鬼畜皇子たちの執愛 ~18禁乙女ゲームの聖女エンドを目指したはずが、淫靡監禁されて身体がもちませんっ!~
著者:浅岸久
イラスト:荻嶋花
発売日:2023年 12月29日
定価:630円+税
両親を亡くし、教会で暮らしていたマリーだったが、ある日渇きの聖女として神託を受ける。
その瞬間、ここは前世でどっぷりとのめり込んでいたR18禁乙女ゲーム、『渇きの聖女に捧げるセレナード』――通称『渇セレ』の世界だと思い出す。
そして自分はこのゲームの世界のヒロイン『マリーベル』として転生していたことにも気がついて――!?
『渇セレ』は高難易度かつドSなゲームだが、やりこんだマリーベルには悲惨なルートを回避する突破口があった。
それは皇子三名の好感度を稼ぎつつも身体を繋げないまま、聖女として世界を救うこと。
そうしてマリーは無事世界を救ったはずだったのだが――。
「躾けなければいけないようだな、マリー」
「――せっかくこうしてオレたちだけの秘密の部屋に招待したんだからさ、しっかり可愛がってあげようよ?」
「マリーは等しく俺たちのものだ」
三人の皇子達から激しく愛を注がれ、淫らな監禁生活が幕を開ける――。
【人物紹介】
マリーベル(マリー)
神託をきっかけに前世の記憶を取り戻した異世界転生者。
あどけなさ残る、可愛らしい顔立ちをしている。
転生した世界はマリーベルが前世でどっぷりのめり込んでいたR18ゲームの世界で――!?
ジークフリート・ヴァン・レインス・ヴァイトヴィーザ(ジーク)
帝国の第一皇子で、莫大な魔力を有している実力者。
いつも厳しい表情をしているが、圧倒的な美貌の持ち主。
常に命令口調な鬼畜だが、彼の高い能力に裏打ちされた自信の表れでもある。
アルフォンス・イル・レインス・ヴァイトヴィーザ(アル)
帝国の第二皇子で、物腰柔らかで社交的な性格の持ち主。
甘いマスクの持ち主で理想の皇子様とも評されるが、どうやら裏があるようで……?
マリーには普段の彼から想像もできない執着を見せることも。
ライムント・ネルケ・レインス・ヴァイトヴィーザ(ライ)
帝国の第三皇子で、帝国随一の魔法研究者でもある。
中性的な美貌の持ち主で、淡白な性格もあってか人形のような印象を与えることも。
だがマリーにだけは笑顔を見せるなど、心を許している。
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【試し読み】
「観念しろ。お前は、私たち三人の妃となるのだ」
「は……っ!?」
何を言っているのか理解できないうちに、強い刺激を与えられる。強引に股を弄られ、私は目を白黒させた。
割れ目を前後に擦られたかと思うと、長い指が一本ナカに挿し込まれる。そのまま強引にナカを弄られ、あっという間に二本目も侵入してきた。二本の指をバラバラに動かされ、私はビクンと震えた。
突然襲い来る強すぎる刺激に、私の大事なところが反応する。じゅん、と、たちまち奥の奥がうるみを帯び、とろりとした蜜が溢れ出る。
「ほぅ……?」
そのうるみにジークが気付かぬはずもなく、厳しい表情をしていた彼がようやく口の端を上げた。
「なるほど。お前のここは、すでに私を欲しているようだ」
「ち、違……っ」
そんなことを言われてしまうと、羞恥で一気に茹で上がってしまいそうだ。
そもそも、私はジークの声に弱いのだ。彼に俺様な言葉を吐かれるだけで、腰が砕けそうになる。
ふるふると首を横に振るも、身体の反応は誤魔化せない。愛液が肌をつたって、太腿に引っかかっていたショーツを濡らした。
「ジーク兄さん、そのナイフ貸してください」
横から手を出したのはライだった。これまでじっと観察を続けてきた彼が、淡々と言い放つ。
「ようやくあなたの全てが見られる」
恍惚とした表情でそう囁きながら、ライは私の首元にナイフを突きつける。そうして、ゆっくりと私のローブを上から引き裂いていった。
「度胸のあるあなたでも、ナイフは怖いのですね。ふふ、あなたの新しい一面が見られて、嬉しいです」
なんて、こんな時でも冷静に観察しながら、ライはナイフを下ろしていく。
肌に触れるか触れないかのギリギリを移動し、私は息を呑む。全身の感覚が敏感になっていて、そのナイフの存在にすら反応してしまった。
その様子に愉悦の笑みを溢したのはアルだった。
「へえ? マリー、感じてるんだね? こんなに強引に脱がされているのに――ほらみて、可愛い乳首がピンッて勃って――ん」
「ひゃあ!」
横からアルがぱくりと乳首を喰み、強く吸った。舌先でころころ転がしながら、もう一方の頂きはその綺麗な手で揉み拉く。
「アル兄さん、独り占めしないでくれますか?」
「仕方ないな。じゃあ、オレもこっちを頂いちゃうか」
ライの抗議に、アルは肩をすくめながら手をのける。
しかし、胸の代わりにと言わんばかりに、次は私の秘所へと手を伸ばした。ジークの指で弄られているところに、アルも参加するつもりらしい。
「オレはこっちを可愛がってあげるね。いっぱい声出していいよ」
そう言いながらアルは、私の花芽をきゅっと摘まんだ。
「ひゃぁぁん!」
予想外の刺激に私の身体がしなるも、逃げることはできない。アルは私の反応を楽しむように、ぷっくりと主張するその芽をくにくにと転がしたり、爪で弾いたりを繰り返す。
ナカを捏ねているジークもまた、楽しげに口の端を上げた。
「ああ――感じているようだな。ナカが締まった」
「へぇ。オレたちふたりに同時に弄られて、感じてるの?」
そう言いながらアルは、さらに激しく花芽を捏ねる。私の身体はすっかりと火照り、甘い息を吐いた。
「あは、すごい、可愛い。さすが渇きの聖女さまだね。オレたちみんなに愛されてるの、そんなに気持ちいいんだ」
「アル、ちが……っ」
「いいねえ。オレの名前、もっと呼んでよ? そしたらもっと、気持ちよくしてあげる」
アルはくらくらしそうなほど甘い言葉で、私を酔わせる。
「マリー、こちらにも集中しろ」
さらにジークに、ナカをぐちゃぐちゃとかき混ぜながら囁きかけられると、もう何も考えられない。
「ぁん、ジーク……ぅ」
自分でも信じられないほどに蕩けた声が出てしまい、ハッとする。けれど皆がそれを聞き逃すはずもなかった。
「っ、兄さんたちばかり、ずるいですよ。――マリー。俺の名前も呼んでください」
今度はライにおねだりされてゾクッとする。だって、いつも無表情だった彼が縋るように眉根を寄せているから。
私は知っている。彼が表情に感情を乗せるのは、マリーの前だけなのだ。ライにこんな顔をされると、私の心臓はキュンと反応してしまう。
「ライ……っ」
「マリー。可愛い……あなたが、好きです……っ」
私の両頬を掴みながら、真剣な眼差しで告げてくる。
ぽろりとこぼれ落ちた好きという本音に、私の心は大きく揺さぶられた。
こんなにはっきりと言葉にされると、否が応でも思い知らされる。
ううん、逃亡を阻止され、この監禁部屋に連れて来られた時点で気がつくべきだった。彼らはあの渇セレのメインヒーローなのだ。今、私へ示す感情は――明らかなる執着。
「マリー……!」
そう言いながらライは何度も何度も深いキスを繰り返す。いつもの無表情もどこへやら。彼にはまったく余裕がないようで、くしゃりと目を細めている。
「ライがこんな顔をするなんて、よっぽどだね」
感心するように目を丸くして、アルは深く笑う。そうしてまるで競うように、私への愛撫を激しくした。
「ひゃ、ぁ! ああん!」
「ライにばかり気を取られてないで、オレにもね? ほら、マリー」
「ぁ、んんっ、待って、アル……っ」
「普段はきりってしてるのに、エッチする時はこんな顔を見せてくれるんだね。はぁー……可愛い。もっと色んな顔、見せてよ」
あまりに身体が快楽に弱すぎる。私は瞳を潤ませながらアルを見上げた。
崩れ落ちそうになるけれど、私を繋ぎ止める鎖がそれをさせてくれない。ううん、それよりも――、
「お前たち」
ジークだ。
まるで咎めるような冷たい声が響きわたる。
もう満足しただろう、と言わんばかりの声で、そこにはほの暗い感情が滲んでいた。
「――はいはい。最初はジーク。約束したもんね」
「仕方がないですね」
ジークを立てて、弟皇子ふたりが一歩後ろに引いた。ギラギラした目を向けながら、ジークが身体を寄せてくる。
「ふ、ぁ……ん……っ」
容赦なく唇に齧りついたかと思うと、大きな手が私の身体を這った。
ライによって切り裂かれたローブの隙間から手を差し入れ、胸を揉み拉く。力強く強引な愛撫に、私の身体はたちまち反応し、ビクンと身体がしなった。
すでに全身が敏感になっている。絡め合う舌も、大きな手に揉み拉かれる胸にも、なんなら肌が軽くぶつかりあうだけで、大きな刺激となり私を襲ってくる。
火照った身体をどうすることもできない。涙目になりながらジークを見ると、彼は満足そうに口の端を上げた。
「いい顔だ、マリー」
そう言いながら、ジークはカチャカチャとベルトを緩めている。
私は息を呑んだ。彼が何をしようとしているのか一目瞭然だ。
心臓がドキドキ暴れているのは、期待によるものなのか。頭では駄目だと思っているけれど、本能が歓喜しているのがわかる。
私がどれほどジークルートをプレイして、彼のめくるめく執愛に溺れてきたと思っているのだ。このまま流されて彼と繋がれたら――なんて、そんな甘い気持ちでいっぱいになって溢れ出そうだ。
「もうほしいのだろう? ならば、くれてやる」
などと言いながら、寛げたズボンの隙間から彼の屹立が顔を出し、私は硬直した。
(…………待って?)
まともに働いていなかったはずの頭が、一瞬にして冷静になる。それほどまでに見事な熱棒に、頬を引きつらせるしかなかった。
いや、知っていた。ゲームをプレイしていた私は、数々の描写で彼のモノがすばらしい凶器であることは存じあげていたけれども!
(え? 無理じゃない?)
スチルでは局部の直接的な描写はなく、綺麗に隠されていたからこその衝撃。
そこにはバキバキに怒張し、彼の臍に付きそうなほどの長さと大きさを誇る熱棒が存在感を放っている。血管が浮き出しボコボコした肉棒の頂きからは、てらてらと透明な液体がこぼれ落ちている。
三皇子の中でも、軍神とも呼ばれるほどの武力を誇るジークのモノは、まさに凶器のひと言であった。
(こんなのを挿れられたら、私、もう、戻れない――!)
大きさへの恐怖と同時に、この身体がその熱を求めていることに気がつく。
この肉体は、渇きの聖女としての宿命を帯びている。圧倒的な存在感を誇る男根に一度でも制圧されたものなら、もう逃げられなくなることを本能的に察した。
だから、駄目だ。
こんなにも気持ちがぐらぐらの私が、絶対に繋がってはいけない。
(陥落、しちゃう――!?)
ガチャ、と鎖が音を立てる。
私は考える前に私の手首を拘束している鎖を掴んでいた。無意識に、彼の熱棒から大事な部分を引き離さねばという意識が働いたらしい。
私は私を拘束している鎖を背伸びして掴み、自分の身体を持ち上げる。
だって、左右に逃げられないなら、上に逃げるしかない。逃げ切れないことくらいわかっていても、勝手に身体が動いている。
ジークは興味深そうに私の行動を目にしながら、容赦なくその鋒を私の蜜口に押しあてた。
「なるほど、私を拒むか? ――ふむ、いつまで我慢できるだろうな?」
ジークが実に興味深そうに笑みを濃くする。
本能的に逃げるようにして、吊り下がる鎖にぶら下がるような形で、私は私の身体を持ち上げる。
しかし、自分を吊り上げるというのはけっして簡単なことではない。今にも手が滑って落ちてしまいそうだ。鎖を握る手がすでにひどく痛む。
「苦しそうだな? ――ならば少し手伝ってやるか」
そう言いながらジークが私の両腿の裏に腕を回した。そのまま私を持ち上げ、股の間に身を割り入る。
鋒を私の蜜口にあてがい、挿入るか挿入らないかの位置で固定させた。
「っ、ジーク……!」
私は必死で鎖を両手で掴む。
少しでも力が緩んだら、彼の熱杭は私を貫くだろう。今も、わずかに触れた部分の熱さに、大事な部分がヒクヒクとしてしまう。
どうにかして少しでも身体を持ち上げようと、手に力を入れる。それでも、蜜口にあてがわれた熱いモノの存在に意識は囚われてばかりだ。
ひく、と蜜口が震えたことにジークも気がついたのだろう。彼は喉の奥で笑い、私の腿を撫でた。
じれったいような愛撫に私の身体は震える。けっして激しい愛撫ではないのに、そのゆっくりとした手の動きに、私はますます昂ぶった。
「っ、ぅん……っ」
手が痺れてきた。
私は聖女として戦う力はあるけれども、単純な力は普通の女の子とあまり変わらない。だから、自分の身体を支え続けるにも限界があった。
鎖を握る手の感覚が薄れていく。全身が火照り、まともに力が入らなくなる。
次の瞬間。
「っ……!!」
ずるりと手が滑った。
視界がたちまち低くなり、ずん、と重たい衝撃が走る。
私の蜜口にあてがわれていたジークの熱杭。私は自重で己の身体を沈めるように、一気に彼のモノを咥え込む。
どすん、と激しい衝撃が走り、私の視界に火花が散る。
チカチカと白くスパークしたかと思うと、次の瞬間には身体の芯から末端へ、一気に快楽が駆け抜けた。
「っ、っ――――ッ!」
声にならない声をあげる。
経験したことのない快楽の波に飲み込まれ、私の身体は大きくしなった。けれども、ジークにがっちりと脚を抱き込まれていて逃げられない。
私を貫いたまま、ジークは満足げに吐息を漏らす。
「ああ、ようやくだ」
一度繋がりさえすれば、休む間など与えてくれない。
「マリー、お前がようやく私の腕の中に堕ちてきた」
ずんっ、ずんっ、と彼は私を下から突き上げながら、快楽を与え続ける。
「わかるか、マリー? はじめてだというのに、お前はすっかり私のモノを根元まで咥え込んでいる」
「ひゃ、ぁ、ぁ……っ」
「受け入れた瞬間達するとは、余程これがほしかったのだな?」
彼が私の身体を穿つたびに、鎖がガチャガチャと激しい音を立てた。
私は自分の身体を支えることもできず、なすがまま。ただ、激しい快楽の波に何度も呑まれて、全身が震え続けている。
「ま、イッてる! イッてるからあ!」
私は表情をくしゃくしゃにしたまま叫んだ。
余裕なんてない。どこにもない。繋がった瞬間からずっと達したままだ。なのにジークは腰を止めるつもりはないらしい。がつがつと貪るように穿ち続け、顔を近付ける。
「――綺麗だ」
「っ」
苦しくて、切なくて、きっとひどい顔をしていると思う。でも、ジークははっきりとそう言い切った。
「マリー、お前は知らなくてはいけない。私がどれだけ、お前のことを愛していたのか」
「ジーク、んんっ」
がぶりと唇を喰まれる。私の身体を壁に押しつけたまま、覆いかぶさるように。
私の視界は彼だけになって、私の身体は彼の色に染められる。
深い口づけは、彼の態度とは裏腹にどこか余裕がない。強引ではあるけれども、私はいつしかそこに甘さを感じていて、とろんと目を細めた。
律動は激しさを増していく。ビクン、ビクンと震えながら、彼の肩口にしな垂れかかる。
私から彼に寄りかかったところで、ジークの口の端が上がった。ふ、と満足そうに息を吐き、激しく腰を打ちつける。
「ひゃ、ぁ……ああん!」
聖女としての器のせいか、強すぎる刺激のなかに快楽を拾っていく。ただひたすら嬌声をあげ、私はいつしかジークの与えてくれる刺激にどっぷりと溺れてしまいそうになっていた。
もう何度目かわからない波が押し寄せる。自然と身体が強張り、キュッと強く締めつけてしまったらしい。