勃たない騎士様と結婚したはずが、淫らな溺愛に堕とされました!?

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勃たない騎士様と結婚したはずが、淫らな溺愛に堕とされました!?

著者:澤谷弥
イラスト:森原八鹿
発売日:2024年 12月27日
定価:630円+税

カテレイネ王国では、王族の子が誕生すると魔女から祝福を受けるという慣わしがある。
末姫・ユーフェミアが産まれたその日も、五人の魔女が集められた。
「美しさの祝福」「豊かさの祝福」「やさしさの祝福」「ひたむきさの祝福」……しかし、五人目の魔女が祝福を掛けるより前に、突如乱入した魔女によりユーフェミアは呪いを掛けられてしまった!
あれから一七年。誰もが見惚れる可憐な女性に育ったユーフェミアだったが、身体が弱いからと未だにデビュタントどころか離塔から外出することも許されずにいた。
退屈な毎日を過ごしていた彼女は、ある日、国王である父から結婚相手として騎士のフェリクスを紹介され……!?
混乱しながらも慌ただしく迎えた初夜。子作りをするのかと訪ねたユーフェミアに、フェリクスはとある事情を告白するのだった……。
「勃起しないのです。勃起不全とでもいえばいいでしょうか」
全ては身体の弱いユーフェミアを心配した王による策略だったのだが、二人は共に過ごすうちに惹かれ合い、いつしか子を望むようになっていき……――。

【人物紹介】

ユーフェミア・カテレイネ
カテレイネ王国の美しい末姫。
好奇心旺盛で純真無垢な性格をしている。
生まれたその日に魔女から五つの祝福と、一つの呪いを受けたのだが――?

フェリクス・エイケル
カテレイネ王国の騎士。
とある貴族を助けたときに怪我を負い、騎士を退こうとしていたが突然王の近衛騎士に抜擢された。
勃起不全になっていたが、素直で可愛いユーフェミアに徐々に惹かれていき……。

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【試し読み】

 ユーフェミアはフェリクスに抱きかかえられて寝台まで連れていかれ、その上に横たえられた。
「これから、フェリクス様と肌と肌を重ねる?」
「そうですね……少しだけ、私の欲を解放する手伝いをしていただきます」
「そうすれば、フェリクス様もその苦しみから解放されるのですか?」
 フェリクスを苦しめているのは欲。
 ユーフェミアに覆い被さるようにして四肢をつくフェリクスは、真っ直ぐに彼女を見下ろす。こうやって見下ろされるのは初めてのことで、トクリと心臓が音を立てた。
「そう、ですね。いっときは解放されるかもしれません……ですが、あなたが側にいるかぎり、私の欲は牙を向くでしょう」
 フェリクスの手が、ナイトドレスの合わせ目に触れる。
「フェリクス様……どうしてそこに触れるのですか?」
「男は、男にないものに興奮するのです。特に私は、この胸が気になって仕方ありませんでした。触れたくて触れたくて、そんな欲に溢れていました……触れてもいいですか?」
「え、えぇ……」
 触りたいという欲が溢れているのであれば、触ればその欲は消化されるのだろう。これは、フェリクスを苦しめている欲を鎮めるための行為。
 するりとナイトドレスの合わせ目のリボンが解かれ、押し広げられた。
 乳房が外気に触れ、ユーフェミアはふるりと身体を震わせる。
「寒いですか?」
「い、いえ……そのような場所。誰にも見せたことがありませんので」
「これからも私以外の誰にも見せてはなりません。ここを見てもいいのは私だけです」
 フェリクスの顔が近づいてきて、鎖骨のあたりにチュッと音を立てて唇を落とす。
「ユーフェミア様はいい匂いがします。この匂いが私を惑わせ、私を獣にかえた……」
「フェリクス様……? ……あっ、や、ん……」
 フェリクスが乳房に舌を這わす。たっぷりと唾液を含ませて、なめらかに動かす。
 舌のざらりとした感覚が与える刺激によって、ユーフェミアの身体はぴくっと震えた。
「なぜ、舐めるのです?」
「それは、ユーフェミア様がとても美味しそうだからです」
「食べないで……」
 搾るような声で懇願すると、濡れた乳房に彼の息がふっと触れた。
「そんなかわいらしい声は、男を煽るだけです。ですが、本当に食べるわけではありません。私の欲の解放の手伝いだと、そう思っていただければ……」
「手伝い? わたくしは何をしたら?」
 先ほどからフェリクスに翻弄されるばかりで、ユーフェミアは手伝いなどしていない。
「私に好きなようにされればいいのですよ」
「あ……んっ……」
 ぱくっとフェリクスはユーフェミアの膨らみを口に咥えた。口からあまった部分には手を添え、柔らかさを堪能しているかのよう。
 初めはくすぐったかったその行為が、少しずつ気持ちよさに変わっていく。
「やっ……ん、ん……なに? これ……」
 今まで感じたことのない感覚。身体の奥から、ぐずぐずと疼きが生まれてきて、勝手に喉の奥から声が漏れ出てくる。それすら、自分の声とは思えないような。
「んっ……」
 ユーフェミアは、慌てて口元を両手でおさえた。これ以上、変な声をフェリクスに聞かせたくない。
 声を呑み込んでいる様子に彼も気づいたのだろう。それともユーフェミアを愛でるのに飽きたのか。
 フェリクスが顔をあげた。唾液に濡れた膨らみは、ランプの光を淫猥に反射させている。
「ユーフェミア様……声を……声を聞かせてください。私は、あなたの声が聞きたい……」
「だって……恥ずかしいのです。変な声が出て……」
 彼がふっと目尻を和らげ、口元も嬉しそうにほころばす。
「変ではありません。それはきっと、ユーフェミア様が私の愛撫で感じてくださっているから……」
「感じる……?」
 そうです、と呟いたフェリクスは、乳嘴に指を這わした。真剣な眼差しで胸を弄る彼の指は、燃えるように熱い。
「ここ。こうされるのは、どうですか? それともやはり、舐めたほうがいいでしょうか?」
「ンんっ……わ、わかりません……」
「そうですか。ではこちらは舐めて、こちらは指で弄ります。どちらがより感じるか、それでわかるでしょう?」
 右の乳房は彼の口の中に、左の乳首は指で挟まれ、じりじりと焦がれるような快感がせりあがってきた。
「はぁっ……ん」
 こんな感覚は知らない。いやいやと、首を横に振る。おかしい。
「や……フェリクス、さま……おかしい……おかしいの……」
「おかしくなってください……あ、しまった!」
 顔をあげた彼は、ユーフェミアを真上から見下ろした。
 目尻に涙をためたままユーフェミアも彼を見上げる。
「すみません……気が急いたばかりに、順番を間違えていました。口づけをしてもよろしいですか?」
「わか、わかりません……」
 身体が熱くて、心臓がうるさくて、あまりにもの気持ちよさに胸がとけてしまうのかと思っていたところで、口づけと言われても。
「では、それは肯定と受け取ります」
 目を細くしたフェリクスが顔を近づけてくる。
「んっ……」
 やさしく重ねられた唇であるが、それはすぐに獰猛な動きへと変化する。唇を食まれ、少しだけ開いた唇から力強く舌を差し込まれる。驚いて顔を引こうとすると、逃がすまいとばかりに頭の後ろを彼の大きな手が捉えた。
「はっ……んっ……」
 こんな口づけは知らない。先ほどから知らないことばかり。
 舌が絡められ、呼吸もままならない。
 本当に食べられてしまうのではないかと思えてしまうほど、執拗に食み、舌で捕まえてくる。
 唾液の絡まる音、荒い息づかい。絡み合った二人から漏れ出る音は、室内に彼らだけの空間を作り出し、しっとりとした甘い空気を醸し出す。
「……やっ、ん、ふ……」
 呼吸を求めて顔をそらそうとすれば、彼は執拗に追い求める。
「ん、んんっ……」
 懇願するかのように、フェリクスのがっしりとした肩をぽかぽかと叩くと、やっと解放してもらえた。
「……ユーフェミア様」
 獲物をとらえるかのような鋭い瞳が、ユーフェミアを見下ろしている。
「く、苦しいです………フェリクス様……」
「申し訳ありません」
 謝罪の言葉を口にしつつも、彼は二つの頂を指で弄っている。
「……やぁっ」
 予想していなかった動きに、ぴくっと腰が跳ねた。下腹部が熱い。
「ユーフェミア様、本当にかわいらしい」
 ちょうど胸と胸の真ん中辺りに唇を落とした彼は、そこをきつく吸い上げる。ちりりとした痛みが走った。
「何を……?」
「ユーフェミア様が私のものであるという証をつけました。本当はあなたの身体中に残したいのですが……そうすれば、私があなたに欲情しているのを他の者にも知られてしまう。目立たぬよう、ここに……あとは、この辺りに……」
 そう言ってフェリクスが手を這わせたのは、左の内ももの辺り。
「ひゃっ」
「すみません……ここに触れたら、あなたのここも見たくなった」
「えっ?」
 ナイトドレスのスカート部分がたくしあげられ、下肢が露わになる。その右の内ももに唇を這わせ、フェリクスは足の付け根ぎりぎりの場所にちゅうぅと音を立てて印をつけた。
「ここから……ユーフェミア様の美味しそうな匂いが……」
 下着に覆われた部分に顔が近づいてきたのを感じた。身体を起こしてその様子を確認すれば、足の間に顔を埋めている。
「フェリクス様……なぜ、そのようなところを……」
 そこは排泄の器官であり、不浄の場所でもある。それに、先ほどから尿意に似たような感覚があって、もしかしたら下着を汚してしまったかもという焦りもあった。
「私のこれをどこに埋めるのか、ユーフェミア様はご存知ないのですよね?」
「え、えぇ……」
「今から教えてさしあげます。ですが、本当に挿れるわけではありませんので」
 これから何が始まるのか。
 味わったことのない激しい口づけをされ、いつもは下着で隠されている部分を愛撫され。何が起こるのか、何をされるのか。
 期待と不安が、ドキドキと心臓を激しく動かしている。
 彼の手は下着に伸びた。するすると下着が脱がされる。
「汚れると困りますから……」
 ナイトドレスもすべて脱がされ、ユーフェミアは一糸まとわぬ姿となる。
 胸元は両腕で隠し、恥部も隠すかのように太ももをきつく合わせる。今まで以上に鼓動は激しく動き、手足の先が痺れるくらいだ。それでも彼の視線を感じ、顔を背ける。
「このような姿になる必要があるのですか?」
「ユーフェミア様もおっしゃっていたでしょう? 肌と肌を合わせるのです」
「で、でしたら……フェリクス様も脱いでください。わたくしだけでは不公平ではありませんか?」
 ユーフェミアが恐る恐るフェリクスに手を伸ばし、彼のシャツの釦に指をかける。
「あなたが脱がせてくれる、と?」
「は、恥ずかしいので……黙っていただけませんか?」
「承知しました……」
 そう言ったところでじっと待っているフェリクスではなかった。空いている手は、ユーフェミアの乳房に添えられている。二つの乳房を脇からすくいあげるようにしたかと思うと、たぷたぷと指を動かし、手触りを堪能している。
「……ひゃん」
 胸の先端がこんなに敏感な場所であると、彼に触れられるまで知らなかった。
「ユーフェミア様は、ここがお好きですか? ぷっくりと勃っていて、みずみずしい果実のようですね」
「わかりません……フェリクス様も同じようにされてみたら、わかるのではないですか?」
 真剣な眼差しで、ゆっくりと釦を外していく。それでも与えられた刺激により、幾度も指先は震えた。
 やっと彼の服を押し広げたユーフェミアは、彼の体温を確かめるかのように手を這わせる。
 引き締まった上半身。よく見れば、細かい傷跡がいくつもある。そして目立つ大きな傷跡は肩から腕にかけて走っている。それを癒やしたくて、指でなぞった。
「……くっ」
 彼の喉の奥からは、苦悶の声が漏れ出た。
「あ。もしかして、痛みますか?」
「……違います。あなたが私に触れている。その事実だけで、出そうになった……」
 何が出そうになるというのか、ユーフェミアにはさっぱりわからない。
 フェリクスの視線は股間に向かい、釣られてユーフェミアもそこを見る。
 ぱんぱんに膨れ上がっている陰部は、下穿きに隠されていて窮屈そうにも見えた。
「これも、脱がせてもらえますか?」
 ユーフェミアの手を取ったフェリクスは、その手を下穿きにかける。
「は、はい……」
 開けてはならない厄災の箱を開けるような興味と恐怖感が襲ってくる。
 勢いよく下におろそうとしても、膨れ上がったものがひっかかった。そこに手を添えただけで、熱が伝わってくる。
 ぶるんと勢いよく現れた肉竿に、ユーフェミアは目を瞬いた。
「……あっ」
 このような大きなものがどこに隠れていたのだろう。
 他の肌よりも少しだけ浅黒く、バキバキに硬くなっているのは見ただけでもわかる。竿の部分は血管がぼこぼこと浮きあがり、傘のように膨らんでいる先端からは透明な液が染み出ていた。
「ユ、ユーフェミア様……な、なにを……」
 男性器を見たのは初めてだ。彼のものをぎゅっと両手で包み込むと、先ほどまでの余裕じみた表情のフェリクスが一変した。
 今まで意地悪そうな顔で、ユーフェミアの敏感な部分に触れていた彼だというのに、その余裕すら失いつつある。
 そんなフェリクスの表情を作ったのが自分だと思えば、自然と愉悦が沸き起こってくる。
「これが、フェリクス様のもの? いったい、どうなっているのかしら?」
 揉んでみてもそれは硬くて熱く、やわらかさなんてひとかけらもない。ただ、硬いものを覆っている皮がぬるぬると動くのがおもしろい。
「ユーフェミア様……おやめ、ください……」
 彼の表情は苦しそうだ。
「痛むのですか?」
「ち、ちがいます……ユーフェミア様の可憐な手が、私のものに触れている……それを見ただけで……あ、あっ……」
 肉茎の根元についている袋がびゅくびゅくと蠢き、先端から白濁した液体がほとばしる。それは、ユーフェミアの胸元を中心に飛び散った。
 青臭いような、生臭いような、今まで嗅いだことのないにおいが漂う。
「フェリクス様……?」
 彼は、はぁと肩を大きく上下させた。
「も、申し訳ありません……久しぶりすぎて我慢ができなかった……」
「これは、いったいなんでしょう?」
 白くどろりとした液体。指でぬぐってみても、尿とは異なる変なにおい。
「これが、子種です。本来であれば、ユーフェミア様の中で出すものですが……」
「お外に出してもよいものなのですか?」
「そうですね……これは、私の欲の塊だと思っていただければ……」
 だから外に出したと、そう言いたいようだ。
「では、フェリクス様は、欲から解放されたのですか?」
「えぇ……少しは落ち着きましたが……ですが、私ばかり気持ちよくなってしまっては、申し訳ないです」
 そう言った彼は、ユーフェミアが閉じていた膝に手をかけた。
「……な、何をされるのですか?」
「ですから、あなたに教えてあげようかと。本来、私のこれをどこに挿れるのか……」
「口ではなくて?」
「ユーフェミア様は、それをお望みですか?」
 ユーフェミアは目を瞬いた。
 真上にある彼の顔は、情欲に満ちた瞳を揺らしている。さらに力の抜けた肉棒が、再び力を取り戻すような、そんな動きを見せた。
「え? 違う場所があるのですか?」
「それを今からお教えします」
 大きく膝を割られ、その間にすかさず彼が身体を滑り込ませてきた。これではもう、足を閉じることができない。
「やっ……やめて、ください……」
 膝をたたまれ、内ももに手をかけられ、ユーフェミアの秘部は彼の目の前に晒されている。
「ユーフェミア様も私のものを見たでしょう? 私もユーフェミア様のものを見ないと、不公平ではありませんか?」
 先ほど、ユーフェミアも同じような台詞を口にしたばかり。
 ゆっくりと呼吸をして、気持ちを落ち着けようとするが、心臓は口から飛び出るのではないかと思えるほどバクバクと激しく動いていた。
「……ひゃ」
 フェリクスの指が、隠すべき場所を触れている。
「あぁ、濡れていますね」
「ご、ごめんなさい……粗相をしてしまったみたい……」
 くちゅりと音がする。それがひどく卑猥な音に聞こえた。
「いいえ、粗相ではありませんよ。これは自然なこと」
「……えっ……あ」
 割れ目の付近をやさしくこすられるたびに、下腹部がもぞもぞともどかしくなる。
「腰が動いていますね?」
「だって……やっ、ん……。そんなところで……」
 しゃべらないでほしい。熱い吐息すら敏感なところに触れ、身体の奥にある熾火を刺激する。それがじわじわと火を噴きそうなのだ。
「あぁ……ユーフェミア様のかわいらしい芽は、まだ隠れていらっしゃる」
 蜜が溢れてくる穴の上にある小さな突起に彼の指が触れると、ビリビリと背筋に何かが走った。今まで味わったことのない感覚で、何をどう捕まえて逃がしたらいいかわからない。このままこの感覚を追い求めたい気もするけれど、その先にある何かが怖い。
「それ……だめ……」
 丁寧に弄られるたびに、身体はその愛撫をもっともっとと欲する。勝手に腰は動き、足が跳ねる。
「じっとしていてください」
「はっ……ん?!」
 何かが身体の中に入ってきた。どこから? わからない。
「ユーフェミア様が私を受け入れる場所は、ここですよ。痛いですか?」
「ひゃっ……ん、ん……」
 浅いところを擦られているだけ。痛くはないものの、違和感はある。
「これだけ濡れているし、まだ指も一本なので、痛くはないとは思うのですが」
 いやいやと頭を振ると、珊瑚色の髪がシーツの上で乱れる。
「わかりますか? ここに私のこれが入るのです」
 彼の先端が、入り口に触れる。互いに濡れているそれらは、こすれ合ってくちゅりくちゅりと粘着質な音を立てる。
「あぁ……」
 わけのわからない熱が全身に流れた。
「これ以上は……私が我慢できなくなる。もう少し、あなたを気持ちよくさせますね?」
 先ほどの礼だ、とでも言わんばかりの口調にぞくりと全身が粟立った。
「フェリクス様……何を……?」
 暴れる心臓を落ち着けるために大きく息を吐いてから、足の間に顔を埋めるフェリクスの頭を見やった。
「怖がらないでください。ユーフェミア様を気持ちよくさせたいだけですから……」
「ひっ……ん……」
 ビリビリと痺れる感覚が背筋を駆け上がっていく。
「はっ、んン……」
 わからない。怖い。だけど、気持ちがいい。
 それを与えているのは、フェリクスの舌。じゅるじゅると卑猥な音を立てながら、舐めてつついて食む。先ほど、指を挿れられた場所にも舌先が入ってきた。
 胸が苦しいほどに高鳴っているのは、この先にある何かに興奮しているからかもしれない。
「あっ……やぁ……」
 経験したことのない快楽が、下腹部からせり上がってきた。怖くて苦しくて頭を振るけれど、フェリクスはその行為をやめない。
「んぅっ、やっ、あ……だめ、フェリクスさまぁ……っ」

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