聖女の私が、エッチしないと死んじゃう勇者様の花嫁になりまして!?

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聖女の私が、エッチしないと死んじゃう勇者様の花嫁になりまして!?

著者:佐倉紫
イラスト:森原八鹿
発売日:2025年 6月27日
定価:630円+税

魔王討伐にあたり、聖剣に選ばれた勇者は王太子オリヴェルであった。
聖女として王国一の力を持つ公爵令嬢・リリベルもまた、魔王討伐の一員に選ばれることに。
こうして勇者一行は、無事に魔王討伐を果たしたのだが、魔王がオリヴェルに最後に仕掛けた攻撃はまさかの呪いで――?
しかも、それは「三日のあいだに一回は性交しないと死ぬ」という淫行の呪いだった!?
オリヴェルにかけられた呪いの存在を知った国王はリリベルとの結婚を命じた。
呪いのせいで結婚なんてしたくない、とリリベルは必死に祈るものの呪いの力は強くついに結婚式を迎えてしまう――。
式の間、体調の悪そうなオリヴェルが心配なリリベルだったが、キスをすると呪いの効果が少し薄まるようで……?
「やはり耳は弱いのだな……可愛い」
初夜は容赦ないほど淫らに、しかも呪いとは関係なくオリヴェルは絶倫でもあった――!?

【人物紹介】

リリベル・トゥイータ
トゥイータ公爵令嬢で、国一番の聖女。
誰にでも優しいが好きな相手にはツンケンしちゃうツンデレ系。
オリヴェルの呪いのせいで結婚させられるのだが……?

オリヴェル・ラ・スヴィエール
王太子。聖剣に選ばれ魔王を倒した勇者でもある。
黙って立っていると怜悧なイケメンだが実際は表情が豊かで笑うと少年っぽさも垣間見える。
魔王を倒した際、淫行の呪いをかけられてしまい――!?

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【試し読み】

「ふ、ぅ……んんっ」
 粘膜を擦り合わせるようにピチャピチャと音を立てて舌をからめられると、頭の中がぼうっとして思考が一気に鈍くなる。
 オリヴェルがリリベルの長い銀髪を大きな手で払って、露わになった地肌を指先でなでてくるのも、恥ずかしいのにひどくドキドキしてきた。
「は、ぁ……」
 オリヴェルのくちびるが離れたとき、互いの舌先を繋ぐように唾液が糸を引いているのが見えて、リリベルの心臓がどきんっと跳ね上がる。
 オリヴェルは手の甲でぐいっと口元を拭うと、リリベルを真上からひたと見つめてきた。
「脱がせるぞ」
「……え? あっ」
 思わずぼうっと相手の顔を見ていたリリベルは、オリヴェルの手がさっそく夜着の襟元にかかったのを見てカッと目元を赤くした。
「そ、そんないきなり……きゃっ」
 襟元を紐で結んだだけの夜着は、紐さえほどいてしまえば肩からストンと落ちる仕組みだ。下着も着けていなかったから、真っ白で柔らかな乳房がふるんと弾みながら顔を出してくる。
 リリベルの夜着を一気に腰まで引き下ろしたオリヴェルは、現れた乳房を前に「……っ」とかすかに息を呑んだ。
「な、なによ」
「いや、想像以上に大きいと思って。着痩せするタイプだったのだな」
「!」
 リリベルはボンッと赤くなって、思わず彼の脛を蹴っ飛ばした。
「いっ……!」
「そ、そういうことは思っても口に出さないでよ!」
「無言のまま進めろというのか? そちらのほうが味気ないというか……不安にならないか?」
「うっ、そ、それは……」
 正直、どちらがいいのかわからない。こうして見られることへの羞恥が大きいほうがいいのか、未知のことへの不安や恐怖が大きいほうがいいのか……。
 迷いを見せるリリベルに対し、オリヴェルは諭すように語りかけてきた。
「わたしはそなたを傷つけたり怖がらせたりはしたくない。ただでさえ不本意な結婚だけに、それ以上の苦痛はないに限るであろう?」
「それは、まぁ……」
「というわけで気持ちよくなるぞ。そなたとのキスでわたしも少し余裕が出てきたしな」
 リリベルがおずおずうなずいた瞬間、オリヴェルはさっそく彼女の乳房を大きな手で包んできた。
「きゃあ!」
 硬い手のひらに乳房をやんわりと揉まれ、ふるふると揺さぶられる。胸の谷間に口づけられて、リリベルは「ひゃっ」と肩を揺らした。
「あ、あぁ、やぁ……」
 大きさや重さを確かめるようにふれられるだけでも恥ずかしいのに、ふれるたびに形が変わっていくそこをじっと見つめられるのがいたたまれない。
 だがそんなに見ないでと言う前に、オリヴェルが驚いた様子で「すごいな」とつぶやくのが聞こえた。
「ふわふわで、柔らかい……。なんだか可愛いな」
「ひっ……」
「ついでにここがどんどん尖っていくのも――」
「あんっ」
 硬い指先で乳首を軽くなでられ、肌の内側にジンと沁みる愉悦にリリベルは腰を跳ね上げた。
「感じるのか?」
「……あ、あっ、やぁ、さわらな、で……!」
 指先で乳首をつまんでくりくりといじられて、リリベルの肩が何度も跳ね上がる。
 さわらないでと言っているのに、オリヴェルはなんと身をかがめて、乳首を乳輪ごとぱくりと咥えてしまうではないか!
「やぁ……!」
 温かい呼気がかすめたと思ったら、唾液たっぷりの舌で舐め上げられて、自分でも驚くほど高い声が漏れた。
 そのまま舌先で弾かれるように刺激されたり、くちびるをすぼめてちゅうっと吸われたりして、リリベルはびくびくっと全身を震わせて反応してしまう。
「あん、んっ、んあぁあ……っ」
「よさそうだな。こうして指でいじるのと――」
「ひ、あぁっ」
「舌で転がすのと、どちらがいい?」
 左の乳首を指先でつままれ、右の乳首を舌先でコロコロと転がされて、リリベルははっはっと浅い呼吸になりながら首を緩やかに横に振った。
「ど、どっちも……だめ……っ、おかしくなるからぁ……!」
 だからもうやめてと言いたいのに、オリヴェルはとんでもない解釈をしてきた。
「つまり、どっちも感じすぎて最高ということだな」
「ど、して、そうなるの……! ひんっ!」
 強めに乳首を引っぱられて肩がびくんっと跳ね上がる。直後、足のあいだがじわりと潤む感じがして、リリベルは「……!?」と息を呑んだ。
「も、もぉやめて……本当に……っ」
 身体がどんどん熱くなって、どうにも収拾できなくなる予感に、つい弱気な言葉が漏れる。
 だがオリヴェルは「駄目だ」とすげなく言った。
「どうしてよ……! あ、あなた性交しないと死ぬのでしょう?」
「それはそうだがキスでずいぶん回復したし、こうしてそなたにふれているだけで、かなり楽になるのだ」
「そ、そういうものなの?」
 確かに結婚式や祝宴の最中より、今のほうが断然元気そうではあるが……。
「『淫行』の呪いだからな……異性にふれているだけでも緩和するものなのかもしれぬ」
「や、あぁあん」
 言いながらオリヴェルがリリベルの乳房をやわやわと揉んできた。
 指の股に乳首を挟まれながら揺さぶられると、もどかしいような気持ちいいような感覚が肌の内側に溜まっていって、なんとも落ち着かない。
「そうだ、もっと感じるといい。そのほうが苦痛も少ないだろう?」
「ひぃぃん……!」
 耳元でささやかれると、言葉の卑猥さもさることながら、熱い呼気が肌にかかって、なんだかぞくぞくしてくる。
 オリヴェルもそれに気づいたのか、今度はリリベルの耳朶にくちづけ、耳殻をじっとりと舐めてきた。
「あ、あ、や……」
「耳も感じるのか?」
「――ん、やあぁん……っ」
 耳孔に舌先を差し入れられチロチロと舐められると、頭の奥までかき乱されるような気がして背筋がぞくぞくとあやしく震えた。
「ほぅ、耳もそれほど感じるとは」
 いい発見をしたとばかりに耳孔を舐められ、両方の乳首をくりくりといじられて、リリベルは「あ、やん、あぁんっ」と身悶えるしかなくなる。
「は、あ……だめぇ……っ」
「駄目と言われるとよけいに攻めたくなるな」
「あぁんっ」
 首筋にくちびるを這わされ、汗ばんだ肌をぺろっと舐められて、リリベルは喉を逸らしてびくんっと震えた。
「は、あぁ……、も、やぁ……」
 このまま攻められ続けたら息が続かなくなる。そんな不安を覚えて、オリヴェルが顔を上げた隙にリリベルはくるっと背中を向けてうつぶせになる。
 これならもう胸は攻められるまい……と思ったのに。
「んんっ!」
 今度は首のうしろにかぷりと軽く噛みつかれて、リリベルはびくんっと腰を跳ね上げた。
「あ、あぁあんっ」
 その拍子にできた身体とシーツの隙間にオリヴェルがすかさず手を入れて、下からすくい上げるようにリリベルの乳房を揉みはじめる。
「はぁ、あぁあ……っ」
「この体勢もよいな。そなたを背中から攻められる」
「せ、背中からって……。あんっ!」
 肩甲骨にキスされ、そのまま背のくぼみを舌でつぅっとたどられて、リリベルは湧き上がる感覚にゾクゾクッと背筋を震わせた。
「やぁあん……!」
「どうやら背中も感じるらしい。ここは?」
「ひゃあ!」
 大きな手で脇腹をなでられ、くすぐったさと驚きにリリベルは跳ね上がった。
「ふむ、好きらしいな?」
「や、やっ、くすぐったいの、さわっちゃだめ……ああぁん!」
 駄目と言って聞いてくれる相手ではなく、胸から脇腹をなでられて、リリベルはびくびくっと何度も身体を跳ね上げた。
「これも、もう邪魔だな。少し足を上げろ」
「え? あっ」
 くいっと腰にわだかまったままの夜着を引っぱられて、リリベルは息を呑んだ。
「だ、だめだめっ、これ以上脱がせるのは本当に駄目……!」
「なぜ? 肝心なところが見えないではないか」
「見なくていいから! そ、それに……すべて脱がなくてもできるでしょう?」
 少なくとも、リリベルが年頃になったときに実母や乳母から教わった知識ではそうだった。性交とはそもそも子供を作る神聖な儀式なのだから、完全な脱衣は不要なのだと。
(基本的に旦那様となった方の望むとおりにするべしと言われたけれど、本当に恥ずかしくて無理なら拒否してもいいとお母様たちはおっしゃっていたわ! 相手が紳士ならきちんと受け入れてくれるとも!)
 王太子であるオリヴェルは当然、紳士的に振る舞ってくれると思ったのだが。
「なにを馬鹿なことを。全部脱ぐに決まっているだろう」
 と当然の口調で言ってきた。
「無理ぃいい!」
「無理じゃない。脱ぐのが恥ずかしいのか? それならわたしから脱ごう」
「えっ」
 身体を起こし膝立ちになったオリヴェルは、自身の夜着に手をかけると頭から豪快に脱ぎ捨てる。下穿きの紐もほどいて、恥ずかしげもなく下半身を露わにした。
「……っ!!」
 思わずぽかんと見つめていたリリベルは、彼の股間にそそり立つものもバッチリ目撃してしまい、ぼんっと火を噴きそうなほど真っ赤になる。
 オリヴェルのそれは先が腹部にふれそうなほど反り返っており、パンパンに張り詰めていた。
 先端のくぼみからはほんの少し液体が滲んでいて、リリベルはあまりの光景に言葉をなくして、口をパクパクと開け閉めするしかできなくなる。
 一方のオリヴェルは、そんな彼女の反応を楽しげに見つめていた。
「わたしのこれが気に入ったのか?」
「っ!!」
 リリベルは大きく息を呑み「そんなわけないでしょう!!」と怒鳴った。
「そ、そんな、生々しいものを見せないでよ……!」
「まぁ、確かに見た目は異様だな。そなたの乳房の美しさを見たあとだとよけいにな」
「それも言わないでー!」
「だがどういうものか知ってからのほうが受け入れる覚悟も決まるであろう? 要はわたしのこれをそなたの中に入れるわけだし」
「うっ」
 言われてみれば、性交とはそういうものである。
 男根にちらっと目をやったリリベルは、たちまち不安に駆られた。
(あ、アレが……入るの? わたくしの中に?)
 控えめに言っても無理では……? というリリベルの心の声が聞こえたのか否か「ちゃんと入るから安心しろ」とオリヴェルは請け合った。
「というわけで、そなたも脱がせるぞ」
「そ、そんな、恥ずかしいもの……! 脱がないと駄目なの? どうして?」
「決まっている。わたしがそなたを全身で感じたいからだ」
「えっ」
 思いもよらない答えを聞いて、リリベルはぱちぱちとまたたいた。
「せっかく抱き合うのだからな。無粋な布など捨て去って、生まれたままの姿で抱き合ってそなたを感じたいではないか」
「……えっ、そ、そう……なの……?」
 なんだか……そう言われると、とても情熱的に迫られている気がして、ちょっとドキドキしてくる。
「肌を直接くっつけると気持ちいいぞ。ほら」
 オリヴェルはリリベルの身体を楽々と抱き起こすと、正面からぎゅっと抱きしめてくる。
 乳房が軽く潰れるほどに抱き寄せられて、突然のことにあわてるのはもちろん、伝わってきた体温の熱さにびっくりしてしまった。
(そ、それだけではないわ。汗ばんだ感じとか、硬い筋肉とか……お、男のひとの身体ってこんなに硬いの?)
 肉厚で重たい聖剣を難なく振り回すオリヴェルは、日々鍛えている騎士たちに負けず劣らず筋肉質だ。とはいえ衣服を着ているときはあまりムキムキには見えないから、腕がこんなに太く、胸もこんなに厚いとは思ってもみなかった。
 抱きしめられているだけで頭の中が茹だりそうなほどドキドキしてきて、思わず唾を呑み込んでしまう。
「――ああっ、こうしているだけで出そうだ」
 突如、がばっと身体を離したオリヴェルは、そう叫ぶなり再びリリベルの身体を仰向けに横たえた。そしてリリベルの細腰を持ち上げると、引っかかっていた夜着をさっさと足から脱がせていく。
「あ、だめ、あっ」
 抵抗もむなしく、薄い夜着は寝台の外へと投げられた。
「……」
 真上からじっと見つめられて、リリベルは火を噴きそうなほど真っ赤になる。
「あんまり見ないでぇ……っ」
「そうは言っても、きれいな身体だからな。じっくり見たい」
「ひぃっ」
 きれいと言われて、いたたまれない気持ちになるのははじめてだ。
 オリヴェルはふぅっと息を吐くと、汗で張りつく自身の前髪を掻きあげた。
「足を開いてくれ。わたしが入るところを確認したい」
「むりむり、むりです……っ」
「じゃあ勝手に開かせる」
「きゃあ!」
 オリヴェルはさっさとリリベルの膝裏に手を入れ、すらりとした足を左右に大きく開かせてしまった。
「ほぅ、ここの茂みも銀色なのだな」
「やぁん……!」
 下肢の慎ましやかな茂みをそっとなでられ、リリベルは羞恥のあまりぷるぷると小さく震えた。
 そのうち、オリヴェルの指がある一点をかすめる。その瞬間に腰が浮くような愉悦が湧き上がって、リリベルは「んっ!」と高い声を漏らした。
「ああ、ここか? うわさに聞く女性の心地よい真珠とは――」
「し、真珠? ……んあぁあ! そ、そこ、だめ……、あぁあんっ」
 茂みに隠されたそこをそろえた指先でゆるゆるとなでられた瞬間、リリベルは全身を震わせるほど感じてしまう。
 腰の奥が急激に熱くなって、じっとしているのが難しいほどの愉悦が湧いてきた。
「は、はぁ、ああぁあ……っ」
「よさそうだな。どれ――」
 オリヴェルは身をかがめると、リリベルが足を閉じないようにしっかり太腿を抱えてから――おもむろに、茂みに隠れる真珠へ口づけてきた。
「――っ!」
 想像しなかった刺激にリリベルは声も上げられずにびくんっとのけぞる。
「……んあっ、ああ、やぁ、だめっ……、あぁああん!」
 腰が勝手に跳ね上がって止まらない。ひと舐めされるごとに腰の奥で熱が生まれて、胸の奥をかき乱していく。
 背筋を伝って快感が全身を巡って、リリベルは甘い声で激しく身悶えた。
「はっ、あぁ、あん、んっ、あぁあ……!」
 くちゅくちゅと音を立てて舐められるたびに尿意に似たうずきも湧き上がって、リリベルはいやいやと首を振って無意識に逃れようとしてしまう。
 だが両足はオリヴェルがしっかり押さえているし、彼の頭を押しのけようにも、舐められるごとに身体から力が抜けて、ろくな抵抗もできない。
「はぁ、あ、だめぇ、おかしく……、おかしくなるからぁ……!」
 どんどん気持ちよくなっていくのが怖くて、泣き声混じりで懇願するが、オリヴェルは止まらない。それどころか、
「もっと感じればいい。……吸ってみるか?」
 と言って、剥き出しになった真珠をちゅっと吸い上げてきた。
「んあぁあああ――……ッ!!」
 リリベルは腰をびくんっと跳ね上げたまま、がくがくと激しく震えてしまう。心地よい熱が腰奥から全身へと広がって、意識が遠のくような気がした。
「あ、あ……」
 びくびくと小刻みに震えたままぼうっと天蓋を見つめるリリベルを見て、顔を上げたオリヴェルが「いったのか?」と少し驚いたように尋ねてきた。
「い、く……?」
 どういう意味かわからずリリベルは首をかしげる。
「快楽が募りに募ってはじけることをそう言うらしい。……男にとってそれは射精だが、女性のほうは――その気になれば、一度の交わりで何度でも達することができるそうだ」
「んあ、あっ、そこで……しゃべらないでぇ……!」
 真珠にちゅっちゅっとキスしながら説明されても、ちっとも頭に入ってこない。
 だが今の感覚が『いく』というものなら……。
(あ、あんなのを何度もなんて……体力が保たないわ!)
 一度達しただけでも全身からぐったりと力が抜け、心臓はどくどくと激しく脈打っているのだ。これを何度もくり返すなんて、とてもではないが無理だ。
 しかしオリヴェルは再び真珠にくちびるを近づけ、充血して剥き出しになったそこを執拗に舐め転がす。リリベルは何度も腰を跳ね上げ、甘い声を上げて身悶えた。
「はっ、あぁ、だめっ……、また……んあぁああう……ッ!」
 舐められるところから湧き上がる愉悦に耐えきれず、腰を突き上げて再び達したときだ。
「……んあっ、あ、や、ああ……!」
 不意になにかが挟まるような、きつい感じが下肢から伝わって、ハッとそちらを見やったリリベルは大きく息を呑んだ。
 なんと真珠の下部にある膣口に、オリヴェルが指を差し入れていたのだ。
「あっ、だめ、あ、う、動かさないでぇ……!」
 第一関節まで差し込んだ指をかすかに抜き差しされ、より深くまで入れられて、リリベルは緊張と愉悦でびくびくっと震えた。
「痛むか?」
「……い、痛くは、ない、けど……っ」
 異物感が強くて、どうしても恐怖が湧く。リリベルの身体がこわばったのを察してか、オリヴェルは背伸びして再びリリベルに口づけてきた。
「んんっ……」
 なだめるように下くちびるを吸われ、舌先で舐められ、リリベルは自然とくちびるを開いて相手を迎え入れる。さっそく舌が差し入れられて、口腔をゆったりと舐められた。
「ふ、ぅ……んっ……」
 上顎や歯列の舌をオリヴェルの舌でなでられると、喉奥から熱い欲求が込み上げるようで、心臓がまたどくどくと高鳴っていく。
 下肢からも徐々に力が抜けてきて、それを感じたオリヴェルも指の抜き差しを再開した。
「ん、んっ、ふぁああ……っ」
 一定のリズムで抜き差しされ、さらには指をもう一本差し入れられる。きつい感覚を覚えたときだ。オリヴェルが空いている親指で、真珠玉をくりくりとなで始めた。
「んあっ! あ、だめ、一緒には……だめぇ……!」
 リリベルがふるふると首を横に振ると、オリヴェルは「そうか、つまり『いい』ってことだな」と勝手に解釈して、器用に指を動かしていく。
「胸も一緒に吸ってやろうか?」
「だめぇっ、――きゃあぁあう!」
 片方の乳首をじゅっと吸われて、リリベルはびくんっと大きくのけぞった。
「はう、あっ、あんっ、も……、んあ、あ、あ……!」
「気持ちいいようだな? 中もヒクついている」
「いやぁ……!」
 いっぱいいっぱいのリリベルにはわからないが、どうやら快感を得るたびに膣壁がうごめいてオリヴェルの指を食い締めているらしい。
 いつの間にか下肢からくちゅくちゅという水音まで響くようになってきて、リリベルは羞恥と愉悦ではぁはぁとせわしない呼吸をくり返した。
「あ、あぁ、いや、また……くるぅ……っ」
「いけばいいさ。何度でも――」
「んあ、はっ、はぁ、あぁっ、あぁああ――ッ……!!」

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