ハズレ姫が氷の領主様に嫁いだら、なぜか愛を尽くされています

F+

ハズレ姫が氷の領主様に嫁いだら、なぜか愛を尽くされています

著者:猫屋ちゃき
イラスト:森原八鹿
発売日:2025年 7月18日
定価:620円+税

ヒューゲ王国の王女・シュテファニエは花を咲かせる能力しか持たないことから〝ハズレ姫〟と呼ばれていた。
そんな彼女は、ファービデ領の領主・ホルストに嫁ぐことになった。
父王からは、ハズレ姫であるシュテファニエを欲しがるのは生贄にでもするつもりだろう、と言われていたが……?
城に連れて行かれると、使用人たちはもちろん夫となったホルストからも温かい歓迎を受ける――。
生贄として連れてこられたわけではなかったと安心を抱くシュテファニエ。
その日、シュテファニエはホルストと夫婦になって初めての夜を迎えるのだが――!?
「口づけても、いいだろうか……?」
ホルストからの愛撫はどこまでも情熱的で甘いものだった――……!

【人物紹介】

シュテファニエ
ヒューゲ王国の末姫。
花を咲かせることしかできない能力から〝ハズレ姫〟と呼ばれている。
小柄で華奢で妖精じみた体躯を持ち、自信がなく引っ込み思案な性格をしている。

ホルスト
ファービデ領の領主。ヴェルサイネス侯爵。
がっしりとした身体つきをしており、シュテファニエとはかなりの体格差がある。
一見、クールに見えるが情熱的で可愛いものが好きなようで――?

●電子書籍 購入サイト

*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

「……私では、ホルスト様をその気にさせることはできませんか?」
 彼の手を取って、自分の両手で包み込んだ。
 閨の講師に教えられたのだ。殿方をその気にさせるには、まず触れてみて、そしてじっと見つめるといいと。
 シュテファニエは教えに従い、淡青色の瞳で彼を見つめた。すると、彼は困ったように凛々しい眉根を寄せる。
「……その気にならないわけがないだろう。正直に言えば、今すぐにでもあなたを組み敷きたい」
 彼は溜め息を吐くように、そっと囁いた。そのかすれた低い声に、シュテファニエはまたも胸が高鳴るのを感じた。
「できることなら、今夜身も心も夫婦になりたい。だが、いきなりあなたの体を暴くのは、あまりに暴力的だと思うんだ」
 彼はそう言いながら、シュテファニエの頬に触れた。大きくてゴツゴツした手だ。これが男の人の手なのだと思うと、またさらにドキドキしてくる。
「初めては、痛いのが当たり前だと聞いております。だから、そのつもりで覚悟して参りました」
「そうか……それなら、触れぬのも無粋というものだな」
 跪いていた彼が、隣に腰を下ろした。彼の重さの分だけ寝台が沈み込み、自分より彼が大きいのだと思い知らされる。
「口づけても、いいだろうか……?」
「はい……」
 彼にじっと見つめられたかと思うと、かすれた声で尋ねられる。
 どうして彼はこんなにも悩ましげに見つめてくるのだろうと思ったときには、唇が近づいてきていた。
「ん……」
 慌てて目を閉じた直後、唇が重ねられた。柔らかくて、少し乾燥している。
 だが、唇の感触を感じていられたのは最初だけだった。
 ホルストは、食むようにしてシュテファニエの上唇を、そして下唇を吸い、それから舌を差し入れてきた。気がついたときには彼の舌で口内を舐めまわされていて、その未知の感覚に身動きが取れなくなっていた。
 口づけというからただ唇を重ねるだけだと思っていたのに、彼は角度を変え、深さを変え、何度も繰り返してくる。
 最初は不慣れな感覚に怯えていたが、そのうちに気持ちよくなってきて、頭がふわふわしてくるようで、シュテファニエは忘我の境地にあった。
 だから、不意に唇を離されたとき、満足に呼吸ができてほっとするよりも、もっとしたいという気持ちが大きかった。
「すまない。あなたの唇があまりに気持ちがよくて……」
 そう言ったホルストの頬がわずかに上気しているのが見て取れて、シュテファニエはまた胸がときめいてしまう。
 自分より十歳も年上の男の人が少年みたいにはにかむのを見て、胸の柔らかな場所がキュンと疼くのを感じた。
「そういえば……教会で口づけするのを忘れていたから、これが私たちにとって初めての口づけだったのだな」
「……そうですね」
 改めてそう言ってから、彼はまた恥ずかしそうに笑った。
 ファービデの文化では誓いの口づけはしないのかと思っていたのだが、どうやら忘れていただけらしい。
「あなたがこの国に嫁いできてくれたことがあまりにも嬉しくて、舞い上がってしまって、式ではいろいろ段取りを失念していた。呆れただろうか?」
 凛々しい眉をキュッと寄せて、目尻を下げて尋ねてくるその表情を見て、シュテファニエは「ずるい」と思った。
 もし呆れていたとしても、こんな顔をされたら許してしまうではないかと。
 穏やかで、自分より大人な彼がそんな可愛らしい表情をするのが意外で、もっとどんな顔をするのか見てみたい気持ちになっていた。
 だから、シュテファニエは首を振った。
「よかった。もっと触れてもいいだろうか?」
「はい」
 許可の代わりにシュテファニエは目を閉じた。
 口づけられながら、ゆっくりと寝台に横たえられていく。
「……ぁっ……」
 彼の手が、体の線をなぞっていく。触れるか触れないかくらいの指先の動きが、より強く彼に触れられていることを感じさせる。
 腰の線をなぞり、太ももをなぞった彼の指は、次に胸元へと伸ばされた。薄布越しに乳房を下からすくい上げるように触られて、シュテファニエは身じろぎする。
 くすぐったいのとは違う、しかし触れられると体が震えて声が漏れてしまう。
 それがとても落ち着かないのだが、同時に次はどこに触れられるのだろうかと期待している部分もあった。
 彼はシュテファニエの胸の感触が気に入ったのか、輪郭をなぞるように何度も、やわやわと触れてくる。
 華奢な体つきには似合わないほど、大きく実った二つの膨らみ。
 閨の講師には、シュテファニエの胸はきっと夫となる人の気に入るものだと言われていたが、どうやらそれは本当だったらしい。
 胸に触れ始めた途端、彼の口づけが荒々しくなった。余裕がなくなり、性急さが増している。
 自分の体が夫をかき立てることができたのだとわかって、シュテファニエは安堵していた。もう少し成熟した雰囲気が好みだと言われれば、どうしようもなかった。
 姉たちにも、いつまでも幼いと言われ続けてきたから。将来夫となる人をその気にさせられなかったらどうしようかと、ずっと不安だったのだ。だから、ホルストがこんなにも夢中で胸に触れているのが嬉しい。
「……あぁっ!」
 布地の上から胸の頂を摘まれて、こらえきれずに声が漏れてしまった。ちょうど彼の唇が離れた瞬間だったのがいけない。
 慌てて手の甲を押しつけて声を抑えようとするも、彼に手首ごと掴まれて阻止されてしまう。
「そうか。あなたは乳房を愛でられるのが好きなのだな。声を抑える必要はない。存分に聞かせてくれ」
「はぅっ……んん……あっ!」
 今度は、彼は口に頂を含んだ。舌先をねっとりと絡め、軽く歯で挟むようにして吸い上げられると、これまで感じたこともないほどの快楽に腰が跳ねた。
 腰を中心として、甘い痺れが広がっていく。怖気とは違うゾクゾクとした感覚が、肌の産毛を逆撫でるように駆け巡る。
 片方の乳房は口で愛撫され、もう片方は彼の手の中で形を変えていた。柔らかな肉に指先が沈み込んでいく。その感触を確かめるように、彼は何度も何度も揉みしだいた。
 閨では、夫のすることに従っていればいいと言われた。それは、夫が勝手に始めて勝手に終わるのを待てばいいという意味だと思っていたが、どうやら違うようだ。
 こんなふうに気持ちよくされるだなんて、知らなかった。すぐに覆い被さって体の中に男性器を挿れられるのが行為だと思っていたから、信じられない気分だ。
「あっ、ゃっ……あぁっ……」
 先ほどまで乳房を揉みしだいていた彼の手が、太ももを割ってその奥へと伸ばされた。
 日頃人目に晒させないどころか、誰にも触れさせない秘された場所。そこに指を這わされて、シュテファニエの腰は跳ねる。
「よかった……きちんと、濡れてきているな」
「濡れるって……」
「私のものを受け入れる準備ができつつあるということだ」
「ふ、ぁっ……ぁあっ……」
 彼は乳房への愛撫をやめ、シュテファニエの両脚を大きく左右に開かせた。
「だ、だめっ……!」
 思わず叫んでしまってから、シュテファニエは慌てて自分の口を塞いだ。
 閨では夫に従うべきと教えられていたことを思い出したのだ。
 夫に身を任せ、夫に従っていれば万事うまくいくと教えられていたのに、恥ずかしくて拒んでしまった。
「……すみません」
「いや、私のほうこそ……許可なく脚を開かせてはいけなかった。これから、あなたの体をよりほぐしていきたいのだが、いいだろうか」
「はい……お願いします」
 シュテファニエが恥じらいながらも頷くと、ホルストは再び両脚を開かせた。彼の視線が中心部に注がれているのがわかって、羞恥心が心を埋め尽くす。
「……なんと美しいんだ。花弁の中心から蜜があふれ出してくるのも、たまらないな」
 彼はシュテファニエの秘処を見つめて、感嘆の声を漏らしていた。
 ほとんど無毛のそこは、ぴったりと閉じられた筋がある。そこに少し力を入れて左右に開かせると、中から薄紅色の花弁のようなものが現れる。
「ここをこれから、まず私の指で慣らしていくわけだが……指すら、すぐには呑み込んでくれそうにないな」
「えっ、やっ……ひゃぁ……」
 花弁の中心に指を突き立てるのをあきらめたホルストは、シュテファニエの脚の間に顔を近づけてきたかと思うと、そこに舌を伸ばした。
 彼の柔らかで湿った舌は、シュテファニエの割れ目の間を通って、薄紅に色づく花弁を舐める。
「ホルストさまっ……だめです、そんな……きたなぃ……あぁっ」
 そのような場所を舐められていることに、シュテファニエは激しい羞恥を覚えた。だが、強く拒むことができない。彼の舌が与えてくれる感覚があまりにも気持ちよくて、舐められれば舐められるほど、抵抗する力を失っていく。
「あなたの体に汚い場所などあるものか……舐めるほどに蜜が溢れてきて、あなたの体が喜んでくれているのがわかる」
 ホルストは顔を上げて、うっとりしたように言う。彼の唇が濡れているのは、唾液かそれとも自身が溢れさせた蜜なのかわからなくて、シュテファニエは戸惑う。
「んっ、あぁ……だめっ、そこぉ……んあぁっ!」
 彼が大きく口を開けて秘処全体を含んだかと思うと、割れ目をこじ開けて舌が蜜壺へと入ってきた。彼の舌はゆっくり抜き挿ししながら、濡襞を擦り上げる。
 秘裂自体が敏感なのに、その奥の蜜壺はさらに敏感だった。特に腹側の部分を押し込むように舌を当てられると、ビリビリとした快感が全身をかけ巡って、ねだるように蜜壺を収縮させる。
 快感に喘ぐしかできなくなったシュテファニエの顔は、とろけきっていた。目を潤ませ、頬を上気させているその様子は、すっかり発情している。
「よかった。その顔を見れば、あなたが感じてくれているのがわかって安心するよ」
 秘処から顔を上げたホルストは、微笑みながら言う。目を細めたその表情はとても穏やかだが、瞳の奥に獣のような貪欲さがあるのを感じ取って、シュテファニエはゾクリとする。
「そろそろ、達することを覚えようか。うまく達せられたら、次の段階に進みたい」
「あぁっ!」
 彼はそう言って、秘裂の上で存在を主張し始めていた小さな突起に触れた。花芽のようなその部分は秘裂よりも蜜壺よりもさらに敏感で、彼の指でそっと押しつぶされるだけで、シュテファニエの腰を大きく跳ねさせる。
「シュテファニエ、気持ちがいいな? なんて素直で敏感な体なのだろう……抗うことなく、その快感に身を委ねなさい──ほら」
「あっ……あぁ……ん、んっ……!」
 ちゅく、ちゅぷと、わざと音を立てるように蜜をまぶしていた彼の指が、摘み上げて強く花芽を引っ張った。
 すると、これまでとは比べものにならないほどの強烈な快感が下腹部から溢れ出し、全身を包み込んでいった。
 蜜壺が収縮しながら、腰が何度も跳ねた。ビリビリと痺れるような感覚が爪先にまで到達すると、こらえきれなくなって指先が丸まる。
 気持ちがいい。けれど、大きな快感の波に押し流されそうなのが怖くて、シーツをギュッと掴んだ。
「息を止めてはいけないよ。ああ……上手に果てることができたな。シュテファニエ、あなたは快楽に染まるときまで美しい」
 優しく目を細めたホルストに髪を撫でられて、シュテファニエは自分が呼吸を止めていたことに気がついた。
 息をするのを忘れるほどの快感だったのだ。
 大きく吸って吐いてを繰り返すうちに、意識が戻ってくるのを感じた。
 同時に、先ほどよりもさらに自分の体が敏感になっていることも。
 下腹部が、疼いて仕方がないのだ。もっと刺激を味わいたいと、蜜壺はずっとひつくいている。
「では、次の準備段階に進もうか。私のものを受け入れるために、少しずつ拡げていこう」
 そう言って、ホルストは寝台そばの小抽斗を開けた。そして、中から何かを取り出す。
「まずは、これを挿れてみようか」
「えっ……」
 彼が取り出したのは、棒状のものだった。閨の講義のときに資料で見せられた、男性器に似ている。
 つまり、これから男性器を模したものを体の中に挿れられようとしているのだ。
「ホルスト様……それを、私の中に挿れるのですか……?」
 恐ろしくて、シュテファニエは震えてしまった。目を潤ませる姿を見て、ホルストは困った顔をする。
「これでも、一番細いものなのだが……私のものを受け入れるためには、この細さから始めて、次はこれ。その次はこれ……そして、このあたりまで呑み込めないと、おそらく難しいと思う」
 言いながら、彼は小抽斗から取り出した張り型を並べていく。
 一番大きな張り型はシュテファニエの華奢な手首と変わらないほどの太さがあり、そんなものを呑み込むのは絶対に無理だと感じる。
「……むりです……」
「だが、私のものはこれよりもさらに大きいのだが……」
「これよりも……?」
 シュテファニエが信じられない気持ちで見つめると、彼は困った様子でガウンの前を寛げた。
 すると、雄々しい屹立が現れる。
 それは張り型よりも太く、そして長さがあった。張り型のように表面はつるりとしておらず、太い血管が浮き出ていて、それが凶悪さを増して見せている。
 怖いと思うのに、目が離せなかった。張り型を見たときと違い、釘付けにされるのを感じた。
 こんなに大きなものを呑み込めるのかという恐怖も感じるが、それよりもこれが自分の内側に入ってきたらどんなに気持ちがいいのだろうかと思うと、下腹部の疼きが強まってくる。
「……触れてみても、いいですか?」
 好奇心が抑えられず、気がつけばそんなことを尋ねていた。
 はしたないと思われただろうか。もしかしたら軽蔑されたかもしれない。
 そんなふうに不安だったが、視線を上げると、感激に目を細める彼が見つめていた。
「喜んで。あなたに触れられたい」
 彼が本心からそう言っているのがわかって、シュテファニエは恐る恐る手を伸ばしてみた。
「……っ」
 そっと握ってみると、彼が声にならない息を漏らした。どうやら、気持ちがいいらしい。
 彼のものは硬く、それから温かかった。
 張り型を見たときに感じた、冷たく無機質なものに対する恐怖はない。大きくて怖いと思うものの、血の通う彼のものだと思えば、受け入れられそうな気がした。
「……ホルスト様のもので、慣らしていただくことはできませんか?」
 そう尋ねると、彼は驚きに目を見開いた。だが、すぐに戸惑うように視線をそらした。
「あまり私をあおらないでくれ。あなたを大事にしたいと、傷つけたくないと思ってどうにかこらえているんだ。そんなふうにあまりにもあなたが無防備だと、私の理性がもたない……」
 彼は悩ましげに頭を抱えていた。そんなふうに苦悩する姿すら色香が漂っていて、シュテファニエは自身の下腹部が疼くのを感じた。
 そして自覚させられる。今、どうしようもなく自身が欲情しているのだということに。
 本能が、彼を欲しいと感じている。彼のものを呑み込めば、下腹部の奥の疼きを鎮められるのだとわかっていた。
「初めては、痛いと聞いております。それなら、初めて中に迎え入れるのは夫であるあなたのものがいいです……」
「くっ……はぁ……」
 彼の屹立を握る指先に少し力を入れると、気持ちがいいのか彼の口から吐息が漏れた。
 眉根をギュッと寄せるその少し気難しげなその表情が、快感をこらえるためのものだと理解できた。
「それなら、指でほぐしてからだな……指でほぐして、もう一度達することができたら、私のものを受け入れてほしい」
「……わかりました」
 彼は再びシュテファニエの秘裂に向き直り、蜜で濡れた割れ目に指を一本沈めていった。
 そこは狭く、侵入を拒むかのように締めつけるが、本当に拒んでいるわけではないのは溢れてくる蜜が物語っていた。
「まずは一本。馴染んだら二本に増やす」
「あっ……ひぁ、あぁっ……」
 ホルストは、指をゆっくり抜き挿しする。先ほど舌で気持ちよくしてくれた場所を、今度は指先で的確に刺激してくれる。
 シュテファニエは甘い声を漏らし、腰を震わせながら、奥から再び快感が迫ってくるのを感じていた。腹側の敏感な部分をあと何度か擦られたら、また達してしまうだろう。
「あっ、それ……んあぁっ」
 絶頂に手が届きそうになったとき、蜜壺への圧迫感が増した。指が二本に増やされたのだとわかったときには、彼はそれらを揃えて大きく円を描くように動かしていた。
 内側から拡げられていく感覚に、シュテファニエは震えた。気持ちがいいだけでなく、不思議な感覚がする。
 下腹部が熱を持ち、それが快感のさざなみと共に全身に広がっていく。それが気持ちよくて、もっと味わいたくて、シュテファニエの腰はねだるように自然に揺れてしまっていた。
「……ぁ、あぁぁッ!」

タイトルとURLをコピーしました