策士なエリート同期の激しすぎる執愛に堕とされる

書籍情報

策士なエリート同期の激しすぎる執愛に堕とされる


著者:涼川凛
イラスト:ユカ
発売日:2023年 2月23日
定価:640円+税

ダイニングバーで高梨杏沙は友人であり同期の藤森拓海を待っていた。
友健ホームに勤める二人は入社以来、仕事上の関わりも多く、気が合う飲み友達であった。
容姿端麗で仕事でも優秀な一面を見せる拓海は女性にモテるのだが、本人はどうやら理想の相手を探しているらしく……?
そんな彼に杏沙は、結婚まで考えていた人に浮気され、別れたという話を聞いてもらうことに。
味方になって慰めてくれる拓海に癒やされる杏沙だったのだが――?
セックスでも達したことがなく、一人で生きる宣言をした彼女に拓海が夜の誘いを持ちかけてきた――!?
「俺が絶頂を味わわせてやろうか」
激しくも甘く、初めての快感を与えられた杏沙は……?
一夜限りで友達に戻ると思っていたのに、なぜか拓海は杏沙を手放す気がないようで――!?



【人物紹介】

高梨杏沙(たかなし あずさ)
不動産会社の友健ホームに務める28歳。
さっぱりした性格で、これまでの恋愛では深くのめりこむことがなかった。
拓海からは恋愛対象外と思われていたはずなのだが……!?

藤森拓海(ふじもり たくみ)
友健ホーム営業部に所属する28歳で、杏沙の同期。
長身でスタイルもよく、誰もが振り返るような華のある美形。
好きな人にはどこまでも一途に執着してしまうらしく――?

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【試し読み】

 拓海に連れてこられたのは、ホテルではなく自宅だった。
「ちょっと散らかってるけど、気にするな」
 玄関ドアを開けた拓海に「さあ、入ってくれ」と促され、杏沙はおずおずと足を踏み入れた。
 散らかってるとはいうものの、テーブルの上のカップと、ソファに置かれた服があるくらいだ。
 拓海がササッとテーブルの上を片付けている。
「結構広いんだね」
 カップをキッチンに運んでいった拓海に話しかけると、彼は少し首を傾げた。
「そうでもないだろ。十六畳のリビングと、向こうに十二畳のベッドルームがひとつあるだけだから。普通じゃないかな」
 そんなことはない。
 杏沙の部屋は玄関直結の小さなキッチンと八畳の部屋があるだけなのだ。それでも毎月の支出のうち、家賃が占める割合は大きい。
 しかも拓海のマンションはコンシュルジュが常駐していて、セキュリティがしっかりしている。
 不動産会社に勤める身としては、容易に家賃が予測できてしまう。しかもここは賃貸ではないかもしれない。
 杏沙には手が届かない上級な住まいだ。
 ――ソファも高級そう……。
 いくら拓海が優秀な社員でも同期である杏沙との給料の差は、それほど大きくないはずだ。
「ね、藤森は、良家のお坊ちゃまだったりするの?」
 ふいに、ふわりと目の前に下りてきた腕に背後から抱きすくめられ、どきりと鼓動が跳ねる。
「気になる?」
 腕にきゅっと力が込められ、耳元にそっと声が落とされれば、杏沙の理性は混乱に陥った。
 ドキドキする胸の音が拓海にまで聞こえそうで、自分をなだめようと手のひらで懸命に押さえる。
「うん……」
 拓海の問いにも小さな声でうなずくことしかできない。
「そう。でも、まだ教えない」
 耳たぶがはむっと甘噛みされて、くすぐったさに杏沙の肩がぴくっと揺れた。
「んっ……どうして?」
「謎があったほうが、高梨の興味を引けるから」
 ささやく美声とともに吹き込まれる吐息が鼓膜をくすぐり、それだけでも首筋がゾクゾクしてしまう。
 肩をすくめようとすれば拓海の指先が頬を支え、杏沙の動きを阻んだ。
「んん……」
 耳たぶが唇と舌先で弄ばれて、何度もならされるリップ音が鼓膜をゆすってくる。
「興味……引いてどうするの……」
「どうもしない。そんなことより、俺に抱かれる覚悟はいい?」
 腕に囚われたままくるりと向きを変えられ、返答をする間もなく唇が塞がれていた。
 ――藤森から尋ねたくせに……。
 柔らかなものに覆われた唇が、何度も優しく吸われている。
 チュッチュッとついばむような、けれどもソフトなキスに気遣いを感じていると、拓海の手のひらがするりと背中を撫で上げ、服の上から下着のホックをプチッと外した。
「……っ」
 驚いて唇が開いた隙に、拓海の舌が口中に侵入していた。
 圧迫から解放されたふくらみがなんとも心もとないけれど、彼の腕に支配された杏沙にはどうすることもできない。
 絡められる舌がネチャッピチャッと粘着音を奏で、互いの吐息が交じり合う。
 ――俺様なのに……優しい、キス……。
 半ば強引に始まった口づけは想像していたよりもずっと甘くて柔らかく、徐々に体の力を抜いていく。
 拓海の舌が深く入り込み、上顎のくぼみをチロチロとくすぐった。
「っ……ん、ん」
 今まで経験したことのない気持ちよさに口中が満たされ、腰がゾクゾクするような震えに襲われている。
 ――キスだけなのに……こんなの、初めて……。
 足腰に力が入らなくて立っているのも難しく、杏沙は拓海の肩に腕を回して体を預けた。そうすればますます口づけが深まっていった。
 舌裏をくすぐられ、余すことなく口中が愛撫される。
「ん……ふっ、んっ、ん」
 スカートのファスナーが下ろされ、すとんと足元に落ちる。
 キスをされながら服という鎧がはがされ、杏沙の肌がどんどん露わになっていく。気づけばブラウスも脱がされていた。
 上はキャミソールと脱がされかけのブラ、下はショーツのみだ。
 ちゅぽんと吸われた唇が離され、そっと目を開けると、潤んだ視界に映る濡れた唇がスッと口角を上げた。
「まあ、今さら嫌だって言っても、やめるつもりはないけど」
 先ほどの問いの続きを、自分で口にしている。
「問いかけたくせに、答える隙を与えてくれないのね」
 涙目のままムウッと口を尖らせると、その唇がチュッと吸われた。
「すねた顔もいいな」
「からかわないで」
「違う。本音だよ」
 なぜかクックックッと笑う。
 澄ました微笑みが多い拓海の、めったに見られない笑顔だ。
 ――どうしてそんなに楽しそうなの。私は心臓が爆発しそうなのに。
 百戦錬磨の手練れと初心者の違いだろうか。
 余裕綽々な様子が、少し悔しく思う。
「伝えたかったのは、今夜の俺は、止められないってこと」
「……え?」
 ――今夜は? それなら、いつもならどうなの?
「もう連れて行くよ」
 ふと屈んだ彼の腕に膝裏を掬われて杏沙の体が宙に浮き、口に出そうとしていた疑問は、「うわぁ」というかわいくない悲鳴に変えられた。
「待って。重いでしょ! 自分で歩けるからっ」
 抗議してみるも当の本人は平然とし、スタスタと歩いている。まるでなにも抱えていないかのようだ。
「ついさっき腰が砕けてたのは誰だ? いいから、運ばれてろ」
 ――う……ばれてたなんて。
 図星でぐうの音も出ず、されるがままになるしかない。
 運ばれていく行き先はバスルームと思いきや、ベッドルームのほうに入っていく。
 セミダブルタイプのベッドと、サイドテーブルにライトが置かれただけのシンプルな部屋だ。
 明かりはついていない。
「え、でも、シャワーとかは」
「いいんだ」
 そっとベッドマットに沈められ、素早くサイドテーブルのランプが点される。ついで拓海が上に覆いかぶさった。
「そのままの高梨を抱きたいから」
 ネクタイをくくっと緩めてしゅるりと解き、床に投げ捨てている。
「でも私……」
 杏沙の口が拓海の指先で塞がれ、続くはずだった拒む言葉は彼の指と声で制された。
「シー、静かに」
 拓海の大きな手のひらがそっと杏沙の頬を包む。
「口答えは、なしだ」
 強めの口調とは真逆な優しい手つきとまなざしを受け、目を逸らすことができない。拓海の目が少し潤んで見えるのは、杏沙の気のせいだろうか。
「なにも考えず、俺に身をゆだねてくれ」
 麗しい顔が近づいてきて、杏沙はとっさに目を閉じた。
 額から頬に口づけが落とされていき、唇がチュッと吸われる。ついで顎を舐めた舌が、ラインに沿ってツーッと耳に移動していった。
「……ぁ」
 耳のくぼみを舌先でくすぐられると、ピチャピチャと水音が響いてくる。
「ほら、リラックスして」
「そんなこと……言われても……」
「感じにくいのは、体に力が入ってるせいもあるよ」
 セックスに慣れてない杏沙にとっては、どうにも難しい。
 ――だって、酔いも覚めちゃってるし。キスの余韻も消えちゃったし。
 しかも相手は同期で飲み友達の拓海なのだ。気恥ずかしくて、どうやって力を抜いたらいいのかわからない。
「き……緊張してるから」
「それなら俺が緊張をほぐすよ」
 はむっと耳たぶを口に含まれて、柔らかな部分を舌先で弄られる。耳穴に向けてふぅっと息が吹き込まれれば、また首筋がゾクゾク震えてしまった。
「……んんっ」
「今まで耳を攻められたことない?」
 ――そんな、耳元でささやかないで……。
「う、うん」
 だからこんなに耳が感じることを知らなかった。ほかにも未知の性感帯があるのかもしれない。
「それなら、今夜が高梨の初体験にしとけ。今までの男は記憶から消してやる」
〝俺が初めての男だ〟と、ひそやかな美声が耳に届けられ、胸がきゅんと痛んで顔が真っ赤に染まった。
 ――どうしてこんなに甘い声が出せるの。
 まるで、本気で口説かれているようだ。
 染まった頬を隠そうとする手が捕まえられて、枕もとに縫い留められる。
「明かりは消すから、隠すな」
 拓海が腕を伸ばすと、部屋の中が薄闇に染まった。けれどカーテンの隙間からこぼれてくる月の明かりが拓海の姿を浮かび上がらせる。
 拓海は荒々しく服を脱ぎ捨てて上半身裸になり、杏沙の肌に密着するように覆いかぶさった。
 杏沙を見つめながら髪を撫でる手つきが愛しげに感じられて、愛されていると勘違いしそうになる。
 けれど拓海は、杏沙に対して友達以上の感情を持ってないはずだ。
「これで恥ずかしくないだろ?」
 無言のままうなずくと顔中に唇が落とされ、徐々に下ったそれは、鎖骨のあたりでちゅぅっと肌を吸い上げた。
「いっ」
 ちりっとした痛みをなだめるようにチロチロとくすぐってくる。時折鎖骨を甘噛みされて、痛みと気持ちよさの狭間に落とされた。
 拓海は初めての感覚を教えてくれている。彼の言う通り、初体験の相手と思えてしまいそうだ。
 デコルテにキスを受け、するっとキャミソールの裾から入り込んだ手のひらが、柔らかなふくらみに触れた。
「ん……」
 大切そうに包み、やわやわと揉みしだいている。
「俺の手に余る大きさか……見たいから脱がすよ」
 そう言って拓海はキャミソールの裾をつかみ、するっと脱がせ、ホックを外されていたブラも容易にはぎ取った。
 ついで拓海は半開きのカーテンをシャッと開けてしまう。
「わっ」
 月の明かりが思いのほか強く、自然に動いた腕が素早く拓海に捕らえられる。
「隠すなって、言っただろ」
 月の光にさらされた白い肌。形よくこんもりと膨らんだ二つの丘の頂点に、桜色の蕾がつつましくある。
「きれいだ。俺の痕跡を残したくなる」
 そうつぶやき、ふくらみの底辺からすくい上げるように揉み、指先でツンと蕾の先端を突いた。
 突如もたらされた刺激に、杏沙の背がぴくっと跳ねる。
「あっ」
 突かれた蕾が指の腹でトントンと叩くような刺激を送られ、もう片方の蕾は舌先でレロレロと舐められている。
 ――うそ……気持ちいいなんて……。
 くすぐったいような気持ちよさを感じて身をよじらせると、舐められていた蕾がちゅるっと吸い上げられた。
「あんっ」
 拓海がリップ音を立てるたび、杏沙の体がぴくぴくと反応する。
 舌で転がしてぱくっと口に含む。優しく蕾を食べるような愛撫が気持ちよくて、杏沙の体の力が徐々に抜けていった。
 何度も繰り返される甘い刺激が杏沙の下半身にじわじわと熱をためている。
 指の腹ですりすりとこすられていた蕾がふいにきゅうっと摘まれ、疼痛にも似た強い刺激に、杏沙の蜜壺から透明な液がジュワッとあふれ出た。
 ――こんなに感じるものなの……。
 拓海の愛撫は胸に留まらず、杏沙の肌を余すところなく刺激してくる。
「あ、あ……っ」
 へその周りをチロチロと舐められたときには、杏沙の目が涙で潤んだ。
 杏沙の潤んだ瞳に気づいた拓海がふっと微笑み、頬にそっと手を添えて唇をついばんだ。
「……泣くほどよかったか? この先もっと感じさせるから、覚悟しとけ」
 そういう拓海の目が輝いているように思う。
 見つめてくるその表情には、杏沙を感じさせたことへの安堵とうれしさが同居しているようだった。
 ――どうしてそんなに優しい顔をするの。
 拓海は杏沙の脚を割って入り込み、太ももを膝の上に乗せた。
「やっ、はずかし」
 ショーツを穿いているとはいえ、無防備に股を広げた格好は恥ずかしい。
 それに、杏沙は見てしまった……。
 拓海のボクサーパンツの中でくっきりと浮かび上がるものを。
 拓海のモノが天井に向かっているのがはっきりとわかり、杏沙の体がかあっと熱くなった。
 ――どうしよう? 正確な大きさはわからないけど、なんだか、すごそう……!
 自分に欲情してる証だと思えば喜ばしいのだけれど、入る大きさなのだろうか。
 杏沙の動揺をよそに、拓海の指がつるっと割れ目を撫でた。
「ここ……ここでイッたこともない?」
 拓海の指が隠されている花芽を探り出し、くりっと捏ねた。瞬間、微量の電気が走った感覚がし、杏沙の腰がふわっと浮いた。
「あッ……」
 そのままショーツ越しにクニクニと捏ねられると、熱くて甘い刺激が伝わってくる。
「あ、あ、だめ、だめ」
 杏沙は思わず枕をつかんだ。
 なにかにすがっていないと、気持ちよすぎて暴れてしまいそうで。
 円を描くように花芽を捏ねられるたび、快感でぴくぴくと足を痙攣させていると、ふと拓海の手が止まった。
 ――もっと……もっと、触ってほしいのに……。
「ほんとにないのか。こんなに感じやすいのに……ここもだいぶ濡れてるよ。自分でもわかるだろう」
 拓海が蜜の滴る穴に指をあてがうと、ショーツの布がぴとぴとと張り付いた。
「う、だってほんとにないんだもの」
 クリトリスは元カレたちに触れられてもあまり感じなかったところだ。けれど、どうしてなのか拓海に触れられると感じてしまう。
 それだけでなく、どこもかしこも。
 ――リラックスしてるから? それとも上手だから?
「よかった、俺が最初で」
 するっとショーツが脱がされて、拓海の顔が股の間に沈んだ。
「あ、ちょ……」
 待って。という声は、花芽をレロッと舐められたことで宙に消えた。
 花弁を広げてむき出しになった花芽。硬く尖らせた舌で上下左右にしごかれると、蜜穴の奥が熱くなって子宮がズクズクと疼いてくる。
「そこ、き、汚いのに……だめぇ……ああっ……あ……あっ」
 レロレロとしごき、時折チュッチュッと音を立てる。
 羞恥と快感に翻弄され、杏沙はひたすらに喘ぎ声を上げた。
 熱くて、苦しい。
 けれど杏沙には、この熱の逃し方がわからない。
「あっ、あ、だめぇ……そこ……ばっか……あ、ぃやあぁ」
 いくら声を上げようとも、拓海は容赦なく花芽を嬲って快感を送っている。杏沙は涙をこぼしながらぎゅっとシーツをつかんだ。
「苦しいなら、一回イッとけ」
 じゅるるっと花芽が強く吸われ、その疼痛にも似た快感に、限界まで膨らんでいた熱の塊が一気にはじけた。
「あ、ああぁっ」
 目が虚ろになってなにも考えることができず、下半身はおろか蜜穴までもがヒクヒクと痙攣しているのを感じていた。
 ――ああ、こんなふう、なんだ……。
 初めての余韻に浸っていると、蜜の滴る穴にぬぷっと異物の入る感覚がした。
「んっ」
「今度は俺の指でイかせるから」
 ――彼の指が、入ってる。
「高梨のここ、蜜でびっしょりぬるぬるだ。指二本も簡単に飲み込んでるよ」
 彼の低い声音がいやらしく耳に届き、指がゆっくり出し入れを繰り返して、あふれる蜜でネチョッネチョッと淫靡な音が響いている。
「そんな……恥ずかしいこと、言わないでっ」
 けれど、拓海の指が中でうごめくと少し気持ちいいのは事実で、杏沙はこの先得られる快感に否が応でも期待が高まってしまう。
「いや、褒めてるんだ」
 グググッと奥まで入った指がぐりっと最奥をさすり、ボッと灯がともったような熱が生まれ、一息に官能の海に落とされた。
「ああっ」
「ここが、高梨の気持ちいいとこ、かな」
 そう聞いたそばから何度もぐりぐりと強くこすっている。
 じわじわと熱が高まって、まるで炉があるかのように下半身が熱い。
「あぁ、ああぁっ」
「手伝ってやるから、中イキしろ」
 バッとベッドに沈んだ拓海が花芽を舌で弄る。
 さっきまでさんざん嬲られていたそこはすぐに感度がよみがえり、奥を抉られる熱も相まって狂おしいほどの快感に襲われた。
「あぁぁ……それ、いやぁっ、おかしく……変になっちゃうからぁ」
 片手でシーツをつかみながら、必死に下半身に手を伸ばすと、拓海の柔らかな髪に触れる。彼を退けようとしても腕の力がうまく入らない。
「いくらでも変になれ。高梨のことは俺が受け止めてやる」
 指の動きが速度と強さを増し、グチュグチュグチュと激しい粘着音が鳴り響く。
 快感の大波が荒々しく押し寄せて引くことがなく、杏沙はとうとう限界を迎えていた。
「あああぁぁぁ……っ」
切ないほどの熱がせり上がってきて、杏沙の体を突き抜けていく。体中がびくびくと痙攣して、心が別の場所にあるかのように虚ろだ。
白い肌を桜色に染め、恍惚の涙を流す杏沙の髪を拓海が愛しげに撫で、額に唇が落とされた。

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