異世界で女好き公爵様の×××係として生きていくはずが、いつの間にか溺愛豹変に捕まりまして!?

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異世界で女好き公爵様の×××係として生きていくはずが、いつの間にか溺愛豹変に捕まりまして!?

著者:夕日
イラスト:コトハ
発売日:2026年 3月27日
定価:710円+税

ある日、デザイン会社に勤務する小桜陽葵は異世界に召喚された。
『ほかの世界』の先進的な知識を得るために行われた召喚だったため、一般人である陽葵への扱いは酷いものでーー。
貢献できる知識がないと知るやいなや、この世界に放り出されることになった陽葵。
しかも元の世界に帰る術もなく、絶体絶命のピンチ――!?
そんな陽葵へ手を差し伸べてくれたのは『女好き公爵』と呼ばれるベイカー・ギデンズだった。
「名前は教えなくていいよ。性処理係の名前を覚えるつもりはないから」
だが、彼は性処理係として陽葵を屋敷に迎えることにしたらしく……!?
この世界でひとりで生きていくのは難しいと判断した陽葵は不本意ながらも仕事を引き受けることにするのだが……。
とある事件をきっかけに、ベイカーの陽葵への態度が変わっていき――?

【人物紹介】

小桜陽葵(こざくら ひまり)
デザイン会社の企画部に所属する23歳。
スレンダーな風貌の美女で、努力家かつ気の強い性格をしている。
異世界召喚され、城から追い出されそうになったところ、ベイカーに拾われるが……?

ベイカー・ギデンズ
公爵家当主であり、王家に連なる貴族。
絶世の美貌を持ち、女好きの魔性の公爵と言われている。
陽葵を性処理係として拾ったはずが、彼女と関わるうちにベイカーの心情にも変化が見えて――!?

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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

 ベイカー様は私の部屋を夜以外にも訪れるようになり、話をする機会が格段に増えた。
 『今日は天気がよくて眠くなる』とか、『前の世界ではどんな生活をしていたのか』とか。彼との会話は、本当に他愛ないことばかりだ。そしてその他愛ない話をすることが、楽しくてたまらない。それはベイカー様が、案外聞き上手だからだろう。
 変わったのはベイカー様との『夜』の生活もだ。
「ヒマリ、来たよ」
 今夜も、いつものとおりの時間にベイカー様は私の部屋を訪れた。その美貌には以前はなかった優しい笑みが浮かんでいる。
「いらっしゃいませ、ベイカー様」
 こちらも微笑みながら出迎えれば、ぎゅうと優しく抱き締められる。続けて額にそっと口づけをされた。
 ベイカー様は私のつむじに鼻を寄せると、すんすんと匂いを嗅ぐ。い、一体なにをされてるの……!
「もしかして、香水を変えた?」
 なるほど、ベイカー様は香水の香りが気になったらしい。汗臭いとかじゃなくて、よかったな……。
「はい。ショーンさんに頼んで新しいものを買ってもらいました」
「僕に頼めばいいのに。君にもっと似合う香りを選んであげられた」
 私の答えを聞いたベイカー様は眉を顰めながら、不服そうにそう漏らす。それを耳にして、私は目を丸くした。
「今の香り、お嫌いですか?」
 いい香りだと思うんだけどな。あの執事は意地悪だけれど、こういうものを選ぶセンスに優れている。さすが、公爵家の屋敷の管理を任される辣腕よね。
「……好き。悔しいけど似合ってる」
 ベイカー様は拗ねたように言うと、私を抱き締める腕の力を少し強くする。
「似合っているならいいじゃないですか」
「次は僕が選ぶ。僕の選んだ香りを纏ってほしい」
「ふふ、わかりました」
 まるで恋人同士みたいな甘い会話だ。最近のベイカー様はこの調子である。そしてその甘さは、ベッドでの行為にまで及んでいた。
「じゃあ、はじめようか」
 ベイカー様はそう言うと私を横抱きで抱え上げ、軽い足取りでベッドへ向かう。この人、案外力持ちなのよね……!
「本当に君は軽いな。ちゃんとご飯は食べてる?」
「食べています。残さずぜんぶ」
 公爵家のご飯は美味しい。だからぺろりとぜんぶ食べてしまっている。それなのにろくな運動をしていないから、体重は少しずつ増えつつあるんじゃないかな。……こっそり、部屋で筋トレでもしよう。
「味に不満はない?」
「毎食とても美味しくて、不満なんてありません」
「そっか。それはよかった」
 ベイカー様は銀色の髪を揺らしながら、絶世の美貌に笑顔を浮かべる。間近で極上の笑みを浴びた私は、そのあまりの眩しさについつい目を閉じてしまった。目を閉じた私を見て口づけをねだっているものと思ったのか、ベイカー様の唇が私の唇に重ねられた。口づけは何度も繰り返され、少しずつ深いものへと変わっていく。
 柔らかな舌先が唇を撫でてから口内に侵入し、こちらの舌にちょんと触れた。そして、甘える猫が身を擦り寄せるような動きで舌同士が擦り合わされる。丁寧に何度も、ベイカー様は私の快感を掻き立てるように舌を絡めた。
「ん……ふっ」
 粘膜の触れ合いによって湧き上がる甘美な刺激に、私は熱い吐息を零してしまう。
「あ……」
 ふいに口内から舌を引き抜かれて、私は名残惜しげな声を上げながら非難じみた視線をベイカー様に向けてしまった。そんな私を目にしてベイカー様は口元を緩める。
「寂しいの? ヒマリ。……可愛いね」
 耳元で睦言を囁かれると、背筋がぞくりと震える。ベイカー様はつむじに軽い音を立てて口づけをしてから、私をベッドに下ろした。
 ベイカー様の綺麗な顔が近づいてきたと思った次の瞬間にはまた唇を奪われ、口中を舌でたっぷりと嬲られながらうなじを指の腹で撫でられる。
「ん、んっ」
 背筋が甘く痺れて、頭の奥がじわりと熱い。ベイカー様の大きな手が優しく肌を撫でながら背中へと流れていくのを、ぼんやりとした意識の端に感じた。背骨に沿って指を這わされ、びくんと大きく体が震える。その震えを感じ取ったからか、ベイカー様は吐息を漏らすようにふっと笑った。
 そんな触れ合いの間も舌同士の戯れは止まることなく、互いの舌を探り合う行為に私は耽溺した。
 ベイカー様とのキスは信じられないくらいに気持ちいい。こんなキスを知ってしまったらもう昔には戻れないかもしれない。そんなことを思いながら、快楽をさらに享受しようと必死に舌を動かす。彼はちゅっと音を立てつつ私の舌先を優しく吸い上げてから、ゆっくりと唇を離した。
「ヒマリ。君はなにをしてほしい?」
 猫にするように顎の下を指先でくすぐりながら、ベイカー様が訊ねてくる。
「え、えっと……」
 閨事に関する自身の要望を伝えることには、当然ながら羞恥が伴う。頬を熱くしながらどう答えようか悩んでいると、くすくすと笑われてしまった。
「……時間切れ。我慢できないから僕がしたいことをする」
「え、待って。ベイカー様……っ! ちゃんと考えますから!」
「待たない。時間切れって言ったよね?」
 ベイカー様はそう言いながら、私が着ている薄い布地の寝衣の裾を捲り上げる。そして、手のひらでゆるりと足を撫でた。
 彼の手は太ももの内側に進み、そっと足を開かされる。
「……下着に大きな染みができているね」
 ベイカー様は実に楽しそうに、こちらの羞恥を掻き立てることをつぶやく。彼は下穿きに指を引っ掛けするりと脱がすと、紅い舌で唇をぺろりと舐めてから綺麗な顔を蜜壺に近づけた。まさか……これって。
「んっ!」
 舌で秘所を舐め取られ、私はくぐもった声を上げる。
 態度が変化してから、彼は私に積極的に触れるようになった。
 だけど……口淫をされるのははじめてだ。
「んやぁ。待って、どうしてそんなところ……! な、舐めないでください……っ」
 指で左右に秘所を開かれ、味わうように何度も舌を這わされる。そこを舐められる想定なんてしていなかった私は大いに焦り身を引こうとしたけれど、ベイカー様は逃がしてくれない。
「君だって、僕のを触ろうとしただろう?」
「それとこれとは話が違います! ベイカー様は主人で、私は……っ。あ、ああっ!」
 彼は『主人』だ。こんな奉仕のような行為なんてさせていいものなの!?
「そうだね。僕は君の主人だからしたいようにする」
「そんな……っ。ああっ!」
 ──横暴だ。
 そんな言葉を発しようとしたけれど、唇から零れたのは甲高い嬌声だった。
「ヒマリ、感じて。今までの償いをたくさんさせてね」
「ひんっ!」
 ベイカー様の舌がぬぐりと内側へ挿し込まれ、生き物みたいに膣壁を探る。気持ちいいけれど、快感とともにこんなにも美しい人に自身の汚いところを舐めさせているという罪悪感が募っていく。
「そこ……汚い、ですから。ダメ、ダメ」
「……汚くない」
 ちゅぷりと音を立てながら舌を引き抜いてベイカー様が言う。その唇は私の蜜でしっとりと濡れていて、その艶めかしさにどきりとしてしまう。
「君のここって、こんな味だったんだね」
 舌全体を使うようにして花びらをべろりと舐めてから、ベイカー様はぽつりとつぶやいた。とんでもないことを言われて、私は言葉に詰まってしまう。ベイカー様はにこりと笑うと、また蜜壺に顔を近づけた。
「美味しい。もっともっと味わわせて」
 宣言してから、ベイカー様は花芯に吸いつく。
「あっ、ああっ!」
 硬くなった花芯を吸われながら長い指を蜜口に挿し込まれると、強い快感が大波のように訪れ意識を高いところへ一気に跳ね上げた。
「待って、ベイカーさまぁ。あんっ」
「その甘えるみたいな啼き声、可愛いね。たくさん聞かせて」
 『可愛い』と言われた瞬間、胸がぎゅっと締めつけられた。同時に長い指を膣壁できゅうと締めつけてしまう。
 何度も花芯にキスをされ、甘やかすように指で内側を撫でられる。私の体はそんなご褒美にとても弱くて、じわじわと絶頂へ追い立てられていった。
「ベイカーさま、きもちい、の」
 囁きながら手を伸ばせば、内側を探っていない方の手で握られ優しく指を絡められる。
「……本当に可愛いね」
 ベイカー様は甘やかな声で囁くと、目を細めて私を見つめた。そしてまた秘部に吸いつく。無防備な場所を丁寧に舌で拓かれ、私は背を反らしながら啼いた。柔らかな銀の髪がさらりと素肌に触れ、そのわずかな刺激にさえも感じてしまう。
 口で、手で、視線で、言葉で。ベイカー様はさまざまなもので私を甘やかそうとする。
 こんなの……蕩けてしまいそう。
「ベイカーさま、ダメ、ダメ。イッちゃう……っ」
「いいよ、達して」
「あ、あ。ああ──ッ」
 体を一際大きく震わせながら、私は絶頂に達した。蜜壺からは絶え間なく蜜が零れ、それはベイカー様の柔らかな舌によって舐め取られていく。
「ダメ、そんなの。舐めちゃ、や」
「とっても美味しいよ?」
「美味しいわけないです……っ」
 涙目で睨むと、くすくすと笑われる。なんだか腹が立って綺麗なお顔をぎゅうと太ももで挟めば、また楽しそうに笑われてしまった。
「わ、私もベイカー様のを舐めます!」
「それはダメ」
 フェラチオは得意ではないけれど、やられっぱなしは嫌だ。そんな気持ちで勢い込んで宣言したけれど、きっぱりと断られてしまった。
「どうして……!」
「だって、恥ずかしいもん」
 甘えるような口調で言われて、こてんと首を傾げられる。そんなあざとい仕草までベイカー様は似合う。
「人のものを舐めておいて、自分は恥ずかしいだなんて! ずるいですよ!」
「ごめんね? でも僕はご主人様だから。言うことを聞いて」
「うう……」
「君に奉仕みたいなことをさせるなんて、罪悪感が募るし」
 ……どの口が言うんですか! なんて言葉はぐっと呑み込む。
 以前よりも距離は近づいたものの、私とベイカー様の関係が『ご主人様と性処理係』であることは依然変わらないのだ。そこを勘違いして下手を打ったら、屋敷を追い出されかねない。
「さて」
 ベイカー様は身を起こすと、自身の衣服を脱ぎはじめる。以前のベイカー様は衣類はほとんど身に着けたままで行為に励んでいたけれど、最近の彼は裸で触れ合いたがる。ベイカー様の体にはしなやかな筋肉がついていて、その造形は見惚れてしまいそうに美しい。そんな芸術品みたいな体に太い血管が這った生々しい色合いの熱杭がついているのはとてもアンバランスで、だけど息を呑むほどに淫靡でもあった。
「もういっぱい解れたよね。挿れても大丈夫かな? ヒマリ」
「は、はい。挿れて……ください」
「ん。いい子」
 ベイカー様は私の額に軽く口づけをしてから、たっぷりと濡れた雌穴に熱の先端を押しつける。その逞しい感触を感じて、私は期待するようにこくんと喉を鳴らしてしまった。いつから、こんなに貪欲になってしまったんだろう。
「あ……ああっ」
 ベイカー様が腰を動かすと、張り出した先端が狭い入口を拓いた。次に長く太い幹が奥へと進み、私の内側をいっぱいにしていく。
「苦しい? 平気?」
 処女に訊くみたいなことを言いながら、ベイカー様が頭を撫でてくれる。撫でられるのが気持ちよくて、私は頬を緩めた。
 この凶悪なものを無遠慮に内側に押し込んで、腰を振っていた男はどこに行ってしまったのだろう。
 ……今のベイカー様は、少しくすぐったいくらいに優しくて甘い。
「へ、平気です」
「そう、よかった」
 ベイカー様は微笑むと、私の頬や額に口づける。そして私の手を取り指を絡めるようにして繋いでから、ゆっくりと腰を動かしはじめた。
「あ……ふっ」
 熱杭が優しく、柔らかな内側を探る。逞しいもので擦られると強い快感がとめどなく湧き、それがもっとほしくなり腰を揺らしてしまう。そんな私の姿をじっと見ながら、ベイカー様は嬉しそうに微笑んだ。
「気持ちいいの?」
「きもちい、です」
 とんとんと優しく奥を突かれながら訊ねられて、快楽に呑まれそうになりながらこくこく頷きつつ返事をする。
「そっか、欲望に忠実な君もいいね。物欲しげにきゅって僕のをたくさん締めつけて、体も素直で可愛い」
「最近のベイカー様は恥ずかしいことを言い過ぎです……!」
 ベイカー様が恥ずかしいことばかり言うものだから涙目で睨みつけつつ抗議すれば、宥めるように額や頬にたくさんキスをされた。そんなベイカー様の様子は、人間の機嫌を取るわんこみたいだ。
「ふふ、ごめんね」
 ベイカー様は謝罪をすると、抽送を繰り返しながら繋いだ手に力を込めた。
「あ、ああっ! ベイカーさま、きもちい……っ。やぁっ!」
 内側をたっぷりと擦られて、気持ちよすぎてなにも考えられない。
「どうしよ、気持ちいいの。ベイカー……さまっ」
「はぁ、可愛い。こんな可愛い子を僕はどうして大事にしなかったんだろうね」
 吐息混じりに言いながら、ベイカー様は私と自身を追い込むように腰の動きを速めた。そのお世辞なのか本気なのかわからない言葉の真意は、快感で思考が蕩けている私には推測が難しかった。
「ヒマリは僕のものだからね。ちゃんと覚えておいて」
「や……っ。あ、あぁんっ!」
 ベイカー様の言葉を夢心地で聞いていると、熱で最奥を刺激されて高みに連れて行かれる。頭の奥が燃えるように熱くて、目の前が真っ白に染まっていく。……気持ちいい。ただそれだけしか、考えられない。
「ヒマリ……」

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