再会した年上幼馴染の滾る独占愛欲から逃げられないようです!?

書籍情報

再会した年上幼馴染の滾る独占愛欲から逃げられないようです!?


著者:連城寺のあ
イラスト:千影透子
発売日:2023年 11月10日
定価:620円+税

ある日、由紀の元に幼馴染の真祐から、三年ぶりに帰国するという連絡が入る。
真祐とは生まれた時からの付き合いで、三歳年上の彼に長い間恋をしている由紀だったが、これまで告白する機会を持てないでいた。
真祐も今年で三十歳、彼が赴任先から戻ったその時には、絶対に告白をしようと決めていた由紀。
そんな決意のもと真祐と再会し、相変わらずかっこいい彼と胸がときめく楽しい時間を過ごすのだが――。
少し思いつめた表情をした真祐に、お願いがあると言われて……?
由紀のような白くて長くて細い首に齧りつきたい、そう告げた彼のお願いを由紀は受け入れてしまう――!?
「由紀……いい?」
真祐の首への愛撫は淫らで、由紀は愛する人から与えられる快感に身を震わせた……。
だが、彼のお願いには実は思惑があったようで――?

【人物紹介】

安藤由紀(あんどう ゆき)
大手食品会社の企画デザイン課に務める27歳。
明るく優しい性格だが、少し天然なところも。
真祐に長い間片思いをしているのだが――?

神坂真祐(かみさか まひろ)
由紀の三歳年上の幼馴染で、大手金属メーカーに務めている。30歳。
仕事面では有能かつクールなのだが、由紀に対しては一途でどこまでも優しい。
三年前の秋から英国に赴任していたが、帰国することになって……?

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【試し読み】

 ナビでマンション付近まで戻り、近くのコインパーキングに駐車して歩いた。途中のコンビニでスイーツを買い、またいつものように手を繋いで歩く。
(これ……知らない人が見たら、絶対に恋人同士に見えるよね?)
 真祐と手を繋ぐのは嬉しいのだけれど、恋人でもなんでもない立場なのが切ない。
 でも、切なさに酔うよりも、真祐と一緒にいられる喜びの方が大きくて、由紀の気持ちは浮き立っている。
(どうしよう。今日、唇へのキスをねだってもいいのかな? でも、キスは恋人じゃないからダメって言われるかも? だとしたら辛いなあ)
 そんな能天気なことを考えている間にマンションに着いた。
「この前も思ったんだけど、よくこんないい物件があったな」
「そう? 会社が実家から遠いからマンションを借りるって言ったら、両親がセキュリティーのしっかりしたところでないと許さないってうるさかったの。お父さんがめちゃくちゃ調べ上げて、契約にこぎつけたんだよ」
「大事な一人娘だもんな」
 真祐を招き入れカーテンを開けようと窓に進みかけて、由紀の動きが止まった。背後から真祐に抱き締められたせいだ。
「由紀……」
 振り返ろうとした由紀の耳朶をかすめて熱い唇が首筋を吸う。
「……っ」
 もう首に吸い付いてくるなんて……まるで、美術館デートはこの行為のためだったように思えて由紀は複雑な気持ちになった。でも、やっぱり好きだから許してしまうのだ。
 真祐に触れられると、スイッチが入ったみたいに敏感になって感じすぎる。抱き締める力が強くなり、体を押し付けられて壁に手を付く。髪の毛を撫でられて、背後から鎖骨の上にキスが落とされる。由紀は心地よさに酔いながらも、小声で制した。
「真祐さん……っ、奥に入って。玄関に近いと声が外に漏れちゃうかも」
「由紀に触れたくて我慢していたんだ」
 後ろを振り返り、長身を見上げて真意を問い掛けようとして……止めた。自分はパーツとして利用されているだけなんだから、勘違いしてはいけない。
 由紀にとっては恋なのだけれど……。
 真祐が食い入るようにこちらを見つめるから、首にキスをされるのだと思い目を閉じて待っていた。でも、いつまで経ってもキスは落とされない。
「由紀」
「……え」
 見上げると、真祐が困ったような表情を浮かべて微笑んでいる。
「由紀、キスしてもいい?」
「うん。いいよ」
 今日に限ってどうして聞くのだろうと首を傾げていると、真祐がクスッと笑う。
(どうして笑うの?)
 そう目で問い掛けたけれど答えは無い。手を引かれベッドまで進むと、髪の毛が優しく撫でられて頬に手が添えられた。指先が頬を撫で、顎に手が添えられる。
 そして、唇が柔らかいそれに塞がれた。
(えっ?)
 ドクドクと速い心臓の音が耳に響いてくる。今日キスをして欲しいと願っていたことなど全てが吹っ飛んで、由紀の頭の中は真っ白だ。
 息を求めて少しだけ開かれた唇から舌が差し込まれ舌先を舐められる。由紀は目を閉じてそれを味わった。
 ゾクッ……と肌が粟立つけれど、それは気持ちがいいから。
 口腔をくまなく撫でる感触は未知のもので、違和感よりも心地よさがずっと優っていて、由紀は両手で真祐の袖にしがみつきながら夢中でキスを受け入れていた。
 やがて唇が離れ、由紀は甘いため息を漏らした。
「……んっ……ふぅ……」
 ため息が終わらない内に、またキスが落ちてきて強く抱き締められる。真祐の体重が掛けられて、由紀はベッドに腰を掛け横たわった。
 頭の両側に肘を付き、由紀の髪の毛を乱しながらキスはますます深くなる。しかし永遠とも思われたキスが唐突に終わり、真祐の唇は耳朶を喰み首筋を這い下に向かう。
 ワンピースの胸元のボタンが一つ、また一つ外されて、剥き出しになった肩が甘噛みされくすぐったさに首をすくめる。
「由紀、もっと先に進んでもいい?」
 トーンを落とした囁きに頷くと、欲情を剥き出しにした真祐の眼差しを直視して、由紀の体の奥が期待に震える。
「真祐さん、もっと……して」
「そんなこと言って、後悔しても知らないよ」
「……大丈夫」
 荒々しく唇を塞がれ、強く吸われて目をギュッと閉じた。ワンピースの前ボタンが全部外されて繊細なレースのランジェリーが丸見えになる。ベビーブルーのブラに包まれた真っ白い肌が興奮で色づいている。
 舌を絡ませキスに応えていると、ブラ越しに胸を揉まれ先端が擦られてジ……ンと愉悦が走る。スミレの花を模したレースがよじれ、細い二本使いのストラップが肩から落ちる。
 パチンと後ろのホックが外されて、まろい胸が剥き出しになる。小柄な体格にしては大きめな胸が揺れるのを、真祐はじっと見つめている。
 恥ずかしくて隠そうとすると、手をそっと取られた。
「隠さないで。こんなに綺麗な胸なんだから」
「だって……恥ずかしい」
 下から持ち上げられ揉みしだかれて乳房が形を歪ませる。先端に指先が触れると、乳輪が粟立ち徐々に皮膚が敏感になっていく。
 愉悦に目を閉じた由紀が少しだけ唇を開き小さく喘いだ。
「あ……っ」
 硬くなった先端ごと真祐の大きな掌で揉まれて、快感が下半身に走りビクッと体が跳ねる。
「感じやすいんだね。可愛い」
 目を細めて由紀を見つめるけれど、真祐の甘い眼差しの影には剥き出しの欲情が隠れている。
「そんなこと……っ!」
 先端が指先で摘まれて、鋭い快感が生まれ自然と腰が揺れる。じんわりと湿っていた蜜口から愛液が溢れ、全身が熱を孕んでいるように感じられて胸の鼓動が早くなっていく。
 張りのある乳房を絶妙な力加減で弄られ、時おり指の間に先端が挟まれるとお腹の奥がキュンと歓びで跳ねた。
「はぁっ……」
 由紀は浅い息を繰り返しながら真祐を見上げる。こんなに自分は感じて乱れているのに、真祐は髪の毛一つも乱れてはいない。なんだか自分ばかり悦んでいるようで恥ずかしくなってきた。
「真祐さん……っ」
 恥ずかし紛れに真祐の肩に手をやりしがみつくと、キスが落とされる。舌を絡ませて体を密着させていると、だんだん気持ちが昂ってきた。
 体を起こし胡座をかいた真祐の上に乗せられ、腰のあたりでぐちゃぐちゃになったワンピースを頭から脱ぎ去りショーツだけの姿になった。
 ショーツも脱いだ方がいいのかな? とモジモジしていると、真祐が自らのシャツのボタンを乱暴に外して脱ぎベッドの下に投げる。真祐の体の大きさはわかっていたつもりだったのに、衣類を脱ぎ捨てた姿は想像よりもずっと逞しくその圧倒的な色気に気圧されそうになる。
(真祐さんの体すごい……でも、触りたい……)
 由紀は少し震える手を伸ばして暖かい肌に触れた。露わになった厚い胸板からは、心臓の速い鼓動がはっきりとわかる。
「真祐さん、ドキドキしてる」
「うん。由紀に触ることができるんだって思うと、心臓が爆発しそうだ。おまけにこんなに綺麗だなんて、俺を殺す気か? って思うよ」
 真祐がいつもとは違う余裕のない表情でそう言うけれど、由紀も同じ気持ちだ。お互いに必死なんだとわかって、由紀はふんわりと微笑んだ。
「嬉しい……」
「その笑顔は反則。どうなっても知らないからな」
 そう言うと、唇を食べられそうな荒々しいキスをされて息を奪われる。
「うふ……っ、ふぁ……」
 息継ぎも難しいほど強く吸われ、夢中で舌を絡ませ合う。漏れる吐息さえ奪われて、時を忘れて唇を奪い合う。
 ようやく離れると、乳房の先端をいきなり舌で舐められそのまま口に含まれる。
 滑る舌に先端を転がされながら強く吸われ、腰がガクガクと震えて起きていられない。体の奥底が甘く震え、中が潤んでくる。
「……っ……あぁっ!」
 一方の乳房は強く揉みしだかれ、手のひらで先端が転がされて愉悦が増していく。
 こんなことになるなんて、今朝ここを出た時には想像もしていなかった。
 キスをして欲しいと願ってはいたけれど、現実は完全に想像を超えてしまい、もう由紀には制御できない。
(ううん、制御なんてしたくない。もっと真祐さんを知りたいし、感じたい)
 そう願ってしまうのはいけないことだろうか? 彼女になりたいなんて贅沢は言わないから、今この時をただ感じていたい。
 不意に真祐が顔を上げ、二人は見つめ合う。
「由紀、好きだ」
「……っ、……嘘」
 熱い眼差しを向けられはっきりと伝えられた言葉に、驚きと喜びの感情が溢れて返事ができない。ようやく発した言葉は由紀の想いとは裏腹で、言った先から後悔する。
「嘘じゃない。好きだ」
 真祐は一言一句、まるで由紀に言い聞かせるような口調で必死に伝えてくれる。今まで、ずっと余裕に溢れていた真祐の表情が必死なものに変わっていた。
 夢のような告白を由紀は信じられない思いで聞いていた。
 もしかしてこれは大人のピロートークなのかもしれない? などと、友人やネットから得た情報で想像をめぐらしながらも、内心では喜びに震えていた。
「由紀?」
 自分の気持ちを聞かれていることに気がつき、慌てて口をついて出た言葉はぎこちなくも素朴な一言だった。
「私も……好き」
「由紀っ、ありがとう!」
 そのまま、今日何度目か忘れてしまったキスが始まり、由紀は胸を熱くしながら目を閉じた。
 触れる真祐の肌は滑らかで、筋肉はまるで美術館に飾られた彫像のように美しい。でも、彫像と違うのはその温かさで、抱き締められると一気に安心感に包まれる。
 キスに酔っている間に、ショーツのクロッチ部分が何度も撫でられてチリチリとした愉悦が生まれる。そこがひどく潤んでいるのが恥ずかしかったけれど、中に入ってきた指に触れられて思わず身を捩る。
「……あっ」
 滑る花弁を擦られて気持ちよさに腰がビクッと震える。もう恥ずかしさを感じる余裕さえ無い。
 指が蜜口から入り込み何度か抽送を繰り返えされるうちに、微かな水音が由紀の耳に届いてきた。
「由紀、すごく濡れてる……感じているんだね」
「そんな、言わないで……っ」
 花弁を探っていた指が敏感な尖りに触れ腰が跳ねる。キスを深めながらも、指はそこを何度も行き来するものだから、由紀は耐えきれずに腰を揺らせて甘い声を漏らす。
「あっ、あぁ……っ」
 恥ずかしさでいたたまれない思いの由紀に、真祐は甘く微笑む。
「由紀、もっと気持ちよくなって、可愛い声をもっと聞かせて欲しい」
 目を合わせて頷くと、背中からベッドに下されショーツを脱がされる。全裸で横たわる由紀を食い入るように見つめながら、真祐も全てを脱ぎ捨てる。
 恥ずかしくて俯いた視線の先に、怒張する局部が目に入って、由紀は衝撃を受けた。
 真祐がただの『憧れの人』だけじゃなくて、完全に『男の人』で、しかも想像を超えた力強い裸身をさらされて、由紀は完全に圧倒されていた。
「真祐さん、すごい体している……よね?」
 ここでなぜ疑問符なのかは自分でもわからないが、突然問い掛けてしまったことの方が恥ずかしくて手で顔を覆う。
「ごめんなさい、くだらないこと言っちゃった」
「謝らなくていいよ。すごいかどうかはわからないけど、由紀が綺麗すぎて俺はかなり焦っているからお互い様だよ」
 焦っていると聞かされても信じ難いが、真祐はリップサービスをする人じゃないから、素直に喜ぶことにする。
「あ、ありがとう」
「今日、最後までいきたいけど大丈夫?」
「うっ、大丈夫だと思うけど……」
 若干不安げな返事をしたが、真祐は嬉しそうに頷いている。
「俺が由紀の嫌がることをしたら、すぐに言って」
「……はい」
 そこまで言ってくれて少し安心した。真祐は由紀の足元に跪くと、立てていた膝を開きそこに顔を埋めた。いきなりそんなことをされ、驚いて膝を閉じようとしたが、真祐は譲らない。
「まっ、真祐さん、何をするの?」
「由紀、こんなに濡れて……すごいよ。そんなに気持ちよかったの?」
「や、そんな言い方……」
 恥ずかしがると、余計に嬉しそうに微笑んでいる。由紀がまだ手で顔を隠すと、いきなり蜜口が舐められてギョッとする。
「……あッ!」
 舌でとば口を舐めた後、鼻先が茂みに入り込むのを感じて腰を引くと、両手でしっかり腰を固定されて逃げ場を失う。
「やぁ……真祐さんっ」
「由紀、今の『NO』は聞かなかったことにするよ」
 優しい口調でそう言い切るが、こちらは恥ずかしくてたまらない。
 でも、鼻先で茂みをかき分けられて舌で花弁を舐められると、ジリジリと熱いような感覚に自然と背がしなる。
 由紀の羞恥心にはお構いなしに、舌は花弁の奥の硬い蕾を舐め吸い上げる。痺れるような快感に腰が跳ね、じっとしてはいられない。ズズッ……と愛液を啜る音が耳に届き、由紀は羞恥に肌を染めていく。
「やぁ……っ。恥ずかしい……っ、あぁッ!」
 カリッと蕾に歯が立てられて思わず腰を反らせる。強すぎる刺激に動揺して、シーツを握りしめて頭を左右に振るけれど全然やめてくれない。
 嫌がることはしないと言ったくせに、と涙目になりながらも、いつしか痛みと感じていた刺激が快感に変わっていく。
 指が膣の中に入り込み、クチュクチュと音を立てて中壁を抉りながら抽送する。
 男性にしては細く長い指が秘めた場所に入り込む感触は違和感でしかなかったのに、ぬかるんだ蜜口から溢れ出る愛液もろとも花弁を擦られると、激しい愉悦が込み上げてくる。
 もう片方の手で乳房を撫でられ先端が音を立てて吸われると、堪えきれずに甘い鼻声が漏れる。
「ん……っ、はぅん……っ」
「由紀、すごく濡れているよ。ほらこんなに」
 ねばっこい愛液にまみれた指を、嬉しそうに見せてくれる姿に胸がキュンとなるけれど、恥ずかしさのあまり由紀は目を背けて頬を染める。
(真祐さんったら、絶対に楽しんでいると思う。でも……可愛い)
 中にまた指が入ってくる感覚に少しだけ身構えるけれど、十分過ぎるほどに濡れているせいか痛みや違和感は無い。でも、少しだけキツイと感じていると真祐が丁寧に説明してくれる。
「もう少し中を広げた方がいいから、指を二本に増やしたよ。わかる?」
「ん……わかる……っ、あぁ……っ」
 中を抽送する指の動きが早くなり、時折ある部分を擦られると鈍い痛みとは違う感覚となり、いつしか痛みは快感へと変わっていく。
 それとは別に、粘い液にまみれた他の指が花弁を擦ると、尖った蕾が刺激を受けて甘い疼きを感じる。
 奥に埋められた指が内壁を抉るように擦った瞬間、悦楽に腰が跳ね上がり思わず大きい声が出てしまう。
「ぁあっ!」
「指を締め付けているのがわかる? そんなに感じて……可愛い」
 指の関節が中でクイっと曲げられて、鈍痛のような、深い愉悦を感じてまた大きな声が漏れる。
「やっ……、あん……っ……っく」
 両手で真祐の腕に捕まり、小さな痙攣が終わるのを待つ。足の指が丸まって、ふくらはぎがつりそうになった。
 膣中に埋められていた指がズル……ッと抜かれ、その感触に「うっ」と声が漏れる。
「小さくイッたんだね? 由紀、辛いなら止めようか?」
 耳元で甘く囁く真祐に目尻の涙をキスで吸われて、由紀は目を開いた。
「あの……私……」
「ん?」
 こちらを覗き込む目は優しくて、胸がほんのりと温かくなる。絶対にこの人と結ばれたい。由紀はそう強く思った。真祐の腕に手を掛けて、掠れた声で懇願する。
「ううん。最後まで……して」

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