
浮気され失恋確定ですが、ワンナイトした極上パティシエからの甘いご執心に囚われました
著者:北条歩来
イラスト:かがり
発売日:2026年 4月24日
定価:720円+税
大手インテリア会社に務める星野麻琴は元恋人の結婚式に出席していた――。
実は浮気されていた麻琴だったが、落ち込んでばかりはいられない、とホテルのデザートをやけ食いすることに。
大人気パティシエ・三井律紀がプロデュースしていることで有名なデザートだ。
失恋したこともあり、三井の手掛ける大好物のケーキをつい食べすぎてしまった麻琴。
席を外して休憩していた彼女を心配して声をかけてきたのは、まさかの三井シェフ本人だった!?
自宅に送ってもらうことになるのだが、三井は恋の噂が絶えないらしく……?
後日、麻琴の取引先で再会を果たした二人は一緒にご飯へいくことに。
元彼の話も真っ直ぐに聞いてくれる三井の優しさに麻琴の気持ちは少しずつ揺れ動いていく……。
そのまま夜の海へと連れて行かれると、熱い瞳が麻琴を射抜いて――!?
「俺はまだ一緒にいたい。麻琴さんは?」
そうして極上に甘く蕩けるような一夜を過ごした二人だったが、麻琴にはまだ恋をする勇気はなくて――……。
【人物紹介】
星野麻琴(ほしの まこと)
大手インテリア会社の企画部に務める27歳。
穏やかで人を信じやすい性格な反面、騙されてしまうことも。
日々、美味しいスイーツに癒されており、特に三井が作るスイーツは大好物。
三井律紀(みつい りつき)
「patisserie R.Mitsui」を展開するオーナーパティシエ。33歳。
恋の噂が絶えない人気パティシエだが、実は一途で誠実。
失恋してやけ食いをしていた麻琴と一夜を過ごすことになるのだが――!!
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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。
【試し読み】
「服、自分で脱ぐ?」
「……うぅん」
かぶりを振って答える。
「あまえんぼさんだなぁ」
にっこりと笑う彼が愛しい。まるで私に頼られることを望んでいるようで勘違いしたくなる。
「じゃあキスして?」
彼からのおねだりに従順に応えるべく、首に手を回した。自ら重ねた唇の感触に夢中になっていく。
ブラウスのボタンが外され、スーツのスカートのファスナーが下ろされる。日常にあるそんな音でさえ、今は麻琴の欲をかきたててくる。そのうちにキスの主導権も彼に奪われ、舌が絡むころにはキャミソールとショーツだけになっていた。
三井のキスは少しも荒々しさがない。本当に心の傷を治せそうな繊細さに、咥内から染められてしまいそうだ。
麻琴を軽々と抱き上げた彼の腕の中、キスの名残りに陶酔し、なすがままに隣室のベッドに横たえられた。
(こんなことは今夜だけだもの)
瞳を潤ませた麻琴を見つめる彼は、何度もキスをしてくる。
「あのっ」
「なに?」
「……私とこういうコトをして、三井さんはその……後悔しない?」
「しないよ。麻琴さんはいいの?」
「はい」
迷いのない返事に、麻琴も今夜のすべてを受け入れると決めた。
「可愛い格好してたんだね。キャミもおそろい?」
「お気に入りなんです」
「似合ってるよ。ブラのこの編み上げの部分とかドキッとするし」
ちょうど谷間にあたる部分は布地がなく、リボンの編み上げになっている。可憐なローズピンク色にひとめぼれして購入したが、まさか三井にこんな姿を見られるとは思っていなかったので、さすがに恥ずかしい。
「……三井さん」
「ん?」
「キスしてください」
「いいよ」
覆いかぶさっていた彼が隣に横たわり、腕枕をしてくれる。ギュッとハグをしてから唇を重ねるうちに、麻琴はいつの間にか幸せな気持ちになっていた。
ぽってりとした唇をチュッと吸って、三井が離れる。
「もっとする?」
「ん、して」
麻琴の返事に、彼が再び上になった。
(二回もキスのおねだりしちゃった……!)
大胆すぎたのではと思ったが、彼は嬉しそうにしてくれている。
元彼には言えなかったことだ。元彼のしたいように従うのが正しいと思っていたから。だけど今夜教えてもらったとおりに、合わせすぎることなく顔色を窺ったりもせず、ただ自分がしてほしいことを素直に告げてみた。
「可愛いね、麻琴さんって。そんなにキスが好き?」
「……三井さんのキスだから、好きなのかもしれません」
すると、三井が崩れるように枕元に肘をつき、顔を覆い隠した。
「ど、どうしました?」
「いや、なんていうかさ……そういう不意打ち? たまらないなと思って」
不意打ちではなく本音を言っただけなのに、参ったと彼は笑っている。
(そうか、本音を言ったほうがいいときもあるよね。なんだか社会人になってから、あまり心の内を明かすようなこともなかったかも)
ルームメイトの葵にはなんでも話せるが、一歩外に出れば本音を隠して暮らしてきた。恋愛でもそうだった。
三井の言うとおり、合わせすぎる必要はないのだ。とくに恋人なら。
今夜限りの三井にならば、なおのこと本音を言ったほうがいいだろう。無駄に遠慮すれば、彼の厚意に失礼かもしれない。
「三井さんとしたら、嫌な思い出も忘れられますか?」
「そう願ってるよ」
「っ、ん」
間接照明に浮かび上がる麻琴の白肌を滑るようにブラジャーの上から胸を包まれ、甘えた声を押し殺す。
(あまり声を出されると引くって言ってたし)
元彼に言われたことを思い出し、下唇を巻き込むようにしてこらえる。
しかし、やんわりと揉みしだいてくる三井の大きな手が、不意に頂点を指でかすめるものだから、麻琴は声を抑えるのに必死だ。三井の手つきがあまりにもいやらしくて、どんどん硬さを増していく。
「あっ、ん……っ」
漏れた声をかき消すべく、口元を手で覆う。
「声、出していいのに」
「……?」
きょとんとする麻琴に、三井も不思議そうに見つめ返す。
「いいんですか?」
「もちろん。我慢する必要ないよ」
「そうなんですね。出さないほうがいいって言われていたので……」
あぁ、と相槌を入れた三井がふっと息をついた。
「そういうことも全部忘れるために、今は俺とセックスするんでしょ」
「せっ……」
「ん? 違う?」
プルプルと震えるようにかぶりを振れば、彼は穏やかに笑う。
(セックスって本当に言う人いるんだ……。でも、ドキッとしたわりに嫌な感じはしないなぁ。三井さんの言い方がいやらしくないせい?)
行為をいったん止め、見下ろしてくる彼と対峙する。
「本当にいい? これ以上傷ついてほしくないから、無理だけはしないで」
彼が手櫛で髪を梳いてくる。麻琴の気持ちが揺らいでいないか、傷つける恐れはないか、髪の先までたしかめるように繰り返し丁寧に愛でてくれた。
三井は後悔しないと言ってくれたものの、麻琴が元彼を忘れられなければ意味がないのだ。日にち薬も効き目がなさそうだし、他にどんな方法があるのかすらわからないが、三井と身体を重ねて治るならそうしたいと思う。たとえ他人から非難されようとも。
「……三井さんが嫌じゃないなら、お願いしたいです」
「わかった。でも、俺が喜ぶように振る舞おうとしないこと。麻琴さんは素直に、気持ちよければ感じてほしいし、してほしいことがあれば言っていい」
「はい。……んぅっ」
わかればよろしいと言うかのように、キスで唇が塞がれた。すぐに舌を搦めとられて、甘ったるく吐息が漏れる。
いつの間にかブラのカップを剥くように押し下げて、彼の指がじかに触れてきた。硬く主張する胸の粒を弾くようにしたり摘まんだりしながら、麻琴の唇が吸われる。
「あっ、んぁっ……」
蕩けたような表情で彼を見つめれば、耳元に彼が顔を埋うずめた。
「乳首だけでそんな声聞かせてくれるの?」
「っ! んっ」
耳朶を食まれ、形に沿って舌が這う。まるで深くキスをしているような音が直接鼓膜に響いて、どうしようもなく陰部が湿ってくるのがわかった。
三井に触れられるところがすべて快感を得ていく。もっと触ってほしいとねだるように乳首は硬く勃ちはじめている。
(まだ始まったばかりなのに……! いやらしいって思われたらどうしよう)
麻琴はとろみを帯びたものが溢れそうなあわいを、必死でショーツに秘めた。
身体を重ねる理由はあるものの、彼の想像を超えて感じやすいと思われたら、引いてしまわないだろうか。
不安をよそに、散々吸われた唇はいつも以上にぽってりと厚みを増したように感じるし、耳元は彼の吐息で炙られて悦んでいる。
「もうこんなにしてるけど、気持ちいい?」
「あぁっ!」
指先で乳首をピンと弾かれ、腰が浮く。耳元で話されるたびに湿度のある甘美な声が興奮を煽ってくる。
「……もっと啼かせたい」
企んだように呟いた彼が上体を起こした。そのまま麻琴も引き起こされ、彼の胡坐の上を跨ぐようにして膝を立てて座る。
「バンザイして」
言われるままに両手を上げると、胸の上まで捲り上がっていたキャミソールが脱がされた。
三井も服を脱ぎはじめ、目の前で肌が露出されていく。恥じらった麻琴は伏し目がちになりながら、筋肉が美しい彼の体躯を密かに視界の端で捉える。
デニムのベルトを緩めるところで手を止めた彼が、いたずらに胡坐の幅を広げてきた。麻琴の両脚がさらに開かれてしまい、この体勢では、秘め続けてきたあわいのとろみがどんどんこぼれそうで気が気ではない。
「麻琴さんの胸ってすごくフォルムがいいね。ムースケーキみたい」
「っ、そんなっ……こと」
三井が作る芸術品のようなケーキに例えられて嬉しいが、まじまじと見られるのはやはり恥ずかしい。彼は躊躇なく熱い舌で乳暈のあたりを焦らすように舐めてきて、双丘がふるりと揺れた。ブラのカップに乗って曖昧に晒された肌が、部分的に濡れている。
「ここなんか、苺みたいで美味しそうだし」
「んっあぁぁっ!」
じゅるると音を立てて乳首を吸われて背中が反った。図らずも胸を差し出すような格好になってしまう。
「あぁっ、あっんぁぁ」
交互に吸われ摘ままれ、ときに弾かれる。好き勝手に双丘をまとめて弄ばれては嬌声が止められず、いっそう昂ってきてしまう。
「三井さんっ」
「んー?」
わざと舌を伸ばして舐める様子を見せつけながら、彼が返事をする。その光景にドキドキしてしまい、麻琴は小さく喘ぎながら瞠目した。
(もっと、そこを……)
期待する心のまま、こちらを見つめながら乳暈やその頂を舐めしゃぶる三井を眺める。
「よさそうな顔してるね」
「……」
言葉にできないような快感に頷くと、背中に回った彼の手がブラのホックが外した。麻琴は比較的小柄だが胸元にボリュームがある。
彼は解放された双丘を下から掬うようにして寄せると、顔を振って両乳首を豪快に舐め、真っ白な肌に吸い付いた。
「あぁ、美味しい。もっと食べていたいけど」
「っ……んぅ」
彼がじっと見つめてくる。指先はしっとりと濡れたショーツの船底にあてがわれた。
「こっちも美味しそう」
「あぁっ!」
布越しに指で擦られて、クチュクチュと音を立てる秘部から快感が駆け巡る。
予想以上に淫らな音が聞こえてきて、さらに紅潮した顔を両手で隠すが、迫る快感に体勢を保てず、彼の肩に手を置いた。
「っはぁ……ん、あっあぁっ!」
乳首を弄られながら、ショーツを隔てた刺激に身震いする。自分の蜜音のいやらしさに興奮するのも初めてだ。快感に前のめりになり、彼の顔を抱きしめるように掴まる。
すると、三井は真っ白な胸に顔を埋めたまま、器用に咥内で乳首を苛めはじめた。
「ぁ、ああ……っ、ダメっ……」
乳暈ごと咥えられ、きつく乳首が吸われる。その刺激に顔をのけ反らせると、やわやわと焦らすように舌先でその周りに円を描かれ、乳首を弾かれる。飴と鞭のような愛撫に腰が揺れてしまう。
「次はこっち」
散々嬲られた片方が真っ赤になっている。彼が言ったようにムースケーキの上に苺が乗っているようだ。すぐさまもう片方に吸い付かれた。
「ん、あぁっ……三井さんっ、あっ、ああっ」
こちらはどちらかというと飴が多い。その代わり散々焦らされるので、早く乳首を吸ってほしくてたまらなくなった。
「三井さんっ」
「なに?」
「……吸ってほしい、です」
最大限に恥じらいながらも欲望を伝えてみると、彼はなにも言わずにそうしてくれた。
「ああっ! んっ、あっ」
焦らされた乳首が気持ちいい。時折甘噛みの歯が立てられて、それすら電流のような刺激を生んだ。
「もっと?」
舌を伸ばして胸のいちごを舐めまわす彼が言う。
素直に頷けば、彼はベルトを緩めたデニム越しの陰部へと麻琴の手を導いた。
「俺のも触って」
三井の瞳の熱量に絆され、見つめ合ったまま彼のそこを手のひらで撫で上げた。デニム越しでも感じる存在感に驚くと、彼は前を寛げ、ボクサーパンツ越しに触れるように求めてくる。
「っ、あ……っ」
三井の艶めかしい声にゾクッとした。
(もっとよくしてあげたい……)
麻琴は陰茎の形を手のひらでたしかめるように、下から上へと撫で上げる。
「……どうですか?」
「すごくいいよ。もっとして」
やんわりと微笑まれてはたまらない。彼も気持ちよくなってほしいと、麻琴は熱心に愛でた。やがてボクサーパンツの上からその先端が顔を出すほど大きくなったところで、三井は麻琴の手を止めた。
「今夜は麻琴さんを徹底的に甘やかしてあげないとね」
そうは言うものの、はみ出した雄根の先端からは透明の粘液がにじみ出ている。
「三井さんもよくなってほしいのに」
「うん、俺はあとで」
「あと?」
「まずは麻琴さんをたくさんいかせてあげる」
「っ、あ……」
乳首を指で摘まれて、小さく喘ぐ。
「可愛い声。もっと聞きたいな。どこを弄られたい?」
「ん、そこ」
「そこって?」
「乳首っ……」
喘ぎながら返事をすると、片方は指で、もう片方は咥内で愛でられていく。
「あぁ、すごいね。勃ったまま戻らなくなってきた」
「は、あぁっ……」
自然と腰が揺れ、そのたびにショーツの中に愛液が溜まっていく。
こんなに乳首が快感に浸れるものだなんて知らなかった。これまでの経験がすべて覆されてしまう。
彼の肩につかまって、されるがままに胸を愛でられる。我慢しなくていいと許しを得た嬌声を漏らせば、彼は嬉しそうに目を細め、乳首をきつく吸い上げた。
「っ、あっ!」
乳首から子宮のあたりへ感電したような快感が下っていく。麻琴は隘路をギュッと締めながら、腰をがくがくと揺らして天を仰いだ。
チュッと音を立て、三井が胸を解放する。
しばらく愛でられたそこは彼の唾液で光り、乳首は飴掛けのいちごのようだ。真っ白な肌のあちこちにキスの痕がついている。知らぬ間に吸い付かれたのだろう。
「は、あっ……あ……」
快感に声にならぬ声が呼吸とともに漏れる。今の感覚は何だったのかと彼を見遣れば、口の周りを唾液で濡らした彼が妖艶に微笑んだ。
「乳首だけでいってくれるなんて、可愛いね」
いったと言われてようやく自覚した麻琴の身体が紅くなった。
(恥ずかしいっ……!)
まだひとつになってもいなければ、陰部にもほとんど触れられていない。麻琴の求めに応じて丹念に乳首を愛でてもらっただけなのに、まさか達してしまうなんて。
「あのっ……まさか自分でもこうなるとは思ってなかったので」
「あぁ、びっくりしてるのか。乳首でいったの初めて?」
頷きに三井が温和な笑みを返す。
ショーツの腰紐が解かれた。はらりと落ちた布地から愛液が糸を引く。麻琴は両手で顔を覆い隠した。
(三井さんに全部見られる日が来るなんて。どうしよう、やっぱり恥ずかしい!)
今さらではあるが、やはり下着は最後の砦である。ひどく感じたあとの秘所が彼の目に映っていると思うと、いたたまれなくなった。
「こんなに濡れてくれて嬉しいな」
三井は糸引く愛液を指に絡めとり、そのまま陰部にあてがってきた。
「あ、んっ……」
彼の指が前後する。淫核と蜜壺にわずかに触れるようにして愛液が混ぜられていく。
散々焦らされるもどかしさに腰が揺れて止まらない。そうすると求める感覚で彼の指が触れるのでたまらないのだ。胡坐を跨いだ膝立ちの体勢はそれが容易で、快感の誘惑に負けた麻琴はベッドに後ろ手を突いてゆっくり横たわった。

