【創刊第一弾!】彼の愛は獣のように激しくて……
発情体質 ~絶倫のイケメン弁護士は淫獣のように激しく蕩かす~
著者:あいうちなの
イラスト:ウエハラ
発売日:2020年1月24日
定価:540円+税
法律事務所に勤める若菜恵美は、二十三時になると欲情を抑えられないという『発情体質』の持ち主。
会社での飲み会が長引いた夜、あるトラブルに直面した恵美は密かに想いを寄せている事務所の代表・賢人の前で『発情』が起きてしまう!?
淫らな姿を見られて頭が真っ白になる恵美だが、彼は状況を察して優しく手を差し伸べてくれるのだった。
そんな出来事から一夜明け、改めて恵美を支えて行きたいと言う賢人。
「君を感じさせるだけの獣になってしまいそうだ」
彼は『発情体質』に向き合う覚悟を見せ、底なしの欲望で恵美に愛を伝えてきて……!?
【人物紹介】
神代賢人(かみしろけんと)
法律事務所代表の弁護士。冷静沈着で包容力があり、女性からの人気も高い。
恵美の特殊な『体質』を知ってから、彼女のために協力するのだが!?
若菜恵美(わかなえみ)
法律事務所の事務員で、二十三時を過ぎると欲情を押さえられなくなるという『発情体質』の持ち主。
偶然から賢人に『発情体質』が見つかってしまうが、優しい彼に手を差し伸べられて……!?
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【試し読み】
「何か異常なことが起きているんだね? 助けられることはないか?」
代表の声を聞いて、恵美は胸がドキリとした。仕事場で一人でするような女性を目撃した場合、第一にそんな言葉が出てくるとは思えなかったから。仮に、自分が彼の立場だっ
たら慌てふためくか、「何してるの?」と冷たく問い詰めるだろう。
代表はそんな感情を一切感じさせず、いつもと同じように穏やかな声で尋ねてきた。まるでパーティーの後片付けを手伝うと言ったときのように。
彼なりに冷静に判断した結果だと思う。もし冷たい視線でも送られていたら、きっと心が潰れて何もできなくなってしまっただろう。人と会うのを嫌がり、ひたすら家にこもるような生活になっていたと思う。どこまで考えたのかわからないが、きっと自分を押し殺して最大限の配慮をしてくれたのだ。一瞬の間にここまで思考を巡らせることができる聡明さに尊敬の念を抱くと同時に、彼にならすべてを話してもいいのではないかと思えた。
「辛かったみたいだね。何が起きているか説明してくれるか?」
喘ぎ声を抑えながら、自分の体質について端的に説明をした。
二十三時になると『発情』が起こってしまうこと。原因不明なこと。解消するには何度も絶頂を味わわないといけないこと。
「……そんなことが」
目を丸くした彼からは、疑っているような様子は微塵も感じられなかった。
「し、信じて……はぁ……んっ、くれるんですか?」
「もちろんだ。若菜さんが嘘をつくとは思えないしね」
代表はにっこりと笑ってくれた。その笑顔を見るだけでも、少し心が落ち着いたような気がする。
「この現象を抑えるには何度も絶頂すること……要はイクことが大事なんだね?」
「はい。なので……はっ……んっ、すぐにホテルにでも行って……ッ、済ませて……きます……ッ」
話しながらも指の動きを止めることができない。してはいけないと頭ではわかっているが、体が勝手に快感を求めてしまっていた。
「そんな状況の君を外に出すことはできない」
怖いくらい真剣な表情で賢人は言った。
「大丈夫です。んっ、あっ……。ゆっくりにはなりますが、歩けますので。んんっ、下に
行ってタクシーを……あんっ……拾えばなんとか……」
「そういうことを言っているんじゃない。そんな艶っぽい顔で外に出てみろ。男は誰も放っておかないぞ。夜も深く、人通りも少ないし、万が一のことがあったらどうする? 僕は君がそういう目に遭ってほしくないと思っている」
「代表……?」
心配するような言葉をかけてくれる代表に思わず目を向けると、彼の頬が少し赤くなったような気がした。
「君を誰の手にも触れさせたくないと言っているんだ」
「え……?」
どういう意味かわからずポカンとしていると、不意に代表が自分のことを抱きしめてきた。
「嫌だったら全力で逃げてくれ」
突然のことに驚いたが、それ以上に硬くこわばっていた心が和らいでくるのがわかった。柔らかい気持ちが満ちていくと、過熱気味の体の熱もいくらか下がったような気がする。
恵美の体に入っていた余計な力が自然と抜けたそのとき、額にふわりと優しい感触が落ちてきた。
それがキスだとわかった瞬間、『体質』とは違った熱がぶわっと体中を駆け巡った。
「僕に任せて」
そう言って彼は首筋に顔を埋めた。
「あ……」
優しく、ついばむように唇を何度もくっつけてくる。吐息を漏らすと、舌を出してゆっくりと筋に沿った。
「ん……。あ……ッ」
初めての感覚に体が震えてしまう。甘い刺激に身悶え、自然と腰を揺らした。
「だ、代表……何を……?」
「何度もイクと解消できると言ったね? 僕が気持ちよくさせてあげるから」
「んっ、あ……ァ……だ、代表……ッ!」
彼は首筋やデコルテを舐めながら、ブラウスのボタンを外してきた。一つ一つ丁寧に。
恵美に抵抗する気はない。彼の触り方は優しく、自分のことを気遣ってくれているのがわかったから。
それに好きな男性に愛撫されることが、こんなにも嬉しいものだとは知らなかった。
――代表に触られるの……好き……なの……?
彼の魅力を知ってから、もしかしたらずっとこの時を待っていたのかもしれない。彼に触れられたい――己の不埒な願望に気がつき、内心で動揺するが、自分の本当の気持ちを知ることができたと思う。
「きれいな肌をしてる」
ブラウスを脱がされると、下着越しに胸を揉まれた。
「硬くなってるな。布の上からでもわかる」
「こ、これは……っ!」
「わかってる。『体質』の問題だろ? ……もっと勃たせてあげるから」
コリコリ、と指を立てながら乳首をこすってくる。こんなに優しく愛撫されたことは初めてのため、恵美はどうしていいかわからなかった。思考とは違い体は素直なようで、腰を震わせながら甘い吐息を漏らす。
恥ずかしいぐらいに先端に神経が集中してしまっている。下着越しの刺激だけではもどかしく、もっと感じたいという欲望が高まってきた。
そんな恵美の欲望を見透かすようにブラホックに手をかけた代表は、慣れた手つきで下着を外していく。
「あっ……!」
空気に触れただけで敏感な部分が反応してしまう。自分で触るよりも遥かに高く屹立し、乳首が小刻みに震えていた。
「赤くなっててかわいいな。もっと気持ちよくなっていいから」
何も守るものがなくなった双丘を、大きな手で掴まれる。優しさと強さのバランスが絶妙な加減で揉みしだかれ、彼の手の中で自分の柔肉が形を変えていく。豊満なバストを持ち上げ、左右に広げ、そして中心に寄せていった。面白いようにひしゃげていく自分の胸を見ながら、官能の波に脳が支配されようとしていた。
中心の蕾を人差し指の腹で押され、素早い動きで何度も弾かれる。その度に、乳首から電気が走るような感覚を覚え、恵美は喘ぎを漏らすことしかできなかった。
「あぁ……ッ、あ……、んっ……!」
大事そうに片方ずつ乳首を愛撫していたが、次の瞬間、左右同時に指先で小刻みに揺らしてくる。硬く勃ち上がった頂が何度も何度も弾かれ、頭の中がチカチカと眩んだ。
そうして執拗に胸への刺激を送られ続けると、体の奥底から絶頂の予感が膨らんでくる。快感から逃れようと、無意識に腰をくねらせてしまう。
彼は硬くなった蕾をしごき、強めに引っ張っていく。乳首に全神経が集り、恵美は嬌声を上げた。
「あああっ!」
ビクン、と体が跳ねて、呼吸が大きくなる。胸への愛撫だけでイってしまったとわかったのは、少し息を整えた後だった。
「さすがにこれじゃ、満足できないよな?」
艶っぽく微笑む代表の顔を見て、恵美は高鳴る胸の鼓動を意識しながら頷いた。