絶倫敏腕社長の甘い楔 ~一夜の過ちから始まる淫靡な執愛~

書籍情報

絶倫敏腕社長の甘い楔 ~一夜の過ちから始まる淫靡な執愛~


著者:さくら茉帆
イラスト:園見亜季
発売日:2022年 4月29日
定価:620円+税

成瀬商事の社長秘書である玲奈は、ここ数ヶ月続いてる父からの結婚の催促に気が立っていた。
尊敬する社長の由貴哉に心配されてしまう程に……。
社員想いの由貴哉に絆され、彼に悩みを打ち明ける事になった玲奈。
相談場所として連れられたバーで酔った玲奈は、大胆にも由貴哉をベッドに誘ってしまうのだった。
「全く、こっちは葛藤しているというのに、そうやって煽るなんて君はいけない子だよ」
秘書と社長から一線を超えてた二人。しかし、目を覚ました玲奈はお酒のせいで昨日の出来事をすっかり忘れていて――!?

【人物紹介】

三上玲奈(みかみ れいな)
成瀬商事の社長秘書。
父親と折り合いが悪く、悩みのタネ。
由貴哉には九年前救われたことがあり、今も尊敬している。

成瀬由貴哉(なるせ ゆきや)
成瀬商事の若社長。
母がヴァイオリン奏者で、由貴哉も趣味で弾いている。
社員想いなのは間違いないが、玲奈には特別な感情があるようで……。

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【試し読み】

 すっかり酔いが回っていた玲奈は、苛立ちを隠そうともせず声を荒げて不満をぶちまける。
 だが、由貴哉は少しも嫌な顔を見せず、最後までしっかりと話を聞いてくれた。
「ずっと一人で抱えてきたんだね、かわいそうに。辛かっただろう?」
「由貴哉さん、わかってくれるんですか?」
「ああ、僕はいつでも玲奈の味方だよ」
「ありがとうございます! 私、これからも由貴哉さんについていきますね!」
 ここまで自分に寄り添い、親身になってくれたのは由貴哉が初めてかもしれない。
 親友も話を聞いてくれるものの、どちらの言い分にも一理あるといった感じで、常に中立的な考えを取る。
(由貴哉さんだけが、私の気持ちを理解してくれた……!)
 喜ばしいことこの上ない。感極まった玲奈は、目を輝かせて思わず由貴哉の手を握っていた。
 愚痴を一通り話し終えた後も、二人は様々な話題で盛り上がり楽しく飲み交わした。
 そして気付けば時刻はいつの間にか、夜の十時に差し掛かろうとしていた。
「もうこんな時間か……」
 腕時計を見ながら、由貴哉は名残惜しい様子でつぶやく。
「そろそろ帰ろうか。家まで送っていくよ」
 そう言って立ち上がろうとする由貴哉を、玲奈はすぐさま「待って下さい」と引き留める。
 ――こんなにも親身になって、悩みに寄り添ってくれた由貴哉と、このまま別れたくない。
 湧き上がるその想いを、玲奈は素直に口に出して伝えた。
「私、もっと由貴哉さんと一緒にいたいです」
 玲奈の言葉に、由貴哉は一瞬だけ驚いた様子で目を瞠る。
「そう言ってもらえるのは嬉しいけど、明日も仕事だから今夜はもう帰ろう。それに、君は少し飲み過ぎているから、帰ってしっかり休まないと」
 宥めるような口調で諭されても、酩酊していた玲奈は目を潤ませながら必死で縋った。
「お願いです、由貴哉さん。今夜だけで構いませんので。私、一人になりたくないんです……」
 そう言いながら玲奈は、由貴哉の腕にしがみついて、自身の豊満な胸をそっと押し付けた。
 由貴哉は小さく身震いすると、やがて観念した様子で小さくため息をつく。
「……君がそこまで言うなら仕方がないな」
「じゃあ、一緒にいてくれるんですね?」
 玲奈は期待に満ちた様子で目を輝かせる。
「ああ。だけど他の男には絶対に、一緒にいてほしいなんて頼んだら駄目だよ」
「はい、もちろんです! こんなこと、由貴哉さんにしか頼みませんので!」
 言葉の意味を全く考えずに返答する玲奈に、由貴哉は困ったような苦笑いを浮かべていた。

 バーを出た後、車で十分ほどの所にあるホテルへ向かった。
 部屋はダブルサイズのベッドとテーブル一式、化粧台が置かれているだけのシンプルな作りである。しかしとても清潔感があり、広々していて過ごしやすい。
「ごめんね、ここしか部屋が空いてなかったんだ。二人でベッドに寝ることになって、すごく窮屈だろう?」
「いえ、こんな素敵な部屋に泊まれただけで充分です。それに、由貴哉さんが一緒なのでそれだけでも嬉しいです」
 玲奈がうっとりとした笑みを見せると、由貴哉はなぜか頬を赤くして目を逸らしてしまう。
「どうかしましたか?」
「いや、別にどうもしないよ」
 玲奈の問いかけに、由貴哉は目を逸らしたままそう答える。
「それより、お互いもうお風呂に入ったんだから、そろそろ寝よう」
「このまま寝てしまうんですか?」
 玲奈は四つん這いの姿勢になり、由貴哉に向かって艶然と微笑みかけた。その際、バスローブから胸の谷間が見えていたが、彼女自身はそのことに全く気付かない。
「れ、玲奈……!?」
 あまりにも色っぽい姿に、思いがけずそそられてしまったらしい。由貴哉は胸元に視線を向けて、ゴクリと音を鳴らして唾を飲み込んだ。
 狼狽する由貴哉をよそに、玲奈は更にぐいぐい迫っていく。
「さっき言いましたよね? 私は由貴哉さんともっと一緒にいたいって。せっかく二人きりで、こんな素敵なホテルに泊まりに来たのに、一晩ただ寝て過ごすだけだなんてもったいないと思いませんか?」
 玲奈は欲望のまま、湧き上がる想いを隠すことなく滔々と伝える。
「玲奈……」
 二人の距離は十センチあるかないか。どちらかが動けば確実に密着してしまう。
 玲奈は妖艶な笑みを浮かべたまま、由貴哉の体にそっと触れようとする。
 だが、彼はその手をやんわりと制すると、素早い動きで玲奈をベッドに押し倒した。
「由貴哉さん……」
 無理矢理押し倒されたにも拘らず、玲奈は抵抗どころか逃げようとすらしない。
 一方、由貴哉の方もそれ以上のことはせず、切なげな眼差しでじっと彼女を見下ろすばかりである。
「……しないんですか?」
 それから程なくして、玲奈はおもむろに口を開き質問を投げかける。
 この時の彼女は頬を上気させており、その姿が由貴哉の瞳にいつになく煽情的に映っていた。
「全く、こっちは葛藤しているというのに、そうやって煽るなんて君はいけない子だよ」
 由貴哉は小さく笑ってつぶやくと、玲奈の髪を撫でながらそっと唇を重ねてくる。
「ん……」
 触れ合うだけの甘いキスかと思いきや、小さく開いた唇から舌が侵入してじっくり舐られる。
「んっ……ふ……ぅ……」
 大きな手で頭の後ろを押さえられ、更に深く舐られていく。何度も角度を変えながら、執拗に舌を絡め取られていった。
 生まれて初めて交わす口づけ。その時間は無限のように感じられ、胸の奥が甘い陶酔に似た感覚に満たされていく。
 ――だが、これだけでは物足りない。体も心も蕩けるほどの快感が欲しい。
 玲奈がそう願うのと同時に、唇がそっと解放される。
 ゆっくりと瞼を開けると、由貴哉の美しい顔が目の前にあった。
 彼の瞳には欲望の光が灯っており、その熱い視線を感じただけで体の芯が疼く。
「このまま、続けてもいい?」
 由貴哉は優しく尋ねてきた。
 甘さを含んだ低い声色が、玲奈の耳にとても心地良く響き、自然と表情が綻んでくる。
「はい」
 玲奈が笑顔のままうなずくと、唇にチュッと啄むような口づけを落とされる。
 それから由貴哉は、バスローブの紐に手をかけて、丁寧な所作でほどいていく。
 バスローブを脱がされ、黒の下着一式になったところで、彼は手を止めてじっと玲奈を見つめてきた。
「君はこの美貌と色っぽい体で、一体どれだけの男を虜にしてきたんだい?」
 そう尋ねてくる口調には、若干の刺が含まれていた。
 そんな風に、嫉妬を露わにする由貴哉が愛らしく感じられて、玲奈はたまらず笑ってしまう。
「虜だなんて、そんな。こうしてベッドを共にするのも、キスを交わした相手も、由貴哉さんが初めてですよ」
 口づけが初めてどころか、異性と付き合ったことすらない。
 今まで複数の男性から告白されたものの、どういうわけか誰の言葉も心に響かず全て断ってきた。
 玲奈の言葉を聞いて、由貴哉は一瞬だけ驚いた様子で瞠目するも、すぐに嬉々とした面持ちを見せる。
「それじゃあ、君にとって僕は初めての男ということになるね。とても光栄だよ。そして僕にとっても、君は初めての女性だ。」
 玲奈の耳元でそっとささやくと、由貴哉は再び唇を重ねて口内を弄ってくる。
「ん……んっ……」
 互いの舌を絡ませながら、由貴哉は体のラインをなぞるように愛撫していく。
 その手つきがとても心地良くて、唇の隙間から息と共にあえかな嬌声が漏れ出る。
 程なくして、背中に回された手がブラジャーのホックに触れ、丁寧に外されていった。
 由貴哉のその所作から、自分を大切に扱ってくれようとしているのがわかる。
 続いて腰からお尻にかけて優しく撫でられ、履いていたショーツをゆっくり下ろされる。
 一糸まとわぬ姿になると同時に、唇がそっと離れて再び熱い視線が注がれた。
 玲奈が羞恥心に駆られて頬を赤くすると、由貴哉は可笑しそうにクスッと笑う。
「恥ずかしい?」
「少しだけ……」
「ふふっ、そんな玲奈もかわいい」
 由貴哉は玲奈の唇に軽くキスしてから、たわわに実った胸をやんわりと揉みしだいていく。
「あ……っ……」
 玲奈はか細い声を出して、体をビクンと跳ね上がらせた。
 乳房を軽く揉まれただけなのに、全身が早くも熱く火照り始めていた。胸の高鳴りも増しており、淫靡な期待から妖しくざわめいている。
「ずっと君に触れたくてたまらなかった」
 由貴哉は豊満な膨らみを揉みながら、陶然とした笑みを見せてつぶやく。
 淫靡な手つきと相まって、彼のその表情がとても色気に満ちていて、玲奈はたちまち魅了されてしまう。
「玲奈、もっと感じて。そして、僕だけに色っぽい姿を見せて」
 由貴哉は誘惑するようにささやいて、乳房を大きく捏ね回してくる。
「あっ、あぁん……」
 官能的な声色の効果なのか、全身の感度が上がり気分も高まっていく。
 その直後、薄桃色の乳輪を指先でくすぐられた。
「あ……はぁ……」
 胸の頂を優しく愛撫され、玲奈は頬を上気させて悩ましげに喘ぐ。
「とても綺麗な声だよ。ヴァイオリンの音色のように素敵だ」
 由貴哉はうっとりと聞き惚れながら、膨らみ始めた乳首を弄り続ける。
「あ……ンッ……!」
 指の腹で転がされ、爪で弾かれ、キュッと摘まれて擦り上げられ、乳頭はみるみるうちに硬くしこっていった。
 やまない刺激に玲奈は甘い声を漏らし、ビクビクと小刻みに体を震わせる。
 由貴哉の手の中で、乳房は何度も形を変えていく。指先で擦られている乳首も、すっかり尖って濃い紅色に染まっていた。
 そうやって自身の体の一部が、由貴哉に愛撫されている様を見ているだけで、下腹部の辺りがじわじわと熱くなっていく。同時に劣情も大きく膨れ上がって、もっと触れられたいという願望が強くなる。
「今の玲奈の顔、僕に触れられるのがたまらないって感じだね」
 二つの膨らみを揉みながら、由貴哉は艶めいた微笑でこちらを見つめてくる。
「そ、そんなことは……――あぁンッ!」
 玲奈は恥ずかしさからとっさに否定するが、その言葉を遮るように乳首をクリクリと引っ張られた。
「少しも嫌そうには見えないけど。今だって、乳首を弄られて気持ち良さそうだよ」
 由貴哉は意地悪くささやいては、乳頭への刺激を与え続けていく。
「あっ! ああぁッ!」
 甘い刺激によって胸の先端から快感が生じ、電流のように瞬く間に広がって下腹部に集中する。体の芯も淫靡に疼き、玲奈の劣情を更に掻き立てていった。
「君の綺麗な声、もっと僕に聴かせて」
 言うが早いか由貴哉は、蕾のような乳首にチュッと口づけを落とす。
「あっ……」
 柔らかい唇が触れた瞬間、玲奈の体はビクンと跳ね上がる。
 彼女の反応を見て、由貴哉は満足げに微笑むと、乳首を口に含んでそっと吸い立てた。
「あっ、あぁぁん」
 玲奈の口から甘切ない嬌声が上がり、体も再び大きく戦慄いた。
 由貴哉は感嘆のため息をつくと、乳輪全体をなぞるように舌を這わせたり、味わうように優しく転がしたりしていく。
「あ……あぁ……っ……」
 巧妙な舌遣いは、指戯とは違った気持ち良さがあり、体の内側に生じた快感がますます広がる。
(初めてなのに、こんなに感じるなんて――)
 そんな自分は、はしたない女なのかもしれない。
 だが、不思議と嫌悪感は湧いてこなかった。むしろ、もっと快感に溺れたいという欲望が込み上げてくる。
「あ……あぁぁッ……!」
 最初は優しかった愛撫も、時間が経つにつれて少しずつ濃厚になり、乳首をねっとりと舐られる。
 そのたびに玲奈は体を戦慄かせ、繰り返し淫らに喘いだ。
 由貴哉もまた、艶姿を見せる玲奈に欲情を煽られたようで、執拗に乳首に吸いついてきた。
「あんっ……! あっ、あぁぁっ……!」
 玲奈は美しい肢体を反らし、感極まって甘い嬌声を上げた。
 感じれば感じるほど、体の芯がより熱く火照っていく。下腹部全体の疼きも増して、足の間から蜜が溢れてくるのを感じる。
 不意に、由貴哉は豊満な乳房に顔を埋めたまま、再び感嘆のため息をつく。
「あぁ、玲奈。これほどまでに、君にそそられるとは思わなかったよ……」
 彼は甘さを孕んだ声音で告げると、胸の谷間から腹部にかけて舌を這わせていった。
「あ……あぁぁあ……」
 優しくも淫靡な感触によって、快感がより一層引き出されて全身が妖しくざわつく。
 由貴哉はおもむろに顔を上げて、大切なものを扱うように鼠径部を撫でてくる。
 誰にも見せたことのない秘処を暴かれる予感に、玲奈は胸の鼓動が急速に早まるのを感じた。
 全く怖くないわけではないが、だからといって嫌だとは微塵も思わない。また、先程までの羞恥心もほとんどなく、もっと気持ちよくしてほしいとさえ願ってしまう。
 そんな玲奈の心情とは裏腹に、由貴哉はこちらを気遣うように足を開かせる。
「君は何もかも綺麗だよ。顔も髪も声も豊かな胸も、そしてこの秘められた部分も。全部、僕のものにしたくなる」
 由貴哉は酔いしれるように賛美の言葉を告げて、濡れそぼった秘花をじっと眺めた。
(あぁ、由貴哉さん……)
 彼の熱っぽい眼差しや官能的な声音に、玲奈の胸は高鳴りを増していった。濃厚な蜜は更に滴り、花唇は早く触れてほしいという風にヒクヒクと蠢く。
 由貴哉は口元で小さく笑うと、指先で蜜口をそっとなぞり始めた。
「あっ、ああっ」
 乳首を弄られるよりも強い快感が生じ、先程にも増して背筋がゾクゾクと震え上がる。
 玲奈が感じる様子に満足したのか、由貴哉は嬉々とした面持ちで上端にある花芽も一撫でする。
「あぁんッ!」
 小さな突起を触れられた瞬間、玲奈は甲高い嬌声を上げて下肢全体を戦慄かせた。
「ふふっ。玲奈のここ、ちょっと触っただけでヒクヒクしてかわいい。それに、蜜もまた溢れさせて」
 優しい口調や声色とは裏腹に、由貴哉はからかうように淫芽を突いてくる。
「あンッ!」
 甘い刺激によって快感が再び押し寄せてきて、玲奈は頬を上気させてあえかな嬌声を漏らす。
 先程まで優しく愛撫してくれたかと思えば、突然こんな風に意地悪な面を見せてくる。そんな由貴哉の二面性に、玲奈はますます惹かれていった。
「玲奈、もっと気持ちよく感じて乱れてごらん」
 由貴哉は甘い声音でささやきかけて、指先を蜜で濡らして淫芽を撫でてくる。
「あっ! は……あぁぁッ……!」
 指の腹で擦られた瞬間、快感が一段と膨れ上がって下肢の疼きも増した。
 弄うような指戯が気持ちよくて、玲奈は頬を上気させて淫らに喘ぐ。
「すっかり赤くなってきたね。まるで今の玲奈の頬みたい」
 由貴哉は雌核を優しく転がしながら、玲奈の耳元で再びささやいてきた。
「由貴哉さん……言わないで下さい……。恥ずかし過ぎます……」
 彼の言葉によって羞恥心を掻き立てられ、玲奈はますます頬を赤らめていく。
 すると次の瞬間、蜜を滴らせる膣口に長い指を挿入され、間髪を容れずにゆっくり撹拌された。
「あぁぁあん!」
 玲奈は指を強く締め付けて、甲高い嬌声を上げて下肢を引き攣らせる。
「君がこれだけで感じてくれて嬉しいよ」
 由貴哉は満面の笑みを浮かべながら、花芽と蜜腔を徹底的になぶっていった。
「ンッ……あぁぁぁッ!」
 背筋がゾクゾクと震えるほどの快感が、体の奥からどっと押し寄せてくる。玲奈は喜悦の悲鳴を上げて何度も身悶えた。
 肉芽は充血して膨らみを増していた。長い指で掻き乱されている膣壁も、ヒクヒクと収縮を繰り返して新たな蜜を滴らせる。
 由貴哉が与えてくれる甘美な快楽に溺れ、玲奈の身も心も貪欲なまでに満たされたいと望んでいた。
「蕩けるほど気持ちいいって顔してる。見ているだけでドキドキしてしまうな」
 優しくも淫靡な指戯を続けながら、由貴哉は愉しげに声を弾ませて告げた。
 彼の言葉を聞いた玲奈は、たちまち胸を高鳴らせてうっとりと微笑む。
 由貴哉から容姿や表情を褒められると、いつもこんな風にときめきを覚え、自然と表情が綻んでいく。
(他の男の人に口説かれても、何も感じたことないのに。一体、どうして?)
 脳裏に浮かんだ疑問を掻き消すように、感じる部分を濃厚に攻め立てられて、再び快感に支配されていく。
「あ……あぁぁ……あぁぁあ……」
 玲奈の口から絶え間なく嬌声が漏れ、美しい肢体もわなわなと震える。そのたびに豊満な胸も揺れて、由貴哉の劣情を一段と掻き立てる形となった。
「あぁ、玲奈。もう……たまらない……」
 由貴哉は感極まった声音で名前を呼び、肉芽や淫襞を徹底的に擦り上げていく。
 下肢の中心が熱く疼き、快楽も大きく膨れ上がる。花唇全体も歓喜に震えるように戦慄き、淫蜜を止め処なく溢れさせていた。
「君のここ、すっかりトロトロになってきたね」
 更に言葉でも淫らに責められ、玲奈の全身は快感からゾクゾクと震え上がる。
 それから由貴哉は、指をもう一本追加して蜜孔の奥まで掻き乱す。
「や……っ! あぁあぁッ!」
 玲奈は二本の指を締め付けながら、双眸に涙を浮かべて幾度となく身悶えた。
「僕の指をこんなに締め付けるとは、ここを掻き乱されるのがよっぽど気に入ったんだね」
 由貴哉はからかいめいた笑みを見せて、花芯をなぶる指の速度を上げていった。
「あぁぁあ……っ!」
 苛烈な指戯によって、快感がより一層大きくなり、下肢の疼きも増していく。蜜口は更に熱くうねり、肉芽は繰り返し小刻みに震えていた。
「こうして僕が触れるたびに、君がますます綺麗になっていくのがわかるよ」
 淫らにヒクつく秘花を見て、由貴哉は感嘆のため息をつく。
 彼の熱い視線に胸を高鳴らせていると、挿入されていた指先が鋭敏な部分を探り当てた。
「んっ……! あぁぁあん!」
 全身が戦慄くほどの快感が走り、玲奈はたちまち喜悦の悲鳴を上げた。

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