年下御曹司はお見合い妻を一途に愛し続けてやまない ~極上旦那様は元教え子でした!?~

書籍情報

年下御曹司はお見合い妻を一途に愛し続けてやまない ~極上旦那様は元教え子でした!?~

著者:藍川せりか
イラスト:水野かがり
発売日:2024年 5月31日
定価:620円+税

 

新婚初夜、夫である理玖に迫られながら、結奈は彼との出会いを思い返していた――。
八年前、高校教師になったばかりの天野結奈は生徒である新堂理玖と出会った。
SHINDOホールディングス創設一家の御曹司であった理玖にとって、真っ正面から向き合ってくれる結奈は特別な存在となっていった――。
卒業式の日、理玖に告白された結奈だったが、憧れの感情に応えることはできないと断ることに。
それから月日は流れ、お見合いで理玖と再会を果たした結奈は一層魅力的に成長した彼の姿に胸がざわめいてしまい……?
彼の本気の想いとアプローチを受け、彼女は理玖と結婚することになったのだが――。
理玖との初めての夜は想像以上に激しく、彼の執着心を感じさせるものだった。
「イッていいよ。俺が見ていてあげるから」
一方、理玖は結奈への溢れる想いを我慢できないようで――?



【人物紹介】

天野結奈(あまの ゆいな)
32歳の高校教師。
真面目ながら意外と度胸のある性格をしている。
元教え子である理玖とお見合いで再会し、熱烈なアプローチを受けて……?

新堂理玖(しんどう りく)
SHINDOホールディングス創設一家の御曹司、26歳。
十代の頃は尖った一面があったものの、結奈との出会いで変わっていった。
結奈に対してはどこまでも一途で、嫉妬深さも見せる。

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【試し読み】
 

 そんなことを思い出しているうちに、理玖は私の首筋に顔を寄せて、肌に唇を押し付けた。何度も何度もキスをして肌を吸い、味わうように触れていく。
「わ……たしのこと、全然気に入ってなかったじゃない。鬱陶しいと思っていたんじゃないの……?」
 理玖は私のことを十八歳のときから欲しいと思っていたと言った。だけど、最初の出会いは最悪だったじゃない。女の子を泣かせている場面に出くわし、私は初対面ながら理玖に説教をした。面倒くさい奴だと思われていたはず。
「最初はね。正直、なんだこの女って思った。だけど、俺に面と向かって文句を言ってくる大人は、結奈だけだった」
 理玖のいたクラスは、小学校からエスカレーター式で来た生徒ばかりで、どの親も大企業御曹司や医者の息子、政治家の子や、芸能人の子など、錚々たる面子だった。そんな中でも、トップに君臨していたのが明治時代から続く大手製造会社――SHINDOホールディングスの創設一家の御曹司、新堂理玖なのだ。
 理玖の親は学校に莫大な寄付をしているとの噂だったし、理事長をはじめ、理玖には頭が上がらない様子だった。だから、理玖が何か問題を起こそうと、教師たちは見て見ぬふりをしていた。
「言いなりの大人たちに辟易としていたんだよ。そんな中、結奈だけは違った。俺に正面からぶつかってくれたでしょ」
「あっ……」
 理玖が服の上から優しく胸に触れた。大きな手のひらに包まれて、体がビクンと揺れた。
 昔のことを語りながらするようなことではないと思うのに、彼の行動を止められない。
 初日の女性の扱いへの注意しかり、そのあとも、私は彼の問題行動を逐一注意していた。松本先生からは「新堂に余計な刺激を与えないでください」と警告をうけたこともあったが、問題があるのに何も指摘しないのはおかしい、と彼に直接話をしにいっていた。
 遅刻して授業に遅れてくるだとか、学校行事をさぼるだとか。
 どんな些細なことでも、彼と話をして直すように働きかけたのだ。
「そういうのが、嬉しかった」
 彼も思い出しているようで、回想しながら嬉しそうに微笑んでいる。その表情を見ていると温かい気持ちになるものの、彼の手の動きは穏やかではない。
「あっ、新堂く……待って」
 理玖の手が胸を揉みしだく。形を確かめるように柔らかく揉んでいたが、その動きがだんだんいやらしくなってきた。ここに何かいるよね? と確かめるように頂の場所を指先で擽っては、反応を楽しんでいる。
「だから俺、結奈に出会ってからいい子になったでしょ?」
 理玖は片方の口角を上げ、そんなふうに笑う。
 布越しに胸の先を弄られていくうち、そこがどんどん硬くなっていくのが分かる。しこっていくと余計に敏感に刺激を感じとって、じわじわと快感が全身に広がっていった。
 されるがままになっていていいか悩んでいるうちに、彼の手が背中に回って服の上からブラジャーのホックを外した。
「あっ、ちょ……っ」
 服の中で下着が外れてしまって変な感じだ。締め付けていたものがなくなって、すごく頼りない布が胸のあたりでゴワつく。
「結奈ことが好きだから、ちゃんと真面目になったんじゃん。ああ、あの頃の結奈も可愛かったなぁ」
 そう言って、彼の手が服の中に入ってきた。大きくて男らしい彼の手が私の肌をなぞって、少しずつ上に上がる。ブラジャーより下に滑り込んだ手は下から持ち上げるように乳房を包み込んだ。
「んっ……。かわいく……なんか、ない、よ……」
「可愛いよ。結奈、生徒からすごく人気だったんだから」
 さっきの話の続きが始まる。
 出会って間もないときは、理玖にとって鬱陶しい存在だった私だったが、彼の面倒をみているうち、次第に理玖に慕われていった。
 私がいるから、ちゃんと授業に出るようになり、遅刻しないようになって、出席日数も心配しなくてよくなった。それから勉強にも真剣に取り組んで、このままエスカレーター式で大学に行くのではなく、更にレベルの高い大学でやりたい勉強をするために受験をするまでになった。
 私は彼の両親から感謝され、理事長をはじめ、同僚の先生たちにも褒め称えられた。
 私としては、教師としてやるべきことをやっただけで、理玖だけ特別扱いをたわけではないのだけど……理玖は生まれ変わったかのようにいい生徒になった。
「でもさ、卒業式の日に好きって告白したのに、結奈は本気にしてくれなかったよね。あれ、すごくショックだった」
 さっきまでの嬉しそうな様子から打って変わって、突然彼の表情に影ができる。
 そう。
 卒業式のあと、彼に呼び止められて、いつになく真剣な眼差しをした理玖から告白をされた。
 ――先生、好きです。俺と付き合ってください。
 卒業生の胸飾りをつけた理玖は、卒業証書を持ったまま私に告白をしてきた。いつもの明るい理玖ではなく、緊張した面持ちで見つめられて、これは本気なんだと伝わってきた。
 しかし生徒からの気持ちを受け入れるなど、教師としてできないので断った。
「でも結奈は即答で断ったよね。〝新堂くんなら、もっといい子がいるよ~〟なんて、笑顔で言うんだもん。すごく傷ついた」
「だって、そう思うでしょ。学校の先生を好きになるなんて、熱病みたいなものだもの。卒業したら、その熱は冷めるものよ」
 他の生徒から想いを寄せられたこともあったが、みんな、一時の気の迷いだ。学校という枠ぐみの中からいなくなったら、忘れてしまうようなもの。先生と生徒という禁断の関係に憧れているだけなのだ。
「でも、俺は冷めなかった」
 理玖は胸を揉みしだきながら、胸の先を指先で擦り始めた。
「お見合い相手になって、結奈と結婚するまで諦めてなかった。ごめんね、俺、一途なんだ」
「……っ、しんどぉ……くん……っ」
 服の中で彼の手がモゾモゾと動く。両手とも服の中に入ってきて、胸の先を弄られて逃げられない。くにくにと優しく摘ままれると、何度も腰が揺れてしまう。
「だから、覚悟して。八年分の愛情だから、めちゃくちゃ重いよ」
 服の中の手が動いて、服の裾がぐいっと一気に捲られる。彼の目の前に胸があらわになってしまった。
「や……っ、だめ!」
「ああ、全部見えた。結奈のおっぱい、こんななんだ。想像していたより、大きくてエロいな」
 感想を述べられて、全身が沸騰したみたいに熱くなる。恥ずかしくて、どこかに隠れたい。
「やだ……っ、そんなに見ないで」
「嫌だよ。ずっと結奈の体が見たくてたまらなかったんだから、もっとよく見せて。……大丈夫、すごく綺麗だよ。これからはずっと俺しか見ないんだから、恥ずかしがらないで」
 服を捲られたままの状態で、じっと熱い視線を向けられる。胸の形や、先の色まで食い入るように見つめられた。
「結奈が俺だけのものになったなんて、本当に嬉しい。ありがとう、俺と結婚してくれて」
 それはこっちの台詞だよ。
 理玖は家柄がよく容姿もいい上に、自身で会社を経営していてとても有能な人だ。引く手あまただと聞くし、理玖と付き合いたい、結婚したいと望んでいる女性はたくさんいるはず。
 こんな私にずっと想いを寄せてくれていたなんて、感謝を伝えないといけないのはこっちのほうだ。
「もう俺の奥さんなんだから、恥ずかしがるの禁止ね」
「あっ――」
 首の下にもたついていた服を一気に脱がされて、上半身裸になってしまった。そして彼は私の手首をベッドに押し付けて固定して、胸の先を舐め始める。
「ああっ!」
 私が恥ずかしがることを想定していたのか、彼は逃げられないようにして愛撫する。彼の生暖かい舌が先端を捉え、舌先で転がした。小さな尖りを刺激されるたび、私は甘い声を上げて啼く。
「あっ、ああ……っ、や……あ」
 久しぶりだから、刺激が強い。想像以上に感じてしまい、自分自身に驚いた。
 体をくねらせて何とか抵抗しようとするものの、それを舌戯によって阻まれる。耳を塞ぎたくなるような音をたてながら、彼は私の胸を舐め続けた。
 左が終わったら、右へ移動し、そしてもう一度左へ戻る。何度か繰り返されるたび、濡れた先端が硬くしこっていく。
 丹念に舐める彼の様子を見たら、余計に興奮してしまい、直視してはいけないと目を逸らした。
 再会してから、ずっと好きだったと一貫して愛情表現されてきた。だから、彼の気持ちは分かっていたはずだったのに、こうして愛撫されていると余計に伝わってきて喜びが満ち溢れる。
 理玖に求められていると実感して、湧き上がる喜びが快感と重なって強く押し寄せてくる。
「喘いでる結奈、すごく可愛い」
 咄嗟に口を結んで声を抑えようとするものの、彼が舐めるとまた声が漏れる。そうしているうちに、理玖は私のスカートの裾を捲り、太ももに触れ始めた。
「あっ、だめ……」
 柔らかい生地のスカートは、はらりと捲れ上がり、太ももをあらわにする。ストッキング越しに触れられるとゾクゾクと体が戦慄いた。
「ん……っ、ぁ」
「あの当時、結奈はいつもスカート穿いていたけど、あれ、絶対よくなかったよね。男子はいやらしい目で見ていたから」
「ああっ、ああ」
 ――先生の服、妙にエロいんだよね。やめたほうがいいと思う。
 昔、そう言われて初めて気が付いた。なるべく体のラインを拾わない服装を選んでいたつもりだったけれど、私の格好は、男子がよからぬことを連想していると言われハッとした。
 年頃の男子は、多感だ。男子校は女性があまりいない環境なので、特に注意せねばならない。だからすぐにパンツスタイルに変えた。
「みーんな結奈とこういうことしたいと思ってたんだよ」
「ひゃ……あっ」
 心ゆくまで太ももや尻を撫でたくるつもりなのか、滑りのいいストッキングの上を指先が何度も走っていく。執拗なほど撫でられていると、そのたびに声が漏れていく。
「だけどさ、結奈とこんなことできるのは、旦那の俺だけだから。嬉しい」
 優越感に浸るような恍惚とした視線を向けられる。
 私を独占したことを悦びながら、理玖はストッキングを脱がせるとショーツのクロッチ部分に触れた。布越しに触れられただけなのに、私の体は激しく反応する。
「あー……、どうしたの。こんなになって」
 ぐりぐりと指でなぞられ、そこが湿っていることに気がつく。恥ずかしいと逃げ腰だったのに、そこは素直に反応していることが見つかってしまった。
「そ……んな、っや、ぁ……」
 そんなの、気のせいだから。だから、じっと見ないでほしい。
 ダメだと思いながら、理玖に触れられて興奮しているなんて知られたくない。はしたない女性だと思われてがっかりされたかもしれない。
 貞淑ぶって大人のふりをしていたのに、隠しきれなかったと目に涙を浮かべた。
「どうして悲しそうな顔をするの? 俺、すごく嬉しいよ」
「え……?」
「結奈が反応してくれて、喜んでいるんだよ」
 彼の指が布の上でくるくると動く。そのたびにこれから先を予感させる、さざ波のような小さな快感が押し寄せてくる。その波がどんどん大きくなっていくようで、期待で体がざわめく。
「ほ、んと……?」
 元生徒に対して欲情して情けないとか思ってない?
 そう心配になって彼のほうを見ると、甘い眼差しで見つめ返される。私が心配しているようなことは、全く考えていなさそうなとろけた表情をしていた。
「だって……ほら。濡れているほうが、痛くないし、気持ちいいでしょ?」
「あっ――」
 クロッチの横から彼の指が滑り込んでくる。ぬるん、と蜜を指に絡め、表面をなぞるように動いた。
「ああっ、ぁ……あんっ」
「どう? 痛くないでしょ?」
 ああ、もう、どちらが年上か分からない。
 私のほうが六歳年上なのに、一から教えられるみたいに優しく話しかけられている。
「大丈夫そう?」
「うん。いたく、ない……」
「よかった。ゆっくりするから、安心して。結奈のこと、絶対に傷つけないから」
 言葉のとおり、理玖は優しく丁寧に指を動かす。蜜の溢れてくる場所をくすぐったあと、少し上へ移動する。そして敏感な場所を見つけると、そこを指の腹で撫で始めた。
「あっ、ああ……っ、そこ……!」
 そこに触れられると、ビクビクと大きく体が跳ねる。こういう感覚が久しぶりすぎて、どうしていいか分からなくて困惑してしまう。
「っん、待っ、て……。だめ……」
 自分でコントロールできないような感じが襲ってきて、急に怖くなってくる。このままされ続けていいのか分からず彼の手を掴んだ。
「大丈夫だよ」
「でも……っ、これ以上……したら……ぁっ、変になりそ……で……」
「変になってもいい。気持ちよくなるだけだから」
 理玖は不安でいっぱいになっている私を見て、宥めるように口づけをする。
 ああ、もうこのキスもズルい。
 よしよし、と可愛がるみたいなキスに絆されて、だんだん力が抜けて抵抗できなくなっていった。
「あ……あぁ……っ、あぁん……っ!」
 そこを弄られると、すごく気持ちいい。
 腰が勝手にヒクヒクと動いて、体がどんどん熱くなってくる。
 口づけに溶かされている間も、彼の指は動き続けた。蕾を弄ったあと、蜜口に指を挿入して蜜をかき回す。どの動きも優しくて気持ちよくて、頭が朦朧としてくる。
 強張っていた体の力が少しずつ抜け、快感だけに身を委ね始めた。
「結奈、好きだよ」
 理玖は熱い眼差しで私を見つめながら、愛の言葉を囁く。
 今まで私が見てきた彼からは想像もつかないくらいの甘い表情で、あまりにも素敵すぎて溶かされていく。
 私――このまま全部預けていい?
 理性を手放して、何も考えずに理玖に全てを捧げてもいい?
 元生徒とはいえ、今は旦那だ。
 結婚を決めたときから、心の片隅でこうなることは覚悟していたし、いずれは彼のものになると思って夫婦になった。だけど実際目の当たりにしたら、彼の本気度が高くて抵抗力ゼロになってしまう。
「あ、ああ……っ、しんど……くん……っ」
 いつの間にか、ショーツを脱がされて指の動きが激しくなってきた。荒い動きではなく、奥のいい場所に振動を送るような動きで、続けられていると快感が押し寄せてくる。
「気持ちいい場所、ここでしょ? ほら……いっぱい出てくる」
 指が動くたび、ぐじゅぐじゅと果物を潰したような淫猥な音が鳴り響く。溢れてやまない蜜はシーツにまで広がって、どうしようもないほど汚してしまっているだろう。
「も……ダメ……っ、ほんと……に、あああっ」
「イッていいよ。俺が見ていてあげるから」
 枕に頭を押し付けて、首を何度も振る。もう限界だと訴えても止めてもらえず、快楽がひたすら襲ってきた。
「ああっ、やぁ……っ、だめだめ……もう……あああっ、あ――」

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