
一夜限りの恋活相手に一途な激愛で追い求められています 〜エリート男子は地味な私を離してくれない〜
著者:乃村寧音
イラスト:荒居すすぐ
発売日:2025年 8月29日
定価:620円+税
工務店の経理担当である中島茜は、二十九歳の誕生日を迎えようとしていた。
二十代最後の誕生日に、彼女が見つけたのはコスプレ必須の恋活パーティでーー?
一晩限りの相手を探しに、マイナーなゲームのコスプレで参加した茜。
そこで出会ったのは同じゲーム内キャラクターの格好をしたイケメンだった!?
さらに、「コウ」と名乗った彼はゲーム内でよく交流している相手でもあって……。
パーティのあと、二人はラブホテルに向かうことに。
「俺のモノが欲しいなら、欲しいって言って。そうしたらベッドで挿れてあげる」
甘い一夜限りの関係……だったはずが、コウが茜の会社に入社してきたーー!?
【人物紹介】
中島茜(なかじま あかね)
29歳。工務店の経理担当。ゲーム内では「ジャスミン」と名乗っている。
基本的に真面目な性格ながら、少し大胆な一面も。
コスプレ必須の恋活パーティに参加したところ、イケメンの男性と出会いーー?
谷本亮平(たにもと りょうへい)
会社役員を務める33歳。ゲーム内での名前は「コウ」。
頭の回転が速く、優秀かつ真面目な性格をしている。
パーティで出会った茜に一途なようで……?
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【試し読み】
「ここで本当に良かったの?」
「はい。こういうところに一度くらい入ってみたかったので」
コウの手前、これくらい言わないとなんだか落ち着かない。というか、さすがのわたしも……部屋の迫力に負けそうだ。
(うーん。SMルームしか空いてなかったなんて……仕方ないけど……)
部屋に入ってみてわかったけれど、けっこう本格的だ。
変わった椅子があったり、十字架があったり。ダブルベッド……は普通みたいだけど。そのほか、知らない、見たことのないような道具も置いてある。それに加えて、赤と黒のおどろおどろしいインテリア……。
いちおう、普通のソファやテーブルもあった。近くに冷蔵庫も。コウがビールを二本取り出して手渡してくれた。けっこう飲んできたんだけど、コウはぜんぜん変わらない。お酒に強いみたい。
並んでソファに腰かけた。
「面白いね、ジャスミンって。まさかこんなに面白い女の子だったなんて」
コウがクスクス笑いながら言った。
「わたしは別に、面白くなんかないと思うんですけど……」
そう言うと、
「いや、だいぶ面白いよ。そして、可愛い。こんな風に仲良くなれて……俺、うれしいよ。でも、いいのかなぁ」
肩に手が回ってきた。一気にドキドキしてくる。
「何がですか……」
今日は思い切ったことをしているけれど、実際にはそれほど男性に慣れているわけじゃないので、たったこれだけで顔が赤くなってくる。
「こんなところに来ちゃって。俺は別に、今日じゃなくても良かったんだけど……でも女の子が望んでいるなら、って思っちゃった。本当に……いいの?」
コウがこちらを向く。見つめ合うと眩しさにクラクラした。
「はい。いいです」
「そっか。えっと……さっき、一度くらいこういう部屋に入ってみたかった、って言ってたけど、せっかくだからそんな感じのこともしてみる? 嫌なら、普通でいいと思うんだけど……」
「いえっ、してみます」
眩しさに負けないように、しっかりと答えてしまった。よく考えたら、あまり真面目な顔で答えるようなことでもなかったと思うのだけど。
実際のところ、興味も少しある。旅の恥はかき捨て、ではないけれど……。今夜だけならなんでもできそうな気がする。
「そっか……まぁでも、痛いのとかは嫌だよね?」
コウは真顔で、確認するように言ってくる。
「そ……そうですね、痛いのは嫌かも」
(っていうか、よくわからないですけど……)
戸惑いと興奮で頭の中はずっと混乱している感じ。自分でもよくわからない……。
「じゃあ、拘束して、快楽責めかなあ。どう?」
(どう? って言われても、どんな顔したらいいかわからないよ!)
内心そう思いながら、
「は、はい。痛くないなら……痛くはないんですもんね」
わたしは曖昧に返事をした。そもそも、コウの言っていることがどういうことを指すのかは、わかっていなかった。
「やっ、あ、あぁぁ、そこは……んっ、んっんんっ……」
開かれた両脚の間にコウの頭がある。
指先で花びらを広げるようにしながら、温かな舌先が蜜口のほうへと入り込んできた。
すでにビリビリとした気持ちよさが花芯に響いていたので、切なくなり太腿が何度も狭まろうとする。でも、縛られているからそれもできない。
わたしは変な形の椅子に固定されている。
手はバンザイの形で固定され、腰部分も、足部分も椅子に固定されている。
足部分は、まるで産婦人科の検査のときに座るようなもので、付け根からガバッと開かれてしまっていた。
要するに、恥ずかしい部分がすべて明るい照明の下、コウの目の前にさらけ出されている。
SMプレイというのがこんなに恥ずかしいものだとは思わなかった。もちろん胸も丸出しだ。わたしは全裸で、コウはガウンを着ている。
さっきお互いバラバラに、シャワーを浴びた。そのときに、ガウンだけで下着はつけないで出て来てね、と言われたのでそうしたら……そのまま椅子に案内されて、あっという間に拘束されて、こんな状況になってしまったのだ。
ぬちゅっ……くちゅっ……
奥から染み出てくる蜜を舌で掬いとるような動きで、蜜口の周囲に舌が回される。
「あっ、あー、あーっ」
必死に、腰を左右に振る。でもコウの舌先からはどうやっても逃げられない。
(どうしようっ……気持ちいいっ……)
「すっごい、濡れてるよ。敏感なんだね。可愛いなぁ」
「やっ、あ、あぁぁっ、も、もう……やだ、恥ずかしぃ……」
「自分からしたいって言ったくせに。もっともっと、とりあえず……イクまでやめないよ?」
「あぁんっ……ダメぇっ……これ、外してぇ」
「今さらそれは無理。俺も楽しくなってきちゃったから……っていうか、本当にやめていいの? クリトリス、ガチガチに勃起してるけど? 本当にやめてほしかったら、そうだなあ、『お花畑』って言って。SMプレイのときって、セーフワードって決めておくもんなんだよね。本当にやめてほしかったり、痛くて我慢できないとか、そういう緊急時に使うんだ」
「コ、コウって、こういうプレイに詳しいんですねっ! あっ、あぁぁっ……」
「昔つきあった彼女に、こういうのが好きな子がいたんだよね。そうだなあ、俺はそんなにSMマニアってわけじゃないけど、別に嫌いでもないかなぁ」
(わたし、とんでもない人を一夜の相手に選んじゃったのかもしれない)
後悔……というわけではないけれど、純粋にびっくりした。
長くつきあっていた元カレは淡泊で、こんなことは一度も無かったから。そういうのが普通だと思っていた。
でも……とにかく……すごく上手だってわかる。
「いいね、こういう椅子。すっごく責めやすいよ」
股間から舌先が離れ、コウは指先でわたしの蜜壺に触れ、クチュクチュと音を立てた。
(恥ずかしいよぉ……)
ずっと喘いでいるせいで、頭がボーっとしてきている。息も上がっている。
コウの人差し指がわたしの内側を軽く擦る。くるくるとかき回すように動き、そのたびに蜜壺から甘蜜がじょわっと漏れるように噴出してくる。
「んぁっ、あっ、あぁぁっ……」
「ナカ、すっごく熱いよ。もっと指、入れてもいい?」
「は、はいっ……」
喘ぎながら答える。本当は、指だけじゃなく、本物──コウの肉竿も欲しくなっているけれど、恥ずかしくてとても言えない。何ひとつ抵抗できないまま、わたしはさらに奥までコウの指を迎え入れた。
「え……あっ、や、あ、そこっ……」
体がビクンと跳ねた。
コウの人差し指がナカを探るように動き、恥骨の裏側の、コリっとした部分を軽く押したのだ。
「あ、ここかな」
次に、中指と二本入ってきた。蜜壺がコウの指を締め付け、それを広げるように指先がクニクニと動く。
「んっ、あ、あぁっ……」
「さっき、このへんだったね……」
「あ、あ、や、やぁぁぁぁっ」
さっきのコリっとした場所をコウの指先で擦られた。奥と蜜豆、両方に響くような気持ちよさで、わたしは拘束された体を必死に仰け反らせながら嬌声をあげた。
「ここがいいんだね。後でここ、俺のモノでたっぷり連打してあげるよ」
耳元で囁かれ、恥ずかしさと興奮でカァっと体中熱くなった。蜜豆に至っては、今は触られていないのにビリビリと猛っている。
「あっ、あっ、あんっ」
コウの指はコリっとした箇所を擦ってみたり押してみたり。けして激しい動きではないのに急所を捉えられたような感じで、わたしは太腿を動ける範囲で必死に狭めながら快楽に堕ちそうになっていた。
「でも、もしかしたら、今日は俺のモノは入れない方がいいかな? 今度にする?」
(え……?)
もう、こんなに、限界に近いくらい気持ちいいのに。体がどうしようもなく欲しがっているのに。
そんなことを言いながらもコウの指責めは続いていて、
「ひぃうっ」
変な声が出た。口の端から涎が零れる。そのついでなのか……目からも涙が。
「えっどうしたの。泣いてるの?」
コウがびっくりしたように言い、指の動きを止めた。
「ひぐっ、あ、あ、違うぅ」
声が裏返ってしまった。イキそうでイケない状態で生殺しのような快楽を与えられて、こんなプレイは初めてのわたしは限界を迎えつつあった。
「違う? 何が?」
コウは指を止めたままわたしに尋ねてくる。ちょっと心配そうな様子。
「気持ち、いィの……」
喉から押し出すように言う。コウがわたしを見つめた。
「……だよね。こんなに濡れているもんな」
コウがホッとしたようにつぶやいた。そして。
「俺としては……今日会ったばかりだし、挿れてもいいのか迷ってるんだけど……」
「ひっ……」
コウの指先が再び動き出す。わたしの蜜壺をこね、コリコリしている部分を愛撫する。
「あ、あぁぁっ、んぁっ、あうぅん……」
わたしはどうしようもなく喘いだ。目の奥が暗くなってくる。
「俺のモノが欲しいなら、欲しいって言って。そうしたらベッドで挿れてあげる」
(は、恥ずかしい……恥ずかしいよぉ……)
そう思いながらも、蜜壺の中を舐るような指先の動きに、最奥はすでに熱い玉が入っているくらいに、快感を求めて膨張しているような感じがあり、
「ほ……欲しい……っ、コウのモノ、欲しい……っ、お願い、早く挿れてぇっ……!」
わたしは夢中になってコウに訴えていた。
コウはにっこり笑った。
「そっかぁ。良かった。俺も……実はもう、ガチガチなんだよね……。許可してくれたお礼に、まずは一度、ピンピンに勃起している女の子の可愛いここで……イカせてあげるね」
そう言いながら、コウがわたしの股間に顔を近づけ、コウが蜜豆を──唇で挟み、舌先を当てた。
「うっ、うぅぅーっ」
爪先や踵に力が入った。強い快楽を、体がすぐには受け入れられずに抵抗している感じ。自分の意思に反して。でも──コウの舌先が蜜豆に絡まり、ぎゅうっと唇で包まれて、吸われて……。
「はぁぁぁーっ、あっ、あっ、あぁぁぁーっ」
わたしは嬌声を上げ限界まで腰を振り上げた。とうとう達してしまった──。快感が蜜豆がその周辺をビリビリと痙攣させ、奥まで連動してビクンビクンと震える。じゅっ、と奥から大量の蜜が流れ出した。
「ふぁ、ぁ、あぁぁぁぁぁっ……あ、あぁぁっ……」
こんな風に、蜜豆だけを愛撫され続けて深い絶頂に達したことは生まれて初めてで……。目の前がふわっと白くなり、意識が薄くなりかけた。
ぼうっとしていると。手足の拘束が外されたのがわかった。でも体に力が入らず、立ち上がったりはできない。そんなわたしをコウは軽々と抱えあげた。
(え。お姫様抱っこ?)
これも初体験だ。わたしはそのまま、拘束椅子から運び出された。
朦朧としたまま、運ばれたのはベッド。
SMルームだけど、いちおう普通のダブルベッドも置いてある。掛け布団はもう剥がしてあり、白いシーツの上にそっと下ろされた。
コウがガウンを脱ぎベッドの下に放り投げ、わたしの両足を広げ間に入る。
(わ……)
内心、息を呑んだ。
背の高さやスタイルのよさから想像はしていたけれど、それ以上に見ごたえのある、引き締まったカッコいい身体だ。肌も滑らかできれい。おまけに……。
(ど、どうしよう。大きい!)
猛々しくそそり立つ、コウの肉竿……。
(ええと……大丈夫かな……)
コウはわたしを見下ろしながら、手元にある避妊具のパッケージを開け、自身に嵌めた。
そんな状況で。
「名前、教えて」
(え? 今?)
そう言われ、混乱した。今日はこのまま、ジャスミンのままで抱かれて、そのまま別れるつもりでいたから……。
「俺は、亮平。谷本(たに もと)亮平(りょう へい)。ねえ、亮平って呼んでよ。コウじゃなくて」
(ど、どうしよう……)
「ジャスミンじゃ、だめなの?」
ついそう言うと、
「ジャスミンじゃやりにくいし、それに、名前もわからないのにこんなことしちゃダメじゃない?」
(こんなときに、男子から正論を言われても……)
わたしは困って、とっさに……気の利いた偽名も考え付かなかったので、本当の名前に近い名前を口に出してしまった。
「あ……あか……あかり」
「あかり?」
「そ、そう、あかり」
わたしの名前は茜である。中島(なか じま)茜。もう少しで本当のことを言うところだった。なんとかごまかせたことにホッとした。
「そう……わかったよ。あかり、だね。あかり……すごく素敵だよ」
「りょ、亮平……」
コウ改め亮平……が、そそり立つ自身を握り、怒張した肉竿の先端をすでにびしょ濡れになっている秘唇に押し当てた。
「あ……」
その熱さに、思わず声が出た。
たったそれだけで、さらに奥から蜜が増えてくるのがわかる。亮平が入ってくることを待ち望んでいたかのように……。
(今日初めて会った人なのに……こんなにわたしの体、開いちゃった)
にちゃ、と卑猥な音が聞こえる。亮平が腰を進め、肉壁を割るように肉竿が体の中に入ってきた。すさまじい圧迫感にわたしの腰が逃げそうになるのを抑えつけ、さらに進んで来る。
(きつい……)
そう思ったものの、わたしの体はどんどん亮平を呑み込むように受け入れていく。亮平で埋められていく。
「うっ、気持ちいいっ……」
その声で、わたしは亮平も十分に興奮しているのだと気がついた。苦しげにも聞こえ、さっき責めていたときとは声色が違う。
じゅぶっ、じゅぶっ、
まるで大砲を撃ち込まれたような強い快感が、頭の上から足の指先まで繰り返し電気のように走る。わたしはすぐに余裕をなくした。
「あっ、あぁぁっ、亮平、亮平……」
体をくねらせながら嬌声をあげる。
「あかり、可愛いよ、あかり、ああ、ナカがうねっていてすごいよ……」
ずちゅっ、ずちゅっ、
正常位で、シンプルに連打され続けた。わたしも亮平も、どこまでも必死にお互いの腰を押しつけあって、ひたすら夢中になっていた。
(どうしようっ……こんなの初めて……気持ちよすぎる……)
ぬめった内部の肉壁を擦り上げるように亮平の大きな肉竿が動き続ける。ガチガチの大きな肉竿で奥まで連打される気持ちよさは、あっという間にわたしの度を失わせた。
「あぁぁぁっ、亮平っ、うぎぃっ、ひぃうっ、あ、あぁぁぁ、気持ちい、い、いいいぃぃぃぃぃ」
自分でも何を言っているかわからない。
「あーっ、あんっ、あ、あぁぁぁっ」
亮平のピストンが止まったかと思うと、指先で蜜豆を撫でられた。
「ひぃっ、そっ、それは無理ぃっ、んはっ、はぁぁぁーっ」
奥まで貫かれたまま蜜豆を弄られると、やるせなく身を捩らせるような快感が下腹部に上がり、きゅうきゅうと縮むようだ。


