王太子夫妻の新婚蜜夜は淫らに甘く ~清廉殿下の××は管理させていただきます~

F+

王太子夫妻の新婚蜜夜は淫らに甘く ~清廉殿下の××は管理させていただきます~


著者:瀬月ゆな
イラスト:あらいてるこ
発売日:2023年 11月24日
定価:630円+税

王太子妃エルメリッドは、悩んでいた。
夫が元婚約者候補であった他国の王女と手紙のやり取りをしていたのだ。
彼女の夫、つまり王太子であるサフィールは自身の身も心も深く愛してくれている。
それに疑う余地などなかったが、少しだけ年の離れたエルメリッドは不安を感じてしまったのだ。
そんな時、参加したお茶会できいた「貞操帯」のことを思い出して……?
エルメリッドがサフィールに付けてほしいとねだれば、彼はお願いを聞いてもらうことを条件に首を縦にふる。
蜜月旅行にて甘い夜を迎えるため、エルメリッドはサフィールを”管理”するのだったが――。

【人物紹介】

エルメリッド
魔法国家ジエルユースの王太子妃。
可憐な美少女で、年齢よりも少し幼く見える部分も。
とても健気で純粋な性格だが、サフィールに関することになると嫉妬深い一面も。
その可愛らしい嫉妬から、サフィールの××を管理したいとねだるのだが――?

サフィール
魔法国家ジエルユースの王太子。
涼やかな瞳が印象的な、非常に整った顔立ちの美青年。
その容姿から冷酷な印象を与えることも多いが、真面目で一途。
エルメリッドとは幼少期からの知り合いで、昔から可愛がっていたようだが……?

●電子書籍 購入サイト

*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

 小さな舌はあっという間に搦め捕られ、肉厚の舌に蹂躙されてしまう。ぬめつく粘膜同士が擦れる感触に官能を刺激されて背筋が震えた。
 それでも、それ以上を求めてサフィールを抱き寄せる。舌を吸われ、絡まって侵食が深まる度にぞくぞくとした甘い痺れが駆け抜けた。心と身体が昂って行くのを抑えられない。どちらのものか分からないくらい交じり合う唾液を嚥下し、鼻にかかった吐息をこぼす。
「ぁ……っ、ん……」
 唇が離れてしまうと名残惜しむ甘えた声があがった。
 まだ足りない。
 だけど、口づけはもっと深く強く繋がる為の行為だとも知っている。淫らな期待が胸に渦巻いた。
 うっとりと蕩けた瞳でサフィールを見上げる。薄い唇を軽く舐め、しなやかな指先がネクタイを緩める仕草にさえお腹の奥が切なさに疼いた。理知的な王太子である彼が人前では決して見せることのない野性的な行動も、知っているのはエルメリッドだけだ。心臓が早鐘を打って身体中が熱を帯びた。
 サフィールは華奢な身体のラインに沿ってゆっくりと指を這わせながら、デイドレスをたくし上げる。
 薄絹で織られた白いストッキングを穿いた細い足がまず露わになった。それからすでにたくさんの甘い蜜を孕ませた秘所を隠す楚々とした下着、薄く頼りなさげな腹部と順に曝け出され、普段とは逆にまろやかなふくらみが最後にその姿を見せた。首元まで上げられたデイドレスの可愛らしいピンク色の布地が、白昼からふしだらな行為に及ぼうとしていることを咎めているようで羞恥を煽る。
「エルの真っ白い肌は陽の光に照らされると一段と綺麗だね」
「い、ゃ……。あまり見ないで……」
「僕のものだって、赤い印をたくさん刻みつけたくなる」
 言うが否やサフィールは細い首筋に顔を寄せて唇を寄せた。
 甘く啄み、そして吸いつく。
 そのまま鎖骨を伝って胸元へと顔を落とし、胸を覆う柔らかなコルセットを引き下ろした。色を濃くした薄桃色が頂上を飾るふくらみが待ちかねたようにまろび出る。
「触れる前から、もう硬くなってる」
「フィル様の、いじわる……っ」
「可愛いね」
 心底愛おし気な笑みを浮かべて甘い声で囁くから、エルメリッドは責められなくなる。
「……いじわる」
 唇を尖らせて拗ねたように言ってみたけれどそこまでだ。
 サフィールは両手でそれぞれにふくらみを包み込み、感触を味わうようにやわやわと揉みしだいた。
 大きな手のひらの中で思うまま揺さぶられてエルメリッドはかぶりを振った。サフィールの言うように硬く尖った乳首が手のひらで擦られる度にもどかしさで腰を揺らす。
 愛でて欲しいと自己主張しているのに気がついていながらいじわるだ。身をよじらせて仕草でねだっても、望むように触れてもらえない。もっと気持ち良くなれる場所への愛撫が欲しいのに上手く焦らされてしまう。
「泣きそうな可愛い顔をしなくても、エルのして欲しいことは全部してあげるから」
 エルメリッドを弄ぶように乳首をきゅっとつままれた。
 明確な刺激を受けた身体は敏感な反応を示す。華奢な背中が小さくのけぞった。
「ふぁっ」
 甘えた声があがる。可愛いね、と愛おし気に囁き、サフィールはすでにしっとりと汗ばむふくらみに口づけた。優しく啄み、時折きつく吸いつくとエルメリッドの肌をわずかな痛みが走った。
 彼のものである印を刻みつけられる度、切ない吐息をこぼす。
 ドレスを纏えばその奥に隠れる、誰に見せるでもない所有の証だ。
 だけど刻みつけられること自体が意味を持つ。一週間も経てば消えてしまう印でも、白い肌に繰り返し咲く赤い花の中にサフィールの想いは存在している。
 いくつもの花を散らし、サフィールは桃色を濃くした乳首を口に含んだ。愛らしく瑞々しい果実さながらに舌で転がすよう舐り、甘噛みも交えて丹念に味わう。
「ん、ん……っ」
 熱い咥内で好き勝手に弄ばれて腰がうねる。
 無意識に身体を擦りつけてねだった。くちゅり、と濡れた音をかすかに響かせると同時に、布地越しに存在する硬く大きなものに気がついた。鋭く息を呑む。それが何であるのかを知るエルメリッドの胸が高鳴った。
 簡単に快楽を拾うよう仕込まれたエルメリッドだけでなく、サフィールも昂っている。喉の奥が欲望を燻らせて喘いだ。
「フィル様……」
 衝動が沸き上がって来る。
 まっすぐに見つめられ、よりいっそう熱に浮かされながら燻る欲情を言葉に変えた。
「私、フィル様をお慰めしたい……です」
「……だったら、してくれる?」
 サフィールは頷くエルメリッドを抱き起こすと身体を入れ替え、ソファーの肘掛けに背中を深く預ける。エルメリッドがサフィールの腰の辺りに跨る体勢となった。
 着崩れたデイドレスとコルセットを自ら脱ぎ、陽の光の下で肌を曝す勇気は持てない。かと言って乱れを直すのも興ざめで、エルメリッドはそのまま足元へと少し移動してからトラウザーズに手をかけた。
 緊張と、興奮とで震える指でボタンを外す。一つ外れる度、中に収められた熱杭の存在感が増して身体が熱を帯びた。全てのボタンを外し、下穿きからそれを取り出すと熱を帯びた吐息がこぼれるのを止められなかった。
「……っふ……」
 まずは右手で少し強めに握り、ゆっくりと上下に擦る。
 浮き出た血管を指で優しく撫でると竿全体が脈打つのが可愛らしい。
「く、ぅ……」
 サフィールの控えめなうめき声と、先端に生じた潤みに後押しされて屹立を咥内に含む。
 まだ、上手くできない。裏側の筋張った部分を中心に舌先を這わせながら頭を動かすのがやっとだ。唾液で滑りを良くして懸命に舌を動かす。
 痛くないことと気持ちいいことは同じじゃない。
 欲しいものが与えられなくて物足りなく思うことと、もどかしく思うことも全然違う。
 だからサフィールも、もどかしさと気持ちよさをもっとたくさん感じて欲しい。エルメリッドだけが、その淫らな熱に浮かされた感情を覚えさせたい。
「ん……っ。ん、ふぁ……」
 不慣れな奉仕に夢中になっていると、サフィールがドレスの裾を上げた。ふくらはぎから太ももへと辿りながら撫でられ、なめらかな布地を通して伝わる指先の感触に疼きを覚える。
 サフィールの指が足の内側に近づくにつれ、はしたない期待がエルメリッドをよぎった。快楽の予兆を受け、熱い吐息が唇からこぼれる。今は触れる必要のないはずのガーターリングに指をかけられると、咄嗟にいやいやと首を振った。
 触れて欲しい。だけど触れられたらエルメリッドがサフィールに触れられなくなる。焦らさないでとも言えなくて、切なさから逃れるように奉仕を続けた。
「ん、は、んん……っ」
 そうする間にもさらに上がったサフィールの手がお尻を包み込んだ。未成熟な丸みをショーツ越しに確かめるよう手のひらでゆっくりとさすられ、くすぐったさともどかしさがお腹の奥で絡み合って燻る。指はお尻の割れ目を伝って足のつけ根へと移動し、不埒にもショーツの隙間から忍んで秘裂を探った。ぬかるみをかき混ぜ、頂上に愛らしく息づく蕾を捉えた。
「すごいね、エル。もう蕩けてる」
「あっ、ゃ……っ」
 待ち焦がれていた、いちばん敏感な部分への甘やかな刺激に太ももがびくびくと歓喜に震える。
「可愛い顔に淫らな身体を持って……本当にエルはたまらない」
 歯を立てないよう咄嗟に唇で挟んで締めつけた。そのまま強めに啄むとサフィールの指が敏感な蕾をつまんで扱きあげる。腰が跳ね、円を描いた。溢れた蜜がくちゅくちゅと音を立てて欲しがっている。
「フィル様の、せい……だもの」
「僕が君の身体をそう作り変えたのなら、とても嬉しいよ」
「ひゃぅ……っ」
 つぷり、と濡れた蜜壺がしなやかな指を飲み込んだ。
 小さく狭い中を広げるように大きくかき混ぜられて新たな蜜をこぼす。うねりながら指を締めつけ、たやすく主導権を渡して、もっと、とねだった。
「指も簡単に入って、なのにきつく食いついて来る」
「言っちゃ、だめ……。は、ん……っ」
 お腹の裏側のざらついた場所を擦られると蜜と一緒に快楽まで掻き出される。
 せめてもの抵抗に屹立を握る手を上下させた。猛々しく浮き出た血管を指と唇でなぞる。滴る先走りの体液が唇を濡らせば舌先で舐め取った。
「んぅ……っ」
 だけど相手から与えられる快楽の大きさは平等なんかじゃない。すぐにエルメリッドの手が止まってしまう。突起を指の腹で優しく転がすと同時に内側からも刺激されると小さな身体が丸まった。耐えようとしても耐えられずにひくりと震える。
「フィル、様ぁ……。あ……っ!」
「……エル」
 白昼の行為のせいか、お互いひどく性急になっていた。サフィールも同じ気持ちでいるのだと分かる。
 欲しくて。貫きたくて。たまらなかった。
 再びエルメリッドはソファーに横たえられる。サフィールも、ある意味頑なにデイドレスを脱がさなかった。三度裾をたくし上げ、腰で結ばれたショーツのリボンを片側だけ解く。
 お互いに着衣したまま、身体を繋げる為に必要な部分を曝した状態は欲情の強さを象徴しているようで恥ずかしい。それでも愛欲を抱いていることは誤魔化しようがなく、二人で快楽に溺れたくてエルメリッドは蜜を滴らせ、潤む秘裂に押し当てられた熱杭をも淫らに濡らした。
「ふ、ぁ……」
 先端が蜜口を幾度も突く。
 それは早く受け入れてと言っているようで、まだ入れてあげないと焦らしているようで、エルメリッドは心をかき乱されながら腰を揺らした。
 欲しい。だけど中に入ったらめちゃくちゃにされてしまう。こんな明るい時間からお構いなしに。
「どうして欲しいの? 今はいらない?」
 そんな聞き方をするのは卑怯だ。エルメリッドは泣きたくなった。両手を伸ばしてサフィールの首に縋りついて引き寄せる。額や頬に優しく口づけを落とすのもずるい。唇にはわざとしてくれないのもいじわるだ。
「フィル様……欲しい、の……」
「いい子だね」
 くち、と小さな水音をあげて先端を飲み込む。それだけで背中がのけぞった。夜毎愛される身体はすでに、サフィールを受け入れることで芽生える狂おしいまでの快楽を知っている。
「あぁ……っ」
 早く奥まで欲しい。腰を浮かせてねだると熱く大きな屹立が狭い胎内を割り開きながら貫いて来る。足のつけ根から頭へと、中から押し上げられる快楽がエルメリッドを満たした。
「ぁ、あっ、あ……!」
 一つに繋がると多幸感で胸がいっぱいになった。
 気持ちいい。
 好き。
 淫らな行為をそうと知りながら受け入れ、ある種のとても純粋な想いだけがエルメリッドの中にある。
「エルの中……温かくて、気持ちいいね」
「気持ち、いい……です……か……?」
「うん。すごく気持ちがいい」
 サフィールも同じだと知るのは嬉しい。
 そして、もっと一つになりたくて欲が出てしまう。繋がっているだけでは物足りない。繋がっているからこそ分かち合えるものが欲しくなる。
 ゆっくりとした律動はサフィールの形を覚え込ませるようだった。サフィールしか知らない、知りたくもない無垢な身体は従順に受け入れ、彼の望むまま作り変えられて行く。柔らかな媚肉で熱杭を包み込みながら強く締めつけ、無数の細かな襞が吸いつきながら絡みついた。
「ん……っ、あ、ぁ……っ」
 エルメリッドが健気に尽くそうとする以上に本能が働く。
 私だけ知っていて。
 私以外は知らないでいて。
 そう願いながら食い締めるとサフィールの動きが止まった。
「フィル様……?」
 翠色の大きな瞳が不安に揺らぐ。
 サフィールはエルメリッドの両手を取った。安心させるための動作のはずが、身体が離れてますますエルメリッドの不安を煽る。
 指先に寄せた唇をそのまま滑らせ、右手の親指を食みながら口に含む。舌を指に添わせ、人差し指との間を固く尖らせた舌先でちろちろと舐められると蜜壺が切なさにわなないた。
 そんな場所でも快楽を拾うなんて知らなかった。
 エルメリッドは息を呑み込む。
 口淫のやり方を教えられているような、気もする。
「エルは、どうして欲しい?」
「ど、どう、して……?」
 心臓が痛いくらい脈打つ。
 聞いてはだめ。
 理性が制止するのに情欲への誘惑に揺さぶられた本能が振り切る。
「どうされるのがいちばん気持ちいい? 浅いところを優しく? 激しく? それとも深いところ?」
 初めての夜から昨夜までの交わりで与えられたいくつもの快楽が脳裏に浮かんだ。
 所有の印と同じように、たくさん身体に刻みつけられた。
 浅いところを優しく、激しく。
 深いところを、優しく。
「あ……」
 一つの事実にエルメリッドは思い当たってしまった。
 いちばん気持ちいいかどうかは分からない。
 だって、それだけはまだ一度もされたことがないから。
 選択肢として突きつけられ、貪欲なまでに欲しがる身体は意識してしまう。
「フィル様、私……」
「うん。エルはどうして欲しいの?」
 エルメリッドは息を吐いてサフィールを見つめた。
「深い、ところ……激しく、して、下さい……」
 二人で情欲に溺れ、どこまでも堕ちて行きたい。
「痛かったりつらかったりするなら無理したらだめだよ」
 こくりと頷き返すとサフィールはエルメリッドの膝裏を支え、高く上げさせた。足を身体につけるような体勢にして、ぐ……と奥深くまで屹立の先端を押し当てる。
「あぁ……っ! っん、ぁ……、あ……!」
 今まで感じていた甘やかな痺れではなく、じんじんと重い痺れがエルメリッドの呼吸を妨げた。
 白い喉を反らし、空気を求めて何度も荒い息継ぎをする。苦しいけれど苦痛ではなくて、サフィールの背に両手を回して縋りついた。
 いちばん深い場所に入ったまま、切っ先が円を描くように動く。
 穏やかでさえあるその動きは、けれどエルメリッドにとある予感を抱かせた。
 サフィールは探している。浅い場所にあるざらついた部分のような、深い場所にある、エルメリッドに快楽をもたらす部分を。
「あ、ん……。ふ……っ」
 見知らぬ快楽の予兆にさえ煽られる。
 ランプの淡い灯りに照らされたベッドではなく、眩い白日の光が差し込むソファーの上で、ドレスを着たままエルメリッドの全てが曝け出されて行く。
 様々な角度から抉られ、そしてそれは見つけられてしまった。
「だめ……。あっ、あぁ……っ!」
 ひときわ重い感覚に目の前が真っ白に染まる。
 サフィールにしがみつく手によりいっそう力がこもった。
「フィル様……っ。っ、ひぁ……っ。そこっ、気持ち、い……。あ……っ!」
「奥も、気持ちいいの?」
「しちゃ、だめ……。奥っ、ぁ……ひんっ……!」
「深いところを激しくして欲しいって、エルが言ったんだよ」
 確かに、それを望んだのはエルメリッド自身だ。
 こんなに気持ち良くなるなんて思わなかったからと許しを乞うたって、普段は甘いサフィールもさすがに許してはくれない。心の底から、本当にいやがっていてやめて欲しいわけではないことを見抜かれている。
「ご、め……なさ……。ぁ……ん、あ……あっ、ぁ……!」
 それでも強すぎる快楽に、迂闊な自分の言葉を詫びる言葉が口をついた。
「謝らなくていい。奥を突かれるのがすごく気持ちいいなら、もっと気持ち良くなってもいいから」
「ん……っ! 気持ち、いい。フィル様、奥……っ、びくびくって、するの。おかしくなっちゃ……」
「いい子だね」
 額に口づけを落とされ、心が満たされる。
 嫁ぐ前に、夫婦の交わりは跡継ぎを成す為の神聖な行為だと母に教えられた。
 でもサフィールに教えられた男女の交わりは違う。
 肌を重ねることで愛を確かめ合い、一つになることで安心感を得られる幸福で、かつ甘美で淫猥な行為だ。

タイトルとURLをコピーしました