愛執独占 〜秘密を知られたら淫らな一夜が始まりました〜

書籍情報

愛執独占 〜秘密を知られたら淫らな一夜が始まりました〜


著者:さくら茉帆
イラスト:ユカ
発売日:2021年 3月26日
定価:630円+税

平凡なOLであるまゆりは、あるコンプレックスが原因で現実の恋愛とは距離を置いている。
その反面で、最近ではそんな生活に少しの物足りなさを感じ、淫らな妄想をすることが増えていた。
そんなある日、容姿端麗の同僚・樹との残業中に、まゆりは彼にとある秘密を知られてしまい……!?
「これでどんな風に気持ちよくなっているのか、ちょっと見てみたいな」
一夜の関係をきっかけに、二人は秘密の戯れを続けることに。そんな中、まゆりは樹への恋心を自覚してしまい――!?


【人物紹介】

新堂まゆり(しんどうまゆり)
自分の身体にコンプレックスを持っており、恋愛からは遠ざかっていた。
TL作品が好きで、最近ではつい見目麗しいヒーローに甘く淫らに触れられる姿を
自分に置き換えて思い浮かべてしまう。

細野 樹(ほそのいつき)
まゆりと同じ部署で働く同僚。入社式で初めて見た時からまゆりに恋心を抱いている。
TL作品のヒーローと見紛うほど端正で中性的な美しい顔立ち。
小学生の頃から水泳を続けており、均整の取れた体型をしている。


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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

「ちゃんと優しくリードするから安心して」
「細野君……」
 こんな時でも気遣いを見せてくれる樹に、まゆりは知らず知らずのうちに惹かれていく。
 日頃から彼の優しい姿を見ているからこそ、安心して任せられると確信できたのだと思う。
「それじゃあ、始めるね。嫌だったら我慢しないですぐに言うんだよ」
「うん……」
 まゆりがうなずくのを確認すると、樹はついばむような口づけをしてベッドへ押し倒す。
 それから彼は紐をほどいて、ゆっくりとバスローブを脱がせていった。
 あんなにも抱かれるのを期待していたのに、いざ肌を見せるとなると緊張が高まる。
 樹の指示で、バスローブの下は何も身につけていなかった。そのため、乳房や淡い茂みに覆われた恥部がすぐさま露わになり、羞恥心がどっと押し寄せてくる。
 まゆりは慌てて胸元を隠そうとするも、樹によってすぐに阻止されてしまった。
「どうして隠そうとするの?」
「だって、胸だけこんなに大きいなんて、みっともないし恥ずかしいよ……」
「みっともなくなんかない、とても綺麗じゃないか」
 樹は乳房にそっと手を置くと、愛でるように優しく撫で回した。
「あ……」
 触れられた瞬間、恥ずかしさとは別の何かが込み上げてきて、胸の奥がジンと熱くなる。
 ずっといやらしい目で見られてきた胸を、こんな風に綺麗だと褒められたのは初めてだった。だからすぐには信じられず、まゆりは驚いてしばしの間目を瞠っていた。
「本当に……綺麗だって思ってくれてる……?」
 優しい樹のことだから、まゆりを傷つけまいと気遣ってくれているだけかもしれない。
 不安げな面持ちで尋ねてみると、彼はふわりと微笑みかけてくる。
「ああ、本当に思っているよ。君の胸は誰より綺麗だし素敵だ。だからもう二度と、みっともないだなんて卑下しないで」
 樹は優しく告げたのち、大きさや柔らかさを堪能するように、じっくりと乳房を揉みしだいてきた。
「あ……ん……」
 まだ羞恥心は残っていたものの、ずっとコンプレックスに思っていた膨らみを、樹に優しく愛撫されて嬉しい気持ちもあった。
 それだけでなく、こうして触れられると悦びに似た感情も湧いてきて、体が少しずつ甘い陶酔に満たされていくのがわかる。
「新堂さんの胸、柔らかくてとっても気持ちいい。まるで大きなマシュマロに触れているみたい」
 たわわな膨らみの感触が気に入ったようで、樹は何度もやわやわと揉んでは深い谷間に顔を埋める。
「あ……あぁ……」
 更に頬ずりまでされたことで体は熱く疼き、まゆりはたまらずあえかな声を上げてしまう。
「他の男に見せる前で、本当に良かったよ」
 手に収まりきらないほどの豊満な胸を捏ね回しながら、樹はごく低い声で独り言をつぶやいた。
「え?」
 一体どういう意味なのだろうかと、まゆりは怪訝に思って首を傾げる。
 しかし、樹はにこやかな笑顔を見せるだけで、何も答えてくれなかった。
 乳房を揉む手つきは次第に淫靡なものになり、更には指の間に乳首を挟まれて一緒にコリコリと刺激された。
「あぁ……」
 胸の先端から腰の辺りにかけて、ジンとした甘い痺れが走り、まゆりはたまらずあえかな声を漏らす。
 まゆりから素直な反応が返ってきたことで、樹は嬉々とした様子で目を輝かせていた。
「今の新堂さんの声、すごくかわいかった。もっと聞かせて」
「あぁん」
 柔らかい乳首を指の腹で転がされ、まゆりは小さく仰け反って鼻に抜けるような甘い声を上げる。
 樹は興奮した様子で軽く息を弾ませながら、膨らみ始めた薄紅色の尖端を弄り続けた。
「あ、あ……ぅ……」
 乳頭をそっと撫でられているだけなのに、ものすごく気持ちよくてたまらない。
「はぁ……」
 まゆりが頬を上気させて感嘆のため息をつくと、彼は陶然とした眼差しで見下ろしてくる。
 悦がる姿を見られて恥ずかしい一方で、その視線すらも徐々に快楽に思えて乳首もますます感じやすくなっていった。
「新堂さんのかわいい乳首、いやらしい形になったね」
 樹はからかうように、硬くしこった乳嘴を指先で軽く弾いた。
「ああッ……!」
 甘い刺激が電流のように駆け抜けて、まゆりは豊満な胸を揺らして淫らに喘ぐ。
 乳首を弄られるだけで、ここまで快感を得られるとは思わなかった。もっとしてほしいと、はしたない欲望を口に出してしまいそうになる。
「君の色っぽい姿をもっと見せて」
 樹は尖り切った乳首を摘んでは、引っ張ったり擦ったりしていく。
「ひ、あぁぁッ!」
 まゆりは一際甲高い声を上げて顎を仰け反らせた。
 指戯が激しくなるにつれて、乳首もますます過敏になっていた。オフィスで布越しに責められた秘芯も、微かに脈打っているのが伝わってくる。
(私の体、こんなにも感じやすくなっていたなんて……)
 まゆりが陶然となっていると、樹は淫靡な熱を孕んだ視線を向けてきた。
「すごく美味しそう……」
 紅色に熟した乳首を凝視したまま、彼は自身の唇をぺろりと舐める。
 官能的なその仕草に、まゆりは強く惹きつけられ目が離せなくなる。
 それから樹は間髪を入れずに、膨らんだ乳頭に口づけて優しく吸い立てていった。
「あ……ンッ!」
 指先でたっぷり弄られたせいか、軽く吸われるだけで感じてしまい、まゆりは喜悦の声を上げて何度も身悶える。
 口での愛撫もたまらなく快感で、下肢の中心がますます熱く疼くのがわかった。
 その後もちゅぱちゅぱと音を立てて吸われては、濡れた舌先で丹念に舐られていく。
「ひゃ……ぅ!」
 乳輪を這う舌の感触がくすぐったく、まゆりはたまらず悲鳴を上げて身を捩る。
 その一方で、背筋がゾクゾクするような快楽を覚え、同時に下肢の疼きも増していった。
 最初は優しく舐める程度だったが、徐々に淫らで大胆なものへと変化して、しゃぶるように執拗に吸われた。
「あぁぁッ!」
 まゆりは更に仰け反りを強めては、頬を上気させて快感に喘ぐ。
 彼女の喜悦の声を聞いて、樹はすっかり気持ちが高揚したようで、もう片方の乳房にも手を伸ばして尖端を再び弄る。
「あ、ああ~ぅ」
 指と舌で二つの乳頭を責め立てられ、まゆりはくぐもった甘い声を出して何度も身悶えた。
(もう、これだけでイッちゃいそう……)
 その証拠に、秘められた部分が先程よりも濡れており、淫靡な熱を帯びているのが伝わってくる。
 ――早く下も触れられたい。
 だが、まゆりを焦らそうとしているのか、樹はなかなか淫処に手を伸ばそうとせず、ひたすら乳首を愛撫していた。
 優しい人かと思いきや、こうして意地悪な一面も見せられて、まゆりはやきもきする。その一方で、それも樹の魅力の一つに感じられて、ますます胸がときめいてしまう。
 初めて抱く感情に当惑しつつも、まゆりは絶え間なく訪れる快感に溺れていく。
 濡れた舌先で何度も舐られるうちに、下肢の中心の疼きが増して熱い塊がせり上がる予感がした。
「ン……あぁ……ッ!」
 乳首を甘噛みされたところで、彼女は切なく喘いで何度も身震いした。その動きに伴って乳房もふるふると揺れる。
 息を弾ませながらリネンに身を沈ませていると、樹が顔を上げて嬉々とした笑みを見せた。
「あれ? そんなに激しくしたつもりはないんだけど、もしかしておっぱいだけでイケた?」
 あまりにも赤裸々な問いかけに、まゆりは恥ずかしさのあまり絶句する。
 ――一体、彼はどこまで意地が悪いのだろうか?
 この上ない恥辱に耐えかねていると、樹は艶めいた眼差しを向けてクスッと笑う。
「まあ、言わなくても俺にはわかるよ。新堂さんがしっかり感じてくれてたってこと」
 樹はまゆりの胸元に軽くキスすると、太腿を抱えて両足を開かせようとする。
「や……っ」
 しっかり濡れているであろう秘部を見せるのが怖くて、まゆりはたまらず足の間を強く合わせて拒んだ。
「そんなに怖がらないで。こっちもちゃんと気持ちよくしてあげるから」
「で、でも――」
 愛蜜にまみれた花唇を見たら、さすがの樹でも引いてしまうかもしれない。想像するだけで胸が締めつけられ、この先へ進むのが怖かった。
 震えるまゆりに樹は優しく笑いかけ、髪をそっと撫でてくれた。
「新堂さんのここがどんな状態になっていても、俺は絶対に軽蔑したりしない。だから俺を信じて」
 どういうわけか、こうして樹の心地良い声を聞くだけで、不思議と彼を信じようという気持ちになる。
 まゆりは恥じらいながらも、足の力を抜いて秘唇を見せる決意をする。
「ありがとう、俺を信じてくれて」
 樹はそっと耳打ちしたのち、まゆりの秘められた花園を露わにした。
 彼の眼前に晒された瞬間、全身の火照りが一気に上昇していった。同時に秘唇が物欲しげに疼き、胸の奥も妖しくざわめく。
「俺の愛撫でたくさん感じてくれたんだね」
 樹はうっとりとした眼差しで、濡れた陰唇をじっと眺めた。
 あまりにも熱心に見つめられ、まゆりはひどく落ち着かなくていたたまれなくなる。
「細野君、あんまりじっと……見つめられると、すごく恥ずかしいんだけど……」
「そう言われると、余計に見つめたくなっちゃうよ」
 樹は意地悪く告げると、指先で割れ目をなぞっていった。
「あぁぁ――っ」
 触れられた瞬間、全身に強い快感が駆け抜けて、恥裂がビクビクと嬉しそうに戦慄いた。
 まゆりの反応を愉しむように、樹は何度も指を滑らせて蜜口を弄っていく。
「あぁん!」
 続いて上端にある敏感な突起も触れられ、まゆりは甲高い嬌声を上げて下肢を大きく引き攣らせた。
 普段、バイブで弄っている時よりも刺激が強い。よもや一撫でされただけで、こんなにも鋭敏に感じるとは思わなかった。
「クリトリスって、ぷっくり膨らんでいてかわいいね。もしかして、あのおもちゃで感じたせいでこうなったの?」
 樹は悪戯っぽくささやくと、指先で淫芽をクリクリと捏ね回していく。
「あ、あぁ……んんっ……」
 まゆりは悩ましげに喘ぎながら身悶えた。
 恥ずかしい言葉を告げられたせいか、一段と感度が上がったような気がする。
 巧みな指戯に感じ入っていると、蜜口に指を挿入されて中を掻き乱された。
「あっ……! はぁっ……駄目、そんなに――」
 まゆりは嫌々とかぶりを振って、淫靡な愛撫から逃れようとする。
「ここをこんなに濡らしておいて、駄目なわけないじゃない。その証拠に、かわいいクリトリスも嬉しそうにヒクヒクしてるよ」
「ひゃぁあんっ!」
 樹に鋭敏な部分を容赦なくなぶられ、ひときわ強い快感が全身を駆け抜けていく。
 彼の長い指が動くたびに、蜜唇から新たな滴りが溢れてくる。肉芽も充血して膨らみを増し、その身を小刻みに震わせていた。
 樹は恍惚の微笑みを浮かべて、悦に入った様子で雌芯を責め立てていった。
「あっ、あっ、あぁぁ!」
 まゆりの嬌声は一段と甲高くなり、体の仰け反りもより大きくなる。同じように下肢の中心も疼きを増して、淫蜜を止め処なく溢れさせた。
 まるで全身が性感帯と化したようで、ほんのわずかな刺激で達してしまいそうになる。
「ねえ、新堂さん。俺に愛撫されるのとあのおもちゃに弄られるの、どっちが気持ちいい?」
 樹は淫靡な指戯を繰り返しながら、またしてもこちらが恥ずかしくなるような質問を投げかけてきた。
「わ、私の答えを……聞かなくても、細野君には……わかるんでしょう……?」
 翻弄されっぱなしなのも癪なので、まゆりは意地を張って拗ねた口調で言葉を返す。
 すると樹は嗜虐心を滲ませて、雌核を激しくなぶってくる。
「あぁ、いやぁ……ン……ッ!」
「君の口からぜひ聞きたいんだ。教えてくれたら約束通り、気持ちよく昇天させてあげるから」
 官能的な声音でささやかれた刹那、甘い陶酔に似たときめきが生じ淫靡な期待を抱いてしまう。
「ほ、細野君に……してもらう方が……気持ちいい……」
 こうして言葉にするのは恥ずかしいが、樹の甘美な誘惑には抗えずまゆりは上擦った声でそう答えた。
 まゆりの返答に満足したようで、樹は至極嬉しそうな笑顔を見せた。
「そう言ってもらえて嬉しいよ」
 それから彼は、可憐な尖りを熱心に擦りつけては、膣道を拡げるように優しくほぐしていく。
「あっ……ああッ……!」
 熟れた花唇は更に疼きを増し、愛蜜が決壊したように次々と溢れてくる。
 まゆりは何度も身悶えては、悩ましげに喘いで頬を上気させていた。
「新堂さんが感じている姿、すごく色っぽくてそそられるよ」
 快楽に溺れるまゆりを見て、樹は劣情を掻き立てられたようで、指戯が一段と激しさを増していった。
「やぁぁッ! そんなに……されたら、壊れちゃう……!」
 まゆりは体を大きく揺さぶらせて絶叫を上げる。
 初めての情交でこんなにも苛烈になぶられたら、絶頂に達するどころか体が持たなくなりそうだ。
 だが、樹は愛撫をやめようとせず、まゆりが感じる部分を容赦なく弄り続ける。
「はぁぁぁん!」
 性器全体が熱く火照っている。蜜腔はビクビクと戦慄いており、雌核も膨らんで淫らに脈動していた。
 堰を切ったように快感が突き上げてきて、今にも昇天してしまいそうである。
 不意に、樹が息を弾ませながら、あえかな声でつぶやく。
「あぁ、ヤバイな……」
 樹の言葉を耳にした瞬間、まゆりは思わず彼の股間に目を向ける。
 バスローブの上からでも、その部分が盛り上がっているのがはっきりわかった。
 ――まだ見ぬ男の象徴は、一体どんな形になっているのだろうか?
 ふしだらな妄想を巡らせていると、樹は不意に嗜虐的な笑みを浮かべた。
「こんな時にいやらしい目で見られたら、ますます抑えが効かなくなるじゃないか……」
 その直後、彼は抽送に似た動きで淫襞を掻き乱し、肉芽も指の腹でせわしなく転がしていく。
「あっ、あぁ――ッ! 駄目……! もう、イッちゃう……!」
 まゆりは全身をわなわなと震わせて、憚りのないことを口走る。
「それじゃあ、好きなだけイっていいよ」
 嗜虐心に満ちた声音で告げたのち、樹はまゆりを絶頂へ導くようになぶっていく。
「ひ、あぁぁぁ!」
 官能のうねりが一気に押し寄せてきて、全身を突き抜けるような甘い痺れが奔る。
 今までにないぐらい、花唇全体がヒクヒクと戦慄いている。その上、大量の愛蜜にまみれているせいで、淫靡な輝きを放っているように見えた。
 しとどに濡れた秘花を見て、樹は感嘆のため息をついた。
「すっかりトロトロになったね」
 彼は嬉しそうに声を弾ませながら、クチュクチュと音を立てるように中を撹拌する。
「は、あぁぁ……!」
 淫猥な水音によって、まゆりの劣情はますます掻き立てられ、鋭敏な部分の感度もより一層上がっていった。
「クリトリスも快感を覚えたら、こんなに膨らむんだ」
 樹は興味深げにつぶやくと、膨らみを増した淫芽を強く押して擦り立てていく。
「あぁぁんッ!」
 その直後、まゆりは下肢を大きく引き攣らせて、膣口から官能の滴りをどっと噴き出した。
 絶頂に達して惚けるまゆりを、樹は愛しげに見下ろしていた。
「見惚れるほど、すごく綺麗だったよ」
 優しくささやいてキスしたのち、彼はすっかり熟れた蜜洞からそっと指を引き抜く。その際、未だに脈打つ雌核を軽く一撫でする。
「ああッ!」
 達したばかりの体には刺激が強すぎて、まゆりは再び体を仰け反らせて喘いだ。
「もう、不意打ちみたいなこと……しないでよ……」
「ごめん、かわいいからつい触りたくなっちゃって」
 樹は悪戯っぽく笑いながら、指に付着した淫蜜を舐めとっていく。
 自身の体液を、何のためらいもなく舐めるものだから、まゆりは恥ずかしさのあまり正視できなくなる。
「どうしたの? そんなに顔を赤くして」
 まゆりをからかっているのか、あるいは本当にわかっていないのか、樹は首を傾げて問いかけてくる。
「ううん、何でもないの……」
「ふうん、そう」
 樹は疑っている様子だったが、それ以上のことは追及せず自身のバスローブを脱ぎ捨てた。
「あ……」
 水泳で鍛えられた体は、細身ながらも筋肉が程よくついている。
 まゆりは均整の取れた裸体に見惚れるが、中でも最も目が釘付けになったのは股間の印である。
 下肢の中心にある男の象徴は、その雄姿を見せつけるように猛々しく屹立していた。
 立派にそり勃った硬茎を見た瞬間、まゆりの下腹部が再び熱く疼く。
 彼女の淫靡な眼差しに気付いた樹は、何かを思いついたように悪戯っぽく微笑んだ。
「新堂さんの感じる姿にそそられて、こんなに勃っちゃったんだ」
 彼は自身の肉棒をそっと掴み、まゆりの目の前で軽くさすってみせる。
 小刻みに震える雄茎を見て、まゆりは頬を赤らめると同時に欲情を煽られた。
 恥じらう彼女に樹はそっと耳打ちしてくる。
「これが欲しい?」
 樹の言うこれとは、隆起した男根を指しているのだとわかる。
 まゆりが再び屹立したものに目を向けると、子宮の奥が熱を帯びて疼きが増した。まるで体が樹を望んでいるかのようだ。
(でも、恋人同士でもないのに……欲望に任せて体をつなげてしまっていいのかな……?)
 自ら気持ちよくなりたいと望んだ筈なのに、今更ながらこの先へ進むことに対して背徳感を抱き、まゆりは理性と欲望の間で葛藤する。
「もちろん、無理しなくていいよ。新堂さんがここまでにしたいのなら、俺は大人しく引き下がるから」
 本当はすぐに達したいのだろうが、樹は決して自身の情欲に流されようとせず、あくまでもまゆりの意思を尊重してくれた。
(でも、細野君がこのまま抱いてくれるなら……)
 ずっとTL作品やバイブで性欲を満たしていたが、樹に快感を与えられた今は最後まで抱かれたいという気持ちが芽生えていた。
 ――ただ自分の欲望を満たしたいためだけに、簡単に処女を捨てていいのだろうか?
 だが、オフィスでの甘い誘惑で樹に心を絆された今、素直に欲求に従って体をつなげたいと思う自分もいた。
 そうやって考えれば考えるほど、彼に最後まで抱かれたいという気持ちが強まってくる。
 理性と欲求の狭間で心が揺れる中、まゆりは意を決して自身の望みを口にする。
「……最後まで、細野君に……してほしい……」
 まゆりの返事を聞いた樹は、心の底から安堵した様子で微笑んだ。
「こんなこと、俺以外の奴には絶対にお願いしたら駄目だよ」
 彼は柔らかくも強い口調でささやくと、先程立ち寄ったコンビニで買った避妊具を装着する。
 硬い切っ先が膣口に触れた瞬間、下肢がわずかに引き攣ると同時に緊張が走る。
 まゆりが不安げな面持ちになっていると、樹は穏やかな眼差しで見つめてきた。
「怖い?」
「ちょっとだけ……」
「大丈夫、できるだけ痛くないようにするから」
「うん……」
 色々と不安はあったものの、まゆりは樹を全面的に信じてうなずく。
「それじゃあ、挿れるよ」

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