幼馴染の肉食消防士は迸る恋情に歯止めが利かないようです!?

書籍情報

幼馴染の肉食消防士は迸る恋情に歯止めが利かないようです!?

著者:にしのムラサキ
イラスト:藤浪まり
発売日:2025年 2月28日
定価:630円+税

 

幼馴染の大翔に16年間一途に片想いし続けてきた穂波。
一度学生の時に振られてからも変わらぬ距離のまま、ついに26歳となり、穂波は大翔から離れる決意をした。
しかし、大翔にそのことを伝えると、なんと彼は穂波に告白してきて……!?
「いま気がついた。ようやく……穂波が俺にとってどんだけ大切かって……失う寸前になって気がつくなんてクソダサいけど、頼む」
ずっと好きだった人からの告白に、流されるように了承してしまった穂波だが、こんな風に始まった関係を心から信じれる訳もなくて……――。



【人物紹介】

八木原穂波(やぎはら ほなみ)
機械メーカーの会社員、26歳。幼馴染の大翔に16年片想い中。
中学まではサッカーをしていたが、怪我で辞めることを余儀なくされた。
元気で明るい性格ではあるが、実は結構繊細。

渋川大翔(しぶかわ ひろと)
26歳でハイパーレスキューに所属する消防士。
学生のころはずっとサッカーをしており、整った容姿も相まってモテていた。
誠実でまっすぐな性格。

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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】
 

「かわい、穂波」
 そのまま食べられるみたいにキスされる。舌を噛まれ、ちゅっと吸い上げられ、舌先でよしよしと撫でられる。また、頭の芯がじん……としびれていく。
「好き、好きだよ穂波」
「……ん」
 じわじわと胸の奥が温かくなる。この人が私に対してものすごい執着を抱いてくれているのが嬉しい。泣いちゃいたいくらい嬉しくてたまらない。
「私も、好き……」
 熱に浮かされるように答えると、大翔くんは目を瞠ったあと大きな向日葵が咲くみたいに笑った。子どものころみたいな、夏の陽光みたいな笑顔だ。久しぶりに見た、とまじまじと見つめていると、大翔くんは嬉し気に私の頭にキスをする。
 どうしてだろう。
 口にされるどんなに淫らな口づけより、こんなふうなキスのほうが彼からの愛情を感じるのだ。慈しまれている気がする。愛されている、気が、する……。
 いま彼が私に執着しているのは、私が彼から離れようとしたからだと思う。本人は「そんなんじゃない」「ずっと好きだった」「バカだったから気が付かなかった」なんて何回も何回も言うけれど、そんなはずないと思う。好きに気が付かないなんてある? それも、頭もよくていつも冷静で器用な、初めてだってなんでもこなしちゃう系の大翔くんが。
 だからそのうち落ち着いたら『やっぱり友達でいたい』なんて言い出されちゃうんだろうな。彼からの愛情を受け入れて、信じ切ったときに突き放されたら、私はきっともう生きていけない。それくらい好きだし、それくらい感情が熟成されきっている。なにしろ十歳のときから好きなんだから。
 大翔くんの手が私の胸の頂をまさぐる。触れるか触れないかの優しい触り方をしたかと思えば、急に強く摘まんだり、こりこりと指の腹でいじられたり、そのたびに自分のものとは思えない甘くて高い声が零れた。気持ちよくて恥ずかしくて泣いてしまいそうだ。
「まだとろとろ」
 かわい、と大翔くんが私の足の付け根に指を挿し入れる。そうして二本の指で拡げたり狭めたりして弄ってきた。
「っ、あ、もう……っ」
「そうだよな、もう入るよな」
「そ、そんなこと言ってな……」
 大翔くんは指を抜き、私の脇の下を持ち上げてくるりと彼と向かい合わせにしてしまう。大翔くんは慣れた手つきで枕元のコンドームを拾い上げ、一方で私は彼の肩に手を置いてじっと彼を睨みつけた。
「そんな顔で睨まれてもなあ」
 大翔くんはなんだか幸せそうに笑いながらコンドームを手慣れた手つきでつけてしまう。
 ……ほんと、器用だ。慣れてるから?
 嫉妬で少し苦しい。
 穂波、ほら、と促されて私は頬を熱くしながら軽く腰を上げた。そうして彼のものを自ら足の付け根にあてがった。
 だって、お腹の奥が熱くて切ない。苦しい。
 慰めてほしくて、たまらない……それから嫉妬もある。彼の今までの彼女さんたちに……。でもなにより、好きな人に望まれて抵抗なんてできない。そんなに私、意思が強くない……。
 ゆっくりと、私の中に彼のものが埋まっていく。みちみちと充溢する感覚。彼のものをめいいっぱい頬張って悦ぶ、あさましい私の身体──
「あ、ああっ……」
 知らず、ぎゅうっと彼のものを締め付けてしまう。ナカがわななくようにうねる。
 自分の重さで、最奥を彼のものが抉っていた。信じられないほど気持ちよくて、私は彼の肩に置いた手に力をこめた。こくっと彼の喉仏が上下する。
「気持ちいい? 穂波」
 大翔くんの甘い声にこくこくと頷く。勝手に腰が動いた。くちゅ、と淫らな音が鳴る。恥ずかしい。──恥ずかしいのに、止まらない。
 必死で腰をくねらせて、子宮の入り口を大翔くんの先端にぐりぐり擦り付けて甘えてしまう。
「は、ぁぁうんっ、んっ」
 気がつけば、大翔くんの首の後ろに腕をかけて抱きついていた。男性らしい硬い首筋、広い分厚い背中。見ているよりずっと鍛えられているのがわかる。
「大翔、くんっ……好き」
 ついこぼれた言葉だった。
 大翔くんは嬉しげに「俺も」と私の尻たぶを掴む。ぐにっと大きな手のひらに力を込めて──そうして、左右にぐいっと引っ張る。彼を受け入れている私のナカが、ぐっと拡げられて──それで余計に、最奥の感覚が鋭くなった気がした。全身がどっと汗ばむ。
 なにこれ!
「あ、やぁあんっ、拡げない、でっ」
「ん」
 大翔くんは返事をしたのに全然やめるつもりはないみたいだった。そのまま私のお尻を前後に揺さぶる。最奥、子宮の入り口が神経を剥き出しにしたように感じる。そんなところを固くて太い熱で擦られて、平気でいられるわけがなかった。
「ああっ、あっやだあっ、あっ」
 ナカのうねり方が変わったのが、自分でもわかった。きゅんきゅんと甘えて吸い付くうねり方から、彼のものを押し出さんばかりに強く収縮して──
「あ、ああっ、だめ、出ちゃう……っ」
 よくわからない。
 わからないけれど、このままだとなにか変なイきかたをしてしまいそうだった。まだ絶頂に慣れてないのに、毎回無理やりイかされているのに、わけわかんないのに、もっとおかしくなっちゃう。
「だめ、ダメええ……っ」
 叫んだ瞬間、彼が私をベッドに押し倒した。身体を繋げたまま──そうしてゴツゴツと強く最奥を抉ってくる。彼の大きな身体に組み敷かれ、のしかかられ、すっかり閉じ込められるようにされ、一切抵抗なんかできないようにされて、ひたすら快楽を叩きつけられる。
 だめ、とも言えていなかった。発情期の動物みたいな声で叫んでいたかもしれない。とにかくそんな、みっともなく可愛くもないだろう私の頭に彼はキスをする。ありったけの感情が伝わってくる。
「愛してる、穂波」
 その声に反応するように、身体の奥が弾けた。目の前が霞んで真っ白になって、強い悦楽で身体が弛緩した。
 そうしてようやく、彼とつながっているところが異様に濡れていると気がついた。大翔くんは微かに体を起こし、じっと結合部を見ている。
「……大翔、く……私、なに……」
 漏らしちゃったみたいになってる。シーツも濡れている気がする。頭がぼうっとしてなにも考えられない。
「潮吹いただけ。気持ちよかった?」
「きもち、よかったっていうか……死ぬかと思った……」
 それだけなんとか答える。唇ひとつ、動かすのすら億劫だ。そんな私に彼はキスを落とし、今度は優しく優しく動き出す。
「ん、あ、あっ」
 膝裏を掴まれ、淫らに開いた状態で──力の入らない爪先がぶらんぶらんと揺れた。身体がもうなんにも動かないのに、彼に貫かれる淫らな器官はほんの小さな動きにさえ快楽を拾ってしまって、どうしたらいいのかわからない。
 ずちゅずちゅと濡れた音を引き連れて、彼は抽送を繰り返す。ずるずると肉襞を引っ掻いて彼のものが私のナカで動いている。
「あ、ああ……──」
 力も入らないのに、またイってしまう。
 どうしてだろう。キツイのに、疲れてるのに、もうダメって思うのに──ずっとこうしてたいと思うだなんて。
 彼と繋がっていたいって思うだなんて。
 こうしているのが、幸福でたまらないだなんて。
「は、すっげえ締まる」
 大翔くんは堪らない感じで言って、そうして私を見下ろして、やっぱり幸せそうに笑った。
「ずっとこうしてたい、イかないで穂波のナカにずっと挿れてたい」
 胸の奥がきゅんとする。
 私も、そう思ってた──そう伝えたいのに、できるのは小さく微笑むことだけだった。

 目が覚めて、何時だろうと枕元のスマホの画面をタップする。カーテンから差し込む光からすると、どうやらまだ早朝のようなのだけれど。大翔くんは私をぎゅうぎゅう抱きしめてすやすやと眠っていた。寝にくくないんだろうか。抱き枕的な感じなのかな。
 時刻は四時半、新着のメッセージが表示されている。
【RIHOおつかれさまです♪ 平日にお休み取れそうなんですけど、どこかいきませんか】
 ん? 誰? と目をしばたいて、間違って大翔くんのスマホをタップしていたと気がついた。
「誰、リホって」
 思わず低く呟くけれど、大翔くんはすやすや夢の中だ。……これくらいで決めつけるのは悪いと思うけど、ほら、大翔くんモテるじゃんって思ってしまう。私がいなくなったって、案外すぐに彼女作って幸せそうにしてるんじゃないだろうか。
 そう思うとムッとして、すやすや眠る大翔くんの鼻をつまむ。
「ん……?」
 寝ぼけ眼の大翔くんにスマホをつきつけ「これ誰」と目を眇めた。
「……誰?」
 きょとんとした顔で大翔くんは逆に聞き返してくる。私は薄暗がりのなか、彼の顔をまじまじと見つめた。嘘はついてない。というか、大翔くんは私に嘘をついたことなんか一度もない。
「リホ、リホ……? 知らねー……じゃなくて、あれ」
 大翔くんはがばりと起き上がり、慌てた様子で「違う」と私の肩を掴んだ。
「浮気じゃない! マジで心当たりない」
「……付き合いでいった合コンとかで連絡先交換したりしたんじゃないの」
 それくらいはあるだろうと思って返すと、大翔くんはぶんぶんと首を振る。
「俺、合コンなんか行ったことない」
「ええ……? 誘われないの? アプリ派なの」
「アプリ派とかじゃなくてさ。そもそもなんで俺が出会い求めなきゃいけねえんだよ。お前がいるのに」
 ストレートな台詞にどきっとした。ごまかすように言葉を続ける。
「だ、だから付き合う前の話」
「だからさ、付き合う前もそういうの行く気がしなくて。穂波と呑んだりしてるほうが楽しかったから」
「……そ、っか」
「そうだよ」
 大翔くんはRIHOからのトークを開く。【承認していないユーザーからのメッセージです】と一番上に表示されていた。
「ほら、知らない人。なんか出会い系とかからの迷惑メッセージじゃね」
「ああ、そっか……あの、ごめん、仕事なのに起こして」
 大翔くんは眉を下げ笑うと、私を抱きしめて頬を寄せる。
「いや、いいよ。あんなわけわからん迷惑メッセージで穂波から疑われたまま過ごしてたかもと思うと血の気が引く」
「そんな、大げさな……」
「大げさじゃない。マジで。俺の人生で穂波を失うかもしれない可能性は、少しでも消しておきたい」
 ほう、と安心したように彼は息を吐く。私はなんだか胸がきゅうっとなって、彼の胸板に額を寄せる。きゅっとくっついた格好で、彼を信じ切れない私に怒りみたいなのが湧いてくる。さっさと信じて甘え切ってしまえば楽なのに、そうできないのは今までの積み重ねがあるからだ。中学、高校と大翔くんが別の女の子と付き合ってきたのを見ているからだ。彼女を私より優先する姿を突きつけられてきたからだ。
 そのときの鬱屈した感情が、まだ澱みたいに肋骨の奥に沈殿している気がする。
 もちろん、彼女を優先していたのは大翔くんが真面目な人だからで……それに、彼が恋人がいるのに女友達を優先するような人だったら、とっくの昔に恋心なんて捨てることができていただろう。そんな人じゃないから、真面目で優しい大翔くんだから、私は十六年も彼を好きでい続けているのだ。
「……一度、無理やりでも感情を落ち着かせてみるのはあり?」
「どうした穂波」
 またあくびをしている大翔くんに、私は「なんでもない」と首を振った。

「だからですね、一回距離を置いてみようかなって思ってるんです」
 要はクーリングタイム。一か月とか二ヶ月とか会わない日々を無理やり作る。私も冷静に考えられるだろうし、その間に彼の感情が冷めてしまうのであれば、それはもう受け入れるしかない。逆に、それでも好きでいてくれるのなら……。
「結婚してから、やっぱりこの結婚ナシにしてくれって言われるよりいいかなって……どうしたんですか那須さん」
「いや、相談ってコイバナだと思ってなくてさ……」
「那須さん経験豊富そうだったんで……ダメでした?」
 昼休み。会社の食堂で遠い目をしながら日替わり定食Aのメイン、鳥のトマト煮を綺麗な箸使いで食べながら那須さんは言う。
「そんなことないよ。ただ、そこまで経験豊富なわけじゃないけど……ただ、うーん。クーリングタイムか。あまりお勧めしないなあ」
「なんでです」
「本当の恋だったとしても、距離置くと冷めてしまうことがあると思うから。遠距離でも……いや待てよ」
 那須さんは急に真剣な顔になり、それからにこやかに笑った。
「な、那須さん?」
 急に雰囲気の変わった那須さんに首をかしげる。
「あ、ごめん……いや、いいんじゃないかな、クーリングタイム」
「さっきまで反対してませんでした?」
「や、考えを改めた。うん」
「そうですか?」
「経験豊富なオレが言うんだから信じろよ〜」
「さっきから逆のこと言ってません?」
 首を傾げつつ、少なくとも私より経験豊富な那須さんの言葉に自信を持つ。やっぱり、少し頭を冷やさないとだめだ。
 そう思っていたのに、その日の夜。
 大翔くんに「少し距離を置いてみて」と説明している途中でベッドに組み敷かれ、あっという間に蕩かされ、喘がされてしまった。
「だ、だから別れるとかじゃなくて……っ、あんっ」
「つうか誰かに入れ知恵されてんだろ」
「え、されてな……い?」
 後押しはされたけど。
「なんで疑問系なんだよ」
 べろりと食べられるみたいにキスされる。
「あ、んんっ、ふ、っ」
「好きだよ穂波。わかるよな?」
 私の頭の横に肘をついて、至近距離で大翔くんは私を覗き込む。大きな身体にのしかかられて、閉じ込められてる。
 ぽたっと汗が落ちてきた。情欲に濡れた真剣な眼差しは私を捉えて離さない。
 彼の肉張った先端が、ぐりぐりと一番奥をこじ開けんばかりに突き上げる。
「あ、ぅ……っ」
「穂波、大好きだ」
 大翔くんは最奥をこねくり回すように腰を動かす。内臓に直接与えられるような快楽はあまりに大きすぎて、シーツの上をいざり逃げようとするけれど、がっちりとのしかかられていてできない。足先だけがじたばたと暴れた。
「かわいい、かわいい」
 たっぷりと感情がこもった甘やかす声で言われて、頬に熱が集まる。だって絶対かわいくない。きっとひどい顔を晒して喘いでる。
 恥ずかしすぎて目を閉じた。
「穂波?」
 不思議そうに言われ、同時に腰の動きを変えられた。水音を引き連れた激しい動きに、反射的に目を開いて大翔くんを見上げた。彼の目が優しく細められる。
「あ、あ、あ、それだめ、だめえ……っ」
 自分の中を、熱くて硬い熱がずるずる動く。気持ちよくなってしまうところを引っ掻かれて、最奥をゴツゴツ突かれる。自分のナカが、ぬるぬるに蕩けた肉が、彼のものを強く締め付けた。
「っ、イ……く」
 上がろうとする腰を大翔くんに押さえつけられ、達してうねり収縮する肉襞をさらに擦り上げられた。痙攣する最奥、きっと子宮の入口があるだろうところを、一切の容赦なく硬い肉で抉ってくる。
「あ、あああ、あ――……」
 もうなにもわからない。下腹部が蕩けて熱くて、唯一わかるのは自分がいますごく気持ちいいなにかをされているという事実だけだった。
「はああっ、っ、あ、ああ」
「はは、穂波とろっとろじゃん。かわい。好きだよ」
 ちゅ、ちゅっ、と顔じゅうにキスが落ちてくる。
「穂波といたい。穂波だけ好き」
 そう言って私の髪や耳を撫でる。ごちゅごちゅと強く強く暴力的なまでにナカを突き上げてくるのに、その撫でる指の動きはとてもとても優しくて、泣きそうになる。
 彼に愛されてる。執着されてる。怖いくらいに、嬉しい。
「んんっ、う、あ、ああ……」
「穂波、穂波。距離なんか置かないよな?」
 手をついて上半身を起こし、私の腰を掴んでいっそう強く腰を振りたくる大翔くんが言う。当たる角度が変わって、またイってしまう。イっているのに、イってる。無理やり高みに押し上げられ、少しでも落ち着こうとするとまた頂に追いやられる。
「あ、やだ、も、死んじゃう、壊れちゃ、ああっ」
「ん、わかった、わかった」
 蕩けるような優しい声音だった。小動物にたいしてかけるような、優しい優しい柔らかな声。彼が心底私を愛おしいと思っているのが伝わってくる。
 じゃあなんで、ずっと女として見てくれなかったの。
「な、穂波。俺の気持ちわかってるよな? ちゃんと、俺が穂波しか見えてないの、わかってくれてるよな?」
「っ、あ」
 蕩けた思考のなかで、一瞬返事に惑う。なんて言えばいいの、なんて……。
「穂波、返事」
 乳房の先端を摘ままれ、鋭い快楽で高く啼いてしまった。反射的に頷く。でもそれだけじゃ足りなかったらしくて、最奥を息が止まるくらい硬い屹立で抉りこみ、乳房の先端をぐりぐりと肉に押し込まれる。悲鳴みたいな呼吸が出た。
「返事」
 甘い甘い声なのに逆らえない。半泣きで必死で唇を動かした。
「わ、かったあ……っ」
「よかった」
 ほっとした声でそう言って、大翔くんは私をかき抱く。子宮ごと突き上げられて、私のナカの肉がきゅうっとうねって痙攣した。だらしなく声を漏らす私の頭に大翔くんが頬ずりをする。
「大好きだよ、愛してる穂波」

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