冷徹旦那様の心の声は、えっちな溺愛妄想でした!? ~政略結婚なのに実は愛されていたようです~
著者:佐倉紫
イラスト:三廼
発売日:2024年 7月26日
定価:630円+税
フェリテン公爵の一人娘・レイナは、父の命令で十年以上想いを寄せていた男性・イデオンと結婚することになった。
しかし仕事人間のイデオンは、全く家に帰らず職場に缶詰状態、それどころか初夜ですら別々の部屋で寝る始末で……。
なんとかコミュニケーションをとろうと、健気に職場へ着替えや軽食を届けに行くレイナだが、イデオンの態度はそっけない。
落ち込むレイナは友人のサリーから「王都の東に広がる森の薬屋に住む魔女に相談すると良い」という怪しいアドバイスを受け、魔女にもすがる思いで訪ねてみることに。
そこで本当に魔女に出会ったレイナは、『愛する人の心の声が聞けるイヤカフ』を授けられる。
半信半疑のまま帰ったその日の夜、珍しく帰宅したイデオンを迎えたレイナの耳に聞こえてきたのは――!?
『ああっ、今日のレイナも世界で一番美しく可愛く天使のごとき清らかさだ……!』
無口無表情なイデオンの心の声は、とんでもなくレイナにメロメロなのであった……!!!!
【人物紹介】
レイナ・フェリテン
イデオンの妻で、彼の上司であるフェリテン公爵の一人娘。
ふんわりした癒し系の容姿だが、言うべきことはしっかり言う芯の通った性格をしている。
父に命じられた結婚とはいえ、ずっと好きだったイデオンとの距離を縮めたくて奮闘中!
イデオン・フェリテン
レイナの父であり宰相であるフェリテン公爵の補佐官。
実家と縁を切って王都にやってきているため、良くしてくれているフェリテン家にとても恩を感じている。
無愛想で、レイナには興味がないのかと思いきや……!?
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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。
【試し読み】
裾の中から手を引いたイデオンが指先を見せてくる。
その指は白っぽい液状のなにかで濡れていて、レイナは目を見開いた。
「これが蜜?」
「そうです。あなたの、この入り口から……」
「ん、あっ……」
「感じるたびにあふれるものです。――要は、男のものを受け入れやすくするための潤滑油ですね」
あまりいやらしい雰囲気にならないほうがいいと考えたのか、イデオンはさっぱりとした口調で説明した。
おかげでレイナも医師の説明を聞いている気になれたが……改めて考えると恥ずかしくてたまらなくなる。
要は秘所がそのような蜜で濡れているのは、レイナが彼の愛撫にしっかり感じた証拠であるわけで……。
(……は、は、恥ずかしい――!)
もう何度目になるかわからない叫びを脳内で響かせながら、レイナは声もなく真っ赤になった。
「できればここにもさわりたいのですが――」
「ひあっ」
再び陰唇のあわいをなぞられて、レイナは「あ、あっ」と羞恥と困惑ですっかり混乱した声を出した。
イデオンは「強制はしないが」という顔をしつつ、さりげなく恥丘あたりをなでて隠された小さな粒をこすり上げてくる。
「――あん!」
そこにふれられた瞬間、身体がびくっと跳ねるほどの愉悦が襲ってきて、レイナは目を見開いた。
「あ、あ、そこは……?」
「女性が一等感じる箇所ですね」
表面上の彼は冷静に答えるが、脳内に響く心の声は忙しい。
『いわゆる陰核と言われているところだが、ちょっとなでただけでこれほどの反応を見せるとは。これは直に見てしっかり包皮を剥いた上で唾液をたっぷり纏わせて舐め回して吸い上げなければ――』
それ以下の言葉はピンク色にまみれた感情にかき消される。いずれにせよイデオンにとってふれたくて舐めたくて仕方のない箇所らしい。
(ちょ、ちょっとさわられたくらいでお腹のうずきが大きくなったのに……舐められたりしたら……)
想像しただけで腹部の奥が煮え立つように熱くなって、そんな自分の反応にレイナは大いにとまどい、恥ずかしくなった。
「もっとさわってほしいという顔をしていますね、レイナ?」
イデオンが少し意地悪く笑いながら問いかけてくる。レイナは「ちがっ……」と言いかけたが。
『というか、おれがさわりたくて限界なんだが。駄目なのか? はっ、これはいわゆる焦らしプレイという奴ではないか? 実はさわってほしいけどギリギリまで我慢して、相手にも我慢させて悦に入るという……! ――いやいや清純なレイナに限ってそんな駆け引きなどあるわけが……! あったとしたら……それはそれで燃えるが……!』
(燃えるのね……)
イデオンの素直な心情に、レイナは少し脱力した。
「あ、の……さ、さわっても、その、大丈夫よ?」
「本当に? 無理してはいませんか?」
「だ、だって、あなたに抱いてほしいとお願いしたのはわたしだし」
ここで素直にうなずかないと、また心の声がうるさそうだし……。
「だから、ど、どうぞ?」
恥ずかしさに目元を潤ませながら上目遣いに言うと、イデオンはぶわわわっと大量の花が舞うような感情をほとばしらせつつ、顔は至極冷静に「わかりました」と答えた。
「こちらも脱がせてしまいますね」
「あっ……」
腰にわだかまっていたガウンや夜着がするりと脱がされ、生まれたままの姿にされる。
イデオンの感情がまたぶわあああっと流れてくるが、言葉が流れてくるよりは精神的には楽だ。なにより彼が興奮しているとわかるだけで、レイナのほうもドキドキしてくる。
「ああ、すっかり潤っていますね」
「んっ……!」
「ですがおれを受け入れるにはまだ足りないので、もう少し濡らしましょうか」
「ぬ、濡らす……? あっ、あんっ、きゃああう……!」
レイナの秘所にさっそく顔を埋めてきたイデオンは、待てから解放された犬のようにレイナのそこに舌を這わせてくる。
「はう、あっ、あぁん!」
陰唇のあわいに口づけながら、ふくらんできた粒にちゅっちゅっとキスされて、くすぐったさと紙一重の愉悦に勝手に声が漏れた。
「は、はぁっ、だめ……っ、あ、あんっ、ンン!」
「だめ? ここはこんなにふくらんで、舐めてくれと訴えているのに?」
「ひゃぁあん!」
れろっと舌の表面で強めに舐められ、レイナはビクンと腰を跳ね上げた。
「だ、だって……きゃああうう……!」
(こ、腰が……! 抜けちゃいそうなほど、なんだか、熱いんだもの……!)
イデオンの舌がそこを舐めるたびに、身体の芯がきゅうっと切なくなって、熱さを増していくのだ。
なにかがあふれそうな感覚が募って、じっとしていられない。
「は、はう、ンン……!」
おまけにイデオンが舐めるときにわざと音を立てるのか、ピチャ、ぬちゃっという水音が耳を突くのも恥ずかしくてたまらない。
「あふれてきましたね。これなら――」
「えっ……? ――んあっ、あ、あ……!」
あふれる蜜を纏わせながら、イデオンの中指がぬぷりと蜜口に沈んできた。
痛みはないが身体の中になにかあるという違和感は大きく、レイナは思わず身体をこわばらせるが――。
「ひあぁああ……! あふ、んんう……っ!」
すぐにふくらんだ粒を舐め回されて、気持ちいい感覚に身体が引き戻されていく。
「ああ、あなたの中は熱いな……強くうねっていて……」
イデオンがうっとりとした声音で言ってくる。声音ももちろん内容にもかっかっと頭が火照って、レイナは(恥ずかしさで死にそう……!)とわりと本気で心配になってきた。
だが指をゆっくり出し入れされたり、中でわずかに曲げられて指の腹で粒の裏側あたりをこられると、悠長に考えている余裕はなくなる。
「は、あぁあ、ひぅ……っ」
「ここがよさそうですね?」
「んあっ、あぁああ……!」
イデオンが探り当てたのは、どうやらレイナの感じやすいところであったらしい。
そこを指の腹で引っ掻くようにこすられると腹部からぞくぞくとした愉悦の波が生まれて、身体中が呑み込まれそうになる。
「あ、や、やあ……! お、おかしくなる、から……きゃあん!」
「おかしくないですよ、感じている女性の通常の反応です。だから怖がらずに、そのまま身をゆだねて――」
言葉は冷静なのに、流れてくる彼の感情は『レイナ可愛い可愛すぎてヤバイ死ねる可愛い可愛い可愛い!!』という感じなので、そのギャップにもレイナはひどく惑乱させられてしまい……。
「は、あぁ、あっ、……んあぁあああ……!」
気づけば身体中が弓なりにしなり、腹部の奥からぶわっと広がった熱にがくがくと大きく震えてしまった。
気を失うほどの気持ちよさに襲われて、文字通り頭の中が真っ白になっていく。
「レイナ? 大丈夫ですか?」
「……ッ、はっ、はぁ、はぁ……っ」
いつの間にか息を詰めていたようだ。意識がふっと戻ると同時に、レイナは胸を激しく上下させてせわしない呼吸をくり返した。
「い、今のは……?」
「絶頂というものでしょう。快感が募ると、女性はそうやって達することができます」
冷静に解説するイデオンの心の声は、
『おれの愛撫でいってくれるなんて……! レイナ可愛い! 好きすぎる! 好きだ好きだ好きだ好きだ――!!』
と、あいかわらずピンク色全開で、なんともさわがしかった。
(よ、喜んでくれているならよかった、け、ど……!?)
イデオンの指が再び動き出して、まだ絶頂から抜けきらないレイナはぎょっと目を見開いた。
「イ、イデオ……!? ま、待って、わたし、まだ……、んあぅうっ……!」
ちゅうっと花芯を吸い上げられて、レイナの腰がびくびくっと打ち上げられた魚のように跳ねた。
「一度いくと二度目、三度目はもっと早くいけるようになりますよ。レイナにはたくさん気持ちよくなってもらいたいんです」
「や、やあ、あっ、待っ……んあぁああ……!」
指を二本の増やされ、くちゅくちゅと音を立てながら花芯の裏をくすぐられて、レイナはどうしようもなく感じてがくがくと全身を震わせる。
無意識に逃げようとするも腰をがっしり掴まれ、引き寄せられて、花芯をぬるっと舐められた。
「ひぅっ! やん、あっ、あんっ、あっ……!」
ぬるぬると舐められ、時折じゅっと音を立てて吸われると、全身の力が抜けるほどに激しく感じて甘い声が止められない。
行き場を失った足が宙を漂い足先がビクビクッと引き攣るのも、イデオンは楽しげに見つめていた。
「真っ白できれいな足だ。あとでそちらも舐めさせてください」
「や、やぁ……! あぁあん!」
不覚にも、ひざまずいたイデオンが足先に舌を這わせてくる様子を想像してしまって、レイナはぞくぞくっと背筋を震わせる。恐怖というより興奮が先立つ震えだ。
(や、わたしったら、なにを考えて……!)
思考まで淫らに染まっていく自分が恐ろしい。
だがイデオンに花芯を舐められ蜜壺を指で探られると、気持ちいいことばかりが募ってどうしようもないのだ。ほかのことなど考えようがない。
「あああう、やぅ、あっ、吸わないでぇ……!」
花芯をじゅうっと強めに吸われて、レイナは悲鳴じみた声を上げて腰を跳ね上げる。背筋が再びしなり、熱が身体の中心から指先にまで広がっていった。
「んあぁあああ……!」
再び襲ってきた絶頂に、レイナはたまらずすすり泣く。
「だ、めぇ……っ。感じ……すぎちゃうの、ぉ……っ」
するとイデオンはふぅっとため息をついて、苦笑交じりにつぶやいた。
「それはちっとも駄目なことではありませんよ。むしろ……より燃えてくるので、もっと感じてください」
(無理ぃ!)
こんなペースで何度も達していたら、冗談ではなく身が持たない。
だがイデオンはレイナの訴えなどどこ吹く風……花芯からくちびるを離したと思ったら、今度は乳房に顔を寄せて、乳首をちゅうちゅうっと吸ってくる。
それがまた気持ちよくて、レイナは「あぁあん!」と喉を反らして喘ぎ続けた。
そうしてあちこちにキスされ、舐められ、なでられてこすられて……。
「ひっ、あっ、も、もぅ……っ、んあぁあああッ!」
たまらず達してしまうこと、何度目かになった頃。
さすがにぐったりとしたレイナから、イデオンは「そろそろいいかな」とゆっくり指を引き抜いた。
「あんっ……」
蜜壺から指が抜けていく感覚にすらビクンと震えるほど敏感になったレイナは、伏せていた瞼をゆるゆると上げる。
そしてぎょっと息を呑んだ。
「イ、イデオ……! いつの間に脱いで」
気づけば彼もまた、レイナと同じく裸になっていた。
「夫婦のふれあいに着衣など無粋では?」
それにおれも汗ばんできましたし、とつぶやく彼は、確かにあちこちに汗を滲ませている。ひたいにかかる銀髪をうっとうしそうに掻き上げる姿に、レイナはどきっと胸を高鳴らせた。
「そ、それは、そうだけど……っ」
不意打ちだったので、どうしても恥ずかしくなるのは否めない。
おまけに――。
(イデオンの、アソコ……! お、男のひとって、あんなふうになるものなの?)
はしたないと思いつつ、つい物珍しさからちらちらと視線を送ってしまう。
イデオンもそれに気づいたのだろう。わざと見せつけるように自身の男根を持ち上げた。
「しっかり見てくれてかまいませんよ。なにせコレがあなたの中に入るわけですし」
「ひっ……」
頭ではわかっていたものの実際の大きさが想像以上であるため、レイナはつい怖じ気づいた声を漏らす。
「は、入るの? 無理では……?」
「大丈夫です。しっかりほぐしたし、充分に濡れていますしね」
確かにイデオンの巧みな愛撫のおかげで、ヒクつく蜜口からは大量の蜜があふれて、内腿のみならず臀部や敷布まですっかり濡れそぼっていた。
「息を吐いて、力を抜いていてください」
と言われるが、少しも緊張しないでいるというのは無理な話だ。
とはいえ、さんざん施された愛撫のおかげか、身体は指一本動かすのも億劫なほどに疲れ切っている。
そのせいか足を大きく広げられても、蜜口に肉竿の先端を宛てられても、言うほど身体がガチガチになるということはなかった。
(い、いよいよつながるのね……!)
このときを待ち望んでいたはずだが、いざ実現するとなるとやはりドキドキしてしまう。
レイナがごくりと唾を呑んだのに気づいたのか、イデオンが優しくほほ笑んでキスしてきた。
「大丈夫ですよ。怖ければキスに集中して」
「ん、むっ……」
言うが早いが口づけられて、レイナは入り込んできたイデオンの舌にたちまち翻弄される。
肉厚の舌で口内を探られ、歯列の裏を舐められる。舌をからめ取られると頭の中がぼうっとしてきて、また気持ちいい感覚が戻ってきた。
「んっ、んっ……」
下肢の肉竿から意識を反らしたい気持ちもあって、レイナも積極的に舌をからめる。
イデオンも楽しげにほほ笑み、そして――。
「ん、むぅっ……!? ……んやぁあああ……!!」
ずぷずぷと肉竿が蜜口に埋められて、押し開かれる感覚にレイナはたまらずくちびるをもぎ離して声を上げた。
幸か不幸か長大な肉竿は奥まで入りきり、レイナは内側からもたらされる圧迫感にはくはくと口を開け閉めしてしまう。
「ん、んう……っ」
「痛みますか?」
「い、痛い、というか……」
きつい、というほうが正しいかもしれない。とにかく、みっちりと埋まっている感覚がすごくて、呼吸が自然と浅くなる。
「イデオン……」
思わず助けを求めるように彼を見上げると、イデオンは軽く息を呑んで、再びくちびるを重ねてきた。
「ンンぅ……っ」
「はぁ、駄目ですよ、そんな誘うような目で男を見ては……!」
決して誘ってはいないのだが、舌を強く吸われると気持ちよさで反論もかき消されて、レイナは「ンン――ッ……!」と甘い声を漏らした。
「んっ、んぅ、はぁん……っ」
「ああ、可愛くていやらしい声……腰にくるな……」
口づけの角度を変えながら時折舌を吸い上げるイデオンは、低くうなるような声でつぶやく。レイナのほうもその声を聞いて、なぜか身体がぞくぞくとうずくのを感じた。
「はぁん……っ」
「っ……動きますよ。もう我慢できない」
「ふあ、あっ、んやぁああ……!」
宣言通り、イデオンが腰を遣いはじめる。ギリギリまで肉竿を抜きながらずんっと奥まで突き込まれて、レイナは身体をびくんっと跳ね上げて目を見開いた。
「だ、だめっ、もっと、ゆっくり……っ、んあっ、あ、あ、あ……!」
ゆっくりどころか、ずちゅ、ぬちゅっと音を立てながらどんどん速く抜き差しされて、レイナはたちまち翻弄される。
最初は開かれた蜜口のあたりがヒリヒリする痛みのほうが勝っていたが――。
「はっ、はっ、あ、待っ、だめ、あぁ、あああっ!」
奥を突かれると頭の奥がふわっとする気持ちよさが湧いてきて、思いがけないうずきにレイナはたちまち引きずり込まれる。
「んあ、あ、あ、あぁ」
「ん、レイナ、よくなってきましたか?」
「はぁ、あん、ど、して……?」
どちゅどちゅと突き込まれるたびに最奥から蜜が湧いて、蜜口で泡だってどんどん伝い落ちていく。
つぅっと臀部を伝っていく熱い蜜にくらくらしながら問いかけると、鼻先がふれそうな至近距離でイデオンが笑った。
「中が、きゅうっと締まったので。感じてくれているのかなと」
「……っ!」
自分ではわからないが、どうやらイデオンを呑み込む蜜壺は、快感を得るたびにきゅうっと肉竿を締めつけているようだ。
イデオンにとってはそれが心地よいようで、汗を滴らせながら「はぁっ」と甘いため息を漏らす。
「おまけにどんどん熱く、潤ってきますからね。ああ、おれのでこんなに感じてくれるなんて……!」
「んぅ、あん、んっ、イデオ……、あんっあぁあう!」
「乳首も先ほどからずっと勃ったままだし。ああ、可愛すぎる……!」
乳首をくりくりいじられながら言われて、レイナはびくびくっと全身を跳ね上げた。
「あぁ、あう! だ、め……っ、いま、さわっちゃ……! んあぁあう!」
両方の乳首をきゅうっとつままれ、こすられて、レイナは舌をのぞかせながら激しく喘ぐ。
そのあいだ、イデオンは腰を動かし手を動かし、さらには舌先をレイナの耳孔に入れてうごめかせるという器用さを存分に発揮して、レイナをさらなる快感へ押し上げようとしてきた。
「ふあぁああ……!」
思わず甘やかな悲鳴を上げると、イデオンの『可愛い可愛いエロい可愛い』という心の声が一気になだれ込んできて、恥ずかしさによけいに真っ赤になる。
ただ感じているときの羞恥心は快楽へのスパイスにしかならないらしい。
(恥ずかしい、恥ずかしい。それなのに――!)
たまらなく、気持ちいい……!