肉食系の旦那様に蕩けるほど溺愛された結果、懐妊いたしました

書籍情報

肉食系の旦那様に蕩けるほど溺愛された結果、懐妊いたしました


著者:有允ひろみ
イラスト:すみ
発売日:2023年 8月25日
定価:620円+税

高校の同窓会に参加した帰り道、遥香は意気消沈していた。
同級生の充実した話を聞いて、自分の枯れ具合に焦りを感じていた。
消極的で引っ込み思案な性格に腹が立ち、
思い切ってとあるバーに立ち寄った際、偶然拓真と入り口でぶつかってしまった遥香は
流れで店の席に案内されそうになり慌てて帰ろうとすると
「帰るっていっても、まだ座ってもなかっただろう?
ぶつかったお詫びに、おごるよ。席はここでいいかな?」
始めは戸惑う気持ちがあったが、拓真の雰囲気と話術に惹かれ心を開きはじめた遥香は――!?

【人物紹介】

早崎遥香(はやさき はるか)
会計事務所事務員の27歳。
消極的で引っ込み思案

早崎拓真(はやさき たくま)
ヘアサロンなどを多数経営する起業家・社長(元美容師)で29歳。
頼れるリーダータイプでこの上なくセクシーで獰猛な黒豹といった感じ

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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

 今までに経験した事もないほど淫らな気持ちになった遥香は、自分でも意識しないまま淫欲に囚われてしまっていた。
 何もかもわすれて快楽を貪りたい。拓真ともっとたくさんキスをしたいし、彼に抱かれたくてたまらない。
 乳房を揉んでいた拓真の手が、下腹におりて両方の太ももを軽く撫でさすった。
 鼠径部に緩く圧を加えられ、リンパを流すようにマッサージをされる。
 途端に秘部がジィンと熱くなり、そこがしっとりと濡れ始めるのがわかった。
 恥ずかしさに膝をすり合わせると同時に、脚の間で微かに水音が立つ。
 ほんの一瞬だったけれど、きっと拓真に聞かれたに違いない。
 そう思いながら身を捩ると、思いがけず自分から拓真の手に秘部を押し付ける事になってしまった。
「あ……ご、ごめんなさ……ぁ、んっ!」
 あわてて元の位置に戻ろうとするも、彼の手が一緒について来てしまう。
「遥香のここ、よく見せてくれるかな?」
 遥香の秘所に顔を近づけると、拓真が指で花房を左右に押し広げた。愛液にまみれたそこが花開いたようになり、恥ずかしい部分がすべて彼の目前に晒される。
「やっ……は、はずか……し……」
 そんなところを見られているという事実が、遥香の全身をふるふると震わせる。
 秘裂を見つめる拓真の目が細くなり、口元に薄っすらと笑みが浮かんだ。
「遥香のここは、綺麗なピンク色をしてるね。形は慎ましい……だけど、たまらなく淫靡だ」
 拓真が指の腹で秘裂をタップすると、ピチャピチャという淫らな音が立った。
 彼の指が秘裂の中を蛇行し、花芽の突端を挟むようにして止まった。そこをそっと擦られ、奥に潜む花芯が勃起するのがわかる。
 痺れるほどの快楽に身を震わせていると、拓真が両方の乳房に吸い付いてきた。オイルと唾液でぬめる乳嘴を何度となく舌で嬲られ、背中と腰がベッドから浮き上がった。
「あっ……ふぁあぁっ!」
 遥香に魅力がなかったせいか、元カレ達とセックスをした時は、ほとんど前戯なんかなかった。さすがに付き合い始めてしばらくは、いくぶん丁寧に扱ってくれたが、胸に関しては貧乳のせいか愛撫された記憶がない。
 いや、胸だけではなく、彼等が興味を持つのは挿入する部分だけだった。
 ただ挿れて、終わり。
 それなのに、今はまるで違う。
 ただ胸を弄られているだけなのに、ものすごく感じる。
 そこに火が点いたみたいに熱く感じるし、それが身体のあちこちに飛び火して、もうじっとしていられなくなる。
 遥香は恍惚となって背中をしならせて悶えた。
「あんっ! そ、そんなに強く吸っちゃ……ぃやあんっ……あ、あっ!」
 遥香が掠れた嬌声を上げると、拓真が乳嘴への愛撫を止めて下から顔を見上げてきた。
 彼の緩く閉じた唇の間で、乳嘴が唾液まみれになってツンと尖っている。
「可愛い声だね。もうそろそろ挿れてほしくなった? もしそうなら、今すぐに挿れてあげられるけど、どうする?」
「ちょっ……ちょっとだけ、待ってください」
 蚊の鳴くような声でそう頼むと、拓真がゆったりと微笑んで頷いてくれた。
 本当はすぐにでも挿れてほしい。
 けれど、長い間ご無沙汰だったせいか、気持ちにストップがかかってしまったみたいだ。それを見透かした様子の拓真が、ほんの少し首を傾げた。
「もちろん、いいよ。もしかして、セックスは久しぶり?」
 優しく訊ねられ、素直に頷くと同時に、恥ずかしさで顔全体が熱くなった。
「……はい、もう何年もしてません」
「そうか。じゃあ、今日はとりあえずマッサージだけにしたほうがいいかな? ちなみに、その間に性的な欲求を感じなかった? つまり、エッチな気分になってムラムラしたりしなかったのかな?」
 枯れてはいた。
 けれど、時折性的欲求を感じる事はあったし、そういう時はことさら恋人がいない寂しさに打ちひしがれたものだ。
「たまに、感じてました」
「そういう時は、どうしてた? 自分で慰めたりしてたのかな?」
「そ、そんな事……」
「してなかった? 適度なマスターベーションはストレス解消にもなるし、血行が良くなって美容にもいいと言われている。別に悪い事じゃないし、知り合いにそれ専用のグッズを開発して販売してる人がいる。カタログがあるから、あとで見せてあげてもいいよ」
 話が思わぬほうに向かい、遥香は頬を熱く火照らせて息を荒くした。
 胸が上下し、身体中にある突端がジンジンする。
 無意識に唇を舐めると、その舌先に拓真がチュッとキスをしてきた。
「でも、今は俺がいる。もし今度そうなったら、遠慮なくそう言ってくれ。すぐに駆けつけて、遥香がトロトロになるまで満足させてあげるから」
 そんな事を言われて、身体ばかりか心まで濡れそぼった。
 遥香は羞恥にまみれながらも、思っている事を口にした。
「マッサージだけで終わるなんて嫌です。その先の事もしてほしい……。でも、いきなりだとちょっと怖いから、少しずつ進めてもらえると助かります」
 言い終わるなり、まるで走ったあとのように息が上がった。
 明らかに性的な興奮状態にある自分を持て余し、遥香は唇を噛んで両足をモジモジさせる。
「それなら、とりあえずマッサージを続けながら、指を挿れてみようか。もちろん、無理な事はしないし、遥香のペースに合わせるから安心していいよ」
「はい」
 遥香が頷くと、拓真がにっこりと微笑みながら遥香の乳房に唇を寄せた。いつもならふっくらと膨らんでいるだけの乳暈が、いつになく色濃く盛り上がっている。
「遥香の胸、すごくいいな……。見れば見るほど俺好みだ」
 拓真が遥香と視線を合わせながら舌なめずりをする。そんな仕草を見せつけられ、余計セクシャルな気分になった。
「ほんとですか? 小さいし、子供みたいな胸なのに?」
「大きさの好みは人それぞれだし、肝心なのは誰の胸か、だ。遥香のおっぱいは感度もいいし、大きさなんて関係なく大好きだよ。見てるだけで、むしゃぶりつきたくなる」
「お、おっぱい? ――ひぁっ! あ、あっあっあああんっ!」
 先端をチュッと吸われたかと思ったら、乳嘴を舌で弾くように連打された。
 いやらしい舌遣いで乳嘴を愛撫されているところを見て、遥香は我もなく嬌声を上げる。
 胸だけでこんなに感じるなんて、知らなかった。ましてや、「おっぱい」だなんて、日頃聞く機会がない言い方をされて、聴覚までも濡らされた気分になる。
「そう、おっぱいだ。俺にとって、これほどセクシーで魅力的なおっぱいはないよ」
「セ、セクシーって……あんっ!」
 そこまで褒められて、遥香は胸の高鳴りを抑えきれなくなる。
 ずっと引け目に感じていたそこが、内側からじんわりと熱くなってふんわりとほぐれていく。
 ペチャペチャと小さな音を立てながら乳房を愛撫され、あまりの気持ちよさに涙目になり、踵でベッドのマットレスを蹴って身もだえする。
「ボディメンテナンスには、聴覚への刺激も含まれている。さっきみたいに、ちょっと刺激的な単語を聞かされるとドキッとするだろう? そうすると、血流もよくなるし、当然愛液もたくさん分泌される。いわゆる言葉攻めの一種かな」
 拓真がニンマリと笑い、遥香の目を見つめながら普段ぜったいに耳にする事のない卑猥な単語を口にした。
 遥香はそれを聞くなり焼けるほど頬を熱くし、小刻みに身体を震わせながら、いっそう息を荒くした。
「ね? 実に効果的だろう?」
 拓真が片方の眉尻を上げながら、ゆったりとした微笑みを浮かべた。
 確かに効果的だし、彼が言うからこそ身体ばかりか心まで敏感に反応してしまったのがわかる。
 乳嘴を何度となく吸われている間に、蜜窟の中に拓真の指が滑り込んできた。
「ひ、んっ! ……あ、ん、んっ!」
 マッサージしてもらっている時は、さほど感じなかったが、拓真の手はゴツゴツしており、指も長く太い。
 長らく閉じたままだった隘路が、愛液でぬめる指を嬉々として受け入れて、熱く戦慄く。
 恥骨の裏を指の腹で捏ねられ、別の指で花芽を押し潰すようにマッサージされる。
 一瞬気が遠くなり、全身がビリビリと痺れた。
 深く浅く出入りする指の本数を増やされ、広げられた蜜窟の入口が悦びに何度となくキュンと窄まる。
 唇にキスが戻ってきて、感じている顔を間近でじっと見つめられた。
 その視線が、たまらなく淫靡だ。
「今、イっただろう? 中がギュッと窄まって、俺の指を痛いほど締め付けてきてたよ」
 そう言いながら指を出し入れされ、中の襞が指の関節でめくれ上がる。
 ものすごく淫靡で、この上なく気持ちいい。
 遥香はまだ朦朧となりながらも、拓真とのキスにうっとりと酔いしれた。
「……わ、わかりません……。でも、そうかも……」
「もしかすると、イったのは、はじめて?」
「はい」
「そうか。これから、俺が何度もイかせてあげるからね」
「ぁあんっ! あ、あっ……」
 再び動き出した拓真の指の動きに酔いしれ、遥香はいつしか大きく脚を開き、自ら腰を動かすようなしぐさをしてしまっていた。
 もう躊躇する気持ちなどなくなっているし、今はただ彼に抱かれたくてたまらなくなっている。
 きっと、すぐにでもセックスが始まるに違いない。
 遥香は期待で胸をいっぱいにしながら、拓真を見た。けれど、彼は遥香の顔を見つめたまま、じっとして動こうとしない。
 せっかく心身ともに準備万端になっているのに、今になってどうして……。 
 もしや、ここまできて嫌になったのでは?
 拓真は、これまでにたくさんの美女と付き合ってきたはずだ。たくさん褒めてくれたけれど、本当はもっとボリュームのある身体が好みなのでは?
 そもそも、彼が言った言葉はすべて単なるリップサービスかもしれない。
 だいたい、拓真ほどの男が自分相手に勃起するだろうか?
 心配になって無意識に彼の腰に視線を向けると、引き締まった腹筋を突きささんばかりに硬く反り返っている男性器が見えた。
「あ……」
 鴇色の屹立を見るなり、遥香はそこから目が離せなくなった。
 勃起した男性器なら、過去何度か目にした事がある。けれど、これほどセクシャルで雄々しく猛るものを見るのははじめてだ。自然と息が弾み、無意識に唇を舌で舐める。
 女性の中には、それを口で愛でたがる人がいるようだが、遥香はこれまで一度たりともそう思った事がなかった。
 性欲が高まった一人寝の夜に、妄想の中でそれを舐めた覚えがある。しかし、あくまでも頭の中だけの事であり、現実にはそんな淫らな行為をした経験はないし、したいとも思わなかった。
 それなのに、今見ているそれがほしくてたまらない――。
 思いきりしゃぶりたいし、大きなそれで身体の奥をぐちゃぐちゃに搔きまわしてほしい。
 そんな劣情に囚われた自分に驚き、遥香は気がつけば夢中になって拓真のキスに応えていた。
 口を大きく開けて、ねっとりと舌を絡め合う。耳の奥で唾液が交じり合う音が響き、キスを重ねるごとに新たに愛液が溢れてくる。
 これ以上抑えきれないほどの情欲に囚われて、遥香は我知らず拓真の肌に指先を食い込ませた。
 そんな遥香を、キスを終えた拓真がじっと見つめてくる。
「どうやらキスが好きになったみたいだね」
 拓真が遥香の唇の先に舌を這わせながら、そう訊ねてきた。
 キスの余韻に浸りながら、遥香は小さく頷いていっそう頬を熱く火照らせる。
「き……気持ちよくて……。私、今までこんなに気持ちのいいキス、したことがなかったから……」
 話す声が上ずり、息をするのもやっとだ。
 拓真が遥香の顔のいたるところに柔らかなキスを落してくる。その感触が優しくて、うっかりまた今が「恋人ごっこ」である事を忘れそうになってしまう。
「遥香には、まだいろいろなはじめてがあるみたいだな。今の遥香は、ものすごくエロい。エロすぎて、すぐにでも挿れたいくらいだ。遥香は? 見たところ、もう挿れてほしくてたまらないって感じだけど」
 そう囁く拓真の唇の縁から、チロリと舌先が覗いた。もしそれが彼の本心なら、このチャンスを逃すわけにはいかない。
 今までにないほど好色な思いに取り憑かれ、遥香は拓真の背中に腕を絡みつかせた。
「挿れてくださいっ……。私、拓真さんに思いきり抱かれたいです。拓真さんとひとつになりたい……。今の時間を一生忘れずに覚えていられるように、私の中に拓真さんを刻み込んでください――」
 そう訴える遥香を、拓真が若干驚いたような目で見つめてくる。
 もしかして、こんな事を言うべきではなかった?
 そう思い、一気に気分が落ち込みそうになった時、拓真が遥香の唇に貪るようなキスをして来た。そして、唇を合わせたまま低い声で囁いてくる。
「いいよ」
 拓真がそう言うなり、どこからか取り出した正方形の小袋を歯で嚙みちぎった。そして、遥香の腰を挟むようにしてベッドの上に膝立ちになり、慣れた手つきで勃起した男性器に避妊具を装着する。
 側面に太い血管が浮き上がるそれは、今まで目にしたどれよりも縦横に大きい。 
 両脚の膝を腕の内側に抱え込まれ、腰を拓真の太ももの上に引き上げられた。
 互いの腰が密着し、拓真の淫茎が遥香の花房の間に割り込む。くっきりとした括れが、敏感になった花芽をゆるゆると引っ掻く。
 途端に子猫のような声が漏れ、ハアハアと荒い息を繰り返した。
「どうせするなら、思いきりエッチで気持ちいいセックスをしよう」
 甘く低い声でそう言うと、拓真が目を見つめながら、ゆっくりと唇を合わせてきた。
 硬い歯列で乳房を緩く引っ掻かれ、乳嘴を何度となく舌で弾かれる。
 淫ら過ぎる舌遣いを見せつけられ、遥香はいっそう性欲が高まるのを感じた。
 秘裂に押し当てられた屹立が、ググっと硬さを増す。それを感じて、また新たな愛液が溢れだす。
 拓真の手が遥香の太ももの裏を掌で押し上げ、秘裂がパックリと割れた状態で上向きになる。濡れそぼる淫唇が左右に分かれ、ピンク色の肉壁が丸見えになった。
 挿入を待ち望む小さな口が、愛液を湛えながらヒクヒクと蠢く。
「もう我慢の限界みたいだね。俺もそうだ……。淹れるよ。いい?」
 訊ねられ、遥香は小さな声で「はい」と答えた。
 その直後、硬くそそり立った拓真のものが、ずっぷりと蜜窟の中に入ってきた。
「ああああっ!」
 たっぷりとした愛液を湛えた膣内に根元まで肉茎を沈められて、目の前で真っ白な閃光が弾けた。
「ん、んっ……」
 もう三年近く恋人がおらず、まともなセックスは四年近くしていない。
 そのせいか、自分でもそこが狭くなっているのがわかる。
 少しずつ奥に進む切っ先が、容赦なく隘路を押し広げていく。苦しいのに、ものすごく気持ちいい。
 遥香は息をするのも忘れて、全身で彼を感じながら腰を揺らめかせた。
「拓真さん……あ、あぁんっ!」
 太ももを引き寄せられたまま腰を緩く振られて、オイルに濡れた身体がパチュパチュと音を立ててぶつかり合う。聞こえてくるセックスの音に聴覚を刺激され、遥香はますます淫らな行為にのめり込んだ。
 腰の振り幅が大きくなり、中を掻く位置がより深くなった。
 指では届かないところまで穿たれ、子宮に響くほど激しく腰を動かされる。
 こんなに感じるのは、生まれてはじめてだ――。
 強い快楽を感じて、遥香は朦朧となりながら拓真との交わりに深く溺れていく。
 キスが乳房を離れ、唇に戻ってきた。持ち上げていた遥香の腰をベッドの上に下ろすと、拓真が上から覆いかぶさってくる。
 身体を右手で抱きすくめられ、左手で頭を抱え込むようにして、貪るように唇を重ねられた。腰の抽送がいっそう速くなり、交わる水音がいっそう高くなって部屋の中に響き渡る。
 身体がトロトロに融けてしまいそうだし、もう欠片ほども理性なんか残っていない。
「中が熱いね……。それに、ぎゅうぎゅうに締め付けてくるから、ずっと突いてないと押し出されてしまいそうだ」
 優しい声音でそんな事を言われ、胸がキュンとなった。
 こんなふうに話しながらセックスするのははじめてだし、これほど気遣いのある抱かれ方をされた記憶もない。
 腰をリズミカルに動かされ、その度に互いの恥骨が触れ合って花芽に振動が伝わる。
 さらにズンズンと奥を突かれて、遥香は感じるままに身悶えて声を上げた。
「拓真さんっ……奥……気持ちいいっ……ぁああっ!」
 身体の中を熱波が通り抜け、つま先から突き上げてくる快感に脳天を貫かれる。
「遥香……遥香っ……」
 繰り返し名前を呼ばれて、それだけで心が震え、彼に抱かれている悦びで胸がいっぱいになる。喉元にまで迫るかと思うほど深く突き上げられ、恍惚となるあまり意識が飛びそうになった。
 中を掻く屹立が、グッと容量を増して今にも爆ぜそうになっているのがわかる。
 息もできないほど激しく奥を攻め立てられ、遥香は一気に快楽の頂点に昇りつめた。
「拓真さ……ぁ、あっ……あああああっ……!」
「遥香っ!」
 首筋に強く吸かれると同時に、拓真のものが遥香の最奥で力強く脈打つ。
 それに連動して、子宮の入口が屹立の先をねぶるように蠢くのがわかる。
 きっと、これが本当のセックスだ。
 拓真が自分の中で何度となく吐精するのを感じながら、遥香は彼の腕の中で享楽の涙を流すのだった。

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