ハイスペ御曹司が揺るぎない熱情で溺愛してきます!? ~極上一夜の彼を忘れられなくて~

書籍情報

ハイスペ御曹司が揺るぎない熱情で溺愛してきます!? ~極上一夜の彼を忘れられなくて~


著者:雪宮凛
イラスト:カトーナオ
発売日:2024年 3月29日
定価:650円+税

中小企業の営業部に務める大野灯里は、ある日、同僚に騙されて合コンへ参加することに。
そこで同じく騙し討ちのように参加させられていた古森翔真と出会ったのだが――?
合コン参加者たちのセクハラまがいな雰囲気に耐えられず、なんとか店を出た灯里。
そのとき、彼女は自身の身体が異常なほど火照っていることに気がつく。
そんな灯里の前に翔真が現れて――?
意識が曖昧な中、彼から聞かされたのは、灯里の身に起きた症状の原因が〝媚薬〟かもしれないという話で……!?
紳士に家へと帰そうとしてくれる翔真だったが、身体の熱に恐怖心を抱いた灯里は彼に助けを求める……。
熱を鎮めるため、翔真に優しくも淫らな愛撫を与えてもらい――?
その日以降、翔真との極上な夜を忘れられない灯里。
同僚への人間不信から転職をしたのだが、そこで再会したのは古森グループの御曹司だった翔真で――!?



【人物紹介】

大野灯里(おおの あかり)
中小企業の営業部に務める27歳。
仕事には真面目に一生懸命に取り組む。
同僚に騙されて参加した合コンで翔真と出会ったのだが――?

古森翔真(こもり しょうま)
古森グループ本社勤務の31歳。
対人関係も良好で仕事のできるエリートだが、本当の意味で心を開く相手は少ない。
また、愛する人に対する独占欲はかなり強いようで……?

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【試し読み】

 

「これから、その……セックスを、するんでしょうか?」
 自分の状態について説明した灯里は、気づくと頭の中に浮かんだ疑問を口にしていた。
 タクシーに乗る前は、ひたすら身体を蝕む熱から解放されたくて、思わず目の前にいる〝優しさ〟に縋った。
 けれど、実際ホテルに来て、体調変化の原因が媚薬と推測するあたりから、〝古森の考え〟は大体予想出来てしまう。
 自分一人じゃ熱を逃がす方法なんて思いつかないため、ここは彼に抱かれるのが一番良い方法なのかもしれない。
 なんて考えていると――。
「君を抱こうとは思っていない。俺がするのは、〝君が気持ちよくなれるよう〟必要最低限の手助けだけだ」
 古森の優しい声が、灯里の耳をくすぐった。
 数分後。灯里は、ベッドに深く腰かけた古森の腕の中にいた。
 二人が脱いだスーツの上着は、部屋の片隅にハンガーを使い吊るしてある。古森が解いたネクタイはテーブルの上に放置されていた。
 背後から彼に抱きすくめられる体勢になっているせいか、Yシャツとブラウス越しに背中が男らしい胸板に触れ、自分じゃない熱を感じてしまい妙にドキドキしてしまう。
 何故こんな体勢になっているかと言われれば、「俺の顔、あまり見えない方がいいだろ」という彼なりの配慮らしい。
 別に処女というわけじゃないものの、今日会ったばかりの人に身体を愛撫してもらったり、結果自分一人だけイく姿を見られるのは確かに恥ずかしく、古森の配慮はとても有難かった。
「どうだ? 気持ちいいか?」
「はっ、あ……きもち、いぃ……ですぅ」
 タイトスカートのホックを緩め、ブラウスの裾との間に出来た隙間から遠慮がちに挿入(は い)ってきた彼の手が、ブラ越しに灯里の豊満な胸を揉みしだく。
 胸を愛撫する古森の手つきや骨ばった彼の手が、白いブラウス越しに動く様子がはっきり見えて存在を主張する。
 古森の両手にすっぽり収まった自身の乳房へ視線と意識が引き寄せられるなかで、灯里の意識を一際引きつけ離さないのは、右の乳房。
 正確に言えば、乳房の先端――古森が何度も指でつまみ、こねくり回したせいでブラ越しでもはっきりわかるほど主張する乳首に釘付けになっていた。
「あっ、は、ぁ……ちく、び……コリコリしないでぇっ」
 ツンと先端を引っ張ったかと思えば、今度はそこを労わるように指の腹でマッサージされていく。
 古森のカサついた指の動き一つ一つが、灯里の欲と興奮を刺激し、彼女を喘がせた。
「これは気持ちよくないのか?」
「気持ち、きもち、いぃですぅ……でも、ダメぇ」
 後ろから抱きしめられているからか、耳元でダイレクトに聞こえた問いに、灯里は力なく首を横に振って答える。
 彼の行動は、すべて自分をイカせるためのもの。そう頭で理解しながら、媚薬の影響に加えて行為自体久々の灯里にとって、古森のどこか悪戯めいた愛撫は刺激が強い。
 彼の指の動きに合わせてピクピクと身体が震えるなか、「少し、動きを緩めてもらえれば……」と願わずにいられなかった。
 イッてしまいたいと思うのに、愛撫の刺激を弱めて欲しい。そんな相反する自分の心にさえ困惑しながら、灯里はおもむろに両手を動かし、シャツに包まれた男らしい腕に触れる。
 彼の右手は相変わらず右の乳首を重点的に責め立て、一方の左手はもう片方の乳房全体を包み込んで不規則なリズムで揉みしだく。
 ブラウス越しでもはっきりわかるほど左右で違う動き。そんな視覚的な情報も相まって、媚薬で強制的に引き出されたはずの灯里の興奮はさらに強くなっていた。
「ダメ……だ、めです」
「何がダメなんだ? 教えてくれ」
 まるで男らしい腕に縋るように両手を添えたまま、ダメ、ダメとうわ言を零すように喘ぎ鳴く灯里に、また古森は質問を投げかけた。
 甘く囁くような声に応えたい気持ちはあるものの、半開きになった口からは、「あっあん、ふぁあっ」と震える身体に同調した嬌声が出るだけ。
 どこかじれったさを感じてしまう愛撫が生み出す〝快楽の波〟が灯里の意識と身体を飲み込んでいく。
「こんな……こんな気持ちいいの、知らないっ」
 快楽の波の中から顔を覗かせた意識が、どこか悲痛な叫びにも似た声を彼女に紡がせる。
 いやいやと子供のように首を横にふるたび、一定の間隔で鼻先が自分と違う熱に触れた。
 それが自分を抱きしめる古森の首筋やあごということに、気づく余裕はゼロだ。
 行為の経験がゼロじゃないと言っても、灯里にとってのセックスはどこか〝男が満足するもの〟というイメージがあった。
 過去の恋人と一夜を明かしたことは何度かあるが、それぞれが感じる快楽の比率を比べれば圧倒的にこちらが低いものばかり。
 ビクビクと身体を震わせる様子を気遣って優しく声をかけてくれたのも、胸への愛撫がこんなに気持ちいいと思うほど優しい手つきで乳房を蹂躙されていくのも初めてだった。
 だからこそ、灯里は無意識に恐怖したのかもしれない。
 自分とは違う熱さを持った彼の手が胸を包むたび、ぷっくり膨れた突起を悪戯に刺激されるたび襲いかかってくる強く甘美な――初めて感じる快感すべてを。
「今知れたからいいじゃないか」
(――えっ?)
 次第にふわふわと朦朧としていく意識のなかで、不意に聞こえた声にわずかに頭と視線を動かすと、自分を見つめほほ笑む古森の顔がすぐそばにあった。
「君がイクための時間なんだから、何も怖がることじゃない。だから」
 ――素直にイケばいい。
 目が合えば、古森は優しい目尻をさらに細め、なおさら優しい声で灯里に囁きかける。
 その声と笑みに灯里の意識が囚われた瞬間、まるで見計らったかのように彼は両手の指先でぷっくり膨らんだ灯里の乳首を強く摘まみ上げる。
「ひゃあああっ!」
 胸の先端に突如与えられた鋭く甘い痛みは、これまでの愛撫では感じられなかった強い快感を全身へ巡らせた。
 思いもしなかった刺激に強烈な困惑を抱きながらも、灯里は一際大きな嬌声を上げながらビクっと身体を震わせ果てていく。
 ほんのひと時強張った身体からゆっくり力が抜けていくのを感じて、自分の身に起きたことへの理解が追いつかないまま気づけば古森の男らしい胸板に身体を預けていた。
 度重なる愛撫に反応するあまりたくさん動いていたせいか、それとも性欲的な興奮のせいか、灯里の頬は薄っすら紅潮していく。
「うん……ちゃんとイケたな。これで少しは楽になればいいんだが」
 一度絶頂したことで少し息切れしてしまったせいか、無意識にハフハフと短い呼吸をくり返すなか、頭上からボソッと古森の呟きが聞こえる。
(まだ……だめ……)
 一度達すれば、媚薬の効果はなくなるかもしれない。なんて希望的観測は灯里の中にもあった。
 なのに、古森の愛撫で果てたにも関わらず身体は火照り続けているし、下着で隠れている蜜口がドクドクと脈打ち始め、余計酷くなった気さえした。
「まだ、ダメそうか」
「は、はい……ごめんなさい」
「謝らないでくれ。大野さんが大丈夫になるまで、俺はいくらだって付き合うから」
 身体の違和感に変化はあったかという古森の問いかけに首をふるだけしか出来なかった。
 つい弱気になってしまう灯里を見ても、彼は呆れたり嫌な顔などしたりせず、どこまでも付き合ってくれると言う。
 その気持ちが嬉しくて、灯里の中にほんの少しだけ勇気が湧いた。
 同時に、少しばかり残っていた緊張が解けていくのがわかり、彼女は無意識に唾をのむ。
(受け身なばかりじゃ、ダメだ!)
 チラリと盗み見た古森の表情――取り分け目元に興奮の色が見えた気がした。

 ――しばらく経った頃。
「こも……りさ……っ、もっと、強くしてください」
 灯里はさらに強い快楽を求め、胸を揉む古森の手に自分から胸を押しつけていた。
 グリグリと彼の手や指にぷっくり膨らんだ突起を擦りつけるたび、そこから生まれる甘く鋭い刺激に灯里は歓喜したように嬌声を漏らしていく。
 古森に甘えっぱなしなままじゃダメだと思い立った灯里は、強弱が激しい羞恥の波に意識を呑み込まれながら、自らも少しずつ行動するようになった。その動きは時間が経つにつれ大胆になっていると言っても過言じゃない。
 震える手でボタンを外したお陰ではだけたブラウスの胸元に目を落とすと、お気に入りの水色ベースでレースがあしらわれたブラに包まれた自分の乳房が目に付く。
 そして、それらをすっぽり包み、灯里へ快楽を与えるために〝不規則な動きで柔らかい胸に指を沈ませる骨太な指の動き〟がダイレクトに視界へ飛び込む。
「はぁ、はぁ……ンッ、そこ、ちが……んぁっ」
 身体の奥から止めどなく溢れる欲情と、それに呼応し加速する心音に意識が飲み込まれそうだ。
 今彼女の頭の中にあるのは、〝もっと気持ちよくなりたい〟という願望だけ。
 刺激を求める部位からほんの少しズレた場所を古森の指が愛撫してく。そのじれったさに、「は、ぁ」と艶めかしい吐息を吐き出しながら、灯里は自らソコを彼の指にこすりつける。
 その反応に古森がゴクリと喉を鳴らすも、彼の様子に気づかない灯里は、さらに強い刺激を求めて寄りかかっていた胸板から一旦身体を離した。
 そしてノロノロと身動ぎをして身体の向きを変え、古森の顔を正面に見据えた灯里は、彼が履くスラックスの上にやんわりと腰を落ち着ける。
 太ももを跨ぐように座ったからか、タイトスカートがずり上がり、秘部を隠していた下着が丸見えだ。けれど彼女は気に留める様子すら見せない。
「ン、ふぅ、これ、気持ち、いぃ!」
 その体勢のまま灯里が腰を揺らせば、古森からの愛撫でもうぐっしょりと濡れてしまった下着と彼が履くスラックスが生地同士擦れていく。
 いや、正確に言えば、興奮してより強い刺激を求める灯里の蜜口と秘豆、そしてスラックス越しでもわかるほど熱く硬くなっている古森の欲望、の方がきっと正しい。
 古森の両肩に手を置いてバランスを保ちながら、出来るだけ彼に体重がかからないよう注意を払う。〝素股モドキ〟をしながら、他のことにも意識を向けなきゃいけない現状が、灯里にはどこか歯がゆくてならない。
「おまっ!? 何やってんだ、離れ、ろっ!」
「はぁ、はぁ……古森さ……気持ち、よく、ないですか?」
 唐突過ぎる灯里の行動に彼は酷く困惑した様子だ。けれど今の灯里にはそれを察するなど出来ず、萎えないどころか、どんどん熱と硬度を増す彼の男根にばかり意識が向いてしまう。
(気持ちよく、ないのかな? どうせなら、古森さんにも気持ちよくなってもらいたい)
 媚薬に翻弄される自分に、終始寄り添って対応してくれた古森の存在は、今日初めて会ったにも関わらず灯里の中では好感度がうなぎ登り状態になっている。
 今だって、痴女にしか見えない行動をとる灯里を突き放す様子はない。
 口では「離れろ」と拒絶するのに、無理に膝の上から灯里の身体をどかしたりしない。それどころか、灯里が倒れないようになのか、彼女の腰に手を添えて支えてくれている。
 出会ってたった数時間なのに、彼と一緒に過ごす時間が長くなるたび、古森の優しさが身に染みてわかってしまう。
「……はぁ……はぁ……クソっ」
「……?」
 本来の目的は、灯里の火照りを鎮めるためだけれど、やっぱりここは古森にも何かメリットを、とぼんやりする意識の中考えていた時、不意に苛立ちを隠しきれないボヤきが聞こえ、何ごとだと首を傾げた。
 何か彼の気に障る行動をしてしまったか不安を抱きながら、灯里は注意深く目の前にいる男の様子を観察していく。
 すると、さっきまで無かったはずの頬の赤みや、キリッとしていたはずの眼差しに力が無くなっているのが見えた。
 トロンとわずかに目を蕩けさせながら、何かを耐えているのか彼は時折グイっと歯を食いしばっている。
「古森さん……だい、じょうぶ、ですか?」
「っ! あ、あぁ、何でもない。気にするな」
 快楽だけを求めていた意識の中に、古森を心配する気持ちと不安が急に顔を見せてくる。
 心配になるあまり灯里が思わず声をかけるものの、彼女の声を聞いた彼は、コホンと咳ばらいをしてスッと顔を背けてしまった。
 心配されることを嫌がっているのかもしれない。だけど、この不安な気持ちはどうすれば、と頭の中が混乱していく。
 自分のことで精一杯な灯里は、古森が急に顔を背けた理由など気づかないだろう。
 一向に消えない欲情に身を任せ、古森の手で与えられる快感を享受し、それでも足りないと彼の興奮をあおるようについさっきまで腰を揺らしていた彼女の急変ぶりにグッと来たなんて。
 興奮で紅潮した頬に、自分を見つめる潤んだ瞳。自分が大変な状態に陥っているにも関わらず、気づけば不安げに古森を見つめ、「すごく心配だ」「頼りたい、けれど迷惑じゃ」と視線を震わせる灯里の健気さが、古森の中にある庇護欲を刺激したのかもしれない。
 そしてその刺激は、灯里より遅れる形で〝媚薬の効果〟を彼の身体へもたらした。
 古森に顔を背けられてからも、不安をきっかけに取り戻した微々たる理性を懸命に保ち、灯里は声をかけ続ける。
 声をかければその都度反応こそしてくれるものの、彼は一向に灯里の顔を見ようとしない。
 強くなる欲望に従うあまり、面と向かって古森の太ももの上に半分乗っかるような体勢をとってしまったせいで、ついさっきまで揉まれていたはずの胸元も今や寂しい状態だ。
 その間も、媚薬で強制的に引き出された欲は消えてくれない。はぁ、はぁ、と荒い呼吸をくり返しながら、どうしようと打開策を必死に考える。
(もし、かして……)
 不意に、ドクッと何かが疼くように脈打つ感覚をお尻のあたりに感じた。
 同時に、少し前まで自分が〝素股モドキ〟をしていたことを思い出した灯里はようやく気づく。
「古森さん……ここ、苦しい、ですよね?」
 と、口を開くのと同時に、古森の肩に置いていた片手を外し、スラックス越しでも限界なことが手に取るようにわかる〝彼の肉欲〟を指でさする。
「ぐ、ぁあ」
 次の瞬間、ここしばらく必死に平静を装っていた彼の表情が苦痛に歪み、深々と眉間に皺が寄る様子がはっきりと見えた。
(やっぱり! 古森さんも、媚薬を飲まされてたんだ)
 自分と同じ状態になっていて苦しいはずなのに、必死に我慢をしている。
 乱れた息を整えるためか、灯里と同じようにはぁ、はぁ、と何度も酸素を吸う彼の様子を目にし、現状をしっかり〝理解出来た〟灯里の中に新しい思いが芽生えた。
「今、楽にしますね」

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