絶倫エリート後輩との恋はワンナイトから!? ~極上愛撫に翻弄されています~

書籍情報

絶倫エリート後輩との恋はワンナイトから!? ~極上愛撫に翻弄されています~


著者:猫屋ちゃき
イラスト:ワカツキ
発売日:2023年 2月10日
定価:630円+税

飲料メーカーの企画営業部で働く乃々花は、大きな自身の胸に幼い頃からコンプレックスを抱いていた。
少し強面な後輩社員の大獅が上司たちのセクハラ発言から乃々花をかばってくれたことをきっかけに、紳士で誠実な彼への想いが募る日々――。
ある日の仕事帰り、突然の大雨に襲われた乃々花と大獅はずぶ濡れになった服を乾かすため、ホテルへと向かうことになった。
二人っきりの空間でも心を砕いてくれる大獅に、想いが溢れた乃々花はありったけの勇気を振り絞って彼に迫る。
「そんなにエロいキスしたってことは……覚悟はできてるんですよね?」
極上な愛撫で激しく抱かれた夜はワンナイトだけのはずだったのに、なぜか大獅から情熱的なアプローチがはじまってしまい……!?
大獅とのデートを重ねるうちに、本当の自分を大切にしてくれる彼の深い愛情に乃々花は身も心も絆されて――。

【人物紹介】

桃園乃々花(ももぞの ののか)
飲料メーカーの企画営業部に務める28歳。
自身の大きな胸にコンプレックスを持っている。
ある日、自分の身体のことが話題になっていたときに大獅がかばってくれたことを知って……?

藤宮大獅(ふじみや たいし)
乃々花の後輩で二つ年下の26歳。
誠実で紳士な性格をしており、その一途な愛で乃々花に迫る。
だが、大獅にはなにやら周りに隠していることがあるようで……。

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【試し読み】

「藤宮さん、そんなに体が大きいのにソファで休むなんてだめですよ。どちらかというと、小さい私がソファでしょ」
「先輩をソファで寝かせるなんて、できません」
「こんなときに先輩も後輩も関係ないでしょ? そんなこと言うなら、私は今晩寝ませんから」
「そんなのだめです! それなら、半分ずつってことで……何もしないので」
 乃々花がベッドに腰を下ろしてこちらへ来るよう促すと、大獅はまた目を逸らした。その顔は赤らんでいる。
 意識されているのがわかって、乃々花は嬉しくなった。紳士なのはとても好感が持てるけれど、かといってまるで興味を持たれていないのは悲しい。
 こうして意識されているということは、もしかしたらチャンスがあるということかもしれないと乃々花は思った。ここで押せば、望みを叶えられるかもしれないと。
 勇気を出す場面だとわかっているのに、いざとなるとなかなか言葉が出なかった。ただ、魅力的な大獅を前に、ドキドキするしかできない。
「……藤宮さんは『何もしない』って言いますけど、私としては、何かされてもいいんですよ……?」
「え……!」
 おそるおそるベッドに腰かけた大獅に、乃々花も意を決して言ってみた。もっとうまい誘い文句があればよかったのだが、これが精いっぱいだ。
 これまでの人生では、自分から声をかけることがなかったから、誘う方法を知らないのだ。
「藤宮さんとなら……そういうことになってもいいと思ってます」
 さっきの言葉で伝わらなかったら恥ずかしいと思い、乃々花はもうひと押しのつもりでそう言った。すると、大獅は驚いたように目を見開き、ごくりと唾を飲み込んだ。
 でも、彼はしばらく何も言わなかった。意味が伝わらなかったのかとか、適切な断りの言葉を探しているのだろうかと、乃々花は不安になる。
「それは……俺に抱かれてもいいってことですか?」
 身を乗り出して、真剣な表情で大獅は乃々花を見つめてくる。どうやら、意図は伝わったらしい。そして、彼もその気になってくれたようだ。
 その熱のこもった眼差しに胸をときめかせながら、こくりと頷いた。
 それから、どちらともなく目を閉じてキスをする。
 唇と唇が触れ合った瞬間、その柔らかさにうっとりした。大きくてガタイのいい大獅でも、唇は柔らかいのだ。だが、乃々花の唇と比べると、乾いていて少しカサッとしている。
「んっ……」
 そんなことを考える余裕があったのは、少しの間だけだ。
 食むように重なり合っていた唇の間を割って、大獅の舌が口の中に入り込んできた。ぬるりとした感触とそのあたたかさに、乃々花は震えた。
 あれだけ期待してしまっていたからか、すでにキスだけで気持ちがいい。それなのにこれからもっと深く繋がるのだと思うと、下腹部は先ほどまでとは比べものにならないほどキュンと疼いていた。
 唇は離さないまま、大獅がギュッと抱きしめてくる。バスローブ越しでも、がっしりとした腕に抱かれているのがわかって、乃々花の鼓動はさらに速くなる。
 しばらく角度を変え、深さを変えて舌を絡めるキスをしていたが、やがてゆっくりと体をベッドに横たえられた。
 目を開けると、真剣な表情をした大獅が、乃々花のバスローブの紐に手をかけていた。怒っているかのようにも見えるのは、きっと緊張しているからだ。
 これだけ紳士的で、恵まれた体格をしていて、顔立ちも爽やかなスポーツマン系の彼だ。モテないはずはないだろう。そんな人がこうして自分を前にして緊張している様子なのが、ひどく愛おしくなる。
「触っても、いいですか?」
「はい……いいですよ」
 バスローブの前をはだけると、大獅は改めて聞いてきた。だめというわけがないのにと思いつつ、乃々花は笑顔で頷いた。
「すごい……柔らかいな」
「ん、ふ……ふあぁっ」
 大獅は目の前の乃々花の大きな胸のふくらみを前にして、そっと手を伸ばしてくる。はじめはこわごわと触れていたのに、すぐに我慢ができなくなったようで指先に力を込めてきた。柔らかな肉に、彼の節々とした指先が埋まっていく。
 真っ白な肌に少し日に焼けた指。その色のコントラストだけで、何だかとても淫靡に感じる。
 乃々花はぼんやりと、彼に触れられる自分の体を見ている。
「ふ、ぅぅん……んんっ」
 力強く揉みしだかれると、気持ちがよくて声が漏れた。大獅の手つきは力強くも乃々花への配慮があるのが伝わってきて、それがまた快感に繋がる。
 これまで付き合った男性たちはみな、乃々花の胸を前にすると理性が飛んだように、荒々しく弄るのが常だった。柔らかくて程よい弾力の肌を力任せに揉みしだくのはさぞ気持ちがいいのだろう。だが、乃々花は少しも気持ちよくなかった。
 大獅は夢中で揉みしだきながらも、真剣な表情で乃々花を見つめ、どこに触れたときに喜んでいるか、つぶさに探ろうとしているようだった。
「さっきまでここ、色が薄かったのに……濃く色づいて、立ち上がってきましたね……かわいい」
「あっ……んんっ」
 大獅は乃々花の気持ちがいい場所を的確に探り当て、胸の頂をそっと摘んで、それから口に含んだ。
 暖かな口の中に含まれ、舌先で刺激されると、それだけでも快感で頭がとろけそうになる。自分が胸でこんなに感じることを、これまで乃々花は知らずにいた。
 大獅の舌は円を描くように動いて、胸の頂とその周囲をねっとりと愛撫する。もう片方の頂は指で何度もピンと弾かれ、じんじんと痺れるような刺激を感じていた。
 胸への愛撫に、乃々花の口からは甘えるような声が漏れる。気持ちがよくて、自然と腰をくねらせてしまう。
「もっと体、よく見せてください」
 大獅は胸の頂を口に含んだまま、そろりと乃々花のバスローブを脱がせにかかる。そのときに指先が脇腹や腰を撫でただけで、快感が走り体が跳ねた。
「かわいい……桃園さん、感じやすいんですね」
 そう言って、大獅は乃々花の両脚を掴んで開かせる。あらわになった秘められた場所は、触れられずともすっかり濡れてしまっているのがわかる。
 薄暗い照明の下で、蜜に濡れた秘処が彼の眼前に晒されている。
「とろとろだ……舐めたい」
「え、きゃ……あぁぁ、ん……」
 大獅は体を起こして秘処を見つめると、舌なめずりをした。彼は次の瞬間には、止める間もなくそこに顔を埋めていた。
「ひゃっ、あ……だめぇ、そんなっ……あァんっ」
 大獅の舌は舐めとる動きをして、蜜をすすっていく。かと思えば、舌先を素早く動かして乃々花のそこへ容赦なく刺激を与える。
 蜜口を執拗に舐められて、乃々花は悶絶した。気持ちがいいのも当然あるが、何より恥ずかしい。信頼のおける仕事の同僚だった人が自分の恥ずかしい部分に触れているというのが、たまらなく羞恥心を刺激してくる。
 気持ちよさと恥ずかしさに、乃々花はどうにかなってしまいそうだった。
 愛撫していた舌は、やがてその少し上の、茂みに隠れている花芽へと移動した。隠れていた小さなそこは、舌先で少し突かれるだけで電気が走るかのような刺激を覚える。じんじんと痺れるような快感に、爪先に力が入っていく。
「ここ、好きなんですね。じゃあ、舐めながらほぐしますよ」
「やっ、あぁっ……」
 花芽への愛撫をやめないまま、大獅は乃々花の濡れそぼる蜜口に指を一本突き立てた。つぷり……と音を立てて、簡単に指は呑み込まれていく。
「あっ、それ……んんっ、あんっ……」
 花芽を啜られながら指を出し入れされると、気持ちがよすぎて腰が震えた。この刺激を与えられ続けたら達してしまいそうだ。
 舐められて、指を挿れられただけなのに。これから先にどんな快感が待っているのだろうかと思うと、ほんのちょっぴり恐ろしくなった。だが、やめてほしいわけではない。
「……ふじみやさ……気持ちいぃ……も、挿れて、平気です……んんっ」
 与えられる刺激に呼吸を乱しながら、乃々花は大獅にこの先の行為を促す。
 こんなに行為の前に丁寧に愛撫されたのは、初めてだった。そして、丁寧に扱われるとたまらなく気持ちがいいのも、初めて知った。
 だから、早くひとつになりたかった。彼のもので貫かれるのを想像すると、指を咥えこんだ蜜壺が甘く疼いて締めつける。
「だめ。俺の、すごくでかいから……桃園さんのこと、痛くしたくないんです」
 大獅は体を起こして、指での愛撫に集中した。眉根を寄せて、少しつらそうにしているのがわかる。彼も、必死で耐えてくれているのだ。
 乃々花の体の準備を丁寧にしてくれたのは、大獅が初めてだ。そう思うと、彼への愛しさが増す。
 愛しいと思うと、彼のことも早く気持ちよくしてあげたくなる。
「私ばっかり気持ちよくなっちゃって、悪いから、あっ、藤宮さんも、んん……気持ちよくしてあげたい……」
 くちゅくちゅと音が立つほど激しく指を抜き挿しされながら、乃々花は自分の想いを伝える。自分がされるばかりではなく、彼にも返したいと思うから。
 だが、大獅は優しく微笑んで首を振った。
「もう俺、準備万端なんで、桃園さんに可愛いことされたら、その……我慢できそうにないんで。だから……早く繋がれるようにします」
「んっ! や、あぁっ……!」
 大獅は指を二本に増やし、それをバラバラに動かした。それから、抜き挿しを繰り返しながら蜜口を大きく広げるような動きをする。
 指先は、蜜に濡れた熱い肉襞を念入りに擦り上げている。弱い部分はぐっと押し込むようにして擦られるから、堪えきれず指をキュンキュンと締めつけてしまった。
 どこを触ればいいか心得たのか、大獅の指は乃々花の好い部分を集中的に刺激する。
 そんなことをされたら、乃々花はもうたまらなかった。
「ん、だめ……きちゃ、う……んん、くっ……」
 涙目になって髪を振り乱し、乃々花は近づいてくる大きな快感の波に耐えようとした。だが、大獅は容赦してくれない。
 精悍な顔に艶っぽい笑みを浮かべ、指の動きを速めた。それだけではなく、親指を花芽に押し当てて、くるりと円を描くように動かした。
「……一回、うんと気持ちよくなってください」
「あっ、ひ、んくぅっ……!」
 快感の波が一気に押し寄せて、乃々花を攫っていった。白い喉を仰け反らせ、爪先をピンと伸ばして蜜壺を痙攣させる。それから、ぐったりとなって肩で息をした。
「ああ……やばい。イッてる桃園さん可愛すぎて、俺もう……」
「あっ」
 乃々花の蜜壺から指を引き抜くと、大獅はそれを見せつけるように口に咥えた。自分の匂いたっぷりの体液を彼がそうして舐めているのだと思うと、イッたばかりなのに体が疼く。
 というよりも、体は知っているのだ。今からが本番だと。
 大獅がもどかしそうにバスローブを脱ぐと、引き締まった裸身が目の前に現れた。頭の中で思い浮かべたのよりもさらに、筋肉がついた体だ。
 厚みのある胸板も、くっきりと割れ目の入った腹筋も目を引くが、何より乃々花の視線を釘付けにしたのは彼の中心に雄々しく屹立しているものだ。
 がっしりとした彼のものとしては何ら違和感のない存在感だが、それほどのものを目にしたのは初めてで、ほんの少し怖いと思ってしまう。
 それを感じ取ったのか、大獅はちょっぴり悪い顔で笑った。
「なるべく優しくするんで、あんま怖がらないでください。桃園さんのこと、気持ちよくします」
「……はい」
 そんなふうに言われたら、胸がキュンとしてしまう。自分の立派な体を自慢するでもなく、卑下するわけでもなく、優しくすると宣言する彼にまたときめいてしまった。
 真摯に、一生懸命向き合ってくれているのが嬉しい。
 大獅は枕元から避妊具をひとつとると、パッケージを開けてそれを自身に装着していく。おそらく平均的なサイズ用のそれは、彼には窮屈そうだった。ぴっちりとした薄膜を被って、その大きさがより際だっている。
「じゃあ、いきます」
 膝裏に手を入れて大きく脚を開かせられると、その中心に大獅が屹立の先端を押し当てた。シーツに滴るほどに蜜を溢れさせたそこは、少し腰を進めるだけで先端を呑み込んだ。
「あ……おっきぃ、んん……」
「あんまり余裕ないんで、可愛いこと言って煽らないで」
「んぅ……」
 堪らず上げた声を、キスで塞がれてしまった。ゆっくりと中へと入り込んでくる大獅のものは、硬くて大きくて、呑み込むごとにその圧迫感に呼吸が止まりそうだと感じるほどだ。
 しっかりと解してもらったからか、押し広げられる感覚はあるものの、引き裂かれそうな痛みはない。それどころか、なだめるようにねっとりと口づけられているせいで、早くも蜜壺は快感にうねり始めている。
「桃園さんの中、狭くてっ……あぁ……」
「ごめんなさい……気持ちよくて、つい締めつけちゃって……」
「まだ半分でこれか……」
 口づけの合間に、大獅が吐息混じりに喘いだ。彼が自分の中で気持ちよくなってくれているのが嬉しくて、乃々花の濡れた柔肉はしがみつくように切なくうねる。
 大獅は荒く獣のような呼吸をしながら、浅い部分で抜き挿ししていた。苦しげなその表情を見れば、乃々花のために堪えてくれているのがわかる。
 だが乃々花は、大獅に思いきり気持ちよくなってほしかった。だから、もっと奥へと誘うように、彼の腰に脚を巻きつけるようにする。
「ん、ふじみやさ……きて、もっと奥……あっ、あぁっ」
「……そんな可愛いこと言われたら、もう……っ」
 耐えられなくなった大獅が、ぐっと腰を進めてきた。隘路を押し広げながら、剛直が乃々花の中を突き進んでくる。
「んっ……ふ、わぁっぁあっ、そこっ……ああんっ、や、んんっ……!」
 彼のすべてを呑み込むと、乃々花はそのあまりの質量に一瞬呼吸を忘れた。だが、そこからさらに奥へと先端を押しつけられると、これまでよりさらに甲高い声を漏らす。
「桃園さんの中……すごいうねって……」
 額に汗を滲ませて、眉根を寄せ、大獅が苦しそうに呻いた。だが、苦しいのではなく感じているのだと、彼の激しい腰の動きと呼吸でわかる。
「ひゃっ……あぁんっ……きもちぃ、んっ……」
 自分では刺激することのできない最も深いところに、乃々花の弱い部分はあったのだ。大獅の太く長いものは、乃々花の感じる部分を余すことなく愛撫した。
 剛直を引き抜かれるときに浅いところが擦られ、穿かれたときは最奥の敏感な部分を押し潰される。その刺激が交互に訪れることによって、乃々花の意識は快楽に塗り潰されていった。
 目蓋の裏に星が飛んでいるような、体が軽くなってふわふわ浮いていくような、そんな心地がする。
 部屋の中には乃々花の甘えた声と、大獅の荒い息遣い、肌と肌がぶつかり合う音、溢れる蜜がかき混ぜられる湿った音が響いていた。
 行為が始まる前にあった遠慮も緊張も二人の間にはもうなく、あるのは求め合う本能だけだった。
 より深いところを突き上げようと、大獅は乃々花の両脚をさらに上に持ち上げる。そうされるとまるで真上から穿かれるようになって、さらに快感が増した。
「あぁ……しめつけ、やばい……俺、もう……」
「んっ、わたしも、あぁんっ……イクッ……イッちゃう……ああぁぁっ……!」
 あまりの気持ちよさに悲鳴を上げて、乃々花はその白い喉を晒すように身を仰け反らせた。その瞬間、咥えこんだ彼のものをひと際激しく締めつける。

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