憧れの御曹司と身ごもり契約を交わしました!? ~今夜、最上級の溺愛で抱かれます~

書籍情報

憧れの御曹司と身ごもり契約を交わしました!? ~今夜、最上級の溺愛で抱かれます~


著者:沖田弥子
イラスト:小島きいち
発売日:2023年 9月15日
定価:630円+税

天空寺商事に務める沙織は休日に振り袖姿でラグジュアリーホテルに来ていた。
信頼する上司であり天空寺グループの御曹司・翔真のお見合いに付き添うためだ。
だが、お見合いの場にやってきたのはなぜか翔真の両親で――!?
彼の両親は沙織のことを翔真の結婚相手として認識しているみたいで……?
恋愛結婚に納得がいかない翔真の父は跡取りを作ることを条件として二人の結婚を認めた。
その後、翔真と二人になった際に沙織は彼に説明を願うも、返ってきたのは誠実で真っ直ぐな告白だった――!?
「俺は、きみと結婚したい」
最初は憤っていた沙織だったのだが、翔真の真摯な姿勢、そして曇りなくまっすぐに向けられる深い愛情に次第に惹かれ始めてしまい――。
だが、沙織は自身に夜の経験がないということが気にかかっていて……!?

【人物紹介】

桜井沙織(さくらい さおり)
天空寺商事の営業部所属の26歳。
まっすぐで素直な性格をしている。
自身が処女であることを気にしていて……?

天空寺翔真(てんくうじ しょうま)
天空寺商事の専務で御曹司。29歳。
誠実かつ紳士な人柄で、好きな人に対してはどこまでも一途。
お見合いの席に沙織を付き添いとして呼び出したのだが――!?

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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

 緊張で硬直している私の唇に、そっと雄々しい唇が重ね合わされた。
 これが、私の、ファーストキス――。
 じいんと感動が胸に染みる。
 翔真さんの唇は、熱くて柔らかくて、とても心地よかった。
 キスがこんなに気持ちのいいものだなんて、知らなかった。
 そっと唇を離した翔真さんは、間近から訊ねる。
「どうかな? 俺とのキスは、気持ちいい?」
「……はい。すごく、気持ちいいです」
 うっとりして答えると、長い腕が絡みついてきて、体ごとソファから掬い上げられる。
「きゃ……!?」
「お姫様をベッドにさらうよ。俺の肩に掴まっていて」
 軽々と横抱きにされて、隣の寝室へ連れ去られる。
 慌てて剛健な肩にしがみつくと、足から草履がほろりと抜け落ちた。
 寝室にはキングサイズのベッドが鎮座しており、ほのかな明かりが灯され、薄暗い褥を橙色に染め上げている。
 私の体は優しくベッドに横たえられた。ベッドサイドに腰かけた翔真さんは革靴を脱ぐと、すぐに覆い被さってくる。
 どきどきと脈打つ心臓が、うるさいほどに鳴っている。
 私は今から、最高の男に抱かれる――。
 そう思うと、どうしようもなく高揚した。
「あ、あの、着物を、脱がないと……」
 混乱した私が着物のことを口にすると、彼は悪戯めいた仕草で帯揚げに指をかける。
「俺が脱がせてもいい?」
 動揺しつつも、こくりと頷く。
 すると翔真さんは帯揚げを引き、帯締めと帯をほどいた。金糸を織り込んだ煌びやかな正絹袋帯が外されていく。金箔の九百錦が施された帯が、はらりとベッドサイドに垂らされた。
 そうすると着物の合わせがはだけて、白練の襦袢が見えてしまう。
 着物を着るときはショーツなどの下着を身につけないので、襦袢の下は裸だ。
 私は思わず、着物の前をかき寄せた。
 翔真さんはそんな私の様子を炙るようにじっくり眺めながら、ネクタイのノットに手をかける。
「隠されると、余計に見たくなってしまうな」
 くつくつと喉奥から笑いを零す彼は、ネクタイを外すとジャケットを脱ぎ捨てた。さらにベストとシャツも脱いで、上半身を曝す。
 露わになった彼の体は、神が造形したのかと思うほど美麗だった。
 ほどよく筋肉をまとった肉体は強靱なのに、しなやかで、雄々しい猛獣のようでありながらも気品に満ち溢れている。
 そんな麗しい肉食獣みたいな体をした彼は、ぐっと私に身を寄せてきた。
 着物を脱ぐために少し体を起こしていた私は、とさりと倒れてシーツに背をつける。
 顔の横に手をついた翔真さんが、キスしそうなほど間近から見つめてきた。
「脱がせるよ。きみのすべてが見たい」
 甘く鼓膜に吹き込まれた台詞に、どきんと胸が弾む。
 私の両手から力が抜けて、閉ざしていた着物の合わせが緩んだ。
 チュ、と唇にくちづけを落とした彼は、するりと襦袢の紐をほどく。
「あ……」
 熱い手のひらが素肌に這わせられた。大きな手は触れた肌の感触を確かめるかのように、首筋から胸の膨らみへかけて、ゆっくりと下りていく。
 襦袢が少し開いただけなので、肌のすべてが曝されたわけではないけれど、たまらなく恥ずかしい。
「恥ずかし……ん……」
 翔真さんの端麗な顔が近づき、唇が重なる。
 チュウッと下唇を吸い上げられてから、唇の合わせを舌で舐め上げられた。
 思わず唇を薄く開けると、ぬるりとしたものが口腔へ侵入する。
「ん……ふ……」
 それが彼の舌だとわかり、ぞくりと肌が粟立つ。
 肉厚の舌が口腔を優しく舐る。頬裏をなぞり上げ、口蓋を突かれると、痺れるような快感が体中を駆け抜けた。
 なに、これ……気持ちいい……。
 初めて知る心地よさに陶然となる。無意識に体を捩らせるが、すでに強靱な腕の中に囚われていたので身動きがとれない。
 翔真さんは私の舌を掬い上げると、ねっとりと絡める。
 擦り合わされる粘膜の感触が、たまらない疼きをもたらす。腰の奥がむず痒くなり、熱かった。
「んぅ、ふ、んん……」
 まるで体の芯まで蕩かすようなくちづけに、私の肌はどんどん熱を帯びていく。
 互いの濡れた舌は濃密に絡み合い、くちゅくちゅと淫猥な水音を奏でる。淫らなくちづけを享受し続けていると、じゅわりと濡れたものが股の間から染み出す感触があった。
 え……濡れてる……?
 まさか、愛液が漏れてしまったのだろうか。こんなに濡れてしまうなんて信じられない。
 だけど翔真さんとのディープキスは甘くて心地よくて、夢中で味わってしまう。
 私は求められるままに舌を差し出し、濡れた粘膜を擦り合わせた。
 ようやく唇が解放されると、ふたりの唇を銀糸がつなぐ。
 頭がぼうっとして、体に力が入らない。
「上手だよ。可愛いね」
 間近から色気の滲む双眸で見つめられ、ぞくりと快感を呼び覚まされる。
 翔真さんは耳朶を甘噛みすると、首筋にくちづけを落としていく。まろびでた膨らみが大きな手で揉みほぐされる。そうされると、淡い快感めいたものが胸から湧き上がった。
「どうかな。痛くない?」
「大丈夫です……」
「それじゃあ、もう少しだけ激しく揉んでもいいかな?」
「は、はい」
 翔真さんが私の様子を見ながらうかがってくれるので、安心して体を委ねられた。
 微笑んだ彼は、乳房の感触を確かめるかのように、しっかりと手のひらに収めて、丹念に円を描く。
 気持ちがよくて、唇から甘い吐息が零れる。
 だけどそれは翔真さんが愛撫してくれるから心地よいと感じるのだと思えた。
 自分でしたことがあるのだけれど、そのときはあまり気持ちよくなかったから。
 彼は乳房を揉みながら、ねっとりと胸の突起に舌を這わせた。
「あ……ん」
 濡れた舌の感触に、甘い喘ぎが唇から漏れてしまう。濃密な刺激を受けて、ぴくんと体が跳ねた。そのまま熱い口中に含まれた乳首は、分厚い舌でぬるぬると淫らに捏ねられた。
 翔真さんの舌が蠢くたびに、胸の先端から蕩けるような快感が滲み出てくる。
 愛撫されるのが、こんなに気持ちいいなんて……。
 ふわりと体が甘く溶ける。翔真さんに与えられる快楽に夢中になっていく。
 くちゅくちゅという淫靡な愛撫の音色が寝室に響いた。
 その音にすら鼓膜を舐られ、腰の奥に疼きをもたらす。
 ようやく唇を離した翔真さんは、濡れ光る紅い突起を満足そうに眺める。しゃぶられた右の乳首はすっかり紅くなり、ぴんと張り詰めていた。
「感じてるね。気持ちいい?」
「ん……気持ちいいです」
 恥ずかしながらも素直に告げると、翔真さんは微笑み返した。彼は次に左の尖りを、べろりと舌で舐め上げる。彼が先ほど上等のクリームを舐めたように、淫らで悪戯めいた仕草が目に焼きついて、ドキドキと私の鼓動が駆けていく。
 左胸はさらに深く、乳暈ごと口腔に含まれる。ねっとりと執拗に唇と舌で舐られ、全身に甘い痺れが浸透していく。
「ふ……あ、ん……あぁ……」
 行為の前は緊張に強張っていた私の体は、濃密な愛戯にほどけていった。
 ちゅ、と乳首の突端にキスを落とした唇はみぞおちを下りていく。
 臍を伝い下りた唇が、足の付け根の際どいところに辿り着いた。
 感じやすい内股を何度も淫らになぞられて、ぞくぞくとした甘い疼きが背筋を駆け上がってくる。
 彼の手と唇はそのまま脚を滑り降りた。膝頭を手のひらでくるくると撫で回され、足の甲にくちづけを落とされる。それはまるで主人への誓いのキスのよう。
 胸を躍らせていると、翔真さんは私の足の親指を口に含んだ。
 あまりにも淫猥な行為に、はっとして脚を引こうとするが、がっちりと脛を掴まれていて動かせない。
「翔真さん……! そんなところを舐めるなんて、だめです……」
「ここも性感帯なんだよ。感じるだろう?」
 ぬるりと舌で親指を舐った彼は、さらに指の股を舌先で突く。
 そうされると、ぞくんとした快感が込み上げてきて、体が甘く痺れた。
「あ……ん……はぁ……」
 淡い吐息を零すと、翔真さんはいっそう熱心に私の足指を舐めしゃぶる。
 人差し指、そして中指と、ひとつひとつの指を口中に含み、飴を転がすように愛でられた。もちろんそれぞれの指の股も、ねっぷりと舐められる。
 初心な肉体は淫猥な愛撫で、とろとろに蕩かされていった。
「んぁ……あぁん……あん……」
 甘い喘ぎが立て続けに零れてしまう。
 翔真さんは執拗に足の指を舐り、離そうとしない。左足を終えたら今度は右足も同じように舐られる。しかも彼は唇と舌を使って巧みに愛撫を与えながら、宥めるかのように手のひらで足の甲を撫でさすった。
 激しいのに優しい淫戯は、まるでぬるま湯に浸かっているよう。
「きみの足の指は最高に美しい。至宝だよ」
 そんなふうに褒められるなんて照れてしまう。
 頬を染めた私が足元に目を向けると、翔真さんの不敵な眼差しと絡み合う。
 彼は貴重な美術品を愛でるように、そっと私の足を指先で撫でた。
 その手はするりと脛を這い上がり、太腿を撫で上げていく。
 濃密な愛撫にすっかり綻んだ体は、花園からとろりと滴るものがあった。
 そうっと触れた指が花襞を探る。
「あっ……」
「優しくさわるから、心配ないよ。体から力を抜いて」
 翔真さんは言った通り、秘所を指先で優しく撫で上げる。
 くちゅりと濡れた音が鳴った。それは、私が彼のキスと愛撫で感じたということを表していた。
「濡れてるね。感じやすいのは、いいことだよ」
 かぁっと顔が熱くなる。
 翔真さんは深みのある声音を耳に吹き込むので、鼓膜まで愛撫されるよう。
 くちゅくちゅと、指先は蜜口をなぞり上げている。今にも指が入ってしまいそうだった。
 指を挿れたら、痛いのかな……?
 痛みを想像し、恐れた私は小刻みに体を震わせた。
 ところが翔真さんは、つと秘所から指を離す。
 ほっとしたような、落胆したような、複雑な思いが胸に渦巻く。
 だがすぐに膝裏に手をかけられ、ゆっくりと両脚を大きく広げられる。
 快感に綻んでいた脚は、まるで羽化する蝶のようにすんなりと開いた。
 彼が頭を下げた途端、ぬるりと花襞を舐め上げる感触がする。
 生温かくて柔らかく、濡れているもの。これは、翔真さんの舌だ。
 彼に秘所を舐められているとわかり、私は目を見開く。
「あっ、だめ、そんなところ、汚い……」
「汚くないよ。きみの体はどこもかしこも綺麗だ」
 丹念に花襞を舐められ、奥の蜜口も丁寧に舌先で蕩かされる。
 そうしてから今度は花芯をぬるぬると舐められる。息を呑むほどの鋭い快感を呼び覚まされ、びくんと腰が跳ね上がった。
「ひぁっ……あ、や、そこ……」
「ここが、いい?」
 淫芯ごと口腔に含まれ、肉厚の舌で包み込むように愛でられる。
 ねっとりと舌が絡みつき、捕らえた花芽を濡らして吸い上げる。きつく吸い上げたらまた、ぬるぬると唾液を擦りつけて舐られる。
 くちゅくちゅと淫猥な水音が響くのは、濃厚な愛撫が行われている証だった。
「はぁ……あ、あ……翔真さん、そんなに、したら……あっ、あぁ……」
 淫らな舌技に攻め立てられ、敏感な淫核はたまらない衝動をもたらす。性急に押し寄せる愉悦の波に抗うことができない。
 なにか、きちゃう……。
 弓なりに背をしならせ、びくびくと小刻みに脚を震わせる。
 やめさせようと伸ばした手が、翔真さんの髪に絡みついた。
 彼は花芯を舐りながら、くぐもった声を出す。
「イッていいんだよ」
 いっそう激しく舌と唇を使って愛芽をしゃぶられる。
 瞬く間に悦楽の頂点へ押し上げられた肉体は、甘い芯に貫かれた。
「あっ、あっ、あんぁあ――……っ、……あっ……ふ……」
 腰の奥に溜まっていた熱の塊が弾け飛んだ。
 びくびくと腰を揺らし、どぷりと愛液を溢れさせる。
 極めた体の熱は冷めない。いつまでも彼から与えられた快楽の残滓が肌に絡みついていた。
 これが、達するということなのだ。
 初めての経験に悦んだ肉体は、甘く引き絞られるように痺れている。
 小刻みに震える唇に、身を乗り上げた翔真さんは接吻した。
「ふ……ん……」
 まるで震えを止めるためのような優しいくちづけに、忘我の境へ飛んだ魂は落ち着きを取り戻す。
 ゆっくり瞼を開けると、滴るほどの色香を湛えた精悍な相貌が眼前にあった。
「可愛いよ。きみを、俺のものにしたい」
 低い声音は切迫した色を帯びていた。
 鼓膜を甘く震わせるその声だけで、達した体は熾火が炙られるかのように燃える。
 ひくつく蜜口は愛蜜を垂らし、雄の昂りに貫かれる準備が整っていた。達したはずなのに空虚な体を埋めたいという欲を、本能で感じ取る。
 濃密な愛撫に蕩けた私は、彼に希う。
「翔真さんが、欲しい……」
 するりと淫らな欲求が唇から零れる。
 口端を引き上げて妖艶な笑みを見せた翔真さんは、スラックスと下穿きを脱ぎ捨てた。
 露わになった雄芯は長大で、天を衝いている。
 そんなに大きなものが体の中に入るのだろうかと思うけれど、凝視していたことに気づいた私はそっと目を逸らした。
 彼はすぐに挿入することはせず、私の頬を大きな手のひらで優しく包み込む。
「俺の気持ちは変わりない。きみが好きだから抱きたいし、いずれ結婚することを望んでいる。いや、必ずきみと結婚する。だから俺を信じてほしい」
「翔真さん……」
 真摯な双眸を向けられ、私の胸が切なく引き絞られる。
 彼は真剣に私との未来を考えてくれるのだという思いが伝わった。
 翔真さんを受け入れたいという気持ちが胸に湧く。
 肉欲に流されるのではない。同情でもない。
 翔真さんを好き……という恋心は表明できるほど固まっていないけれど、彼を信じたいと強く思えた。
「私は、翔真さんを信じます」
 はっきり告げると、彼は安堵したように目を細める。
「ありがとう。きみとの子どもが欲しいから、ゴムをつけないで、きみの中に入らせてほしい。いいかな?」
 妊娠するために、中で出すということだ。翔真さんは初めから私との子どもが欲しいと言っていたし、子どもが結婚の条件になっているのだから、それは当然だと思えた。
 私の心中に戸惑いはなかった。
 彼との赤ちゃんが欲しいな……と思えた。
 それは翔真さんを信じているから。
 たとえ彼と結婚できなかったとしても、彼が私との結婚や子どもを望んでくれているという気持ちに嘘偽りはないとわかっているから、子作りにためらいはなかった。
 微笑を浮かべた私は、こくりと頷いた。
「いいです……。私も、翔真さんとの赤ちゃんが欲しいなって思っています」
 感激したように目を見開いた翔真さんは、きつく私を抱きしめる。
「あぁ……好きだよ。きみと子どもに責任を持つから、安心して俺に身を委ねてほしい」
 強靱な腕に包み込まれ、ほうと安堵の息をつく。
 私は手を回して、彼の剛健な背中を抱きしめ返した。
 話し合ったことで、私の覚悟もついた。もし彼が確認してくれなかったら、行為が終わったあとに妊娠への不安がよぎったかもしれない。
 ふたりで相談して決めたことなら、迷いはない。
 ちゅ、と頬にくちづけを落とした翔真さんは、そっと私の体を褥に横たえる。
 両脚を抱え上げると大きく開き、強靱な腿の上に跨がらせた。
 そうすると、濡れた秘所を猛った雄芯がまっすぐ狙い定める形になる。
「ゆっくり挿れるからね」
「はい……」
 私の腰を撫で上げた翔真さんは、蜜口に熱い先端をあてがう。
 ぐっと太いものが挿し入れられ、濡れた蜜口を押し広げる。

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