契約期間が終わったので離婚してもいいですか? 〜隠れ肉食系CEOと別れるためにあえて淫乱になります!〜

書籍情報

襲ってきたのは君だ。もう我慢しない。

契約期間が終わったので離婚してもいいですか?
〜隠れ肉食系CEOと別れるためにあえて淫乱になります!〜

著者:白雪優愛
イラスト:アオイ冬子
発売日:3月27日
定価:610円+税

世界的大企業のCEO・光一と契約結婚して二年を迎える結菜。
契約期間の満了とともに婚姻関係の解消を申し出るものの、契約を継続せざるを得ない状況へと追い込まれることに。
そんなある日、結菜はもともと女嫌いだと噂の光一に嫌われるため、彼を誘惑するという作戦に出るのだった。
作戦は上手くいって契約破棄になると思いきや状況は一変、彼は結菜を甘く翻弄し始めて……!?
「そんな顔で見られたら、もっと繋がっていたくなる」
契約破棄をきっかけに、本物の夫婦としての甘い結婚生活が幕を開ける――!

【人物紹介】

弓鶴結菜(ゆみづるゆな)
重化学工業の雄として拡大していった会社を経営していた重藤家の娘。
家を出てOLとして働いていた。契約結婚を仕事と割り切り光一の妻として尽力している。
二年間の契約満了を前に、彼に離婚を申し込む。

弓鶴光一(ゆみづるこういち)
一代で会社を大企業にまで育て上げた敏腕CEO。
独身時代に様々な縁談話のすべてをかわしていたことから、周囲からは女嫌いだとささやかれている。
普段から冷静で結菜にも落ち着いた物腰で接しているが、実は……?

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【試し読み】

「おかえりなさい」

 数日ぶりに帰宅した光一に声をかけると、彼は柔らかく微笑んだ。

「ああ、ただいま。……こうやって結菜に出迎えられるの、なんだかすごく安心するな」

 穏やかに言う光一に、結菜の方も温かな気持ちになる。

「今までは一人で、電気のついてない部屋に帰るのが普通だったのに。数日離れただけなのに、すごく寂しかった」
「あっ、えっと……」 

 他意はないのかもしれないが、自分がいなくて寂しい、と言っているような光一の言葉に、結菜は照れてしまう。 
 彼の生活の中に自分がいるのだ。 
 一緒に暮らす中で光一に惹かれていった結菜にとって、それは嬉しいことだった。

「結菜はどうだった?」

 そう尋ねてくる光一に、結菜は小さく頷く。

「私も、寂しかったです」 

 そんな結菜を見て、光一は驚いたような顔をした後になにかに耐えるかのような表情になると、結菜に近づいて、そのまま抱き締めた。

「あ、あのっ……」 

 突然抱き締められて戸惑う結菜だったが、その意識は抱き締められた彼の胸板や身体に回される腕に向いていた。 
 恐る恐る、結菜も手を回し、彼を抱き締め返した。
 スーツ姿の光一がまっすぐに結菜を見つめる。

「んっ」

 そのまま軽く口づけをした。
 光一の唇を感じると、それだけで結菜の身体が熱くなった。
 彼の手にぎゅっと力がこもり、強く抱き締めてくる。

「結菜も寂しいって思ってくれたんだな」 

 彼に抱き締められながら、結菜は小さく頷いた。 
 一緒に暮らす中で、いい部分をこれまで以上に見られたから、というのももちろんあるが、彼に抱かれた夜のことを思い出していたせいもある。 
 自分から襲っておいて返り討ちにあったのは思い出してもはしたない上に恥ずかしい話であるのだが、光一によって与えられた快楽は、それを上回るほど甘美だった。

「結菜、こっち」 

 光一は結菜を抱き締めたまま、ソファーへと座り込む。 
 結菜はそのまま、彼の上に腰掛ける形になった。

「あっ……」 

 彼の上に座り込んだことそのものへの驚きもあるが、またがるように脚を広げた格好であることや、近くにある彼の顔を意識してしまったことで、また頰が熱くなる。 
 そんな結菜を見た光一は笑みを深くした。

「可愛いね、結菜は」

 そう言って、再び抱き寄せてキスをする。

「んっ、んぅっ……」 

 今度はそのまま、舌を入れてくる。 
 結菜の唇を割り開いて、光一の舌が侵入してきた。 
 おずおずと迎えるように伸ばされた結菜の舌に絡みつき、舐め上げる。

「んぅっ、ん、あうっ……」 

 器用に動く舌先が、結菜の舌を愛撫し、くすぐったいような気持ちよさを与えていた。 
 反射的に逃げそうになると、光一の手が頭に回されて、そのまま押さえられる。

「んぁ、ああっ……」 

 光一の舌先が上顎のあたりをくすぐってきて、そわっとした気持ちよさに身体が震えた。

「ふぁ、あぁ……」 

 舌が離れると、ぼーっとした様子の結菜を、光一が意地悪な笑みで見つめていた。

「結局、あれ以来結菜は誘ってこなかったな。どういうつもりだったんだ?」
「あ、あれは……」 

 光一の目にじっと見つめられて、結菜は戸惑いながら口ごもる。 
 あの日は、女性が苦手だという光一に迫って、契約を解除してもらうつもりだった。 
 しかしそれを素直に言うのははばかられる。
 結菜はそっと目をそらそうとしたものの、光一はそれを許してくれなかった。

「まあいいけどな。それに……」 

 光一の手が、結菜の背中を撫でて下へと降りていく。
 その手が臀部のあたりまで届くと、結菜の奥から期待がじわりと溢れ出してきた。

「誘ってはこなくても、嫌がってはいないみたいだし。やっぱり遠慮はいらなかったみたいだな」
「光一さん、んっ」 

 力強く抱き締められ、彼の首元に顔を埋める。 
 光一の膝に座っているため、普段より視線が高く、変な感じだ。 
 密着して感じる彼の匂いは、あの夜を思い出させて結菜の身体を熱くしていく。

「結菜」 

 耳元で光一の声がする。
 甘さを含んだその声が耳をくすぐり、ぞくりと結菜を昂ぶらせる。
 そして服の中に、光一の手が滑り込んできた。 
 大きな手が結菜に触れ、ゆっくりと撫でてくる。  
 背中から脇腹へと流れる手に、結菜はぴくんと身体を跳ねさせた。 
 直接的ではないものの、淡い心地よさが広がっていく。

「結菜、手、あげて」 

 光一に囁かれ、結菜は半ば無意識に従って手を上げる。 
 彼の手がブラジャーのホックを外すと、解放された胸が揺れた。

「光一さん、んっ」 

 そのまま、カップの内側へと忍び込み、乳房へと触れる。

「あ、んぅっ……」 

 彼の手に触れられるだけで、気持ちよさが膨らんでいく。 
 期待のせいか、前に触れられたときよりもずっと敏感になっている気がした。 
 光一の大きな手が、結菜の柔らかな膨らみを揉みしだく。

「ふぅ、あっ……」
「結菜、すごく感じやすくなってるんだな」 

 少し触れられるだけで、もう立ち上がってきてしまったその頂点を、光一の指がつまみ上げる。

「んぁっ、ああっ……そんな、ことっ……」 

 少し触れられただけで、感じさせられている。 
 そんな自分に恥ずかしさを感じると同時に、結菜の奥からさらなる気持ちよさが溢れてくる。
 彼の手で容易く気持ちよくさせられていることへの、はしたない興奮が沸き上がるのを感じていた。

「いいな。可愛いよ、結菜」
「耳元で、そんなこと言っちゃダメですっ……」 

 彼の低い声が、じんわりと耳に入ってくる。 
 それだけでお腹の奥がきゅんと疼いて、蜜が溢れ出してしまう。
 逃げるように腰を浮かせようとすると、光一の片手が腰に回り、がっしりと摑まれた。

「どうして逃げようとしたんだ?」 

 そう言いながら、わかっているかのように彼の手はスカートの中に入り込んだ。

「あっ、んっ……」

 そして下着越しに、結菜の秘部に優しく触れた。

「あ、あぁ……」 

 恥ずかしさで顔を覆いたくなる。 
 光一の指先が、秘められた場所を軽く往復する。下着越しでも濡れているのがわかってしまっているだろう。 
 羞恥に頰を染めた結菜だが、しっかりと抱き締められており、逃げることはできなかった。
 それに、少し触れられただけで、もう期待してしまっている。
 恥ずかしさ以上の興奮に押され、結菜は逃げるのをやめて、彼の上に腰を下ろした。

「光一さん、私……」 

 期待を込めて見つめると、光一は一瞬だけはっとしたような表情を浮かべて言った。

「その顔だけでも随分おねだり上手みたいだけど……どうしてほしいのか、結菜の口から聞きたいな」 

 意地悪に言った光一は、そのまま結菜の秘所を指先で責め、ぷっくりと膨れた花芯を擦る。

「んぁっ、あぁっ……うぅ……」 

 その快楽にびくんと身体を反応させる。 
 愛液が溢れ出してきて、結菜の本能が光一を欲していた。 
 しかし、自分から口にするのは恥ずかしい。 
 そんな風に葛藤していると、下着をずらされ、すでに溢れた蜜で濡れそぼった媚肉を直接光一の指に愛撫された。

「あっ、ん、光一さん、それっ……」
「どうした? このまま、指でイカせてほしい?」

 くちゅり、とはしたない水音を立てて、光一の指が結菜の内側へと入ってくる。

「や、あ、んぁ……光一さんっ」
「結菜の中、すごく締め付けてきてる。ほら、俺の指をこんなに」
「ん、あぁ……くぅ、んっ……」 

 秘筒を掻き回され、結菜は声を漏らす。 
 指を咥えこんでしまうと、渇望がより強く結菜に襲いかかってきた。
 羞恥を上回るその欲望に、結菜の口から声が漏れる。

「光一さんっ……いれて……くださいっ……」 

 そう言いながら腰を揺らすと、光一の硬いものがお尻に当たる。

「うわっ……そんなに可愛くおねだりされるとっ……」 

 擦ったのは偶然だったものの、光一は切なげな声を上げ、結菜の中から指を引き抜いた。 
 その指はすっかりとふやけている。 
 結菜がぼんやりとそれを眺めている内に、光一はズボンをくつろげてその猛ったものを露出させた。 
 熱く硬い雄芯が結菜に触れると、蜜壺からさらにじわりと愛液が溢れ出してくるのを感じる。

「あっ、んっ、光一さんっ。……んぁっ」
「結菜、ぐ、んっ……」

 光一は素早く避妊具を着けると、その雄竿を結菜の入り口へとあてがった。

「いくぞ」
「はいっ、きてっ、ん、ああぁぁっ」 

 光一がぎゅっと結菜を抱き締め、身体を密着させる。

「あっ、んぅっ、くぅ。んっ」 

 それと同時に、彼の剛直が媚肉を掻き分けて入ってきた。 
 結菜の中を押し広げ、みっちりと埋めてしまう雄芯。

「結菜の中、吸い付いてきてるな」
「んぁ、はぁ、んっ……光一さんのものが、いっぱいっ……」 

 光一がゆっくりと腰を動かし始める。 
 蜜路を往復される度、嵩高のそれが襞を擦り上げ、快楽を送り込んでくる。

「はぁ、ん、あ、あぁぁっ……」
「ぐ、うっ。無理なんてしなくても、結菜は十分エッチだな」
「やっ、そんなこと、ん、くぅっ」

 指摘されて、結菜の顔がかっと熱くなった。 
 あの日の言動が演技だと見抜かれていた恥ずかしさももちろんあるが、それ以上にどうしようもなく感じてしまい、それを指摘されたことへの羞恥からだ。

「俺としては、好きになった相手が淫らなのは、好ましいけどね」
「好きに……? ん、くぅ、あふっ」  

 光一の言葉に、結菜は驚きと喜びを感じる。
 好意を持っていた心と、それ以上に繫がった身体が、その喜びを表現した。

「んぁ、あ、ああああっ!」 

 ぎゅっと身体がこわばり、快楽がはじける。 
 視界が軽くスパークして、結菜は達した。

「はぁ、あ、あぁっ……」
「結菜、好きだ……」
「あ、ん、くぅっ……」 

 絶頂の余韻に浸る耳元に愛を囁かれ、本能的に反応してしまう。 
 女筒は光一の雄竿をきつく咥え込んで、逃がさないほどに包み込んだ。

「ひうっ、あっ……光一さん、あ、あぁ……」

 身体を軽く揺すられ、粘膜が擦れ合う。 
 引くことない快感に押され、結菜の思考はどんどん溶かされていった。

「結菜、好きだ。結婚相手が君で良かった」
「んぁ、光一さん、んぁ、うぅっ……」

 ぼーっとした頭に光一の声が入り込んで、結菜の脳内を犯していく。 
 半ば無意識に彼を抱き締めると、ぎゅっと包み込まれて、自分とは違う、彼の筋肉質で男らしい身体つきを感じる。 
 光一が優しく髪を撫でる。 
 その安心する様な心地よさと同時に、下半身では熱い楔が往復し、性感をさらに高めていった。

「はぁ、あっ、ん、あふっ……」 

 膣襞を擦り上げられ、愉悦が結菜を満たしていく。

「結菜が感じてくれて嬉しい、けど……これはまずいな。ハマりこんで、離れられなくなりそうだ」
「あ、ん、うぅっ、私も、ですっ……」

 結菜が答えると、光一の動きが激しさを増した。

「んぁっ、あっ、光一さん、ん、それ、奥、んくぅっ!」

 身体が密着し、雄竿は結菜の奥深くを抉るように往復した。
 前回の行為では、これまでにないほど肉体の気持ちよさを感じさせられた。
 誘っておきながら逆転され、どうしようもないまでに高められてしまった。
 今回もそれは同じだが、前回と違い愛を囁かれ、心まで彼の魅力にとらわれてしまう。

「あふっ、ん、くぅ、あぁっ」
「結菜、愛してる……んっ……」

 耳元で聞こえる光一の言葉と、艶めかしい吐息。
 それは結菜をより深く悦楽へと導いていった。

「ぐっ、ふっ……」

 淫猥な音に混じって、光一の吐息が届いてくる。
 律動の度に快感は増し、何も考えられないほどだ。

「すきっ……好きです、光一さんっ……」
「結菜っ、俺もだ。好きだ」
「んはぁ、あっ、くぅ、あぁぁぁぁぁっ!」

 結菜は再び絶頂を迎え、全身を貫くような快楽に身体を跳ねさせた。 
 それに合わせて、光一の雄幹も脈動し、結菜の中で達したのがわかる。 
 全身で彼に抱きつくと、女洞の中にある彼の形が感じられる。
 結菜はぐっと身体を密着させ、奥でしっかりとそれを確かめた。

「うっ、ああ……」 

 艶っぽい声を光一が漏らす。 
 普段の彼からは出ない声が、結菜を満たしていった。

「はぁ……あぁ……本当、これはまずいな」 

 光一そう呟くと、結菜の身体を持ち上げて、雄芯を引き抜いた。 
 結菜はまだ余韻でぐったりとしたまま、彼に抱きかかえられる。

「やっぱり、ソファーじゃ狭いな。結菜、ベッドにいこう」 

 お姫様だっこで抱えられたまま、結菜は小さく頷いた。

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