天才魔法使いに弟子入りしたら、一途な蜜愛に蕩けさせられました

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天才魔法使いに弟子入りしたら、一途な蜜愛に蕩けさせられました


著者:在原千尋
イラスト:無眠
発売日:2023年 9月29日
定価:620円+税

貧乏子爵家の末っ子であるクラリスは縁あって、錬金術師であるアーロンのもとで働くことになった。
最初は端麗な容姿も相まって近寄りがたい印象もあったが、優しく親切なアーロンにクラリスは尊敬と憧れを抱く。
ある日、アーロンの友人から「アーロンは純潔を守ることでさらに偉大な魔道士になろうとしている」と教わって……。
そんななか、依頼が入り、二人は媚薬の制作をすることに。
制作は難なく成功したもの、とある事故によってクラリスが口にしてしまい――!?
「君を、抱くよ。手加減はできない」
アーロンに優しく、そして激しく責められたクラリスは蕩けるような悦びに体を震わせる。
だが、目を覚ましたクラリスの頭によぎったのは「アーロンが守っていた純潔」を奪ってしまったことで……!?

【人物紹介】

クラリス
貧乏子爵家の末っ子で、真面目かつ素直な少女。
芯の強さもあり、その行動力は周囲を驚かせることも。
巨大な魔力の持ち主であり、それを活かした職に就ければとアーロンの助手に立候補した。

アーロン
丘の上で錬金術師をしている、白皙の美貌の青年。
近寄りがたい印象を与えるが、親切で優しい性格の持ち主。
実は国を滅ぼすことが出来るほどの魔術師でもある。

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【試し読み】

【試し読み】
「お師匠さま、助けて」
 どうにかアーロンの元へ行こうと動いたものの、全身に力が入らず、作業台から落ちかける。素早く駆け寄ってきたアーロンが、強い力で抱き止めてくれた。
(お師匠様の腕、すごく気持ち良い……)
 すべてを投げ出してでも身を任せたくなる。クラリスは、潤む瞳でアーロンを見上げ、胸にすがりつきながら言った。
「助けてください……。お師匠さまになら私、どんなことをされても大丈夫ですから」
「どんなことでもと言われても……。ああ、なんてことだ。君のこんな……」
 苦しげに呟いてから、アーロンは喉を鳴らした。クラリスから目を逸らそうとしたようだが、溜息とともに今一度見下ろしてくる。
 アーロンと触れ合ったところが、どこもかしこも、心がざわつくほどに気持ち良い。クラリスは、アーロンの首に腕を回して引き寄せながら、懇願した。
「触ってください、私の体を」
「体って、どこを」
 片手でクラリスを抱き直し、空いた左手を浮かせて、アーロンが躊躇いがちに確認してくる。その手を掴んで、クラリスは自らの胸の上へと導いた。
 アーロンの骨ばった手がクラリスの胸を柔らかく押し潰し、指が食い込んでくる。
「んっ……気持ち良いです、お師匠様……胸、気持ち良いです、もっと」
「もっと……、こう?」
 握りしめるように力を加えられ、固く存在を主張していた頂も掌に押し潰されて、クラリスはすすり泣きのような声を上げた。
「お師匠様、もっと、もっとしてください、強く」
 片方だけでは足りなくて、右手も使って欲しいと体を揺すり、腕から逃れる。「クラリス」と焦ったアーロンの声を聞きながら床に身を投げ出して、仰向けになると強請るようにアーロンを見上げた。
「両手で……」
「床は痛いから、よしなさい。ここはこんなに明るいし……」
 アーロンの呟きが、薄い膜の外から聞こえるかのように遠く、現実感が無い。クラリスは「はやく」と言って、アーロンの腕を引いた。
「君は……」
 絶句してから、アーロンは身に着けていた灰色のローブを脱いで床に広げ、クラリスを両腕で抱きかかえてその上に横たえる。覚悟を決めたように「触るよ」と言ってから、両膝ついてクラリスの腰をまたぎ、両手を両胸に押し当ててやわやわと揉み込んだ。
(……手、優しい、優しいけど、もっと強く……)
 焦れたようにアーロンの下で腰を振り、クラリスは乱れた息をこぼす。
「ごめんなさい、お師匠様、ごめんなさい」
「何を謝っているの……? 悪いことしたの?」
 言いながら、片方の胸はゆるく揉みつつ、もう片方の胸では指の先で固くしこった乳首を押し潰し、摘み上げる動きをする。
 途端、びりびりとした快感が足の付け根の奥を走り抜け、クラリスは軽く腰を浮かせた。
「はぁ……っ、や、気持ち良い……! お師匠様、気持ち良いっ」
「本当に、媚薬効いちゃってるね。君の魔力量だと快楽の感じ方が、かなり増幅しているはず……。こんなに淫らに腰まで振って」
 あられもない姿を冷静に指摘され、クラリスはいやいやするように首を振った。目を伏せると、涙がこぼれて頬を伝う。
(いやなのに、こんなのお師匠様に見られたくないのに、気持ちよくて……)
 快楽から逃れようと身を捩っていたはずなのに、いつの間にかアーロンの下で片方の膝を倒し、足を大きく開いてしまっていた。両方の乳首を布越しに指の腹で転がし、爪を立ててクラリスを鳴かせていたアーロンも、そのことに気づいた。
「クラリス、足が開いてる」
「はい、あの……辛くて。奥が、すごく……辛くて」
「さっき、自分で弄っていたところ? そこも俺に触って欲しい?」
 見られていたことに羞恥をあおられ、熱を帯びた全身がさらにかあっとほてるのを感じつつ、クラリスががくがくと震えながら頷いた。
「ぬ、濡れてるんです。あの、濡れてて、どうして良いかわからなくて……」
「辛いの?」
 話しながら、アーロンが不意に胸を強く握りしめた。たまらず「ああんっ」と悲鳴を上げながら、「辛いです、辛くて」とクラリスは泣き声で答える。
 アーロンは無言となり、体の位置をずらしてクラリス足の間に膝をつく。「見ても大丈夫?」とわざわざ確認されて、クラリスは「お願いします」とかき消えてしまいそうな声で答えた。
 アーロンの手によって、スカートが腰の上までまくり上げられる。
 むき出しになった太ももに、視線が注がれているのを感じた。張り裂けそうなほどに高鳴る心臓の前で指を組み合わせ、クラリスは尋ねた。
「変、ですか……?」
 やや強引な手付きで、アーロンは片方の太ももに手を当て、ぐいっと押し広げた。
「すごく濡れてる。下着がぐちゃぐちゃで、太ももまで滴って濡れているよ。ほら、ここから、こう……」
 指で太ももをなぞり、ゆっくりと上まで辿って、はっきりと濡れた下着の上からそこを押した。ひどく感じる場所を責められ、クラリスはたまらず目を瞑った。
「は……、お師匠様、それ……」
「ここ? 気持ち良いの?」
 確認するように指でなぞられ、尖った肉芽に力を加えられたところで、クラリスは堪えきれずに自分からアーロンの指に腰を押し付けていた。
「あ、あん、お師匠様、ああっ」
 固い指先が肉芽を擦る感覚。さらには動きに沿って、指が奥まった割れ目にも食い込んで、めまいがするほどの快感に襲われる。
(こんなの、嫌われちゃう、はしたないって……だめなのに……!)
「もどかしそうだね、クラリス。もっと強くされたいんじゃない? 直接触ってみようか」
「はい、直接が良いです。そこ、触られると、あたま真っ白になる……」
 まだ昼前の、明るい日差しの中。キッチンの床に体を横たえ、アーロンによって足を押し広げられて、泣きながら腰を振り、「お師匠様……」と繰り返す。快楽に思考を染め上げられたクラリスには、ほとんど理性は残っていなかった。
 目を開けば、アーロンが怜悧な美貌に困惑を浮かべ、眉を寄せて見下ろしてくる。
「こんな、君が弱っているところにつけこんで、君の気持ちを無視して、俺は本当にひどいことを。これ以上は」
 ぐりぐりと押し付けられていた指が離れて行く。ここで投げ出されたらどうして良いかわからないクラリスは、逃すまいとするように両腕を伸ばして、アーロンの背に回した。
「違っ、あの、ぜんぶ、これ、私が……、ごめんなさいお師匠様っ」
(お師匠様にあんな顔させてしまって、私がいけないのに……!)
 胸が引き裂かれそうなほど痛いのに、体は心を裏切って、貪欲に目の前のアーロンを求めてしまう。抱きしめた腕に力を込めて、「お師匠様、見捨てないで。もっとしてください」と懇願すると、アーロンの体から力が抜けた。クラリスは足をアーロンの体に絡め、強く自分の方へと引き寄せる。
 美しく整った顔が間近に迫り、額がぶつかりそうな距離で、クラリスはそのアイスブルーの瞳に切なく乞い願った。
「キスしたいです。お師匠様、好き、キスして」
 言い終える前に、唇を奪われていた。

 * * *

 押し付けられた薄い唇の柔らかな感触。角度を変えて互いに何度も何度も口づけているうちに、やがて求め合うように舌が絡み合い、口腔内まで深く犯される。
「ふ……、ん……っ。お師匠様ぁ……」
 すうっと敏感なところに風を感じた。いつの間にか下着を剥ぎ取られ、濡れそぼったとこを直に指で弄られている。それがあまりに気持ちが良くて、クラリスは夢中で腰を揺らしていた。
「指、中に入れるよ……。痛かったら、我慢しないで声出して」
 耳元で、甘く優しく囁かれる。
 くちゅ、と水音を立てる口づけを再開し、舌に舌を絡め取られて顎を反らした瞬間、ぐいっと割れ目に指を押し込まれたのがわかった。
「んん~~っ」
「痛い? 大丈夫?」
 蜜口の浅いところを、宥めるように指でなぞられて、抜き差しされている。クラリスは少しずつ呼吸を整え、深く息を吐き出した。そのわずかに力が抜けた瞬間、狙い定めたように奥まで一気に貫かれ、クラリスはアーロンの背にしがみついた。
「っ、痛くは、ないです。気持ち良いです……」
「うん。すごく濡れていたおかげかな、狭いけど頑張って受け入れているよ。どこもかしこも、君は素直で従順だね。可愛い」
 くすっと笑いながら、アーロンはクラリスの耳たぶを甘咬みした。ほのかな痛みに、指を呑み込んだ箇所が強く反応して、切ないほどに締まっていく。じわっと愛液が染み出したのが自分でもはっきりとわかった。
「お師匠様……、胸も」
「なに? どうされたいの?」
 くぷ、くぷ、と指の動きに合わせて水音が響き、そのたびに愛液が指にまとわりついて滴り落ちる。刺激に物足りなさを覚える前に、さらに二本目の指も差し込まれて、クラリスは甘えるような悲鳴を上げた。
「指、気持ち良くて、胸もいっぱいぎゅってされたいです。強く、ぎゅうって」
「服の上から? それとも、直接?」
 わからないところある? と教えてくれるときと同じく丁寧に問われ、浅ましい欲望まですべて白日のもとに引きずり出される。優しいのにどことなく嗜虐的な質問にくらくらとしながら、クラリスは震える手ですでにいくつか外れているシャツのボタンを指で探る。途端、中に埋め込まれた指が折り曲げられて、濡れた襞を抉るように刺激する。
「はぁんっ……」
「ほら、脱ぐんでしょ? 頑張って。手元が危ないよ、もっと落ち着いて」
 声は優しいのに、クラリスの足の間では激しく指が抜き差しされていて、ぐぽ、じゅる、と羞恥を煽る水音が響いている。
(お、お師匠様……、いじわるです……!)
 ほんの少しだけ非難したい気持ちもあるのに、それ以上に翻弄されることがたまらなく嬉しい。もっと意地悪して欲しい、と口にしてしまいたくなる。
「あん、んん、音が、恥ずかしい、です……」
 喘ぎながら、クラリスは手で顔を覆った。アーロンが濡れた指でボタンを手早くすべて外し、その下に着けていた下着も器用に外して近くに投げ出した。すべてを剥かれてしまったクラリスは、胸の前で腕を組み合わせ、アーロンをそっと窺い見た。
「あまり、見ないでください。大きくて、恥ずかしいんです」
 クラリスの裸身に目を奪われていたアーロンは、ほっと息を吐きだして「すごく可愛いよ」と囁きを落とす。それから、目を瞑って言った。
「見えていないと、難しいな。クラリスは、強くぎゅってされたいんだよね?」
 どことなくからかうような口ぶりで、クラリスはのろのろと腕を外した。いたたまれない思いで目を瞑り、「私が見なければ、見られていても……」と呟いた。
「本当に、見なくて大丈夫? 何されるか怖くないの?」
「お師匠様になら……、あッ!?」
 生暖かく、湿った感触に乳首を嬲られ、クラリスは声を跳ね上げた。目を開けて確認すると、アーロンが口をつけて、乳輪まで口に含んでなめしゃぶっていた。
(ああ、お師匠様が、私の胸を……)
 舌先で乳首を転がされ、唇をつけてきつく吸われる。同時に、蜜口にも指を押し込まれ、抽送が再開された。
 胸を吸われ、内側を指で丹念に擦り上げられ、クラリスは背にした灰色ローブをきつく指で握りしめながら甲高い悲鳴を上げた。
「あ……っ、お師匠様ぁ……っ」
 与えられる快感を貪るように腰を振っているうちに、一瞬意識が消え去った。
 戻ってきたときには、アーロンが白皙の美貌に壮絶な色香を漂わせ、濡れた唇に仄かな笑みを浮かべて見下ろしていた。
「これで、媚薬の効果は……」
 その表情を目にし、掠れた声を耳にしただけで。
 体の奥が淫靡に疼き、愛液がこぷりと漏れ出す。
 クラリスはふるふると首を振り、アーロンの目を見つめて羞恥に唇を噛み締めてから、そっと告げた。もっとください、と。
 アーロンは、悩ましげな吐息をこぼして、肩を落とす。
「だけど、これ以上は……。俺も優しくできない。自分を抑えられる自信が」
「抑えなくて、良いですから。お師匠様が気持ちよくなってくれたら、私も……」
「君はまた、男にそういうことを言う。君はこういうことは初めてだろう。それを、こんな形でだなんて」
「初めてだから。初めてだから、お師匠様が良いです。私に、たくさん教えてください。あ、でもお師匠様は、私では……」
 呼吸に胸を上下させながら、クラリスは濡れた足を無意識のように控えめに開く。
 アーロンは掌で額を押さえ、呻き声を漏らしてから、クラリスの唇に唇を押し付けた。
「俺は君が欲しい。気づいたらずっと君を目で追っていて、毎日君のことばかり考えている。今だってもう、好き過ぎて理性ぶっ壊れかけてるんだ。君を、抱くよ。手加減はできない」
 間近な位置で狂おしいまでに切ない目で見つめられ、クラリスはふわりと微笑む。
「はい」
「クラリス……口を開けて」
 言われるがままにクラリスは小さく口を開く。アーロンは、クラリスの手首を強い力で押さえつけ、痛みさえも与えながら、貪るような口づけとともに重ねて告げた。
「君は、俺のものになるんだ。俺だけを見て。もうどこにも行かせない」
 それまで理性で抑えつけていたであろう暗い欲望が、言葉となって溢れ出している。クラリスは、その切羽詰まった声に恍惚として聞き入っていた。
 アーロンは黒の長衣をまくり上げる。カチャカチャとベルトを外すような金属音を立ててから、クラリスの足の間に身を寄せて、強引に両手で膝を倒して足を押し開いた。
 快楽の くと震える蜜口に、固い肉の切っ先があてがわれる。みしり、と入り口に押し込まれただけで、すぐに指とは比べ物にはならない質量と気づく。媚薬に蕩けた肉襞は歓喜に震え、きつく食い締めながら愛液を滴らせた。それをぬるりとまとわりつかせながら、肉杭は隘路の奥へ奥へと、ぐいぐいと押し込まれる。
 痛みはほんの少しあったが、それ以上に、目の裏で星が弾けるほどの圧倒的快楽に押し流された。クラリスはアーロンに組み敷かれたまま、悶え喘ぐ。ずん、と強く最奥を貫き、アーロンは苦しげな息を吐き出した。
「良い子……、根本まで全部咥え込んだよ。辛くない?」
 額を突き合わせて、瞳をのぞきこまれた。そのまなざしと声には優しさが戻っていて、クラリスは泣きたいような安心感を覚えつつ、ゆるく首を振って答える。
「大丈夫です……。お師匠様は……?」
「ん……。すごく気持ちよくて、少し辛い。痛くないなら、このまま動くからね」
 一度腰を軽く引き、小刻みに肉杭の抜き差しを開始する。窮屈なところが擦り上げられ、弾けるほどの強い刺激が絶え間なく続き、クラリスは悲鳴を上げて腰を浮かせた。
「ああっ」
 アーロンは堪えきれなくなったように両手を胸にあてがい、強く握りしめた。
「んん、はぁ、お師匠様、怖い。……気持ち良すぎて、怖いっ」
「怖くない怖くない、大丈夫。気持ち良いことだけ考えて」
「だって胸、気持ち良いです、痛いのが、良くて」
 自分が何を言っているのかもわからないまま、クラリスは喘ぎながら必死に訴えかける。揉み絞るように、強い力で両方の胸を握り潰された。
「胸だけ? こっちは?」
 アーロンは抜けきるほどに肉杭を引いてから、一気に奥まで押し入れる。そのまま、ズン、ズン、とクラリスの体が揺れるほど強く腰を打ち付けた。
「ああんっ、あっあっ、あっ、お師匠様、そこもっ」

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