溺愛未経験な夫婦は甘く淫らな夜に溺れたい

書籍情報

溺愛未経験な夫婦は甘く淫らな夜に溺れたい


著者:小日向江麻
イラスト:石田惠美
発売日:2022年 2月25日
定価:620円+税

雪乃と透は幼馴染であり、結婚一年目の新婚夫婦。
夫婦仲は良好でまさに順風満帆だ――彼とのセックスが物足りないということを除いて。
昔なじみだからこそ言い出しにくい悩みを抱えた雪乃は、彼が出張に行き不在の夜に限り、思う存分快楽を求め自慰に耽るのだった。
今夜も愛用のおもちゃで欲望を満たしていた雪乃だったが、出張がなくなり急遽帰宅した透にその姿をついに見られてしまって!?
「俺に雪乃のこと、気持ちよくさせて? さっきみたいな感じてる顔、また見せてくれよ」
その日を堺に、夫婦の夜は今までの淡泊な行為が嘘のように激しく、情熱的になっていって――!?


【人物紹介】

日下部雪乃(くさかべ ゆきの)
幼馴染である透と結婚して一年目の新婚。
本当はもっと情熱的なセックスがしたい!
愛用しているのはピンクのローター。


日下部透(くさかべ とおる)
若くして一流企業の営業部に所属。エースのため出張が多い。
本当はもっと激しいセックスがしたい!

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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

 

【試し読み】

「痛くない?」
「だ、大丈夫……」
 数分後、パジャマの上下を脱がされてベッドに横たわった私は、透に手首を拘束されていた。
 つるつるした質感のネクタイは、きつめに縛っても痛みを感じない。両手首を束ねるように巻きつけたあと、手首と手首の間を通してさらに巻きつけ、結び目を強固なものにする。
 こんなあられもない姿で手首を縛られているという状況に、妙な高揚感を覚えてしまう。
「もう、その姿だけでもそそられるけど……せっかくだから、これを使ってみない?」
 透が私に見せたのはアイマスクだった。黒一色の、いたってシンプルな作りのそれは、透の出張用のバッグにいつも常備されており、飛行機での移動の際、仮眠をとるときに使っているらしい。
「これ……?」
「それを着ければ、もっと気持ちよくなれると思うよ。いつもおもちゃを使ってしてるなら、刺激に慣れてきてるだろうから」 
 ――鋭い。おもちゃでの自慰は気持ちいいけれど、ローターは動きが単調だし、ダイヤルを最大に回して使用していると、どうしても刺激に慣れてしまう。
「視覚の情報を奪われると、他の感覚が敏感になるんだって。本当かどうか、実際に試してみたくない?」
 私の答えを待たずに、アイマスクを装着させられる。一切の光が遮断されて、何も見えなくなった。
「ちょっとだけ……怖いかも」
「大丈夫。そばにいるし、雪乃が嫌がることはしないから」
「う、うん……」
 透のことは信用しているけれど、視覚情報を得られないのは思いのほか不安だった。ましてや、手首を拘束されて自由を制限されているから、余計に。 
「じゃあ早速、雪乃の好きなおもちゃ……使わせてもらおうかな」
 その言葉の直後に、聞き慣れた振動音がした。私の愛用のローター。さっき、洗面台の引き出しにしまったそれを、透が持ってきたのだ。
「あっ……!」
 ローターの先端が肩口に触れ、驚きとくすぐったさの交じった声がもれた。ゆっくりと、二の腕までをくるくると円を描くように撫で、反対側の肩口に移動する。
「どんな感じがする?」
「ん……ぴりぴりして、くすぐったい……」
 振動そのものはそんなに強くないはずなのに、自分で触れるよりも鮮烈な刺激であるように思えた。まさにさっき想像していた通り、予測できない場所に触れているからだ。
「他の場所も撫でてあげるよ」  
 透はそう言って、今度は首や鎖骨のあたりに先端を当ててくる。
「ふぅんっ……」
 押し付けたり、逆に浮かせてみたり、肌に触れる強さに変化が生じるのが気持ちいい。脇腹や太腿などを刺激されるうち、無意識に腰を動かしたり、太腿を擦り合わせたりしてしまう。
「もうほしくなってる? ……雪乃って、そんなにエロかったんだ」
「ちが……っ、だって、透がそうやっていじわるに動かすからっ……」
「なら、こっちにする?」
「あぁあっ!」
 こっち――と示しながら、透は急に私のショーツの中心にローターを宛がった。おそらくダイヤルを弄ったのだろう、それまでよりも強い振動でいきなり性感帯を愛撫され、大きな声を出してしまった。彼が笑ったのが、吐息でわかる。
「すごいな。今の気持ちよかった?」
「っ……」
「答えられないくらいよかったんだ。……ごめん、もっとゆっくりするから」
 ――びっくりした。強力な電気に貫かれたみたいだと思った。まだ驚きを引きずっていると、今度は胸の膨らみの輪郭を持ち上げるみたいに、ローターの先端が触れる。
「んぁ……!」
「まずはこっちから。手は上げておいて」
 透は拘束した手を万歳をするように上げてしまうと、胸への愛撫を続ける。
「はぁっ……それ、ぞくぞくしてっ……すごいっ……」
「いつもと全然違う感じ方だな。雪乃、今まで演技してただろ?」
「そ、そんなことっ……」
 ローターの振動が遠のいたあと、ズバリ当てられて、私は慌てて首を横に振った。けれど、その反応に確信を得たらしい透が声を立てて笑う。
「何となくわかってたんだ。だから、あんまりセックスが好きじゃないんだなって思ってたのもあるし。……その余裕ない感じ見てると、やっぱりそうかなって」
「……ご、ごめん。でもそれは、透に合わせるためで……さっきも言ったけど、私は透のほうが、そういうのを好きじゃないと思ってたから」
「うん。だから、もう演技しなくていい。気持ちいいと思ったら、思いっきり感じて」
「ぁあっ……!」
 再びローターが胸の膨らみに押し当てられる。一番快感を得られるだろう頂の部分を避け、麓をぐるりと周回するように動かされると、また湿り気のある声がこぼれた。
「もうビンビンに尖ってる。……まるで、当ててほしいって言ってるみたいだ」
「言わないでっ……」
 腰が勝手に浮くみたいなぞくぞくする感覚。胸の先が主張しているだろうことは想像できている。
 ところが、いくら待ってもその場所にローターが触れることはなかった。それどころか、敢えて焦らしているのだと示すように、腹部を通って再び太腿に降りていってしまう。
「や、ぁっ……透っ……」
「ん、どうした?」
「な、んでっ……?」
 太腿の、ショーツの際のラインを辿る動きがもどかしくて、つい詰ってしまう。
「雪乃が気持ちよくなれるようにしてるんだ。我慢して」
 恥丘に到達しそうでしない歯がゆさで、無意識に腰を揺らしてしまうのを、透の温かい手のひらがやんわりと制した。
「我慢したら我慢しただけ、そのあとたくさん気持ちよくなれる」
 ――このむずむずを我慢するなんて、無理に決まってる。
 いち早く、その上にある熱を保つ部分に当ててほしいのに、透の操るおもちゃはクロッチすれすれの場所をゆっくりと撫でるだけだ。
 この振動を、別の場所で味わいたい。ほんの少しだけ指先を動かして、ショーツの中心に当ててくれればそれでいいのに。
「目で見てわかるくらい、濡れてきた」
 透が耳元でわざと煽るように囁いた。
「俺が帰ってきたときも弄ってたんだもんな? なら、もう弄ってほしくて仕方ないよな」
 私は必死になって頷いた。このまま焦らされ続けたら、おかしくなってしまいそうだ。
「わかった。弄ってやる」
 それまで触れていたのが恥丘のすぐ下だったため、てっきりショーツ越しの秘裂に当ててもらえるものだと思っていた。はずなのにー―
「んぅっ……!」
 官能的な痺れが広がったのは片側の胸の先だった。尖りの真上ではなく、付け根のあたりからサイドを持ち上げるように宛がわれると、繊細な神経そのものを揺すぶられているみたいな先鋭な刺激が走る。
「逆も気持ちよくしないと」
 先っぽを下からそっと何度も撫で上げると、透は反対側の胸の先も同じように愛撫する。小さな花火みたいな快感が、そのたびに甘く弾けた。
「気持ちいい?」
「気持ちいい……けど……」
 求めていた刺激とは違っている。私がほしいのは、もっとお腹の下に響くような強烈な刺激だ。こうして頂をされるのももちろんいいのだけど、激しい快感に直結する場所に触れてほしいという思いがどうしても湧き上がってきてしまう。
「……けど?」
 優しげな透の声が、続きを促す。その音色には含みがあって、まるで私が言いたいことをすべて理解しているみたいに思える。
「けど、何? ……ちゃんと教えて?」
「ん、ぅうっ……」
 ぐりぐりと、強めに胸の先に振動を押し付けられて、私は小さく呻いた。
 ――透は私の口から言わせたいんだ。どこをどうしてほしいのか。
 それを理解すると、身体がカッと発熱するようだった。彼にこんなサディスティックな一面があったなんて。今までにない言葉の応酬に、身体の高ぶりによるものではないドキドキが加速していく。
「もっと下……」
「もっと下って?」
「わかるでしょっ……――」
 我慢できずに、私は彼の要求通りにねだった。恥を忍んで、待ちきれなくてとろとろになっているその場所の名前を口にする。手首を拘束されているゆえに、指先で示すことはできず、具体的に言葉にするしかなかったから。
 思い切って音にした瞬間、羞恥と同じくらいの高揚感に支配される。恥ずかしいのに、自らの痴態を指摘して導く、という行為が、どうしてか妙な解放感を与えてくる。
「雪乃がそんないやらしいこと言うの、堪んない」
「透が言わせてるんじゃないっ……」
 まるで私が率先して言っているような表現をされるのは不本意だ。私は恥じらいながら言った。
「そうだな、ごめん」
 ごめんと言う割に、透の口調はどこか愉快そうだ。
「透がそんないじわるするなんて、知らなかった」
 今度は私が小さくボヤいた。
 行為の最中の彼は、いつも淡々としているのに。目隠しのせいで姿が見えないこともあり、全くの別人を相手にしている錯覚に陥る。
「でも嫌いじゃないんだろ、こういうの。……手首縛られたいって思うくらいなんだし」
「し、縛られたいとか、そういうわけじゃないんだけど」
「隠すなよ。興味なかったらそんな動画選んだりしないだろ」
「あっ――‼」
 完全に気を抜いていたところに、私がほしいと思っていた場所へ突然、震える先端を押し付けられた。ショーツ越しの秘裂をくちゅくちゅとくすぐるみたいに上下に動かしたあと、包皮を被った突起が隠れていそうな場所に狙いを定めて宛がわれる。
「はぁ、ああっ……! それ、つよ、いっ……!」
「散々焦らされたあとだし、感じるよな」
「あ、あ、ああっ……!」
 私は激しく頷いて返事の代わりにする。
「さっきとどっちが興奮する?」
 瞬間的に、自らを慰める指先が透のものだったら――と、想像していたことを思い出してしまった。
「い……い、まっ……!」
 妄想が現実になっていると意識した途端、下腹部にじゅんとした熱が広がっていくのがわかる。
「ぬるぬるしたのがいっぱい溢れてきた。そんなに興奮してくれたんだ」
「と、おるっ……だめ、もうっ……私っ……!」
「イきそう?」
 透が『イく』という表現を使うことはほとんどない。お互い、照れくささもあって直接的な言葉は避ける節があるから、具体的に示さず、相手の雰囲気で察することが多いのだ。だから、聞いてはいけないフレーズであるように思えて、興奮が上塗りされていく。
「イって、雪乃。本当に感じてる姿、俺に見せて」
 ――見られている。快感に身体を震えさせる私の淫らな姿を、透に見られてしまっている。
 視界を遮られているせいで、私自身は彼がどんな目で私を見つめているのかわからないけれど、いつもよりも低く掠れた声で妖しく囁かれると、その無遠慮な視線を肌で直に受け止めているような心持ちになる。
 透が見ている。私が気が遠くなるくらいの愉悦に圧しかかられ、絶頂する瞬間を――
 無機質な振動が休みなしに私を追い立てる。ショーツ越しの敏感な粒に、ダイレクトな刺激を与えられ続けて、今にも快感が飽和しそうだ。
「ぁ、ぁあ、もうっ……私、わた、しっ――ぁあああぁんっ……‼」
 頭の芯をきゅうっと優しく握り潰されたかと思ったあと、身体の奥で何かが弾けた。
 身体全体が強張って、頭上の両手にも力が入る。しっかりと巻かれたネクタイから、キシキシ、と布擦れの音が聞こえた。
「……ぁ、はぁっ――ぁあ……」
 激しい恍惚を味わったあと、身体が一気に緩んでいく。呼吸を忘れかけていたせいで息苦しい。思考の遠くで、ローターの振動音がぷつりと途切れた。
「本当はそんな声でイくんだ。かわいい」
「っ……」
 普段めったに聞くことのない、彼の「かわいい」をもらえたせいで、またドキドキしてしまう。
 そのあとすぐ、耳元に透の手がかかって、アイマスクを外してくれた。眩しさに目を細めたあと、早く明るさに慣れようと何度も瞳を瞬かせる。
「気持ちよかった?」
 次第に慣れた目が、私の顔を覗き込む透の瞳を捉えた。
「よかった……けど、な、んか……今、二重の意味で恥ずかしいっ……」
 心許なさから、思わず頭上にあった両手を胸元まで下ろして呟く。何となく、羞恥心が和らぐような気がしたのだ。
「二重って?」
「透に恥ずかしい声聞かれたのも……かわいいって言われるのも」
 彼に変に思われないように、セックスのときのリアクションを調整していた私にとって、ありのままの嬌声を聞かれるのはとても恥ずかしいことだった。それに、日常生活でもあまり言葉で褒め合ったりすることがないから、彼のストレートな感情を受け取ることも、妙に照れてしまう。
「俺も正直恥ずかしいよ。でも、こういうときくらいスイッチ入れないと、俺たちが望む『情熱的なセックス』はできないと思うんだ。普段の俺たちを変える必要はないけど、こうしてベッドにいるときは、普段言い慣れないことも言っていい――そうしない?」
「……うん」
 透の眼差しに促され、納得して頷く。
 ――そっか。普段の私たちの関係を変える必要はないのか。けれど、だからこそこういうときくらいは照れなくてもいいんだ。
 そう切り出してくれる透にも、初めは抵抗感はあったのだろう。でも、心理的な壁を取り払って、お互いの心と身体が高揚するセックスをするには、スイッチをオンオフするみたいに、場面によって気持ちを切り替えたほうがいい。
「どうする、もっとローターでいじめてほしい?」
 透は私の片足を跨いでから、傍らに置いていたローターを拾い上げて訊ねる。
「ううん……ローターも気持ちよかったけど……でも、それだけじゃ我慢できそうにない」
 先ほどまでの激しい快感を思い出して、ひくんと秘裂が疼く。またあの甘美な刺激をほする反面、私の視線は私の足を跨ぐ彼の下腹部に注がれる。
 ――スラックスの前が張り詰めている。彼が、私をほしいと思ってくれている証だ。
「もう、挿れてほしいの。……もっと気持ちよくなりたいし、透にも……気持ちよくなってほしいから」
「雪乃……」
 ローターを脇に置き、私の身体に覆いかぶさると、透が頭をふわりと撫でてくれる。
「うん、一緒に気持ちよくなろう」
 彼は高ぶりに濡れた瞳をこちらに向けながら、ワイシャツのボタンをひとつずつ外していった。

 唇を啄むようなキスを交わしたあと、ネクタイで拘束された手を、透に再び頭上に持って行かれる。
「手、そのままにしておいて」
 ワイシャツとスラックスを脱ぎ去った透は、柔らかな笑みを浮かべてそう言ったあと、私の胸の頂に顔を埋めた。
「ふぁあっ……!」
「美味しそう。勃起して吸いやすくなってる」
 唇の先で頂を探し当てると、透がちゅっとその場所に吸い付いた。ただでさえピンと勃ち上がっているその場所を、さらに突出させるかの所作に、私は白い喉を見せた。
 振動も気持ちよかったけれど、舌の表面の独特の感触はなお気持ちよかった。透の唇は気持ちよさを感じるセンサーである芯の部分を吸い出すみたいな動きをする。ちゅっ、ちゅっとリップ音が響くごとに、胸の先に淡い快感が滲んだ。
「ん、やぁ……そんな、何度もしたらっ……!」
「いっぱい感じちゃうからやめて、って? やめないよ。もっとかわいい雪乃が見たいからな」
「ぁあっ……!」
 透の唇はふたつの頂を丁寧に愛撫したあと、おもちゃが辿った道筋を辿るかのように、キスを落としながら下腹部に移った。たっぷりと蜜を含み、ぺったりと張り付く感触のするショーツの中心部に、彼の指先が触れた。
「もう下着の意味なくなっちゃってる」
 それほどまでに濡れてしまっているということらしい。最後の一枚がようやく取り払われると、外気に触れた下肢がひんやりとする。
「……すごい。……ぐちゃぐちゃだ」 
 両膝を折って、秘部がよく見えるような体勢にさせられたあと、透が私の秘裂の縁を指先でなぞるように動かし、そこから滴る蜜を掬い上げる。
「舐めてもいい?」
 思いもよらぬ問いかけに、一瞬何と返していいのかわからなくなる。
 口でなんて、されたことがない。自慰の際に見る動画にも、オーラルセックスを含んだものをいくつも見かけたけれど、自分とは違う世界で起きている出来事くらいに思っていた。それくらい、無縁のものと思っていたのに。
「――悪い、答え待ってらんない……ここ、舐めたい」
「あっ、待って――んはぁっ!」 
 制止する間もなく、透が私の秘裂に舌を這わせた。
 指でも性器でもない、その場に触れる初めての感触に、喉奥から絞り出すみたいな悲鳴がこぼれる。ざらざらした表面で何度も複雑な曲線を撫でつけられると、否応なしに腰が震えてその鋭い刺激を貪ってしまった。
「っ、恥ずかしいところ押し付けてくるくらいイイの?」
「ぁ……やぁ……そんなつもりじゃっ……」
 下腹部に埋めていた顔を上げる透に指摘され、初めて気付いた。私は舌や唇によって与えられる快楽に夢中になるあまり、あろうことか彼の顔に入り口を押し付けていたのだ。
 ――何てはしたないことをしているんだろう。口で愛撫されるのだって初めてなのに、こんな……本能の赴くままに、欲望を追求したりして。
「無意識に腰を押し付けるくらい感じてくれてるんだろ。いいよ、もっと味わって」
 さすがに苦笑されるかと思いつつ、むしろ透は私の反応に気をよくしているようだった。再び秘められた場所に口付けをし、舌を使って秘裂を掻き分け、止めどなく湧き上がる蜜を掻き出し、ぷっくりと膨らんで刺激を待ちわびている突起に吸い付いた。

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