政略結婚の新妻ですが、クールな御曹司に溺れるほど愛し尽くされています

書籍情報

政略結婚の新妻ですが、クールな御曹司に溺れるほど愛し尽くされています


著者:みなつき菫
イラスト:北沢きょう
発売日:2024年 3月29日
定価:630円+税

大企業の御曹司・史堂と政略結婚した千花は、モルディブでの彼とのハネムーンで情熱的な初夜を明かす。
けれど、千花には新婚生活の中で悩みがあった。
それは、その日以降彼とは体を重ねることはあるのに、寝室が別々のままなことだった。
同期に相談すると背中を押され、千花は自分の気持ちを彼に伝えることを決意する。
そんなとき、千花が取引先の顧客に絡まれているところに史堂が出くわす。
その出来事が、彼の秘められた独占欲に火をつけて……。
史堂に激しく揺さぶられ、とろけるほどに甘やかされる千花。
「今までの分も、たっぷり愛させてもらう――」
数日の海外出張の後、帰ってきた史堂を癒やしたいという気持ちから奉仕する千花に、彼の理性は歯止めが利かず……!?



【人物紹介】

宮地千花(みやじ ちか)
中小企業の自動車部品メーカーとして国内トップクラスと言われる、『宮地工業』の社長令嬢。
二十四歳になるが、過保護な父の元で育ち、男性とは無縁の生活を送ってきた。
以前史堂と出会った時から彼を慕っていた。控えめで気遣いのできる性格。

喜多嶋史堂(きたじま しどう)
千花と政略結婚をした、業界最大手である『喜多嶋グループ』の御曹司。
三十二歳という若さで経営者として素晴らしい手腕と実力を持っており、同グループ社のホールディングスの社長という座についている。
不器用で真面目だが、千花には甘く優しい。

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【試し読み】

 

「随分とモメているようだが……なにかトラブルでも?」
 ――まさかの。
「あぁ? ……――っ!?」
 不満げに振り向いた鈴本さんが、自分よりも大きく威圧感のある、そして自分よりも男として格上なその姿を見て石のように固まった。
 シャープな輪郭に、意志の強そうな切れ長の瞳、一八〇を超えた大きな体には鈴本さんの数倍は値の張る一級品のオーダーメードのスーツであることを私は知っている。
「し、どうさん……」
 いつもは近くのカフェでコーヒーを飲みながら待っているのに……。
 今、目の前に現れた彼は、眉間にマッチ棒が挟めそうなほどの深い皺があって……その背後にどことなく黒く淀んだ空気が見えて……さらにはオールバックヘアと高級スーツが相乗効果して……まるで国際手配されている極悪マフィアのように見えてしまう。
「え、……しどうって……」
 私の呟きを拾った鈴本さんが、蚊の鳴くような声で呟く。
「ああ、申し遅れましたね……。愛する妻が男性に声をかけられているようで、つい、心配になって、ここまで来てしまいました……」
 いつから見ていたのだろう。
 史堂さんはそんな恥ずかしいことを平然と言いのけると、慣れた様子で名刺を取り出し、目を白黒させる鈴本さん恭しくへ手渡す。
「――き、きた、じま……!?」
 私が結婚したと知っているなら、その相手がうちの業界を牛耳る、中小企業なんて片手で捻りつぶしてしまうほどの力を持った、喜多嶋グループの跡取りであることは聞いているはずだ。
「トラブルなら、手を……お貸ししなければ、と思いましてね……」
 青ざめる鈴本さんへそう投下した史堂さんは、まるで別の意味で〝手〟を下してしまいそうな、そんな悪魔のような微笑みを浮かべていて――。
 ……勝負の行方は、言わずもがな――。

「……まったく、なんなんだ、あの男は……!」
 会社からレストランへの道中、夕焼けで彩られた遊歩道を歩きながら、史堂さんはもう何度目かもわからない、そんな文句を興奮冷めやらぬといった様子で吐き出した。
「迷惑かけちゃって、すみません……。でも、史堂さんのおかげで、とても助かりました」
 少し早く仕事を終えた史堂さんは、ビルの向かい側のいつものカフェでコーヒーを飲んで待っていたようだ。ちょうどそこからは私のいるカウンターが見えるらしく、居ても立っても居られず、あの場にやってきてくれたと言っていた。
「迷惑じゃない。……だが、千花がいつも〝あんなの〟に絡まれていると思うと心配で仕方ないな……」
 不快そうに私の手を引いて歩く史堂さんに不謹慎にも、きゅん……としながらも。
 たしかに、あの直後の鈴本さんは、ひどいものだった……。
『ああっ、いけない……! もう打ち合わせの時間が過ぎているじゃないかっ! では失礼!』
 いきなり、そんな当たり前のことを叫び出すと、名刺をしまう余裕もなく転がるようにして動き出し、おそらくお冠となっているだろう営業部長の待つミーティングルームへ走っていった。
 鈴本さんは、うちの会社に何をしに来ているのだろう……。社長子息という立場を、はき違えているような気がしてならない。
 若干、そんなふうに呆れ返ったりもしたが、妙にスカッとした気持ちになった私と木戸さんは顔を見合わせて……フッと笑ってしまったのだった。
 胸の中は、史堂さんのおかげで温かい気持ちでいっぱいだった。
「今度また、あぁいうことがあったら、報告してもらえるか?」
「報告?」
 史堂さんは繋いでいた手を引き止めるようにして歩測を緩めると、私を真剣な瞳でじっと見下ろしてきた。
 端正な顔にオレンジ色の夕焼けのかかる様子が、とても幻想的で綺麗だ。
「あぁ、夫として千花の不安や愚痴を聞いて、癒してやりたい……。千花は、宮地社長に仕事のことは相談しにくいだろう? その分も、俺に預けてくれたら嬉しい……まあ、もちろん……嫉妬も入ってはいるが」
 淀みなく落ちてきた史堂さんの優しい独占欲が、じんわりと心の中にしみ込んでくる。
 確かに父には、この件に限らず、仕事のことを相談するのは〝娘〟という立場を利用しているようで、気が引けると思っていた。だから、これまで一度もしたことがなかった。あの会社で仕事をする以上、私もひとりの社員でいたいから。
 史堂さんは、どれだけ私を甘やかせば、気が済むのだろう……。
 気づけば、外なのも忘れてギュッとその腕にしがみ付いていた。
「史堂さんは……優しすぎです」
「……俺が甘いのは、千花限定だけどな」
「へ?」
 小さくて聞き取れないまま、ポカンとした唇を、不意打ちで盗まれた。
「なんでもない。……帰ったらすぐ、さっきのこと忘れるくらいぐちゃぐちゃに可愛がるから、覚悟しておけよ……千花――」
「……っ!」
 艶の交じった密やかな声が耳に触れ、ふるりとお腹の奥が熱を持って疼くのがわかった。

「ぁ……史堂さん、待って……んんっ――」
 自宅のリビングに到着してすぐ、性急に唇を奪われた。
 繋がった唇から舌が忍び込んできたと思ったときには、出勤着のスカートがたくし上げられ、ストッキング越しにお尻をねっとり両手で撫でまわされる。
「んぁ……せめて、ライト……」
「――帰ったらすぐに可愛がるって言っただろう。もう待たない」
「……あぁっ、待たないって……やぁっ、そこは……」
 食べてきた高級フレンチの余韻なんて、もうどこへ行ってしまったのか。せめてベッドでゆっくり愛し合いたいと思っていたのに。今日の史堂さんは、どことなくいつもより性急だ……。
 撫でまわしていた手が足の間に滑り込み、敏感なそこを指の腹でストッキングの上から何度も擦られる。
 史堂さんのゴツゴツした指がぬるっと滑って、そこがすでに潤みを帯びているのを感じて、カッと頬が熱くなった。
 やだ……もうこんなに。
「こんなにグズついて……千花も待てないみたいだな。もしかして、ディナー食べているときもずっとこうだったのか……? 俺にこうされることを期待して、ひとりで濡らして……やらしい」
「あぁ……んッ、そんな、ことっ……言わないで……」
 耳元で意地悪なことを囁きながら、太い指が強弱をつけて上下に動く。下着と蜜口がくちゅくちゅと触れ合う音が耳に届いて、どうしようもなく羞恥に煽られ、目の前の大きな身体に縋り付いた。もう部屋の明かりがどうなんて気にする余裕もなく、足がかくかく震えてしまう。
「もっとよくしてやるから、そのまま掴まっていて」
 史堂さんはそんな期待させるようなことを言いながら私をリビングの壁に寄りかからせ、その両手を自分の肩に掴まらせる。そして、そのまま私のシャツのボタンを外し切ったあと、少し屈んでキャミソールとブラジャーを押し上げ、ふるん! 弾けでた大きめの胸に顔を寄せてきた。
「まずは、こっちから、可愛がらないとな……」
 史堂さんはそんなこと言って、胸の先端をペロリと舌で舐め上げた。
「あぁっ……んんっ」
 ツンとした感覚と共に、ぷっくりとその場所に血液が集まるのがわかる。まるでもっと弄んでくれと乞うように、痛いほど存在を主張してしまう。
 そんな私の体のいやらしい反応に応えるように、史堂さんは何度か舌先で舐め上げたあと、ちゅるりと突起を唇に含んできた。
「ふぁっ……あぁッ……んぅ」
 口の中が熱い。史堂さんも興奮しているんだ。
 くちゅくちゅと音を立てながら、舌先で芯のある蕾をいじめられる。すると、たちまち熱に浮かされた感覚が走って、腰から力が抜けてしまいそうになる。
「まっ、て……」
 立って……いられない。早くも足が震えてきて、しがみつく私の指先が彼の肩に食い込む。
 なのに、体は矛盾して、史堂さんからの愛撫を求めるように、背中を壁に押し付け胸を突き出すように反ってしまう。
「待ってほしいようには見えない……もう疼いてどうしようもないようにしか見えないな……」
 言い切った史堂さんが、胸の先端を吸い続けたまま、空いていた左手でスカートのファスナーを下ろし、ストッキングまでも、押し下げる。
 そしてスカートがパサッと床へ落ちた瞬間、身体の向きをくるんと百八十度変えられた。
 壁に手を突くように促されると、お尻を突き出すような姿勢にさせられて……。
 カーッと全身が熱くなる。
 かろうじて腕に引っかかっているシャツに、下着からこぼれる胸……中途半端に下ろされたストッキングからは濡れたショーツが丸見え……。なんとも、はしたない。
 まだ、ネクタイを緩めただけの史堂さんに見られていると思うと、それだけで熱くなった脚の間から蜜がとろけた。
「あっ……やだ、こんな格好……っ」
「なんで? 可愛い……俺はすごく興奮するよ」
 吐息交じりの声が届くと共に、ショーツがストッキングの上に引きずり降ろされ、そのままズルズルとふたつとも脚から引き抜かれた。そして、隠れていた恥ずかしい場所が部屋の空気にさらされ、あっと息を呑んだその瞬間。
「ひゃっ、はぁんっ……!」
 くちゃり、と蜜口を開かれ、生ぬるいなにかがナカに入ってきた。
 ぬるり、ぬるりと。ナカに差し込まれる柔らかくて熱いもの。
 溢れてきた蜜をジュルジュルと入念に舐めとって、太ももに垂れていた蜜までちゅっと丁寧に口づけられる。
 あ……史堂さんの舌だ。足がガクガクと震えてしまう。
「ふぁ……あっ、しど、うさん……」
 シャワー浴びてないのに……っ。
「千花の香りがどんどん溢れてくる。ここも、触ってほしそうだな……?」
 こちょこちょ……と、突然、蜜口の上でぷっくり腫れていた火種を指でくすぐられて、ひくりと頭をゆする。
「ひゃあっ……! そこはっ……」
「好きだろう……? 感じやすくて素直な千花の敏感なところ……どっちも一緒に可愛がってやる」
 そうして、舌の感触が離れたと思った一瞬、無骨な指が周辺の蜜を塗りたくってズルズルッとナカに入ってきた。
「あぁっ……!」
 もう一方の指は、変わらず敏感な粒をグリグリ刺激したままで。
 言葉通り、ナカとソトからの愛撫に、一気に脳芯に火花が灯り始める。
「あっ……だめ、すぐに、イッちゃ……!」
「何度でもイけばいい」
 低く淫らな声に囁かれた途端、指使いが激しさを増す。弱い場所を入念に擦り上げ、限界まで膨れた蕾の芯をコリコリ弄ばれる。
 やがて、蕾を刺激されたまま二本の指が抽送を始めると、火花は加速し大きくほとばしる。
「――やっ、んっ……イッちゃぁ……あぁぁっ!」
 ――ビク、ビクン!
 ナカが史堂さんの指を挟んだまま痙攣し、力の抜けた体がズルズルっと壁から落ちていく。
「――おっと……」
 頭がふわふわする……。
 指を引き抜いた史堂さんがすかさず抱き留めて、私を抱いたまま近くのダイニングチェアを引いて腰を下ろす。そして、甘い余韻に浸る私を労わるように膝上に乗せて抱きしめながら、何度もキスの雨で甘やかした。
「千花、気持ちよくて仕方ないって顔していて、可愛い」
「んっ………だって、史堂さんが、好きだから」
 もっともっと触れてほしいし……。好きだから、愛してもらいたくなる。
「俺のほうが、君を愛している自信があるよ」
 そうだったら、どんなに嬉しいだろう……。
 膝の上で向かい合って、私の体に引っ掛かっていたシャツやブラを床へ落とす彼を見ながら、そして、鬱陶しそうにシャツを脱ぎ捨てる彼を見ながら……そう思った。
 でも、彼は、私が初めて会った日から惹かれているのを知らない。
「千花……」
 そんなことを考えながら、再び訪れたキスの波に夢中になっていると。いつの間にかくつろげたスラックスから剥き出しになった陰茎が、グリグリッととろけ切った足の間に押し当てられる。
「あ……」
 ぬちょぬちょと、擦れ合う感触に、呼吸が甘く震えた。
「もう体は慣れてきたと思うが……どうする? まだつけるか?」
 尋ねられて、ふと、先日のことを思い出す。
 そうだ。『私の身体が慣れるまでは』とずっと避妊していた私たち。前回のえっちで、ちょうど避妊具の箱を切らしたところだった。
 史堂さんは、私の身体を気遣って、『念のため購入しておくが、そのときに決めようか』と、言ってくれていた。
 自分の欲よりも、私の意思を尊重してくれる彼の優しさに、胸が甘く締め付けられた。
 ――でも一方で、こんなにも理性的になれるのは、彼にとってこれは政略結婚だからなのでは? と無意識に考えてしまいそうになる自分がいる。ついつい今朝のことが過り、気持ちを推し量ろうとしてしまっているらしい。
「このままで、大丈夫……」
 そう、大丈夫。ふたりの間に子供が出来る。そんな未来が訪れたら、これ以上ないほどすごく素敵なことだと思う。史堂さんの〝私を好き〟という気持ちに、嘘がないのは確かだ。
「よかった、俺も同意見だ」
 呼吸を整えながら頷くと史堂さんは嬉しそうに私の唇にキスを落とし、震える腰がグイっと持ち上げられた。そして、剥き出しの史堂さんの肉棒と、とろけ切った入り口がくちゅり、と触れ合って、擦れ合って……。
「あっ、あぁんっ……!!」
 そのまま、ズルズル……ぐちゅん! と彼の膝の上に腰が落ちて視界が白く弾けた。
「――はっ……すごいな」
 本当に、すごい……。このひと月で柔らかくなった内壁が、飲み込んだ史堂さんの楔に喜んでまとわりついているのがわかる。隔てていたゴムの壁がないせいか、いつもより熱くて大きく感じる。
「気を抜くとマズイが……動くぞ」
 そう唸った史堂さんは対面したまま一度奥まで腰を突き入れて、それから軽々と抱き上げた私の身体をダイニングチェアに座ったまま、上下に揺さぶるようにして雄芯を突き上げてくる。
「ひゃっ……んぁ……しどう、さん、あぁっ……」
 ――気持ちよさから逃げられない……。
 史堂さんに跨る私の脚はずっと床から浮いていて、自由が利かない。
 そこを大きな手が逃がすまいとお尻を鷲掴んでいて、いつもより熱く大きな楔が、ばちゅん! ばちゅん! と下から深く打ち込まれる。
「……よさそうな声だな、嬉しいよ」
「あっ、だって……これっ、じゃぁっ……」
 必死で史堂さんの首にしがみついた。
 ふたりの接合部、その一点との繋がりのみで支えられている状態で。彼が腰を突き込むたびに、体の内側が無意識に収縮して、津波のような甘い快楽に抗えない。
「気持ちいいだろう? 千花が動けないから奥にしか届かない……突くたびにドロドロに溢れてきて、我を忘れそうだ――」
 史堂さんはさらに腰の動きを速めながらうっとりと言ったけれど、急加速した快楽に追い立てられてほとんど聞き取れなかった。すでに敏感になっている体は与えられる気持ちよさ全部を吸収しようとして、再び瞼の裏がバチバチと光りだす。
「ああ、やぁっ、またきちゃう……っ!」
 迫りくる予感に耐え切れず、大きく背中を逸らしてしまう。
 思わず突き出すような形になってしまった私の胸を、史堂さんが片手で揉みしだく。
 先端を捏ね回し、舐め回し、吸い上げて、収縮を始めたナカを絶えず深く雄芯で突き上げてきて――。
「ひゃあ! あぁ! そんなにされたらぁ……――ああぁぁっ!」
 矢継ぎ早の快楽を受けきれなかった私は、ガグガグと全身を痙攣させ呆気なくイッてしまった。胎内がぎゅうぎゅう戦慄く。
「――ッ、気持ちいいな、千花……その溶けた顔……たまらない」
 だけど、史堂さんはぐっと一瞬歯を食いしばっただけで、容赦なく私の震えるそこに、腰を打ち続ける。止まる様子がない。
 バチュン! バチュン!
「あっ……ふぁ!? ……あんっ、まって」
 なんで!? と疑問でいっぱいになる。いつも私がイッたあとは少し休んでから再開してくれるのに……!
「俺ももう出る……っ」
「――ええっ? う、そっ、あぁっ! んアッ、あぁっ!」
 史堂さんはさらに追い詰めんとばかり激しく腰を打ち付けてきて、言葉にならない声しか出てこない。
 激しい動きで、接合部で腫れ上がった蕾がぬるぬるふたりの間で擦れ合ってしまう。
「ちょうどいいだろう……今日のあの男の記憶は全てコレに書き換えてしまえ――」
 もう何を言っているのか聞き取れない。
 ナカとソトから刺激が与えられて、視界がどんどん霞み体がとろけてしまいそう。
「あ! んあぁっ、あぁん……ダメっ、また、イッちゃ……ああぁぁ――!」
「……くっ――!」
 やがて、私が高く啼いて、また全身震わせると史堂さんは、それに抗うように子宮を突き上げ最奥で震えて精を放った。
「千花……」
 くてっ、とその胸に倒れ込むと、いつものように口づけが繰り返され、史堂さんは「愛してるよ……」と、とろけるような愛の言葉を何度もくれた。

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