ガチムチ司祭を拾ったら、とんでもない絶倫で愛し尽くされました ~あなたの性欲返します!~

F+

ガチムチ司祭を拾ったら、とんでもない絶倫で愛し尽くされました ~あなたの性欲返します!~

著者:こいなだ陽日
イラスト:浅島ヨシユキ
発売日:2024年 9月20日
定価:620円+税

希少な空間魔法を使用し、港の交易品の運び屋として生計を立てているエーナ。
ある夜、帰路についていた彼女の耳に、男性のうめき声が聞こえてきて――?
急ぎ足で向かうと、司祭服を纏った男性が木にもたれかかるように座っている。
どうやら意識が朦朧としており、頭に傷があるようだ。
このままにはしておけないと、エーナは訳ありらしき司祭を魔法空間に収納し帰宅することに。
ギルテスと名乗った司祭は、意識を取り戻すとエーナを巻き込まないようすぐに家から出ていこうとした。
しかし、空間魔法を人間に使用した際の副作用としてエーナの中にギルテスの何かが引き継がれてしまっているとのことで――。
受け取ったものが判明するまでの間、他愛もない会話をする二人だったが……。
刹那、身体に稲妻が走るような感覚と共にエーナはその場にしゃがみこんでしまう……!
なんと、ギルテスがエーナに落としたのは“強すぎる性欲”だった――!?
エーナは性欲を返すためギルテスの唇を奪うのだが、彼から与えられる深く淫らな快楽に呑まれてしまい――。

【人物紹介】

エーナ
希少な空間魔法の使い手で、港の交易品の運び屋をしている。
サバサバとした強気な性格だが、困っている人を見ると放っておけない世話好きな一面もある。
ある夜、司祭であるギルテスを助けたのだが何やら訳ありのようで……?

ギルテス
司祭だが、筋肉質な体格をしている。
真面目で一途な性格。
エーナに助けられた際、魔法の副作用で彼女の中にあるモノを落としてしまい――!?

●電子書籍 購入サイト

*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

 心配そうに顔を覗きこんでくる。
(ああ、ギルテスに受け渡されたのは――、……っ?)
 それがなんなのか判明した瞬間、エーナの顔が真っ赤になった。どくどくと心臓が早鐘を打つ。
「熱病か? 医者を呼んでくるか?」
 バスローブ姿である上に、自分が追われている存在だということも忘れて彼は医者を呼びに行こうとしていた。立ち去ろうとする彼の腕を掴む。
 そしてエーナは怒りに身を任せて叫んだ。
「あなた、とんでもないものを落としていってくれたわね!」
「落とす……? ああ、私のなにかが引き継がれたということか。では、今様子がおかしかったのは病気ではなく魔法の反作用で……、うおっ?」
 エーナは彼の腕を強く引っ張るとベッドに引きずりこむ。本来なら力で敵う相手ではないが、抵抗して怪我をさせないように力を抜いてくれたのだろう。
 エーナはベッドに寝かせた彼の上に覆い被さると、バスローブの腰紐を解いた。彼は驚いたように目を瞠る。
「待て、急にどうした? 脱がすな! 私は司祭だ。淫行にふけることはできない」
「聖職者が貞操を守ってるのは知ってるわよ! でも、しょうがないでしょう。全部あなたのせいよ!」
 この国で聖職者は貞操を求められる。唯一の例外は聖騎士(パラディン)のみで、剣を持ち敵の命を奪う聖騎士だけは結婚と性行為を許されていた。
 ともあれ、司祭である彼は童貞であり、今後もそれを貫かねばならない。それでもエーナには彼を襲う事情があった。
「ど、どういう意味だ……?」
「あなたが落としていったのは性欲よ! しかもこれ、強すぎるわ。こんな性欲抱えて、よく今まで司祭なんてやってこられたわね? 信じられない!」
 エーナは軽蔑の眼差しを彼に向けた。
 下腹部がなにもしていないのに熱くなっている。濡れた下着が淫唇にぴとりと貼りついて気持ち悪い。
「性欲……?」
 ギルテスは呆気にとられてぽかんと口を開けている。その唇に吸いついて舌をねじこみたい衝動に駆られたけれど、なけなしの理性を総動員してエーナは説明した。
「あなたの性欲が私に引き継がれて、ムラムラしてどうしようもないの! しかも、あなたに返す唯一の方法は性行為よ。……まったく、本当にとんでもないわ」
 強すぎる性衝動がこみ上げてきて、とにかく苛立ってしまう。
「なんだと? 他に方法はないのか」
「な・い・わ・よ! 引き継がれたものは赤の他人への譲渡もできないの。あなたに返せないと私は一生ムラムラしたまま生きることになるわ。助けてあげたのに、恩を仇で返すつもり? 残念だけど、司祭の資格は諦めてちょうだい」
 言葉の合間合間に「ふーっ、ふーっ」と野生動物のような荒い息を吐いてしまう。
 こんなみっともない姿を誰にも見せたくはない。それでも、今のエーナは説明をするだけで精一杯であり余裕がなかった。
 ギルテスは少し眉根を寄せた後、小さく息を吐く。
「君の変わり様を見るからに、本当のことなのだろう。司祭は性欲を抑える薬を飲むから、まさかそんなに強い衝動を抱えていたとは自分でもわからなかった。申し訳ない。君を犠牲にして司祭を続けることは道理に反するし、甘んじて受け入れよう」
 彼は少しだけ残念そうに呟いた。
 司祭として神にすべてを捧げ、清廉潔白に生きてきたのだろう。それを手放さなければならないのは彼だってつらいに違いない。
 それでも、それしか方法がないようだと彼は判断したのだ。
「はぁっ……同意、したわね?」
「ああ」
 決意したように彼が頷く。その次の瞬間、エーナは彼の唇を奪った。
「んむっ!」
 くぐもった声が耳に届く。
「はぁ……っ、ん……!」
 エーナは夢中になって彼の唇を貪った。シャワーを浴びたばかりだけれど、まだ脱水気味なのか唇が少しかさついている。
 怯えたように縮こまる舌を容赦なく吸い上げて己の舌を絡ませた。互いの唾液が混じり、エーナはうっとりと双眸を眇める。
「ん……っ、はぁ……」
 エーナにとっては濃厚なキスも性行為の重要な要素だった。キスのない交わりなんて考えられない。
 唇を重ねながら腰をぐりぐりと押しつける。すると、彼の下腹部が硬くなっていくのがわかった。彼の身体が反応してくれたことで無事に性交は果たせそうだと安心する。
 彼の腰紐は解いていたから、バスローブが乱れて肌が露出する。エーナは勃ち上がった彼のものに自分の秘処を押しつけた。エーナは服を着たままなので、下着越しに性器が擦れあう。
「……ッ、あ」
 ギルテスが艶やかな声を漏らした。彼の腰がぴくりと揺れる。
「んっ、んうっ……」
 エーナの秘処はすでに濡れそぼっていた。強すぎる性欲のせいで異常なまでに興奮し、勝手に蜜が溢れてくるのだ。
(もっと……刺激が欲しい)
 キスをしたまま下着を脱ぎすてる。
 亀頭ではなく肉竿の部分に秘処を押し当てると、花弁が左右に開いた。そのまま腰を上下に動かし、彼の雄で己を刺激する。重なった唇の隙間から嬌声が零れた。
「んあっ、あ……!」
 ギルテスの雄杭はとても硬かった。浮き出た太い筋が陰核や割れ目を刺激して気持ちいい。愛液が彼のものにまとわりついて滑りがよくなると、腰の降る速度も上がった。
 エーナは彼を使って自慰をするみたいに快楽を高めている。
「――ッ」
 男性器にエーナの柔らかくも熱い秘処を押し当てられて、彼も気持ちよく感じているようだ。肩が小刻みに震えている。
 ギルテスはエーナの肩を掴んで顔を離させた。ずっとキスしていたせいでしっとりと濡れた唇を彼は開く。
「ま、待ってくれ……! 勃起したのが……ン、生まれて初めてで……! なにかが腹の奥からこみ上げてくる! なんだこれは……」
 彼は深く動揺していた。
「え? あなたがさっき言ってた性欲を抑える薬って、まさか勃たなくなる効果もあるの?」
「当然だ。そうでなくては意味がないだろう」
「じゃあ……まさか、射精もしたことないの?」
「……ああ」
 顔を赤くしながら彼が頷く。
(聖職者だから童貞なのは当然として、射精すらしたことがないなんて……)
 エーナは驚いてしまった。
 司祭の性事情なんて知らなかったけれど、貞操を貫くために自慰くらいはしていると勝手に思いこんでいた。それがまさか、薬で性欲だけでなく男性器の機能まで抑えていたとは驚きである。
「怪我をしたせいで薬を飲まなかったから、今は効果が切れているようだが……ンっ、ぬるぬるして、気持ちよくて……! こ、このままでは粗相してしまう。一度便所に行かせてくれ」
 彼は泣きそうな顔をしていた。体格がいい男性が息を切らせながら懇願してくる様子に、エーナの胸がきゅんとする。
 そして、むくむくと嗜虐心がこみ上げてきた。
「おしっこじゃないから大丈夫よ。それに、もし粗相したとしても気にしなくていいわ。ここにはあなたと私の二人しかいないんだし」
「そ、そんな……」
「ほら、出してみて」
 エーナは腰を振る。陰茎の側面を擦るだけの動きで、敏感な亀頭はまったく刺激していない。それでも、一度も自慰をしたことがない彼には効果絶大だったようだ。
「……ッ、あ……ンンっ……! ま、待ってくれ! 本当に出る、出てしまう……!」
「だから、出していいってば」
 エーナは最後の刺激とばかりに、彼の乳首を指先ではじいた。
「ア……っ、あぁ――」
 びくびくと彼の雄が震えた。大きく膨らんだ亀頭から白濁液が飛び出す。かなりの勢いで、エーナは射精音を生まれて初めて聞いた。こんなに音を立てて出るものなのかとびっくりしてしまう。
「……ッ、う……」
 陰茎が何度も震えながら精を撒き散らしていった。独特の匂いが鼻に届く。
 そして、強い性欲を秘めているエーナはその匂いに触発された。じわりと秘処から蜜が溢れる。
「ほら、精子だったでしょう? 上手に出せたわね」
 エーナは彼の頭を撫でる。ギルテスは荒い息を吐きながら呆然としていた。初めての吐精の余韻に浸っているようだ。
「こ、これが射精……。小水と似ているようで違うし、なにより気持ちいい……」
 吐精したにもかかわらず、彼の雄は萎えることがなかった。このまま繋がれそうである。
(もう、挿れちゃいたい……)
 エーナは腰を上げると、天を向いたままの雄に己の蜜口を押し当てた。つぷりと、亀頭の先端が秘裂を左右に割る。
「……ッ、ま、待て! いきなりは駄目だ! 経験はなくても最低限の知識はある。きちんと慣らさないと女性の身体を傷つけてしまうのではないか?」
 貞操を守っている聖職者でも一般的な性知識はあるようだ。彼はエーナを諫めてくる。
「普通はそうよね。でも、私は別に処女じゃないし、あなたの性欲のせいでこんなに濡れてるし。とにかく、今すぐ挿れたくて我慢できないの!」
 ようやく繋がれると思った瞬間に制止されたせいで、余計に気が早ってしまった。腹の奥で燻る熱がとぐろを撒きながらエーナを急き立てる。
(急がないと、頭がおかしくなっちゃう……!)
 エーナは涙目になりながら少しずつ腰を下ろしていく。蜜口はとうとう亀頭を呑みこんだ。すると、「もっと奥まで」という渇望が背中を押してくる。彼の性欲は本当に厄介だ。
「ほ、本当に、ン、大丈夫……なのか?」
「無理そうだったら抜くから……っ、んあっ?」
 腰をさらに下げたところで、エーナは彼のものがとても太いことに気付いた。みちみちと隘路を拡げられている。
「ちょっと待って。はぁっ……、んぅ、あなたの大きすぎない?」
 彼を押し倒してからというもの、ずっとキスしていたし、彼の顔を見ていたから下腹部をよく見ていなかった。男性器の場所は腰の位置で大体わかるし、性的経験値があるがゆえに見なくても挿入まではなんとなく進行できたのである。
(そういえば、ギルテスのものに擦り付けている時も筋が太く目立っていた気が……)
 よくよく考えればエーナを刺激できるほど太い筋が浮き立っているのだから、男性器そのものも大きいはずである。
「他人と大きさを比べたことはないが、私の体格相応だと思っている」
「あなたは背が高い上に体格もがっしりしてるんだし、んっ、それ相応って……あうっ、かなり大きいでしょ」
「……そうかもしれない。だから、まずは君の準備をするべきだ」
 熱に浮かされたような表情をしながらも、彼は冷静にエーナを説得してきた。当然そうすべきだと思う。
 ――しかし、理性でどうにもできないのが欲望だ。エーナは今まで経験したことのない強い性衝動に襲われている。
 大きすぎるものをこのまま受け入れるのは怖いと思う一方で、早く繋がりたくてたまらなかった。
 エーナはさらに腰を下ろしてしまう。
「ンっ……! 落ち着け! このまま進めるのは、ああっ、君の負担が大きい……!」
「わかってるけど……んうっ、止まらないの……!」
 男を知らない身体ではない。エーナは過去に一人だけ恋人がいて、それなりに経験を積んだ。
 それでも、今まで経験したことがないほど内側が拡げられ、かなり深い場所まで彼のものが届く。彼のものを根元まで受け入れると、繋がっているだけで痺れるような感覚がした。ひきるつような痛みを少しだけ感じたけれど、強すぎる快楽がそれを塗りつぶしてくる。
「あ……っ、ああ……ん、あぁ――!」
 性欲のせいか、それとも彼の雄の刺激が強すぎたのか。エーナはすぐに達してしまった。
 膝立ちの体勢だったけれど、力が抜けて彼の上半身に身体を預けてしまう。逞しい胸板に頬が密着した。当然、繋がったままである。
 エーナは絶頂を迎えて夢見心地だったけれど、ひくひくと収縮する膣の感覚にギルテスは翻弄されていた。
「あ……っ、熱い……なんだこれは! 私を包む部分が、ン、全部ぬるぬるして……まとわりついてきて……ア、しめつけてくる……! あ……ここは天国か? ッ、これは、また出てしまう……!」
 彼が奥歯を噛みしめる音が聞こえる。そして、エーナの中で雄杭が打ち震え精を吐き出していった。最奥に熱液が叩きつけられる。
「ク――、はぁ……」
 ギルテスの掠れた声が耳に届いた。上擦ったような声に胸がそわそわする。
 強い性衝動が少しだけ収まった気がした。いくらかの性欲が彼に戻っていったのだろう。エーナはほっとする。
(少し気分が楽になったかも。こんなに興奮するのなんて、初めてだったし)
 あそこまで強い性欲は自分の中に存在しないものだった。わずかでも手放せてよかったと思うし、少しだけ冷静になる。
「ギルテス……」
 顔を上げて彼の様子を窺おうとした。なにせ、二連続で吐精したのだ。彼も疲れているだろうし、一度休憩したほうがいい。
 そう考えていたのだけれど――。
「……!」
 彼の顔を見てエーナはびくりと肩を跳ね上げた。
 ギルテスの青い目には劣情が滲んでいた。そう、彼は興奮した雄の表情をしていたのだ。
 性欲の一部が戻っていったことで、彼自身も興奮しはじめたのだろう。彼がゆっくりと腰を突き上げてくる。雄杭はまだ大きく硬いままだった。
「ああっ!」
 達したばかりで敏感になっている媚肉を擦られ、エーナは背筋を仰け反らせた。
「す、すまない。あまりにも君の中が気持ちよすぎて……ン、腰を動かしたい衝動に駆られてしまった。どうしたことだ……」
 その声色には興奮と動揺が入り混じっていた。初めてのことで彼も戸惑っているのだろう。
(あんなに強い性欲だもの。その一部が彼に戻ったのなら、激しくしたくてしょうがないわよね)
 エーナは納得してしまった。自分が楽になったぶん、彼は性衝動を感じているのだ。
「はあっ、はぁ――好きに動いていいわよ。性欲を全部返すためには、んっ、もっとする必要があるんだし」
「い、いいのか……?」
「ええ。でも、優しくしてね?」
 エーナは彼の高い鼻をちょんと指でつつく。少しばかり余裕が戻ってきたので、自然と表情が綻んだ。
「わ、わかった。乱暴にはしない。だから……私が上になっていいか? このままでは動きづらい気がする」
「あ、そうね。わかったわ」
 エーナは腰を上げて彼のものを引き抜いた。栓がなくなった途端に大量に出された精液が零れて彼の下腹部を濡らす。
(こんなに出たの……?)
 驚きつつも、エーナはワンピースを脱いだ。一糸纏わぬ姿になると仰向けに寝る。清潔なシーツに交換しておいてよかったけれど、新しいシーツもすでに互いの体液でぐちゃぐちゃになっていた。
「はぁ……っ」
 ギルテスも肩にひっかかっていたバスローブを脱ぎすてた。邪魔な布がなくなったおかげで、彼の体格のよさがよくわかる。肩幅もかなり広いし、腕も肩も筋肉で膨らんでいた。(すごくいい身体……!)
 エーナはごくりと喉を鳴らす。
「つらかったら言ってくれ」
 ギルテスはそう言うと蜜口に先端をあてがう。だが、腰を進めることなくエーナの秘処を凝視していた。
「どうしたの? 場所がわからない?」
 彼は童貞だったし、先程もエーナがリードしていた。挿入箇所がわからなくて当然だし、気を遣って声をかける。
 しかし、彼は首を横に振った。
「場所はわかる。女性器を初めて見たが……感動してしまって。しかも、私の精を流している様子が扇情的で……!」
 ギルテスがごくりと喉を鳴らした。彼は興奮しているようだ。
「ここ、赤く膨らんでいる」
 彼は蜜口の上にある花芯に指で触れた。敏感な部分に触れられてエーナの腰が跳ねる。内側に留まっていた精液もどぷりと溢れた。
「んあっ!」
「……! ここがいいのか?」
 ギルテスは面白そうに花芯を指先でこねくり回す。
「ああっ……んぅ……」
「なるほど、ここは男性器と似ているな。……ん? まさか、この皮は剥けるのか?」
 彼はなにかに気付いたように包皮を剥いた。予想外の行動にエーナは目を瞠る。
「あなた、自慰もしたことなかったんでしょ?」
「そうだが、洗う時は皮を下ろして中まで綺麗にするだろう」
 自慰の経験がなくても、清潔にしていたから構造を把握していたらしい。しかも彼は器用で、根元まで下ろしたエーナの皮をしっかりと押さえている。
 無防備になった赤い秘玉に親指が当てられた。
「この器官は亀頭みたいで面白いな」
 彼は秘玉を面白そうに指先で転がす。
 皮を剥かれたまま弄られるエーナにしてみれば、たまったものではない。彼の指先が動くたび強い快楽が襲いかかってくる。
 その上、彼の亀頭はエーナの蜜口に押し当てられたままだった。
「あっ、ああっ! やぁ……っ、んうっ」
 エーナの腰が快楽で揺れる。そのはずみで彼の亀頭の半分ほどが中に入ってしまった。
「――ッ!」
 ギルテスの指の動きが止まった。敏感な部分を包まれて感じてしまったらしい。
「あぁ……」
 彼は吸い寄せられるように腰を進めていった。エーナの中を再び熱い雄杭が満たしていく。
「ク……っ。私のものにまとわりつくこれは一体なんだ? ンっ、あぁ……、す、すまない。腰を激しく振りたい要求に駆られて……」
 ギルテスの眉間に深い皺が刻まれる。
「んっ……動いても大丈夫よ」
「しかし……」
「さっき挿れた時に拡げられたから、今はそんなにつらくないわ。それに、激しくされたところで壊れないから大丈夫……っ、はぁ、ん……」
 港街には外国人の船乗りを相手にする娼館も多い。外国人の中には信じられないほど大きい男性器を持った人もいると聞くけれど、通常の性行為で娼婦が傷ついたという話は聞いたことがなかった。変な行動をしないかぎり大丈夫だろう。
「私のものが君の中を拡げた、だと……?」
 ギルテスは双眸を眇める。ぴくりと、エーナの中で彼のものが反応した。
「つ、つまり……今ここは私の形になっているということか。……興奮してしまうではないか」
 突如、彼が激しく腰を突き挿れてくる。
「んあッ! あっ!」

タイトルとURLをコピーしました