
媚薬を作るエッチな貧乏令嬢なので、絶倫童貞の侯爵令息とカラダ目当てに婚約することになりまして
著者:桜旗とうか
イラスト:Shikiri
発売日:2026年 5月29日
定価:770円+税
貧乏貴族のエイレーヌ・イシュリスは、実家を支えるため薬師となり質素な生活を送っていた。
そんなある日、父から婚約話が舞い込んできた……!?
しかもその相手は、世界中の女を抱いたと噂される放蕩貴族ルーフフェンス・ミストガルスター。
婚約を断りたいエイレーヌは、“ありのまま”の自分をルーフフェンスに伝えることを決意する。
彼女の正体は、薬師は薬師でも、日夜「媚薬」を研究する、エッチなことが大好きな変態薬師なのだった!
しかし、やってきたルーフフェンスは噂とは違い、ピュアな童貞で、しかも初恋をこじらせているらしく……?
さらに、婚約話になぜかルーフフェンスは積極的で、エイレーヌにとある提案をしてきた!?
「エイレーヌ。俺が君を抱き潰したら、この縁談は受けてもらう」
まるで童貞とは思えないほどの絶倫っぷりにエイレーヌも淫らな身体が止まらなくなってしまい――……!?
【人物紹介】
エイレーヌ・イシュリス
貧乏貴族の長女。実家を支えるために薬師として働いている。
明るく前向きな性格で、オープンな変態薬師!
媚薬作りの道を突き進んでいたところ、婚約の話が舞い込んできて……!?
ルーフフェンス・ミストガルスター
侯爵令息の次男で、自身は子爵。
遊び人の放蕩貴族だと世間には思われているが、実際はピュアな童貞。
しかも、何やら初恋こじらせているようで――?
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【試し読み】
そのあとは、好奇心の向くまま彼の性器へ目を向ける。すでに天を向いている赤黒いそれは、美しい、という言葉は似合わない。それでも、きれいだと思った。
欲望を剥き出しにしている様や、期待させるだけの質量が判断を正常でなくさせているのかもしれない。
手を伸ばし、そそり立つ男性器に触れる。一瞬、ルーフフェンスがびくりと震えたが、すぐに熱っぽい吐息が漏れた。
彼の様子を窺いながらそろりと撫で上げる。どくどくと脈打っているのがわかって、うれしくなってきゅっと握り込んだ。
「……ッ」
息を詰めた彼の反応に焦った。力加減を間違えただろうかと目を向けると、ルーフフェンスがそっと手を伸ばして私の頭を撫でる。
「ルー様……大丈夫ですか?」
「そういうのも、俺が言いたかった。けど、大丈夫だ」
私は、ルーフフェンスの男性としての自尊心を奪っていないだろうかと、ようやく不安になってきたが、はじめて見る熱を前にして、私の欲望が抑えられるはずもない。
彼には悪い気もしたが、それも一瞬だった。
手のひらに伝わる彼の脈動を感じて、たまらず顔を寄せる。口を開けて、熱の塊を口に含んだ。
「んっ……」
「おい……ちょっと待て……」
ルーフフェンスがうろたえたように私の手を掴んだが、目を向けると諦念した様子で顔を覆い隠して天を仰いでいた。
「……いきなりしゃぶりつかれるとは思わなかった」
破廉恥もここまでくると手に負えない気がする。私はどうしようもない変態だ。
ちゅっと欲望の先端を吸い上げると、ルーフフェンスがかすかに身じろいだ。
ゆっくりと、丁寧に裏筋を舐め上げて、くびれに舌を絡ませる。唾液をたっぷりと垂らして口内に含んだまま唇で扱くと、彼の手がそっと頭に掛けられた。
「エイレーヌ、もう少し深く」
ぐっと頭を押されると、息苦しくなって頭を左右に振る。彼の手は、決して強制はしなかったけれど、深くのみ込まれるほうが好みらしい。できるだけ奥までのみ込もうとしたが、想像以上に彼のものは長大だ。とうてい根元まではのみ込めない。
「無理はしなくていい。俺を喜ばせようなんて考えずに、普通にすればいいよ」
よしよしと頭を撫でられると、心地よくて安心する。
一度肉棒から口を離すと、彼の手がするりと身体を滑って下肢へ掛けられた。唯一残っていたショーツを剥ぎ取られ、恥じらいがない私でもさすがに恥ずかしかった。
慌てて身をよじって隠そうとしたが、彼の手はそれを拒んだ。
「君は、そっちに興味があるんだろ。なら、夢中になっていればいい」
「そんなことを言われても……」
彼の指先が秘裂を割って滑り込む。
「すごいな……たいして触ってもいないのに溢れて止まらない」
「口に出さないでください……!」
「恥じらいが欠けてるんだろ?」
意地悪をするようにルーフフェンスが笑う。そのとおりだが、はじめて見る本物の男性器に興奮しているし、キスをされたり胸を触られたりとはじめてのことばかりなのだ。絶対に、どうしようもないほど濡れている。それを解説されるこちらの身にもなってほしい。
「こういうのは恥ずかしいです!」
「でも、俺も君に興味がある。どんな声で啼くのかとか、どこが気持ちいいのかとか」
「そう……なんですか?」
不思議な言葉を聞いたようで、彼をおずおずと見た。
「そう。だから、俺も君を好きにする。君も、好きにしていればいい」
事もなげにルーフフェンスはそう答えた。互いに好きにすればいい。それはありがたいけれど、それだと張り型相手でも変わらないような気がした。
ちょっと寂しい、と思い至ったが、彼が蜜口に顔を寄せてジュッと蜜を啜った瞬間、なにもかもが吹き飛んだ。
「っあ……」
腰を引いて逃げると、彼の手に即座に捕まえられる。
「逃げるな。君はさっきみたいに、俺のに食いついてればいいんだ」
「そんな……」
蜜口から舌を差し込まれると、背筋からぞくぞくと甘い感覚が走った。
「あ、あっ……、や、ルー様……あ、熱……」
じゅるっと音を立てて蜜を吸われ、熱を帯びる舌が入り口をくすぐる。
「エイレーヌ、君が売ってる媚薬ってのは、ここにあるだけ?」
「え……はい……いまのところは……」
「使って問題はないんだよな?」
「大丈夫ですけど……」
無造作に置かれた媚薬の瓶を手にして、ルーフフェンスが興味深そうに吟味しはじめる。
「君が俺に使わせたいのって、どれ?」
「そこの丸い瓶の塗り薬です。性器に直接塗り込んで、強度と持久力を増強させるものを作っていました」
そういった悩みを聞くことが多かった。主に男性側の強度や持続力不足を貴婦人たちはなんとかしたかったようだ。男性にどうやって使ってもらうかも問題なのだが、性に好奇心旺盛な場合、効果があると保証できるだけでけっこう売れる。ただ、試作品を試してもらえる相手がいなかった。試作品をいきなり売りつけるわけにもいかないので困っていたのだ。
「効果時間はどれくらい?」
「体感では八時間くらいでした。でも、自分で使うのと男性に使うのとでは違うと思うので、よくわからないです」
自分にも効果があるかと思って試してみたが、一晩中疼く感じがして大変だった。女性用としても使えるようだとわかったのはよかったが、その薬のターゲットは男性だ。どちらにも効果があれば、燃え上がるような夜を過ごしてもらえるはずだ。
「そんなに効果があったら気が変になりそうだけどな。まあ……試してみようか」
私が示した瓶の蓋を開け、ルーフフェンスが躊躇なく自身の性器に中身を垂らす。
とろりとした液体が零れ、ぬらぬらと彼の分身が赤黒く光る。
「もう少しためらいません?」
「君を抱き潰せば結婚するって話だっただろ。八時間も効果が続くなら、君を潰すくらいわけない」
そういえばそうだったと内心で焦った。
「でも、ルー様の体力がもたないかも……」
「快感は、女性のほうが強いんだ。そのぶん体力が削られる。俺が有利に決まってるだろ」
「だって、ルー様はじめてでしょ……?」
感度なんてわからないのではと続けると、彼は自信ありげに笑って見せた。
「今回の場合は、ちゃんと快感を知ってる女性が不利になる」
「ま、まさか~……」
茶化して逃げようとしたが、彼は真面目な顔をして私を背後から抱きしめた。そのままベッドに伏せるように覆い被さると、そっと足の間へ手を滑らせる。
「さっきも言ったが、自慰は気持ちいいものだよ。でも、人にされるともっと気持ちいいことも、知っておくべきだったかもな」
ぬるぬると秘裂を彼の指先がなぞる。くちゅくちゅと音がして、腰が勝手にくねった。
「あ……、んっ……」
蜜口のあたりを焦れったくくすぐられる。
「ルー様……そこばっかり、やだ……」
「そうだな……中に入りそう……」
ふっと首筋に熱い吐息が零れる。そのまま、背中を舌が這った。
「んっあ……あ、んっ……」
「中は自分で触れるだろうから、あとで、な」
え、と声が漏れるのと同時に、ルーフフェンスが身体をずらして秘部へ顔を埋める。
蜜口に口をつけ、舌で秘裂をなぞった。
「んあ、ああっ……あ、や、あっそれ……」
ぬちぬちと音を立てながら、蜜を啜って肉芽に舌が絡む。
「ひ……あ、あっ……んっく、あ、あっ」
硬く膨らんだ肉芽を優しく舐められると、期待に腰が揺らめいた。
焦れったくてたまらない。いつもなら、すぐに中を触って、張り型を押し込んで快楽に耽る。異物感や、入り口を擦られることが気持ちいいと知って、それだけで満たされてきた。
「ルー様……中……触って……」
「舐められるのは嫌いか?」
「嫌いというか……はじめてで……焦れったくて……」
ふっとルーフフェンスが笑ったのがわかった。
「イッたことはあるんだろ。好きなだけイけばいい。いくらでも手伝う」
「え……」
ちゅうっと強く花芯を吸われると、腰がガクガクと震えた。
「あ、ああっ……あ、だめ……イっちゃ……あ、んっあ……」
どくっと心臓が高く跳ね、軽い絶頂を迎える。足がかたかたと痙攣して、全身から力が抜けていく。
「んっ……ルー様……イッちゃった、から……」
愛撫を止めてほしくて彼を見ると、身体をくるりと反され、仰向けにされる。
「君は、深く満足できる行為が好みなんだろ。だったら、ここからだろ?」
目の前が白くなっていく。
いつもは軽く絶頂したあと、少し休む。全身が敏感になるので、落ち着かせるためだ。が、ルーフフェンスはそんなことにはおかまいなしの様子で、達したばかりの肉芽を再び口に含んだ。
「んああっ……あ、待っ……あ、ルー、あ、んっあ」
彼の頭を押し返しながら足をばたつかせる。やはり敏感な芽には刺激が強すぎる。
「中、自分で触るか?」
「む、無理……ルー様、ちょっとだけ待って……!」
「俺に薬を飲ませたことを忘れたか? 眉唾くらいに思ってたけど、かなり身体が火照ってくるな……」
何度かまばたきをした。体温を上げるための薬ではあったが、あくまでも体温を上げるだけなのだ。疼かせるほどの熱をもたらすものではない。
「なんで? ちょっと熱いくらいのはず……」
「身体が火照って、いやらしいことをして、身体は健康そのもの。男を勃たせるには充分だと思うけど?」
そうなの? そういうもの?
疑問符がぐるぐる回った。
「あと、俺は未経験だからな。刺激が強すぎて興奮も尋常じゃない」
「もっと遊んでてよかったよ、ルーフフェンス!」
泣きそうになって顔を覆い隠すと、その隙をつくように彼が秘部へ顔を寄せた。
「あ、あっんあ……ふ、んっ……」
ちゅ、ちゅっと何度も肉芽を吸い上げられ、足先が跳ね上がる。
「中、触ってほしかったんだよな……」
「え、待って、いまじゃ……」
ぬぷりと容赦なく蜜口から指が押し込まれた。
「あっ……っ……あ、あああっ!」
下肢が跳ねて震える。
達してきつく締まる肉壁をこじ開けられ、中を彼の指が蠢いていく。
「んっふ……ぅ、く……あ、あっん……」
「中、すごい絡みついてくる……柔らかいな……」
ぐちゅぐちゅと音を立てて指が抜き差しされると、怖いくらいの快感が走った。
「あ、ああっ……ルー様……あ、っん……や、あ……」
「自分でド淫乱なんて言うだけはあるか……まだ余裕がありそうだ」
さらに指を増やされ、肉壁をぐいぐいと押し上げられる。
「っく、ん……っふ、あ……あ、ああっ……」
足が勝手に浮き上がり、びくびくと跳ねた。
ルーフフェンスが浮いた足を自らの肩にかけると、秘所が彼の眼前に曝け出される。
「あ……や、ルー様、見ないで……」
「恥ずかしくなかったんじゃないのか?」
「こんな格好で見られるなんて、思ってない……!」
私が甘かったのかもしれない。
ただ気持ちよくなる姿を見られる程度だと思っていた。それならば恥ずかしくないし、好奇心を剥き出しにして男性の身体に食いついていたとしても、平気だった。
秘すべき場所を、露骨に眼前にさらすような格好で見られるなんて、想像していなかったのだ。
「こんなこと、しなくても……」
「俺は見たいよ。君の恥ずかしい場所も、恥ずかしい姿も、恥ずかしがる顔も」
「へ、変態……」
「それを君が言うのか」
自分でも、私が言える言葉じゃないとは思ったが、それくらいしか悪態がつけなかった。
「まあ、君は男のものを入れられたいだけなんだろうけどな……」
「そう。わかってるなら、そうしてもらえたら最高です」
ルーフフェンスが目を細めて、口の端を持ち上げる。
「もう一度イって見せてくれたら、望みどおりにしよう」
ぐちゅぐちゅと中をかき混ぜられ、頭を左右に振った。
「んああっ……あ、やあっ……中、あ、変……」
指を抜き差しするだけではなく、肉壁の弱い場所をぐりぐりと擦られる。
「あっ、あ、っん……あ、そこ……あ、っんく……」
「好きそうだな……かなりきつく締めつけてくる」
「は……あっ、んっ……好き、だけど……そこじゃ……」
びくびくと跳ねて、焦れる身体に身悶えた。彼が押し上げてくる場所は、気持ちいいと感じるし好きな場所ではあるのだが、絶頂に届いたことがない。もどかしくて、切なくて、大きな絶頂を味わえそうなのに越えられない壁なのだ。
ルーフフェンスの腕を掴んで、潤んだ目で彼を見た。
「……そんないい顔で見られたら、もっと乱れる姿を見たくなるな」
「なんで……イくだけなら、そこじゃなくてもいいんじゃ……」
それこそ、先ほどのように肉芽を擦れば手っ取り早い。彼にも手間は掛けないし、私も気持ちいい。一石二鳥だと思うのに、ルーフフェンスは目を伏せて機嫌よさげに微笑む。
「深く、深く達してほしい。俺のものを求めるあまり、夢中で乱れる姿が見たい……俺の欲望はそういうものだ」
そっと髪をかき上げながら、ルーフフェンスが蕩けそうなほど甘い声で囁く。
土台がよすぎるせいで、なにをやっても様になってしまう彼が意図して色気を滲ませると、もはや暴力の域だ。こんな色香にあてられ続けたら、どうにかなってしまう。
「エイレーヌ。俺のがほしいんだろ」


