溺愛偽装同棲 ~再会したのはCEOになった元カレでした~

書籍情報

溺愛偽装同棲 ~再会したのはCEOになった元カレでした~


著者:太田まりえ
イラスト:海月あると
発売日:2023年 2月10日
定価:630円+税

ステルラビール株式会社で働く鈴菜が顧客から迫られていたところを助けてくれたのは、CEOに就任した元カレ・拓海だった。
しつこく二人の後をつけてくる顧客を撒くためにホテルへと逃げこむ拓海と鈴菜。
再会した拓海は鈴菜を情熱的な眼差しで見つめ、そのまま強く彼女を抱きしめた――。
「――こうして鈴菜を見つけた以上、俺はどんな手を使ってでもこれからおまえを落とす。全力で。どんな手を使ってでも、だ」
熱く淫らな一夜を共にした翌朝、拓海は鈴菜にストーカー行為から身を守るための偽装同棲を提案する。
あの頃以上に拓海からの溺愛を受けるも、鈴菜は別れる原因となった五年前のある出来事が忘れられなくて……。

【人物紹介】

松井鈴菜(まつい すずな)
ステルラビール株式会社の営業職として働く27歳。
生真面目な性格で何事にも真っ直ぐに向き合う。
5年前に別れた元カレの拓海と再会するのだが……?

星崎拓海(ほしざき たくみ)
ステルラグループの御曹司で、ステルラビール株式会社CEO。
鈴菜の大学時代の元カレ。
鈴菜をもう二度と手放さないと決めている。

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【試し読み】

 迷いのない拓海の視線は明らかに熱を帯び、鈴菜の身体が歓喜に震えた。直後、理性が全力でブレーキをかける。
「な、何言ってるの! 私たち、五年も前に別れたじゃない!」
「鈴菜が一方的にそう決めただけだ」
 再び彼女の右手首を掴んだ拓海の手には、先ほどより力がこもっていた。それが、付き合っていた頃からのこの男の癖であることを思い出し、そんなささやかな記憶に泣きたい気持ちになる。
 目を逸らすことを許さない、とばかりに、拓海のもう一方の手が鈴菜の頬に添えられた。
「――こうして鈴菜を見つけた以上、俺はどんな手を使ってでもこれからおまえを落とす。全力で。どんな手を使ってでも、だ」
 その言葉に偽りなどない、と、暗に伝える拓海の意志の強い眼差し。
 ほんの一瞬で鈴菜の身体は火がついたかのように熱くなり、歓喜と羞恥からそっと俯いた。静寂の中、鈴菜の心臓の音だけがうるさいくらいに耳に響く。
(――私、こんなに真っ直ぐで率直な話し方をする拓海、知らない……)
 いつの間にか、スマホの振動も止まっていた。
「だいたい、何の説明もなく、さようならのメッセージだけで全部終わりにしたつもりか? あいにくだが、俺はそもそも別れ話に納得していない」
 きっぱりと言い切られ、戸惑いが隠せない。何か言わなければ、と気持ちは焦るが、言葉が見つからなかった。
「だって――」
「好きだ、鈴菜。あの時、どうして突然、別れ話なんてした? どうして突然、俺の前から姿を消したんだ……?」
 後頭部に手のひらの熱を感じた次の瞬間、目の前に拓海の顔があった。傷ついたような、悲しんでいるような、心細そうな顔つきは鈴菜が初めて目にするもので、彼女の心まで痛む。
「その話は、……したくない」
 蚊の鳴くような声だが、はっきりした拒絶だった。拓海もそれを感じたのか、瞳に燻る哀しみが深くなった気がした。
 抵抗する間もなく、返事の代わりに、やわらかな唇が押しつけられる。記憶にあるより強引で感情的な口づけに、頭がくらくらして、身体の奥が甘く疼く。
 理性をかき集めて拓海を押し返そうとするが、ふらついた身体は、次の瞬間、拓海の胸に抱き止められていた。
 背中に腕が回され、柑橘とミントの清潔な匂いがふわりと鼻先をくすぐる。両腕で抱きしめられる息苦しさにさえ、言いようのない幸福を覚える。
 無理やり心の奥底に閉じ込めていた想いが、その瞬間、一気に溢れ出した。

 もう二度と、抱きしめられることはないと思っていた。
 もう二度と、キスされることもないと諦めていた。
 もう二度と、名前を呼ばれることさえ叶わないはずだった。

 泣きたくなるのを堪えて目を閉じれば、ふわりと身体が宙に浮く感覚に襲われ、ふかふかのベッドに受け止められた。
 反転した視界に少し汚れた天井と拓海の整った顔が見え、自分が寝台に押し倒されたのだとわかった。逃げようともがく両手は、左右の耳横でシーツに縫い留められる。
「好きだ。鈴菜、好き……。どうして急にいなくなったんだ――?」
 触れるだけのキスと惜しみなく重ねられる言葉に、弱った心が折れそうになる。
(私も、――好き)
 心の中だけで五年ぶりに呟いた本音は、鈴菜が思う以上に自然に、ストンと彼女の中におさまった。
 やむを得ない事情で、『さようなら』と別れのメッセージを送った。彼と二度と会うまいと、アパートは解約し、共通の友人や知人の連絡先も消した。
 けれど――。
「……鈴菜」
「ダメ、拓海、――やめ、……んっ!」
 優しく鈴菜の名を呼び、繰り返し角度を変えて押しつけられるやわらかな唇。時折ぬるりと唇を舐める、やわらかな舌。
 どこまでも情熱的なキスの嵐を受け止めるだけで、体温が上がる。高ぶる心も、高ぶる身体も、抑えがきかなくなりそうだ。
 手首の拘束を解こうともがくが、拓海の指がさらにきつく鈴菜の皮膚に食い込む。
(どうして、――どうしてこんなに必死に、情熱的にキスなんてするの……?)
「……ん、ぅ……ふ、ァ」
 言葉にできない想いが、自分でも恥ずかしくなるような甘い喘ぎ声に変わり、唇の隙間からこぼれた。
 その声さえも貪るように、拓海の舌が鈴菜の口内に侵入した。歯列をなぞり、舌をくすぐり、余すことなく内頬をねぶる。情欲に満ちたどこまでも優しい慰撫に、鈴菜の思考が溶ける。
 スーツのジャケットがはだけ、スカートからブラウスが引き抜かれるのを感じた。くすぐったさに身をよじれば、彼の手が一瞬の躊躇を見せた。しかし、すぐにまた、触れるか触れないかのもどかしい刺激を与える指先が、鈴菜のお腹から胸へと進む。
「――っ!」
 大きな手でやんわりとブラのカップごと胸を包まれ、鈴菜の口から吐息が漏れる。
「鈴菜、かわいい。マズいな、やめられそうにない……」
 ブラウスを胸元までたくし上げ、拓海の唇が鈴菜の臍に吸い寄せられる。唾液をまとった舌が窄まりをとらえ、容赦なく舐め上げた。ぞわりとした感覚が鈴菜の全身に走り、逃げるように身をよじる。抱きかかえるようにして腰に回されたもう片方の腕が彼女を優しく拘束し、止まっていた胸への愛撫が再開された。たわわに実ったふくらみが、ブラのレースと共に、男の手の思うままにかたちを変える。
「ゃ、ぁ……っ!」
 ふわふわとした刺激の中、時々拓海の指が敏感になった先端を擦り、そのたびに鈴菜の口から悲鳴に似た呼気がこぼれた。鈴菜の弾む呼吸の理由を悟ったのか、ガラス細工を扱うような繊細な動きでレースがわきに押しやられ、乳嘴が直接、親指と中指で摘まれた。
「ひぁっ!」
 こよりを作るように優しく捻られ、そこからピリリとした何とも言えない快楽が全身に波紋する。
「きれいなピンク。……ここ、かたくなってる……」
「ャ、だって……ンンッ!」
 鈴菜の官能を煽るように親指の爪で胸の突起の先端を擦られた。むず痒いところを的確に掻かれる愉悦は、自然と鈴菜に次のステップへの期待を抱かせる。
「好き……好きだ、鈴菜」
 うわ言のように繰り返される甘い言葉は、耳にも心にも優しい。
 臍、鳩尾、胸の谷間……。時折、強く吸いつくようにして痕を残しながら、拓海の唇は鈴菜の身体を愛撫する。少しずつ場所を変えるキスから逃げようと、鈴菜の背がアーチをつくった。
 けれど、弱った獲物を前にした肉食獣は、むしろその一瞬の隙をついて背中のホックを外し、本格的にブラを退けると、胸の飾りにかぶりついた。
「んぁっ! ――それ、ダメぇ……!」
 乳暈が熱い口内に招き入れられ、かたくなった先端は舌でちろちろと転がされた。まぶたの裏が明滅するほどの悦楽に声を上げれば、わかっているとでも言うように、今度は尖りをそっと吸われる。条件反射で生理的な涙がこぼれる。それと同時に、下腹部に懐かしくも切ない疼きを感じた。
 涙の膜の向こうでは、拓海が眩しいものを見るかのように鈴菜を見つめていた。恥ずかしさのあまり、顔に熱がこもる。
 拓海の肩を押しながらとろりと溢れ出す蜜を誤魔化すために無意識に太ももをこすり合わせれば、それに気づいた彼にスカートをたくし上げられた。ストッキングと下着越しに彼の手が肉襞をなぞる。布を挟んだ歯痒くもどかしい刺激に、鈴菜の尾てい骨が震えた。
 次いで、拓海の大きな手のひらは鈴菜の太ももとおしりをねっとりと愛でる。
「――腰を上げて」
 お願いというより、甘い命令。それに素直に従いそうになってしまったのは、恋人同士だった頃の名残のせいか。
(ダメ! これ以上は……!)
 一瞬の躊躇の末に拓海を見れば、情欲と雄の色香を孕んだ眼差しを返される。
 今までに見たこともないような、感情を露わにした拓海に圧倒される。
 ドクンと心臓が跳ね、脚のつけ根にまた新たに淫靡な蜜の気配を感じた。秘裂から滴り落ちないようにおしりをもぞりと動かす。その瞬間、大きな手が鈴菜のストッキングとショーツを一気に引き下ろした。
「ャ、拓海、……それ!」
 身体のあちこちに啄むようなキスを受け、鈴菜が身を縮こませる間にも、拓海によって器用にシャツもキャミソールも取り払われた。腰の辺りに残っていたスカートに彼の手がかかり、また乳暈をキツく吸われながら一気に生まれたままの姿に剥かれる。次いで、焦れたように胸の突起に軽く歯を立てられ、強すぎる快感に、鈴菜の口からは甘ったるい悲鳴が上がった。
「ん、ぁァァッ!」
 火照った肌に、シーツが冷たい。
 熟れた果実からゆっくりと唇を離した拓海は、鈴菜の顔の隣に両手をつき、彼女の瞳を覗き込んだ。熱い口内で熱せられた乳頭は、空気に触れただけで痺れるような愉悦を呼んだ。
「鈴菜。――会いたかった」
 五年のあいだ恋焦がれた最愛の男を前に、これ以上の抵抗はできなかった。
 ジャケットとベストを脱ぎ、指一本でネクタイを緩める男は、目に毒だと思ってしまうほど妖艶で美しい。
 けれど、かつてより色気を増した拓海が、自分の脚の間にかがんだことに気づいて、鈴菜は慌てて上体を起こす。両肘をついて身体を支えたのと、拓海の舌が鈴菜の秘裂を舐めたのは、ほとんど同時だった。
「拓海、駄目――! ん、……あァッ!」
 快感が電流となって鈴菜の全身を駆け巡る。起こしたばかりの上体が再びシーツに沈んだところで、拓海はもう一度、ぬるりと割れ目を舌でなぞった。
「……すごい。どんどん溢れてくる」
 左右の太ももを抱え上げられ、そのまま広い肩に乗せられた。誰もが振り返るほどの美丈夫が、熱い眼差しで自分の秘処を見つめ、しかも舌で愛撫を与えているという信じがたい現実に目眩を覚える。
 けれど、頭や心より先に、身体の方が反応した。
 与えられる愉悦を余すことなく受け止めようと、気持ちとは裏腹に、ひくひくと蜜口が痙攣を繰り返す。唾液と陰蜜の混じったとろりとした液体は襞を伝い、臀部にまで届いた。
「鈴菜。最後まではしないから、力を抜いて、このまま感じて――?」
「ヒャ――、ンンッ!」
 脚を高く持ち上げられ、秘裂が天を向いた。大切な宝物を愛おしむかのように、拓海の舌が優しく秘めた入り口を舐め上げ、舐め下ろす。右の襞から左の襞へと順に唇で食まれ、初めて経験する刺激にぴくぴくと身体が震える。
(――っ、こんなことする拓海、知らない……!)
 止まらない嬌声を無理やり抑えるために、鈴菜は手の甲で口を覆った。もう一方の手で指が白くなるほどシーツを握りしめるが、それでも逃しきれない快感が彼女の体内に蓄積する。
 ずぶずぶと快楽の海に引き摺り込まれ、きゅうきゅうと子宮が収縮した。
 愛おしげに自分に口淫をほどこす男。ちゅぷちゅぷと生々しく響くいやらしい蜜音。視覚も聴覚も淫らに犯され、身も心もわななく。
 充分すぎるほどに潤った泥濘に、ゆっくりと長い指が一本挿し込まれる。
 久しぶりに異物を受け入れたそこに一瞬だけ違和感を覚えたが、おそろしいほどすぐに馴染んだ。
 何かを探すように隘路をぐるりとひと撫でした指先が、迷いなく、鈴菜の最も敏感な場所を引っ掻く。お臍のあたりを内側から撫でられるような強い感覚に気を取られれば、まだ終わりじゃないと、今度は男の舌が肉襞に隠れた秘珠をなぶる。ぷっくりと充血しているであろう淫蕾は、丁寧すぎる口淫に打ち震える。
 ナカとソト。
 両方からの強すぎる刺激に攻め立てられれば、ひとたまりもない。
「たく、み――! そこ、ダメぇ!」
「ここ……?」
 二本に増やされた指が、先ほどと同じ、蜜壺の奥にある粘膜を擦る。
 まぶたの裏で火花が散るような強烈な悦楽に、ひときわ大きく身体がしなった。逃げようとしても叶わず、それどころか、ゆっくりとした濃密な愛撫が惜しみなく与えられる。
「ぁぁ、ッ! ――拓海、もう、……んアァ! やァァ!!」
 ナカから爆発してしまったように、絶頂した衝撃で跳ねる鈴菜を、拓海の逞しい腕が抱きとめた。
 けれど、それは決して終わりではなく。
 ぐったりとした鈴菜を難なくベッドの上でうつ伏せにした拓海は、彼女の腰をつかみ、そのまま持ち上げる。
「ちょっと、拓海、――っ、待って、恥ずかし……!」
 おしりを高く突き出す卑猥な体勢に抗議の声を上げようとするが、うなじに熱い唇を押し当てられて、その声が嬌声に変わる。
 剥き出しの背中に自分以外の体温を感じて、拓海が上から覆いかぶさるようにして彼女にキスをしているのだとわかった。
 かつて何度も身体を重ねた相手のはずなのに、これほどまでに貪欲に求められ、しつこく愛撫を施されたことはない。ぼんやりとした頭が、昔と今の拓海を無意識に比較する。
「鈴菜は、どこもかしこも敏感だな……」
 顔が見えない分、首筋で囁かれるテノールに隠された淫欲は壮絶で。その色香に当てられながらも、同時に、いやらしい自分を揶揄われたのかと身が竦んだ。それに気づいたのか、拓海はもう一度、うなじに唇を落とす。
「エロくてかわいいって意味だよ」
 飾り気のない真っ直ぐな称賛の言葉を紡ぐ唇は、不意打ちのキスと共に、鈴菜の首から腰へと背骨に沿って下りていく。拓海が何をしているのか見えないせいで、何の前触れもなく与えられる熱い唇と舌に、今まで以上に翻弄されてしまう。
「ァ、……んぁ……っ!」
「ソソる。その可愛い声も、もっと聞かせて……」
 彼女を安心させるように、拓海の左手がゆっくりとシーツと裸体の隙間に潜り込み、押しつぶされた胸を指で優しく揉みしだく。最も敏感な先端を避ける愛撫は、それだけでも充分に濃厚だ。
「ャ、拓海、……ぁ、も、……無理ぃ!」
「でも、こっちはピンとかたくなって、触ってほしそうだけど?」
 本当に無理? とかぶせられた質問に答えることはできなかった。無言を肯定と取ったのか、拓海の人差し指が上から乳暈を押し潰すように愛で、そのままくにくにと小さな円を描くように転がす。
 また燻り始めた淫靡な快楽が、お腹の奥から溢れ、どろりとその存在を主張する。亀裂からこぼれた妖しい蜜が、太ももやシーツにまで垂れているのがわかった。
 今までになく感じている自分が恥ずかしく、反射的におしりをくねらせる。その誘うような動きに拓海の注意が向けられたのか、空いた手が虚空に浮かぶ蜜壺の入り口に添えられた。
「あぁ、凄いことになってる……」
「ャ、それ、恥ずかし――」
「大丈夫。俺しか見てない」
(拓海に見られてるから恥ずかしいの――!)
「ぁぁん!」
 人差し指と薬指だろうか。二枚の肉襞にそれぞれ指を添えられ、そのまま左右に割り開かれる。秘めた粘膜がひやりとした外気に触れる。
 くぱぁっ、と音が聞こえるほど含羞に満ちた行為に、鈴菜は、いやいや、とシーツに突っ伏したまま頭を振るが、それはつまり、蛍光灯の下に晒された秘部も小さく振れるということで。
「鈴菜、そんなにおしり振って、……もしかして、誘ってる?」
「違っ、も、見ないで……!」
「恥ずかしがる鈴菜もかわいい」
 熱に浮かされた拓海の声が、耳に届いた。
「あァ、ッ――」
 割り開かれたままの蜜路に長い指が難なく収まる。
「一本しか挿れてないのに、締まるね。きつい……」
 自身の興奮を抑えるためか、拓海が鈴菜の肩に軽く歯を立てた。獣の本能を連想させる、拓海らしくない直情的な行いは、彼女の歓喜をまた新たに呼び覚ました。
 隘路に潜った指は、先ほどとは違い、今度は背中側の肉壁を丁寧に擦る。
「んむ、っ! ……ん、ぁぁ、むぐっ!」
 あまり触れられたことのない場所に与えられる新鮮な愛撫に、シーツに顔を埋めた鈴菜の口からくぐもった悲鳴が洩れた。
「ここ、すごい、……やらしい。もう一回、イく?」

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