コワモテ騎士団長様の婚約者になったので、閨の鍛錬が始まります!? ~真摯な一途愛に見初められて~

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コワモテ騎士団長様の婚約者になったので、閨の鍛錬が始まります!? ~真摯な一途愛に見初められて~


著者:佐倉紫
イラスト:三廼
発売日:2023年 10月13日
定価:630円+税

軍門一族クインシティ伯爵家の令嬢・ミラベルに、騎士団長オーガンディル公爵の養子であるガストンとの婚約の話があがってくる。
ガストンは勇敢で優しい英雄のような話とは裏腹に見た目が恐ろしいあまり、これまでの婚約者候補の令嬢たちから逃げられているらしく――?
お見合いの前に、ガストンを一目見ようとミラベルは兄嫁と一緒に騎士団の鍛錬場へと赴いた。
そこで彼女が見たのは、第三隊の隊長として活躍するガストン。ミラベルは彼の屈強な身体と美しいまでの身のこなしにときめいてしまい……!?
お見合い当日、女性に対しては不器用ながらも正直で誠実なガストンの姿にますます惚れ込むミラベル。
ガストンの方も一途に迫ってくれる真っ直ぐで愛らしいミラベルに胸を射抜かれていた――。
だが、かなり体格差のある二人には閨の問題があって……?
閨の鍛錬を積むため、ミラベルはガストンの館へと赴くことになる。
「ミラベル……君は本当に……おれにはもったいないほどのひとだ」
覚束ないながらも二人の鍛錬は次第に激しさを増していくもので――!?
そして鍛錬が進むごとに、二人の気持ちもまたより一層近づいていく――。

【人物紹介】

ミラベル・クインシティ
18歳のクインシティ伯爵令嬢。かなり小柄な体格である。
ふわっと純真無垢な雰囲気で普段はおとなしめな令嬢だが、一度決めたら突き進む頑固なところもある。
ガストンとの婚約が決まり、二人の体格差から閨の鍛錬を始めることになったのだが――?

ガストン・オーガンディル
王国騎士団第一師団第三隊隊長27歳。
かなり大柄で筋骨隆々のたくましい身体つきをしている。
真面目で紳士的だが、部下に鍛錬をつけるときは厳しい一面も。
女性や子供に優しく接するも、外見が怖すぎて泣かれて逃げられることが日常茶飯事である。

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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

「君は本当にすごいな、ミラベル。おとなしい淑女のような見た目をして、芯は通っているし、はっきりものを言うし、こんな隠し技まで持っていたとは」
「……きらいになりました?」
「逆だ! もっと愛おしくなった」
 ガストンはきっぱり告げたが、自分の言葉に恥ずかしくなった様子で、また頬を赤らめた。
「す、すまない、大声出して。だが……このままだと、おれは本当に、君にどんどんのめり込んでしまいそうだ」
「わたしはもうガストン様に首ったけです! 同じくらい愛してくださったら、これ以上の喜びはありません」
「……同じくらい? いや、たぶん違う」
 ガストンは真面目な面持ちで首を横に振った。
「おそらく、わたしのほうが君以上に、君を愛すると思うぞ」
(……まぁ!)
 大真面目で怖い顔から想像もできないほど、甘くまっすぐとしたせりふに、ミラベルは危うく卒倒しそうになった。
「ミラベル! 大丈夫か!?」
「大丈夫です……あまりにドキドキして気を失うところでした……。ガストン様ったら、不意打ちは卑怯ですわ」
 思わずくちびるを尖らせると、ガストンは困惑した様子でおろおろした。
「む? ふ、不意打ちをした覚えはないが……」
 困った顔をするガストンも可愛い! とにやつきそうになりながら、ミラベルは寝台の上で膝立ちになった。
「これだと、お互いの顔の高さが近くなって、キスもしやすいかと思います。ガストン様、いっぱいキスしてくださいませ」
「わ、わかった。その、無理だと思ったら遠慮なくつねってくれ。さっきよりもっと強い力で!」
「わかりましたわ。安心してください」
 ミラベルはしっかり請け合って、彼の太い首筋に腕を回す。
 ガストンも大きな手をミラベルの腰に回して、一度こくりと喉を鳴らしてから、再び彼女とくちびるを重ねた。
(ああ、やっぱり柔らかくて温かくて素敵……っ)
 ミラベルはうっとりと目を伏せ、ガストンのくちびるに酔いしれる。
 ガストンもミラベルの柔らかさを堪能するように、角度を変えて何度かくちびるを合わせ――不意に、彼女の下くちびるを軽く吸い上げた。
「んっ」
 ミラベルはぴくんっと肩を震わせる。
「す、すまない」
「いいえ、びっくりしただけで……もっとして欲しいです」
 至近距離でささやくと、ガストンはごくりと喉を鳴らして、再びミラベルの下くちびるに吸いついた。
「んんっ……」
 彼のくちびるで優しく食まれて、軽く吸い上げられると、なんだか頭の奥がふわふわしてきて気持ちいい。
 ガストンも同じように思ったのか、何度かついばむように口づけて――やがて舌先でぺろっとくちびるのあいだを舐めてきた。
「ひゃん」
 ミラベルはまたぴくっと震える。ガストンは一度動きを止めたが、ミラベルがいやがっているわけではないと見ると、再び舌先でミラベルのくちびるを刺激してきた。
「ん、ふ……」
 くすぐったさと、ぞくぞくするような興奮を感じ、ミラベルはとっさにくちびるを開いてしまう。
 その途端に、ガストンが肉厚の舌を滑り込ませてきた。
「ん……!」
 ぬるりとした熱さが歯列をたどってきて、ミラベルは頭の芯がジンと痺れるほどの気持ちよさを感じ、こくりと喉を鳴らす。
 物欲しげな音に聞こえたのだろうか。一度くちびるを離したガストンが、今度は強めにくちびるを重ねてきた。
「ふぅ……んんっ……!」
 彼の舌がミラベルの口腔を探ってくる。歯列の裏をなぞられると眉間がむずむずするような感覚に陥り、ミラベルは思わず逃げるようにのけぞった。
 だがガストンは彼女がのけぞったぶん覆いかぶさってきて、さらに舌をうごめかせてくる。
「ふあ……っ」
 やがて縮こまっていたミラベルの舌が探り当てられる。ミラベルがびくっとしながらも舌を差し出すと、彼は舌先をねっとりと擦り合わせてきた。
「ふぅ……んあ……」
 ミラベルも夢中になって、ガストンと舌を擦り合わせる。濡れた舌同士がふれあうたびにぴちゃぴちゃと水音が響いて、頭の中まで熱くなるほど恥ずかしくなってしまった。
(でも、すごく気持ちいいわ……っ)
 そのせいでミラベルも夢中になって、彼の舌先に舌をますます押しつけていく。
「ああ、ミラベル……」
 ガストンも感じ入ったようにため息をついて、ミラベルの腰から後頭部に大きな手を移動させる。彼の熱い指先で髪を掻きあげられ、地肌にふれられるのも、信じられないほど心地よかった。
「ガストンさま……もっと……」
 熱に浮かされた声音でつぶやけば、ガストンはわかっていると言わんばかりにくちびるを重ねてくる。唾液がどんどんあふれてきて、こまめに呑み込まないと口からこぼれてしまいそうだ。
「ん、ふあ……あぁ……っ」
 舌の裏をくすぐられると、身体の深いところがぞくぞくと熱くなる。
 同時に押しつけられていたガストンの男根が、さらに硬くなっていくのも感じられた。
 ミラベルは無意識に腰を揺らして、自身の熱い部分をガストンのそそり立つものに擦りつけようとする。
「くぅ……っ」
 すると、ガストンがあわてた様子で腰を引いた。
「ガストンさま?」
「すまない……っ。危うく出るところだった」
 ミラベルはぱちぱちと目をまたたかせる。
 彼の言う『出る』というのが、いわゆる吐精のことだと察せられて、ミラベルは「ああ」と手を打ち合わせた。
「すごく張り詰めていらっしゃいますもんね……」
 ガストンのそこはもう限界まで持ち上がって、ガウンの布地で隠しきれていない気がする。
 思わずじっと注視してしまうと、ガストンが「見るなっ」とあわてて前屈みになった。
「しゅ、淑女が見ていいものではない……っ」
「そうなのですか? わたしは見たいのですが」
「えっ!?」
 仰天するガストンに対し、ミラベルは大真面目に言った。
「だって、それをわたしの中に最終的には入れることになるのでしょう? どの程度の大きさ、太さ、長さであるのかをきちんと確認し、覚悟を決めてから、しっかり迎え入れたいのです。いけないことでしょうか?」
 淑女が大真面目に言う内容ではないかもしれないが、いかんせん二人の体格差を思えば論理的な主張ではある。
 少なくともガストンはそう思ったのだろう。しかし……だが……と渋りながらも、最終的にはうなずいた。
「確かに、ミラベルの身体に負担になることや、不安は減らしたほうがいい。だが……」
「だが?」
「……それならおれも、その、君のすべてを見たい。その! 行為をスムーズに行うためにもな、すみずみまで知っていないと難しいのではないかと思うのだ!」
 だから決して下心で言っているわけでは! とガストンは真っ赤になりながら主張する。
 別に下心があってもいいのにと思いながら、ミラベルは「わかりましたわ」とほほ笑んだ。
「とにかく、ガストン様はもうガウンを脱いでしまってください。なんだか窮屈そうですもの」
「む、そ、そうだな」
 ガストンは目元を赤らめながらも、腰帯をほどいて、するりとガウンを脱いだ。
 露わになった剥き出しの肌に、ミラベルは性懲りもなく鼻血を噴きそうになるが……顔を出した男根には、ただただ目を奪われて、ぽかんと口を開けてしまった。
「まぁ、本当にとても大きい……! お義姉様が言っていた通りだわ」
 男性のあそこの大きさは体格に比例する、と言っていた兄嫁は間違っていなかった。ほかのひとがどうか知らないが、ガストンのそれは、確かに大きく太い。
 わずかに反っている竿の部分はこまかい筋が入っているのに対し、亀頭部分はつるりとして、小さな孔があるのがまた不思議な感じだった。
 おまけにこうして見つめるあいだもピクピク震えている……それが彼の緊張と興奮の度合いを示しているようで、見ているミラベルのほうまでドキドキしてきてしまった。
「……そうまじまじ見ないでくれ! 恥ずかしいから!」
「あ、ごめんなさい。はじめてで、もの珍しくて。わ、わたしも、その、脱ぎますね」
 さすがに気恥ずかしさを感じて赤くなりながらも、ミラベルもガウンをしずしずと脱いだ。
 自分の男根を見るなという割に、ガストンはミラベルの乳房をしっかり目に焼きつけていた。
 あまりに強烈な視線に肌が焼けるように熱くなって、寒い日に裸になったときのように、乳首が勝手に勃っていってしまう。
 その変化にも、ガストンはごくりと唾を呑んで見入っていた。
「た、確かに、普段しまっているところをじっと見られるのは恥ずかしいですね」
 ミラベルは照れながら両足を閉じ、腕を交差させて胸元を隠す。
 しかしガストンがすばやくミラベルの手を押さえて、再び胸を露わにした。
「あ……」
「すまない、だが、もっと見たい。……駄目だろうか?」
 熱いまなざしで懇願されて、ミラベルは恥ずかしさと興奮で、身体がよりかーっと熱くなるのを感じた。
「いいえ。駄目じゃ、ないです……」
 ガストンは律儀にも「ありがとう」と返し、それからゆっくりミラベルの身体を押し倒す。
 ぽすんっと仰向けになったミラベルに馬乗りになると、ガストンはまじまじと、それこそ食い入るようにミラベルの胸を見下ろした。
「すごい……なんて真っ白できれいなんだ……仰向けになっても形がまったく崩れないなんて……」
 おまけに考えていることを全部口から出されて、ミラベルは恥ずかしさにぼぼぼっと赤くなるばかりだ。
「ガストン様ったら……恥ずかしいです」
「恥じらうことがあるものか。本当に美しい」
 ガストンは大真面目に言いきり、そっとミラベルの乳房にふれた。
「んっ……」
「い、痛いか?」
「痛いどころか……くすぐったくて。もっとちゃんとさわって?」
 もどかしさのあまり、つい口から大胆なせりふが漏れた。
 おかげでガストンはわずかに息を呑むと、両手でしっかり胸にふれてきた。
「あ……っ」
 身長の割に大きな乳房はあまり好きになれなかったが、ガストンの大きな手に、この胸の大きさはちょうど収まりがよかったらしい。
 大きさと柔らかさを確かめるようにゆったり揉まれる。硬くなった乳首が彼の手のひらに擦られるのが気持ちよくて、つい「ああ……」と甘い声を漏らしてしまった。
「ここ、すっかり勃っているな……」
「んっ」
 おまけに乳首を指先でふにっと押されて、ミラベルはわずかに腰を浮かせる。
「気持ちいいのか……?」
「……あ、あっ……! いいの……すごく……んんっ」
 両方の乳首を指先でかすかに擦られて、絶妙な加減と刺激に肌の内側がむずむずしてくる。
 掻きむしりたいような掻痒感のほかに、下腹の奥のところがどんどん熱くなるのも感じて、ミラベルは「はぁ……っ」と熱いため息を吐き出した。
 ガストンはガストンで「なんて柔らかいんだ……弾力がすごい……なのにここはコリコリして……」と乳房をいじるのに夢中になっている。
「は、あっ……ガストンさまぁ……っ」
 胸ばかりいじられて気がおかしくなりそうだ。募る快感から逃れようと、ミラベルは無意識に腰をよじる。
 そのせいでミラベルの秘所が、膝を立てていたガストンの太腿あたりに意図せず擦りつけられた。
「きゃん!」
「おうっ……!」
 敏感な部分を擦られて感じてしまったミラベルと、思いがけず湿った感触を得たガストンが同時に声を上げる。
「ミ、ミミミ、ミラベル、ま、まさかとは思うが今のは……」
 ミラベルは真っ赤になって思わず両手で顔を隠した。
「ご、ごめんなさい。わたしの、その……あそこが、ガストン様にふれてしまったようで」
「……っ!」
 ガストンは言葉にならないうめき声を発しながら、耳まで真っ赤になった。
「そ、そ、その……じょ、女性のそこは、その、感じると濡れると聞いていたが……っ」
「うぅ、恥ずかしいので皆まで聞かないでくださいぃぃ……!」
 まさか胸をいじられただけですっかり感じてしまい、女性の秘めた部分を濡らしていたなど、できれば秘密にしていたい。
 だがガストンは真っ赤になりつつも感動したようだ。
「お、おれの、こんな拙いさわり方でも感じてくれるなんて……。ミラベル、君はもはや女神かなにかではないか?」
(いやん、そんな大層なものではないのに!)
 だが真剣な顔で言われると悪い気はしなくて、ミラベルは恥ずかしさと嬉しさで「うふふふっ」とにやついてしまった。
「ガストン様だって……とっても素敵な騎士様です」
 火傷の痕が残る頬をなでながら心から告げると、ガストンは大きく目を見開いてくちびるを震わせた。
「そ、そんなことを言ってくれるのも君くらいだ……。ああ、ミラベル」
 なにやらひどく感極まった面持ちで、ガストンが身をかがめてくる。
 ミラベルも顎を上げて、彼の口づけを受け止めた。
「ふぅ……ん、んぅ……っ」
 ああ、やはり舌を擦りつけ合うのは、なんとも言えず気持ちいい。
「んあっ……」
 おまけに胸まで揉まれて、天にも昇りそうな心地だ。
(ガストン様、ああ、好き……)
 感情が高ぶるまま、ミラベルは両腕を上げて、彼の太い首筋に抱きついた。
(わあ、すごく太い首。それにじっとりと汗ばんでいるわ……!)
 腕の内側に感じるガストンの肌の硬さや、髪の毛のツンツンした感触も新鮮で、ミラベルは恥ずかしさと興奮でくらくらしてしまう。
 ガストンも同じだったようで、柔らかなミラベルの身体をもっと味わいたいとばかりに、彼女の細腰に腕を回して、自分の身体に彼女をぎゅっと引きつけた。
「んっ……!」
 すると、ちょうどミラベルの太腿に、ガストンの男根がぎゅっと押し当てられる。
 その硬さと熱さにびくっとなると、ガストンも「うっ!」と驚いた様子でくちびるを離してきた。
「あ、す、すまない、当たってしまって……!」
「あ、だめ……!」
 ミラベルはとっさにガストンの腰に片足を回して、離れていこうとする彼を捕まえた。
「くっ! ミ、ミラベル……!?」
「ご、ごめんなさい、なんだか身体が動いてしまって――」
 ミラベル自身も自分のとっさの行動に驚いたが、ええいままよとばかりに、思い切って告げた。
「は、離れていっちゃ、いやです。もっと、もっとぎゅってして……!」
「うっ……!」
 ガストンはボディーブローでも喰らったように鳩尾あたりを押さえた。
「た、頼むから、そんな色っぽい顔と声で言わないでくれ……! 本当におれのアレが保たないから……!」
 確かに、ガストンがうめくあいだにも、ミラベルの太腿に押し当てられた肉棒はビクビクと大きく震えている。
 心臓の鼓動がそのまま移ってしまったような一物の動きに、ミラベルははしたなくもドキドキしてしまった。
(わたしの身体の奥まで、なんだか切なくなってくる……っ)
 ドキドキするのと比例して、下腹部の奥がうずうずと熱くなってくるのがもどかしい。
「ミラベル、足を外して……ちょっと待て、すべすべすぎる……!」
 ガストンがあわあわしながらミラベルの足を離そうとする。
 しかしミラベルの膝頭が思いのほか滑らかだったのに驚いた様子で、乳房にしたのと同じように膝を優しくなでてきた。
「あぁん……っ」
 思いがけず感じてしまって、ミラベルは甘い声を漏らす。とっさに逃げようと動いた瞬間、再びガストンの肉棒がミラベルに当たってきた。
 今度は太腿ではなく、じっとりと濡れはじめていたミラベルの秘所に、だ。
「ふあぁっ……」
「おあっ……!」
 これには二人同時に声を漏らしてしまう。
「う、く、なんという濡れ具合……っ」
「あ、あ、ガストン様のも熱いの……、ふあぁあん……!」
 肉棒が擦れた瞬間に、秘所からぬちゅぬちゅとした水音が立ち上る。
 ガストンはその濡れ具合に、ミラベルは肉棒の硬さと熱さに驚いて、気づけば二人とも腰を揺らして、互いの恥ずかしいところを擦り合わせはじめていた。
「あ、はぁんっ、いい……っ、ああ、これ、すごくいい、です……っ」
「くぅぅ……! お、おれも、だ。うぅ……!」
 口をはくはくさせながらつぶやくミラベルに対し、ガストンは込み上げる欲望をこらえるようにきつく奥歯を噛みしめる。
 だが、こらえるのも本当に限界なのだろう。彼はミラベルの太腿をおもむろに掴んだ。
「す、すまないミラベル、君の太腿を貸してくれ……!」
「え? なにを……あっ!」
 膝が胸につく状態まで足を持ち上げられ、さらには太腿を閉ざされる。
 なにが起こるのかとミラベルはひどく困惑したが――。
「あ、あっ、熱い……っ」
 閉じた太腿と秘所のあいだにできたわずかな隙間に、ガストンが自身の肉棒をねじ入れてくるのを感じて、ミラベルはたまらず甘い声を上げた。
「……すまない、ミラベル、おれにこらえ性がないばかりに……!」
「――ひゃあっ!? あぁ、きゃっ、あぁあ……!」
 上半身を起こしたガストンがミラベルの腰をしっかり抱えながら、自身の腰を前後に動かしてくる。
「ひぃぃん……!」
 彼の肉竿が秘所と太腿のあいだを行き来すると、腰奥が蕩けるほどの熱い快感がふくらんで、ミラベルは白い喉を反らして喘いでしまった。
「あぁ、これっ、……すごくいいの……っ、あぁあん!」
 知らず大きな声が出てしまう。
 そして擦られて身体が熱くなるうちに、秘所の奥から感じている証がとろとろとあふれてきて……とろりとしたそれはガストンの男根に絡み、より動きを滑らかにしていく。
「あ、お、こ、これはよすぎる……!」
 ガストンも息を荒げながらつぶやく。
 彼自身、ミラベルの柔らかな太腿でしごかれるのがたまらないのだろう。最初は気遣わしげだったのに、最後のほうはほとんど夢中になって腰を揺すっていた。
 彼の動きが大胆になるにつれ、ミラベルも声を抑えるができなくなって、思わず大きな声で喘いでしまう。
「ひゃぁ、あ、あう! ふぁ……あぁ、ああ、ガストンさま……っ」
 下肢からグチュッグチュという水音も聞こえて、頭の中まで熱くなる。
 おまけになにかがあふれそうな感覚がしてきて……。
「ひ、ひぅ、あぁ、あぁあああ――……!!」

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