう。「愛してる」とか「好き」という言葉は今さら過ぎて、互いに伝えなくなっていた。
 仕事をしている時はそれこそ毎日、朝から晩まで一緒にいた。「愛してるよ」なんて言った後に、二人で出勤するのは気恥ずかしいことこの上ない。
 でも、今なら言えるような気がしたのだ。熱に浮かされているからかもしれないが。
「あぁ、俺も……好きだよ。愛してる」
 悠大は苦しげな呼吸で眉を寄せてはいるが、それでも嬉しそうに返してくれる。ふふっと照れ笑いを浮かべていると、中で彼のものが脈動し「悪い」と低い声が耳のすぐそばで聞こえた。
「え? あ……あぁぁっ、あ、はげ、っし」
「これでも、抑えてるっ」
 がつがつと最奥を抉るように先端を押し込まれて、私は開いた膝を震わせた。彼が動くたびに身体が上下に揺さぶられて、息をつく間もないほど激しい抽送を繰り返される。
 子宮口のすぐ近くを笠の開いた先端で抉られて、身体がどろどろに蕩けてしまいそうなほど心地いい喜悦が絶え間なくやってくる。
「はぁ……いいっ、すぐ、出そう……っ」
 悠大の吐息まじりの気持ち良さげな声が耳に響く。硬さを増した肉塊が、私の中で大きく脈動し膨れ上がる。がむしゃらに腰を打ちつけているかに思えた彼が、荒々しい腰の動きで私の弱い部分を擦ってくる。
「はぁっ、あぁぁっ、あっ、そこ、ごりごりしちゃっ」
 抽送の度に、隘路の中で愛液がぐちゃぐちゃに攪拌される。ぐちゅんとはしたない淫音が立ち結合部から飛沫が上がった。柔襞を削り取るように硬い先端を動かされて、全身が燃え立つように熱くなっていく。
 脳が痺れるほどの愉悦に、私は頭を振り乱し、よがり声を上げるしかない。
「はぁっ、ん、あっ、あぁぁあっ」
「一回、出していいか……っ?」
「ん、出して……っ、ここ、いっぱいに、してっ」
 下腹部に手を当てて悠大を見つめると、彼が息を呑んだのがわかる。
「ああ……っ、俺の全部、受けとめて」
 飢えた隘路がみっちりと埋め尽くされる充足感に興奮が止められない。畝る柔襞を容赦のないスピードで穿たれる。
 膣襞を削り取るようにずるりと滾った欲望を引き摺り出され、次の瞬間、子宮口のすぐ近くまで一気に先端を叩きつけられる。
「あぁあっ、あっ、はぁっ、私、も……もうっ」

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