余命宣告を受けた聖女は初恋の騎士に終わらない愛欲を注がれる

F+

余命宣告を受けた聖女は初恋の騎士に終わらない愛欲を注がれる


著者:智江千佳子
イラスト:唯奈
発売日:2023年 10月13日
定価:630円+税

平民出身の聖女であるエステルは、国王が許した貴族たちの負傷や病の治療にあたっている。
また勅命以外にも、酷い傷を負った騎士などエステルは出来うる限り多くの人々を助けようと治療していた。
そんなある日、彼女は正騎士団長で初恋の相手であるカーティスとすれ違う。
彼の反対を押し切って聖女になってからは、冷たい視線を送ってくるカーティスに、エステルは嫌われているのだと感じているが……?
その夜、極秘の勅命により新しい患者に聖力を注いだところ、エステルは倒れてしまい――。
目が覚めると三日も経っており、酷使しすぎた彼女の身体からは聖力が全て失われていた……。
マナが枯渇したエステルの寿命は残り一週間と診断が下される。
王宮も追放され、街で佇むエステルを見つけたのはカーティスその人だった。
一週間だけの命、エステルは最初で最後の勇気を振り絞ってカーティスに迫ったのだが……?
誤解から始まった一夜は、お互いの本心を伝え合い、甘く蕩けるものへと変貌していく――!?
「俺を選んだこと、一生後悔させない」
そしてカーティスとの夜を過ごした翌日、何故かエステルの身体は快調になっていて――?

【人物紹介】

エステル・グレイシス
平民出身の聖女。
基本的にまじめな性格だが、意志が固く思い切った行動に出る一面もある。
公務に真剣に取り組みすぎてしまい、体調を崩すことも多い。
長い間、カーティスへの秘めた恋心を抱えていて――?

カーティス・メルキオール
公爵家の三男であり聖騎士団長を努める25歳。
寡黙かつ真面目で周囲には冷たい印象を与えがちだが、部下からの信頼は厚い。
エステルを一途に思い続け、彼女の心を癒すために花を摘んでくるような思いやりがある。
余命宣告を受けたエステルに迫られたカーティスは……!?

●電子書籍 購入サイト

*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

「気が変わった」
 耳元に吹き込まれる言葉の意味を理解する前に背中に寝具の柔らかなスプリングを感じ、声を返す前に唇に熱が触れる。
「……っん、ぁ……!」
「貴女様の仰せのとおりに」
「待っ、……っんん、ふ、ぅ……!」
「何なりとお命じください」
 淡々と耳元に吹き込まれているはずが、獰猛な熱を孕んだ声色のように聞こえてならない。目を回しながら私を押し倒す彼の胸板を押し返そうとするが、びくとも動かずかえって両手をまとめてシーツの上に縫い付けられてしまった。
 真正面から射抜くように見下ろされ、言葉が喉元に張り付く。何一つ言えずに揺らめく瞳を見上げ、ゆっくりと顔が寄せられるのを見つめていた。
 何が起ころうとしているのか、まるでわからない。情報を処理することができず、彼の唇が己のものに触れる感触に混乱した頭で抗議しようと無意識に口を開きかけ、ぬるりと入り込んでくる熱に抵抗が止まってしまった。
「ん、……ぅ、んん……っ!」
 熱い何かに口内を蹂躙され、絡まっていた頭の中が陶然としてくる。まるですべてに霞がかかってしまったかのようだ。歯列をなぞられ、舌を吸われる。未知の感覚に溺れてくたりと体から力が抜けた。
 彼の唇が離れ、至近距離から覗き込まれる。彼は私と違って息を乱すことなく真顔で私を見下ろしていた。
「他の男とも、こういうことをしているのですか」
「は、い……?」
 乱れた呼吸を整える間もなく囁かれる。その言葉の意味を噛み砕いている間に、カーティスはわずかに顔を顰め、すぐに表情を消した。
「……さようですか。では私にはどのように抱かれたいので?」
「ど、のように……?」
「初めてではないのでしょう。ご要望がおありでしたら、そのようにいたしますが」
 ゆっくりと回り始めた頭が、ようやく彼の質問の意図を理解し始める。彼は私に閨事の経験があるかどうかを聞いたうえで、どのようにすべきかを命じるように言っているのだ。もちろんそのような経験があるはずもないが、中途半端に言葉を返したせいで勘違いさせたらしい。だが、他に意中の女性がいるカーティスに初めてを捧げようとしていたことが知られれば、この感情に気付かれてしまうかもしれない。
「……ふつう、に」
「普通とは?」
 まさか問い直されるとは思わなかった。思わずぐっと言葉に詰まる。相変わらずカーティスは私に馬乗りになった状態で私の両手を片手で拘束し、私を見下ろしている。明らかに命じられる者の姿勢ではないのだが、そのようなことを指摘する暇もない。まるで尋問でもされているような気分だ。
「聖女様、いかがされましたか」
「で、すから、普通に……、メルキオール卿のお好きなように……」
 このような行為を初めて経験する私に具体的な命令ができるはずもない。どうにか危機を避けようとしどろもどろ声を上げると、彼は何かを耐えるように目を瞑って息を吐いた。
「聖女様は閨事をどこの誰に教わったのですか」
「ねやごと?」
「その誘い文句はどこの誰に仕込まれたんですか」
 鋭い眼光で見下ろされ、心音が大きくなる。覚えのない問いに閉口しているうちに、カーティスは顔を顰めて再度荒々しく私の唇を塞いだ。
「ん、っ……! ぅ、ぁ……」
「いえ、仰らずともよいです。そのようなことは些末なことだ」
「メル、」
 大きな勘違いをされていることはわかっている。それが彼の機嫌を逆なでしていることも想像できた。これ以上ふしだらな聖女だと思われるのが恐ろしく、慌てて否定の言葉を上げようと口を開き、その途中でまた彼の唇に言葉を飲み込まれる。
 彼の熱に支配されると思考を続けることができなくなる。ただ蹂躙され、陶然と深海のような瞳を見上げた。
「ではご要望のとおり、私の好きなようにさせていただきます」

「卿……っ、もう……、」
 閨事というものの存在を聖女に教える者などいない。私が知っているのは、女官や侍女たちが時折話す社交界の噂話程度だ。――だから、この行為がどのようなものなのかなど知る由もなかった。
「……もう、何ですか」
 私の要望のとおり好きなようにすると言ったカーティスは、私が目を回していることも無視して指の爪先や首筋に舌を這わせて口づけ、ゆっくりと私のローブを脱がせた。ローブを脱がされ、すべてが曝け出されている私とは真逆に彼はシャツをはだけさせることもなく、一糸乱れぬ姿で私を見下ろしている。彼は剥き出しになった私の体をじっくりと眺め、輪郭をなぞるように指先を這わせた。
 私の肌を暴いた彼はその後も熱いため息を吐きつつ全身に触れ、隈なく口づけてくる。足の先からくるぶしなど、私が抗議しても口づけることをやめず、時折ほくろを見つけるとそれをなぞって食むように甘噛みした。まるで私に見せつけるように胸のふくらみに口づけた彼は、私がたまらず目をそらそうとすると胸の飾りを指先で甘く引っ掻き、咎めるように食んで私を翻弄した。
 彼の行為はまるで私の体のすべてを検分し、傷や何かの痕跡が残っていないか、もし仮に何かの痕跡を発見すればそれを己のものに上書きしようとしているかのようだ。そしてその瞬間を私に見せつけ、記憶に刷り込もうとしているようにさえ感じる。
 これが閨事だというのなら、到底耐えられない。
「もう……っ、終わり、です……っ」
 たっぷり時間をかけて執拗に触れられた体が甘く痺れる。まるで私の体のすべてが彼のものとして存在するように作り直されている気分だ。私のすべてを記憶に焼き付け、二度と忘れぬように心に刻んでいるようにも見える。猛烈な熱量にあてられ震える声で囁くと熱心にへそに口づけていた彼が顔を上げた。
「もう終わり?」
 濡れた上唇をぺろりと舐めた彼は嘲るように笑って私の頬を撫でる。その手つきに下腹部がぞくりと震えた。少し前から体の様子がおかしい。全身が熱を灯されたように発熱し、さらに下腹部がじくりと熱く疼く。感じたことのない感覚に怯えて頷くと、カーティスは麗しく首をかしげて微笑んだ。その笑みは美しくも氷のように冷ややかだ。
「貴女様は私にお命じになったことをお忘れですか。貴女を抱くように、と命じられた」
「わか、ってる、けど……」
「まだ始めてもいないのに終われるはずがない」
 ――始まってもいない?
 言葉の意味がわからず、思わず目を瞬いてしまった。私の反応を見て、カーティスがくつりとわざとらしく笑う。
「知らぬわけではないでしょう。それともあの魔導士はこのような戯れを交接と呼んでいたのですか」
「なぜゼノ様の……っ、ん……、あっ……!?」
 なぜ彼の名前がここで出てくるのか。さらに深まった謎に声を上げるが、カーティスはそれを遮るように私の股に触れた。彼の太く長い指先が蜜口の突起を擦った瞬間、滞留していた熱が弾ける。散々全身に口づけられ限界までくすぶっていた熱が弾け、彼の乱れきったローブにしがみつく。子どものように怯える私を、カーティスはただまっすぐに見下ろしていた。
「……ああ、そうか。……そういう遊びをお望みなら、始めからそのようにおっしゃればよいものを」
「あそ、び……?」
「聖女様、閨事とは男の昂ぶりで貴女様のここを満たすことなのです。意味はわかりますか」
 カーティスは真顔のまま、まるで王宮の教育係のような口ぶりで淡々と語り続けている。しかしその瞳にはいつもの理知的な輝きはなく、どろどろとマグマのように熱く煮えたぎっているように見えた。
「昂ぶりで、満たす……」
 ただならぬ熱に気圧され、うわ言のようにつぶやく。そうするとカーティスは極上の笑みを浮かべながら「そのとおりです」と囁き私の右手を彼の下腹部に導いた。
「卿……っ、ひ、っ」
 指先に熱い何かが触れる。それは固く存在を主張しており、思わず視線を向けてすぐにそらした。
「これを貴女様のここに射し入れ、貴女様の中に子種を注ぎ込む。……それが閨事です」
 親切な先生のように囁いた彼は、私の手にそっと彼の昂ぶりを握らせながら私の陰部に触れている。信じられない言葉に怯える間もなく襲いかかる快楽に目を回して、熱いため息を吐いた。
「っ、ん、……、ぁあっ……っ」
「わかりましたか、聖女様」
「わか……っ、ぁ、っ……!」
「頭でわからずとも、貴女様のここはよく理解しているようだ」
「ぁ、っ、や、やだ……っ、それ……、ああっ!」
 誰にも触れられたことのない箇所を指の腹で刺激され、そこが酷くぬかるんでいることに気付いた。はしたないところを彼に見られている。羞恥心から彼の手を退けようとすると、その前に再度たっぷりと濡れた突起を甘く引っ掻かれて全身が張りつめた。
「嫌ではなく、気持ちがいいと言うのですよ」
 子どもに教えるように丁寧に囁く彼の表情は、相も変わらず真顔のままだ。そのはずが彼の目は獰猛に私を射抜き、指先は絶えず私の恥ずかしいところを刺激し続けていた。何が起こっているのかもわからぬまま、下腹部の奥にくすぶっていた熱が押し上げられ、混乱しながら彼の体にしがみつく。その途端、突起を強く弄られて激しい法悦の波に弾き飛ばされた。
「んんっ……、あ、ああっ……! っ~~~!?」
 足の爪先がぴんと張りつめて痙攣する。はくはくと浅い呼吸を繰り返していると、彼は全身から力が抜けてしまった人形のような私の体を抱き起こし、後ろから抱えるようにして座り込んだ。
「ご覧ください。貴女様のここはこうして私に触れられるたびに悦びを示している。俺のような血に濡れた穢れた男の手に触れられても、こうして感じ入っているのですよ」
 耳元に触れる吐息の熱にさえ背筋が感電してしまったかのように痺れる。その痺れは少し前に私の全身を襲ったものと同じものだ。これが『気持ちがいい』ことなのだろうか。
 彼の右手は当然のように私の股を割り開き、ぬかるみに触れている。まるでそうすることが当たり前のことのように自然な手つきだ。ぬかるんだ突起に触れていた彼は躊躇いなくその下に指先を触れさせつぷりと中指を挿し入れる。
「っ、や、……っ」
「聖女様、目をそらさずにご覧ください」
 彼は咎めるように囁いてから私の耳殻を甘噛みし、輪郭をなぞるように淫靡に舐めしゃぶった。彼が耳を舐める音が直接脳内に刷り込まれているかのようだ。思わず震えて逃げ出そうと体を起こしかけ、すぐに彼の腕が腹に巻き付く。
「卿……っ」
「まだ終わってない」
 どうにか距離を取ろうとして抵抗したはずが、逆にぴったりと彼の体に背中が押し付けられ、彼の昂ぶりの熱が腰に触れる。彼は私がその感触に吃驚している間に、躊躇うことなく陰核を嬲って私の首筋に噛みついた。
「っひあああ……!?」
 予期せぬ快楽に腰が抜け彼に覆いかぶさられる形で寝台に倒れ込む。息つく間もなく激しく陰核を擦られ、同時に中を弄られる。感じたことのない快楽を体から逃がそうと必死に藻掻くも、ただシーツの波を引っ掻くことしかできなかった。彼は逃げ惑う私を絡めとるように上から抱きしめながら秘所を蹂躙し、ぞっとするほどに低く熱い声色で囁く。
「教師のように教えられるよりも、無理やりにされる方がお好みなのですか」
 この行為が始まってから私が彼の問いにまともに答えられた瞬間はあっただろうか。脳裏に彼の問いかけとはまったく関係のない疑問が浮かび、すぐにかき消される。私の腹を抱えていた彼の手が胸元へと伸ばされ、胸の突起を無遠慮に引っ掻いたのだ。そのわずかな刺激にも翻弄され意味もなく拒絶の言葉を叫んだ。
「っ、ぁ、……ああ、ち、ちが……っ」
「は、……俺相手にこれほど濡らしていて、説得力もない」
 カーティスは私の抵抗を嘲笑うように囁いて、逃げ惑う私の腰を持ち上げる。両腕は力なくシーツに縋りつき、尻を突き出すような体勢にさせられた。気恥ずかしさに再度抵抗を試みようとも強く腰を引き寄せられ、無様に額がシーツに擦れる。
「ああっ……! あ、ぁあ、っんん……!? ゃ、……な、に……っ」
 くちくちと音を立てて解されていた秘所にぴたりと熱が触れる。後ろから獣のように覆いかぶさったカーティスは、混乱する私に構うことなく私の下腹部を撫でて熱いため息を吐き出した。
 むき出しのうなじに彼の吐息が触れ、体が痺れる。その刺激に気を取られているうちに秘所に触れていた熱が、ゆっくりと存在を示すように蜜口をなぞった。
「あ、……っな、何を……っ!」
 ふいにカーティスが囁いた閨事の定義が思い出されて、彼が今何をしようとしているのかを唐突に理解してしまった。――カーティスが、こんなことを好きでもない私としたいわけがない。
「っ、だめ……、カーティス、っ」
 私が間違っていたのだ。焦って彼の手を止めようと声を上げた。しかしその叫びは、あっさりと強い衝撃にかき消されてしまった。
「ああ……っ!?」
 激しい衝撃に襲われ、はくはくと唇が震えた。淫靡な水音とともに下腹部にいまだ感じたことのない熱が押し入ってくる。彼は片手で私の腰を掴みながら囲うように私をシーツと彼の胸の間に閉じ込め、何かを堪えるように低く呻きながら執拗に私の背中に口づける。
「……っ、エステル」
「ん、ああっ……、あっ」
 不意打ちで名前を呼ばれ、何一つまともに抵抗できずに全身が震えた。慈しむように下腹部をなぞられ、堪えようもなく甘えるような嬌声が上がった。
 だめだ。これはだめだ。どうにかなってしまう。どこまでも貪欲に求めて、止められなくなりそうなのだ。本能的に恐怖を覚えてシーツを握りしめると拳の上から彼の手が重ねられて、指の間に節くれた指先が入り込んだ。
「すべて……っ、聖女様の中に」
 かすれた声に囁かれ、ぞくぞくと背筋に言い知れぬ快感が走り抜けていく。ゆっくりと最後まで腰を押し進めたカーティスは、飲み込んでいた息を吐いて私の肩に口づけた。
 私の名前はもう呼んでくれないようだ。だが、呼ばれていればどこまでも貪欲に彼の愛を欲する愚かな人間になっていたことだろう。彼はあくまでも聖女に命じられて仕方なく私を抱いたのだ。都合よく現実を解釈しそうになる頭を振り払うように唇を噛みしめた。
 閨事が彼の顔を見ながらできるものでなかったことに心から感謝したい。顔を見ていたらきっと心を隠すことなどできなかった。
「聖女様」
「っ、もう、結構だわ。……これで終わりに……っひぁ!?」
 これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。ただその一心で声をかけたはずがすべての言葉を言い終える前に、中に収まっていた彼の強直が引き抜かれる。突如与えられた刺激にあられもない声が上がった。
「メルキオ、……っ!」
 咎めるように彼の家名を呼ぼうとして、それさえも塗りつぶされる。ぐちゅん、と激しい音を立てて引き抜かれかけた剛直が勢いよく最奥の膣壁に叩きつけられた。
 ちかちかと視界に閃光が走る。教えられたばかりの快楽に、私の体が抵抗を続けられるはずもなかった。酷く従順に一瞬で高みに上り詰めさせられて、全身が痙攣する。
 想像を絶する快楽から逃げ出そうと痙攣し続ける手でシーツを掴むが、その手はカーティスの無骨な手に上から制された。彼は両腕で私を囲い込み、私の無様な姿を見下ろしながら冷たい声色で囁く。
「もう一度教えて差し上げた方がよろしいですね」
 丁寧に囁かれる言葉が、どこまでも獰猛に聞こえるのはなぜだろう。
「――閨事とは男のもので貴女様の中を犯し、貴女様がどれほどやめてほしいと懇願しようがこの腹の最奥に子種を吐き出す行為のことです。聖女様。……それならこれは、まだ終わっていないと思わないか」
 問いかけるように話されているはずが、私が答えを述べる前に彼の剛直が膣壁を擦りながら引き抜かれ、呼吸を整える間もなく最奥に押し込まれる。
「ひ、あっ、あ、ああっ、ん、んん……!」
「……っ何人もの傷を癒してきた聖女様が、こうして男と情交に耽っていると知れたら」
「んんん、あ、ああっ、や、っ……!」
「っ、貴女様の信者たちはどんな顔をするのだろうな……!」
 囁きながらこつこつと奥を穿たれ、耐えることもできずに嬌声を上げ続ける。今自分がどれほど乱れた姿を彼に見せているのかもわからず、ただいやいやと首を振りながら快楽を逃がそうと必死になっていた。しかし抗うことさえ許さぬようにと寝台に倒れ込んだ体をがっしりと抱き込まれ、濡れた突起を押しつぶされながら中を強く穿たれる。その途端、訳もわからぬままチカチカと視界が白んだ。
「ひあああああ……っ!」

タイトルとURLをコピーしました