次期当主はウブな婚約者を執着的なとろあま愛撫で娶り堕としたい

書籍情報

次期当主はウブな婚約者を執着的なとろあま愛撫で娶り堕としたい


著者:小山内慧夢
イラスト:夜咲こん
発売日:2023年 11月10日
定価:630円+税

ミカミ輸送創業者の孫である紗綾は、祖父により異性との交際を禁じられていた。
そんな恋愛方面に疎かった彼女が、大学時代に初めて恋心を抱いた相手は二年先輩の一慶だった。
一慶は由緒正しい野中家の次期当主であるが、彼自身は偉ぶるところもなく物腰が柔らかな性格をしている。
紗綾は勇気を出して一慶に話しかけ、二人はホテルに向かうことになるのだが、良い雰囲気だったのも束の間なぜか彼に謝られてしまい――?
あれから六年、紗綾は大学卒業後ミカミ輸送に就職し、忙しくも充実している毎日を過ごしていた。
そんなある日、祖父から呼び出しを受けた場所にいたのは、なんと一慶で……!?
彼がお見合い相手だと聞かされた紗綾は、再会した一慶への淡い恋心がまだ残っていることを自覚して苦しくなる。
お見合いなど本気にしていないはずの一慶と、結婚を前提とした交際をすることになり――?
外堀を埋められた形でデートをするも、彼女は過去の罪悪感から一慶に無理をさせていると思っていたのだが……?
「今日は逃がさないから」
紗綾は一慶から長年の想いを伝えられ、さらには絶え間のない執着愛で蕩けさせられて――!?

【人物紹介】

三上紗綾(みかみ さあや)
ミカミ輸送総務課に勤務する26歳。
サバサバした性格だが、実は恋愛面では少し奥手。
お見合いで一慶と再会するも、六年前の出来事が忘れられずにいて――!?

野中一慶(のなか かずたか)
28歳の野中家次期当主。
著名な日本画家のアーティスト。
普段は物腰が柔らかいが、紗綾のことは絶対誰にも渡さないという執着心を併せ持っている。

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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

 二人だけの世界に没頭していた紗綾だったが、野中の腕の中から出ると、遠巻きに二人を観察している人々がいることを知り、羞恥で倒れそうになった。
 ナイトアクアリウムは家族連れよりもカップルが多いのが幸いしたが、それでも立派な痴話げんかに見えたことは誤魔化しようもない事実だ。
 野中は、恐縮して縮こまる紗綾の肩を抱いて水族館を出た。
 駐車場に停めてある車のロックを解除すると助手席側のドアを開けて乗るように促すが、紗綾は棒立ちになったままだ。
「紗綾ちゃん?」
「あの、こんなに迷惑をおかけしたのに、車で送ってもらうわけには……」
 なにより愁嘆場を演じた直後に車内という密室に野中と二人でいるのは、非常に気まずい。
 紗綾としては仕切り直すための時間がほしかった。
「送るんじゃないから、移動するだけだよ。乗って」
「移動?」
 不安げに聞き返す紗綾を半ば無理矢理助手席に座らせると、ドアを閉めた野中はすぐに運転席に回り込みエンジンをかける。
 アイドリング独特の振動のなか、野中は前を向いたまま車を発進させた。
「言っただろう? 本当に君を好きなことを、夜通し証明するって」
 紗綾は息を呑んだまま、なにも言うことができなかった。
 そうして連れてこられたのは水族館からほど近い、海の見えるリゾートホテルだった。
 そんなつもりがなかった紗綾は慌てたが、野中は手慣れた様子でチェックインすると親しげにフロント係と言葉を交わして紗綾をエレベーターホールに誘導する。
 あまりにスムーズな野中を不審に思ってジト目で見ると、「あぁ、ええとね」と野中がはにかんだ。
「ここで仕事をしたんだ。ほら、エントランスのあの絵」
「絵? あ、アレいっけい先輩の絵なんですか!」
 野中が指さした背後を振り返ると、そこには大きな風景画が飾られていた。
 墨の濃淡のみで描かれたものだったが、紗綾は鮮烈な赤を感じて思わず口を開いた。
「すごい、朝焼け……」
「え、どうして朝焼けって思ったの?」
 驚いた野中の顔を見て、紗綾が再び絵を凝視する。
 確かに朝焼けを示すヒントはなかった上にモノクロの絵だ。
 紗綾は思い違いかと顔を赤らめる。
「やだ、直感的に朝だと……。知ったかぶりで恥ずかし……」
 照れ隠しに口許を隠した紗綾に、野中はなぜか満足げに口角を上げた。
「合ってるよ。アレは朝焼け。でも、まさかなんの予備知識もなく当てられるとは思わなかったな」
 野中は参ったな、と頭を掻く。
「アレは一番最近の仕事。ここに通い詰めてるときにナイトアクアリウムのことを知って、紗綾ちゃんを誘おうと思ったんだ」
 そう言った野中はちょうど降りてきたエレベーターに紗綾を押し込んだ。
「ちょ、いっけい先輩……」
「また呼び方戻ってる……そうじゃないでしょ」
 他に乗る客がいるかもしれないというのに、野中はすぐにパネルを操作して扉を閉める。
 気遣いのできる彼にそぐわない行動だと思っていると、頬にキスをされた。
「わっ」
「紗綾、俺の名前」
 野中の視線にまた雄の気配を感じた紗綾は、ドキドキしながら野中を慣れぬ名前で呼ぶ。
「一慶さん、あの」
「そうそう」
 満足げに口角を上げると、紗綾の口の端にキスをする。
 ビクリ、と身体を強張らせた紗綾をじっとりと見つめると今度は唇にキスをする。
「今日は逃がさないから」
 野中から発せられた骨に響くような低音は、言いようのない色気が滲みだしていて紗綾の心を縛る。
 身動きができないまま『今日は』がどこに掛かる言葉なのか考えたい紗綾だったが徐々に深くなる口付けに思考が解けていく。
 目の前の男が好きで仕方がない。
 心も、身体も紗綾の全てが野中をほっしていた。
 短くない廊下を進み部屋に入りドアを閉めるとすぐに抱き合って口付けをした。
 バッグを落としたことにも気付かずに深く貪る。
「紗綾……」
「一慶さん……」
 互いの名前を呼び、存在を確かめ合う。
 灯りを点ける時間も惜しいとばかりにベッドに雪崩れ込む。
「紗綾、好きだ」
「……っ」
 野中の言葉に、紗綾は応えられなかった。
 嬉しさのあまり声が出せなかったのだ。
 六年前、そう言って抱いてほしかった。
 今となっては仕方ない話だが、苦悩し続けてきた過去の自分が報われた気がしたのだ。
「紗綾、……紗綾、君は?」
「すき、……すきです……っかずた、う、むぅう!」
 名前を呼び終わる前にじゅう、と舌をきつく吸われて目を丸くする。
 そのままごくん、と唾液を嚥下されたのを目の当たりにして、頬が熱くなる。
 自分も、野中との口付けの際、自分とは違う味のするものを飲み込んだときのことを思い出してしまう。
 熱が高まり思考が鈍るのに、触れられる肌は驚くほど敏感だ。
 首筋に這う唇や舌の感触、腕をさする手、そしてパンツスーツ越しにあわいを押し上げてくる野中の膝。
 すべてが紗綾を興奮させる。
「紗綾、脱がせていい? 直に触れたい」
「一慶さん、わたしも……っ」
 逸る気持ちで震える指先を叱咤するように、急いでボタンを外してジャケットを脱ぐ。
 いつもは見なくてもできるはずの、ブラウスのボタンを外すのに苦心していると、野中の大きな手が添えられた。
「俺にやらせて。脱がせたい」
「えぇ……?」
 思いがけない野中の申し出に困惑している紗綾を尻目に、野中は素早くボタンを外す。
 途中フフ、と小さく声を漏らしたのでどうしたのか聞くと、「胸のとこがパツパツだから」と宣う。
 野中らしくない理由に驚くが事実だからしょうがない。
 確かに紗綾のブラウスの胸元はちょっときつい。
 だからそれを隠すように胸元にフリルが付いたデザインを選ぶことが多い。
 可愛げのない自分の雰囲気を和らげることと実益を兼ねた選択だった。
「ずっと触りたかったから……ああ、すごい」
 ブラウスを脱がせシンプルな白のキャミソールを捲り上げるとブルーのレースのブラジャーが現れる。
 夜に会うとは言ってもこんな事態になることは想像していなかった紗綾は、もっと可愛いのもあるのに! と歯噛みした。
 下から支えるようにして胸に触れた野中は、谷間に鼻先を埋めて口付けする。
「ひゃ!」
「柔らか……前はいっぱいいっぱいでいろいろできなかったから、全身で紗綾を感じたい」
 野中は素早く自分のシャツを脱ぐとベッドの下に落とす。
 そのまま紗綾の背中に手をまわしてホックを外すと、ブラジャーに支えられていたふくらみがフルリと揺れた。
「あっ」
 止める間もなく野中は、先端の桃色に熟れた乳嘴を口に含んだ。
 熱い唇で挟まれ舌で転がされ、更に吸われると紗綾は胸だけではなく腹の奥の方もビリビリと痺れるような感覚を覚えた。
「あぁんっ」
「可愛い……紗綾、好きだよ」
 手のひらを大きく広げて指を食い込ませ、指の間からはみ出る柔肉を見て、野中が目を細める。
「やわらか……っ、紗綾、直に触るとものすごく柔らかい……しあわせ……っ」
「ひゃ、あ……っ、うう、……んん!」
 形が変わるほどぐにぐにと揉みこまれ、強調され固くしこった乳嘴を摘まんで捏ねまわし、舌で舐る。先端がどんどん敏感になっていき、快感が神経を高ぶらせ、気持ちいいという感情が膨らみ続けていた。
 野中は乳嘴だけでなく、乳房も口に含み、吸って赤い痕を残す。
 まるでこれは自分のものだと署名するようだった。
 満足げにそれを見た野中は作品に押す落款のようだと笑う。
 野中の執拗な胸への愛撫に、紗綾はくたりとベッドの上で荒い息をしている。
 息を吸うたびに上下する胸を眺めながら野中は下で唇を舐めて湿らせた。
 紗綾と違ってあっという間に下着一枚になった野中は、まだ呼吸を整えようとしている紗綾の腰に手を掛け細いベルトを外すとスラックスを一気に脱がせた。
 そしてストッキングを脱がせようとウエスト部分に指を引っかける。
「はっ、あ……っ」
 ビクリと腰を戦慄かせた紗綾を落ち着かせるために、野中は彼女のふとももを撫ぜた。
「ストッキングを脱がせるだけだよ」
「や、あの……っ、まって……!」
 まだ息が整っていない紗綾がものすごい勢いで上体を起こして野中の手を押さえた。
 しかし紗綾の手よりも一瞬早く、野中はストッキングを彼女の脚から抜き取ってしまう。
「うん? 駄目なの?」
 不思議そうに小首を傾げる野中に説明するのが恥ずかしくて、紗綾は視線を彷徨わせた。しかしいい言葉が見つかる前に野中はその理由に行き着いたらしい。
 ストッキングを手に彼の口元が綻んだのを認め消え入りそうになる。
 手の中のそれには紗綾が野中の愛撫で感じていたという確かな証が残っていたのだ。
「やだ、見ないで……っ」
 身を乗り出して野中の手の中のストッキングを取り返そうとしてきた紗綾をみて、野中は深い笑みを浮かべる。
「恥ずかしいの? 俺は嬉しいけど」
「ひゃ!」
 半裸の状態で抱きしめられ、紗綾の顔は真っ赤になってしまう。
 野中に抱き寄せられた紗綾はとキャミソールをとブラジャーを脱ぎ、口付けを交わす。
「全部見たい、……見せて」
 野中と視線が絡まると、顔を真っ赤にしながらも紗綾が頷く。
 紗綾の許可を得た野中はショーツを指にひっかけるとゆっくりと下に引いた。
 同時に脚のあわいからつう、と透明な雫が内腿を伝い落ちる。
「あまり見ないで……」
 羞恥に俯く紗綾を、野中は満面の笑みで迎え、愛した。
 膝を割られ、秘めた部分をじっとりと見つめられた紗綾は羞恥で顔を真赤にする。
(見ないでって言ったのに……っ)
 見られていると思うと、余計に蜜洞から愛液が滴る。とろりとした感触が媚肉を伝うと、野中の指がそれを掬いとった。
「紗綾を傷つけたくないから、ゆっくりするね」
 言葉通り野中は周辺をマッサージするように優しく触れてから指を局部に押し付けた。小刻みに動かし、蜜が淫らな音を立て始めると、紗綾の身体も解れていく。
「ん、あ、ぁあ……っ、一慶さ……っ」
「紗綾、好きだよ」
 夢かもしれない、と紗綾は思った。名前を呼んだら、応えてくれる人がいる。
 それがこんなに幸せだなんて知らなかったのだ。
 野中は紗綾の名前を呼びながら、六年前よりもずっと丁寧に紗綾を蕩かしてくれた。
 ゆっくりと指を挿入して入り口を何度も行き来されると、恥ずかしさとくすぐったさが交互に襲ってきてどうしていいかわからなくなる。
 そもそも絶対的な経験値が紗綾には足りていない。
「あっ、やぁ……っ」
 思ったよりも太く長い指が紗綾の蜜洞を摺り上げる。
 ザラザラとしたところを指の腹で圧されると、ビリビリと電気が走り腰が戦慄く。
 崖っぷちを全力疾走しているような不安定さの中で、紗綾は快感の波頭が崩れそうになるのを必死に我慢した。
 しかし紗綾の反応を注意深く見ていた野中は反対の手でヒクヒクと震える小さな秘玉に触れた。
「あっ!」
 快楽に敏感な花芽の反応は顕著だった。腰が戦慄き、蜜洞を解す野中の指をきゅうきゅうと締め付ける。
「や、だめ……っ」
 すぐに達してしまいそうなほど強烈な感覚が紗綾を襲う。野中の指は乱暴ではなかったが、紗綾が弱すぎた。指の腹で撫でられクリクリと転がされると覿面に効いた。
「これ、気持ちいい?」
 弱いところを重点的に攻められ、あっけなく高みにのぼり、崩れ落ちた。
「んっ、ん、ふ……ぁっ!」
 ビク! とひときわ大きく身体がしなり、達した紗綾は無意識のうちに野中の指をきゅうきゅうと食い締める。
 知らぬ間に息を詰めていた紗綾は目の前がチカチカと明滅したことで、慌てて息を吸う。
「はっ、あっ……、ふっ!」
 追及の手を緩める気がないのか、野中の指がさらに紗綾の奥を暴こうと動くと、背中が反り返り、自分から野中に局部を押し付けるような格好になる。
「ここ? ここが好き?」
「ん、あぁ……っ、待って、ちが、今イッた、ああ……!」
 野中の言葉にも、自分がなんと返しているのかわからない。
 本当はそこがとても気持ちいいのに伝えられなくて、紗綾の目尻から涙が零れる。
 全然スマートじゃない。
 こんなとき手はどこに置いたら?
 どんな顔をしたら?
 快楽に蕩けた紗綾は考えたら考えるだけ思考がこんがらがる。
「……なに考えてるの?」
 とうとう紗綾の混乱ぶりが野中に伝わったらしい。
 ぐっと身を寄せて密着した肌の熱に絆されて、紗綾の頭の中は野中でいっぱいになる。
「わたし、おかしくて……、待ってほしい……、わけがわからないくらい中が気持ちいい……っ」
「ふ……っ、紗綾は本当に可愛いね」
 僅かに声を震わせた野中が顔を近付けて口付けると、自然と口を薄く開き迎え入れる。
 舌を絡ませ甘く食むと、貪欲な身体は再びあの快感を得ようと野中の指を締め付けた。
 それに味を占めたのか、野中はしつこいくらいに蜜洞と花芽を愛撫し、紗綾が何度も絶頂に至りもういいと言っても譲らなかった。
 蜜がぐちゅぐちゅと淫らな音を立てるのを消え入りそうな気持ちで聞きながら、喉からはしたない喘ぎ声が漏れるのを止められない。
「あ、っんん! 一慶さん……っ」
 名前を呼ばれた野中は、ビクビクと身体をしならせる紗綾の胸を揉みしだきながら唇を歪ませた。
「もっと名前を呼んで、もっと乱れて。誰にも見せたことのない顔で俺を感じて」
 そう言って野中が臍下にきつく吸い付く。
 同時に中を解していた指で腹側をグリグリと押し上げられ、紗綾は情けない声を上げた。
「ひ、ぁあ……っ」
 野中の指をきゅうきゅうと食い締め、腹筋を震わせて達する。
 荒い息をついて酸素を求める紗綾の中から指が引き抜かれる。
「はは……、指にまでこんなに吸い付いて」
「……っ」
 揶揄う意図はないのだろうが、野中の言葉に羞恥心を煽られた紗綾は顔を隠して唇を噛む。
 しかしすぐに下腹部に熱いものを感じてハッとする。
 紗綾は野中の前が膨らんでいるのに気付いて生唾を飲む。
(あんなに大きく……)
 それによく見ると野中は額に汗を浮かべ息を荒くしている。自分を愛撫することで野中の興奮も高まっているのだと思うと、紗綾の心が震えた。
 見られていることに気付いた野中は僅かに口の端を上げて微笑むと、おもむろにサイドテーブルに手を伸ばし薄い包みを取り出し下着を脱ぎ去る。
「一慶さん……」
 目の前に現れた熱く猛る肉茎から目が離せずにいると、先ほどの薄い包み――コンドームの封が開けられ、野中の手によって素早く装着された。
「紗綾、俺を受け入れて」
 野中の声はあくまで静かで、押し付けるような響きはなかったが、猛る屹立までそうはいかなかったらしい。
 堪えきれないようにズリズリと紗綾の秘部に竿を擦り付けて、今すぐにでも潜り込んできそうな勢いだ。
「紗綾、……好きだ」
 切なく掠れる声に紗綾の鎖骨がぎしりと軋む。
(こんなに求められて、わたし……幸せでどうにかなっちゃいそう……っ)
 気を抜くと泣いてしまいそうだった。
 紗綾は眉間に力を入れてなんとか涙をこらえた。
「一慶さん……わたしも一慶さんが好き……きて……」
 差し伸べた手がみっともなく震えていたが、それでも紗綾は野中がその手を取ってくれると信じていた。
 異性との交際を禁じられて恋愛方面に疎かった紗綾が、初めて明確な恋心を抱いたのが野中だった。
 兼蔵からの不純異性交遊禁止から六年前のことを考えると未だに胸が痛むし、納得しきれていない。
 それでもこうして再び野中と出逢い、今度はしっかりと想いを伝えあい結ばれるとなると紗綾の胸に迫るのは野中への愛情だ。
(そう、わたし一慶さんを信じている……)
「紗綾……っ」

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