
政略結婚した没落令嬢ですが、巨根な強面騎士の旦那様から一途に愛されています
著者:小桜けい
イラスト:カトーナオ
発売日:2026年 10月30日
定価:710円+税
没落したアルヴィエ伯爵家の娘シリルは、国王の取り計らいで魔獣討伐の英雄レオンと政略結婚することに。
強面で武骨な男性という噂もあるレオンとの結婚に不安を抱くシリル。
だが、輿入れの道中、暴走した馬車から自分を救ってくれたレオンに一目惚れ!
しかし結婚式後の宴で、レオンと家族ぐるみの付き合いがある女性が現れて――?
悪意を向けられるシリルだったが、彼女の様子に気づいたレオンがその場から連れ出してくれる。
迎えた初夜、シャーロットはレオンの誠実かつ激しい愛撫に乱されていく――……。
「可愛らしい声だ」
だが、レオンが巨根すぎるあまり最後まで致すことができず――!?
【人物紹介】
シリル・アルヴィエ
没落した伯爵家令嬢。
優しく穏やかな性格をしている。
政略結婚したレオンと初夜を迎えるのだが……!!
レオン・ジラルデ
勲侯爵を持つ英雄騎士。
強面ながら、心が広く思慮深い性格で努力家。
シリルに対して誠実で一途な思いを抱いており――?
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【試し読み】
「ありがとう。では、私はとんだ誤解をしていたようだ。誓いの口づけを、改めてやり直しても?」
照れ臭そうに言われ、シリルは自分の頬が熱くなるのを感じた。
「はい」
短く答えて目を瞑ると、大きな手がそっと頬にかかる。結婚式の時と同じだったが、今度は唇にちゃんと柔らかなものが軽く触れた。
(これが……)
好きな人から口づけられていると思うと、ドキドキする。初めての口づけの甘美さに、うっとりと陶酔した。
すぐに唇は離れたが、薄く目を開けると、まだ間近にレオンの瞳があった。熱っぽい眼差しに、いっそう頬が熱くなる。
恥ずかしくなって、反射的にシリルは再び目を瞑る。その行動が、二度目の口づけを求めたと受け取られたのかは解らない。
だが、すぐにまた口づけが降ってきた。
ただし、今度は軽く触れるだけではない。
何度も角度を変えながら強く押し付けられ、ぬるりとした感触がシリルの唇に触れる。
「ひゃっ!?」
驚きのあまり、変な声が出てしまった。
声を発した隙に、口内に熱くて柔らかなものが忍び込んできた。一瞬遅れて、それが彼の舌だと理解する。
「ん、んんっ」
未知の行為への驚きに、シリルの肩がビクリと跳ねた。
頬を包み込んでいたレオンの手が、背中に回ってあやすように撫でられる。
「ん……ん……ぅ……」
息苦しさに口を開ければ、もっと深く舌が差し込まれ、本能的に何とか鼻で呼吸をする。
「ふ……ぅ……ん……」
こんな濃厚な口づけは知らなくて、少し怖いけれど、自分でも意外なことに嫌悪感は微塵も湧かなかった。
むしろ、ゾクゾクとした言いようのない感覚が身体中に広がり、その刺激に陶酔した。もっとして欲しいと縋りたくなる。
気づけばシリルはレオンのバスローブを掴み、自ら口腔の蹂躙を受け入れていた。彼の舌に、自分の舌をたどたどしく擦りつける。
くちゅ、くちゅと粘膜の擦れるいやらしい音が耳の奥に響いて思考が蕩け、何も考えられなくなっていく。
こんな口づけがあるなんて想像もしていなくて。でも夢中になって彼を求めてしまう。
どれほど長い時間、濃厚な口づけを交わしていただろうか。
しまいに、シリルの舌が痺れて息がすっかりあがった頃に、ようやく長い口づけから解放された。
はぁ、はぁと荒い息をつき、潤み切った瞳でレオンを見つめると、彼がゴクリと喉を鳴らした。
そっと、壊れやすい繊細なガラス細工でも扱うような手つきで、優しく寝台に横たえられる。
「あ……」
これから先、男女の間で何が起こるかは知っている。
嫁ぐ前に生家で、既婚の夫人から初夜に夫と成すことは、簡単にだが一通り教わった。
「初夜の儀を、進めてもいいだろうか?」
シリルの顔の脇に手を突き、覆いかぶさったレオンに問われる。
「は、はい……。ただ、お願いです。優しくしてくださいませんか? できればあまり、痛くしないで欲しくて……」
消え入りそうな声で懇願した。
初めての交わりの時には、どうしても女性は痛みを感じるそうだが、その痛みの程度は夫との相性にもよるらしい。
『シリル様が優しくして欲しいと丁寧に頼めば、お相手もきっと、できる限りのことをしてくださいますわ』と、指南役の夫人から教えてもらったのだ。
「善処はするが……」
レオンがふと、眉を下げた。
「レオン様?」
優しくするのはレオンの好みではないのかと、心配になって彼を見つめると、とても気まずそうな顔をされた。
「私も剣の道一筋に生きてきて、女性と……その、そういう関係になった実経験がないので、夫婦の行為は指南書で勉強したくらいだ。だから丁寧にはするが、嫌だったり痛かったりしたら教えて欲しい」
彼の言葉に、シリルは目を見開く。
というのも指南役の夫人から、婚前女性の純潔は必須だが、男性は婚前に春をひさぐ女性を買って、そういう経験を重ねておくものだと聞いたからだ。
それを聞いた時には、何だか理不尽だと思ったし、自分の結婚相手もそうして女性経験を重ねてきたのだろうと思うと、愉快な気分ではなかった。
でもレオンは違った。
それを聞いて、歓喜が全身を覆う。
「経験もない男が相手では不安かと思うが……」
一方でレオンは、シリルが驚いたのを悪い方向にとってしまったらしい。
「いいえ! そのようなことは全く! むしろ、レオン様も初めてのお相手が私でしたら嬉しくて……」
慌てて否定をすると、彼はホッとしたように相好を崩した。
「良かった。では……」
レオンの顔が近づき、頬に軽く口づけられる。額や瞼、顎にも、ついばむような口づけの雨が降らされる。
心地よい感覚を、シリルが目を閉じてうっとりと甘受していると、首筋をちゅっと軽く吸われた。
「あっ」
くすぐったいような、妙な気持ち良さに、思わず高い声が零れた。いつもの自分の声とは違う、甘えるような、媚びるような声で、恥ずかしくなる。
「可愛らしい声だ」
だが、レオンは気に入ったようで、首筋を熱心に吸い始めた。
「あ……ぁ……あ……」
熱い舌が這いまわり、薄い皮膚を吸い上げられて、どうしようもなく甘い声が漏れてしまう。
ずくずくした奇妙な熱が身体の奥から湧いてきて、特に下腹部の奥にもどかしいような疼きが生まれるのを感じる。
どうしたら良いのか解らないでいるうちに、レオンの手が寝衣の上から胸に触れ始めた。
上等だが肌が透けそうな薄い生地越しに、彼の手の感触と熱が伝わってくる。
そのまま彼はまるでパン生地でも捏ねるかのように、ゆっくりとシリルの乳房を揉みしだき始めた。
標準より小柄な体格のシリルだが、幸いにも胸は人並みにある。
グニュグニュと、柔らかな乳房が彼の手で柔軟に形を変え、尖った先端が布に擦れてチリチリ疼く。
「ふ……あぁ……」
もどかしい疼痛に身を捩り悶えると、布の上からキュッと乳首を摘ままれた。
「あぁっ!」
鋭い刺激に、シリルは背をしならせる。
「痛くはなかったか?」
レオンに問われ、顔を真っ赤にしてコクコクと頷いた。
「い、痛くはありません……ただ、身体中が熱くて、変になってしまいそうで……恥ずかしいです」
半泣きになって訴えれば、レオンが優しく微笑んだ。
「恥ずかしがることはない。とても可愛らしくて魅力的だ。それに……」
彼が不意に、シリルの寝衣のリボンを一つ解き、露わになった鎖骨をペロリと舐めた。
「あっ!」
思わず甲高い声を漏らすと、彼がニヤリと笑う。今までの、どこかとりすました紳士的なものよりも少しだけ野性的な……ゾクリとする魅力のある笑みだった。
「貴女が私の行為でそういう声をあげると、とても興奮する」
言うなり、彼は残りのリボンも全てシュルシュルと外してしまう。
(レオン様が、私で興奮する……?)
彼の言葉を脳裏で反芻し、シリルは胸がドキドキと高鳴っていくのを感じた。
リボンを全て解かれた寝衣がはだけ、夜気に白い肌が晒される。
もう暖炉に火を入れる季節でもないのに、薄く色づいた双丘の先端が、寒さに震えるようにひくついた。
レオンが今度は直に、片方の胸をやわやわと揉み始める。
「ん……あ……あ……」
日々剣を握っているからか、ごつごつとしてざらついた掌の感触が、布越しよりも鮮明に感じられて、ますます官能が昂っていく。
不意に、彼がもう片方の乳首をペロリと舐め、濡れた鋭い感触にシリルは身体を跳ねさせた。
「ひゃんっ!?」
そのまま彼は尖って色づいた先端を口に含み、舌先で転がすように愛撫をする。執拗に舐られ、時に甘噛みをされ、弱火であぶられるような耐えがたい快楽に晒される。
「あ……ぁ……レオン様……」
行き場のない快楽の熱が、下腹部を中心に渦巻いて堪らない。
性交が順調だと濡れると聞いた場所から、トロリとした熱いものが染み出し、もどかしい疼きにシリルは腰をくねらせた。
くちゅ、と小さな水音が下半身から聞こえ、羞恥で顔が火を噴きそうに熱くなる。
その音が聞こえたのか、レオンが顔をあげた。
彼は無言のまま、殆ど腕に絡みついているだけだったシリルの寝衣と、下着まで脱がせると、そっと脚の付け根に指を差し入れる。
ぬるりとした秘所を指でなぞられ、豆粒のような敏感な場所に触れられた瞬間、目の前がチカチカするような刺激が走った。
「んっ、ああ!」
敷布を握りしめ、シリルは高い声を放つ。
「良かった。気持ち良くなっているようだな」
レオンがホッとしたように呟くが、指の動きは止まらない。ぷっくりと膨らんだ敏感な花芽をくりくりと弄られる。
「あっ、あっ、あ……」
そこを弄られ続けるうちに、澱のように溜まっていた下腹部の熱が急速に高まっていく。
恥ずかしいし未知の感覚が怖いのに、気持ち良くて、もっと欲しいとも思ってしまい、拒絶できない。
「あ……ん……あ、あぁ……あ、あ――!」
レオンの指が何度目かに少し強く花芽を刺激した瞬間、膨らみ切った快楽が弾けた。
熱い蜜が脚の間からどっと溢れ、脚がピンと突っ張って腰が激しく揺れる。
頭が真っ白になりながら、シリルは快楽の極みに達した。
「は……はぁ……」
荒い呼吸を吐きながら、ぼんやりとレオンを見上げる。
彼も僅かに頬を紅潮させ、熱に浮かされたような目でシリルを見つめていた。
不意に、彼の手によって大きく脚を開かされ、ひくついた熱い場所が、ひやりと空気に晒される。
思わず驚きの声をあげかけたシリルだが、レオンがバスローブを脱ぎ捨て、その身体が視界に入ったことで言葉を失う。
鍛え上げられた胸板や腹筋、力強い太腿に見惚れていると、ふと下腹部に目が留まった。
そこにはシリルが初めて目にする男性の器官……真っ赤に充血した雄々しい肉棒がそそり勃っている。
「え」
そのあまりの大きさに、シリルはつい間抜けな声を発してしまった。
まさか、あれを自分の体内に入れるのだろうか?
それにしては大きい……というか、想像よりも遥かに大きすぎる。男性器を見たのは初めてだが、体格の良いレオンのものは普通のそれより立派なのではないだろうか?
小柄なシリルの身体であの物体を受け入れるのは多分、いや絶対に無理だ。
快楽の火照りも急速に冷めてしまい、シリルは唇を戦慄かせる。
レオンは、シリルのそんな怯えた様子と視線に気づいたらしい。
「確かに、私と貴女では体格差がかなりあるが、先に指で慣らせば大丈夫らしい」
気まずそうに視線を泳がせながら言われた。
「そ、そうなのですか……」
「勿論、痛ければ教えて欲しいが……」
レオンも自信がなさそうだ。
二人して、しばし互いに気まずい沈黙を漂わせる。
「……まずは指を挿れてみて試すのはどうだろうか。それで、嫌だったら拒否して良い」
恐る恐るといった感じで、レオンに提案された。
「は、はい」
指ぐらいなら問題ないだろうと、シリルはコクリと頷く。
レオンは再度、シリルの脚を大きく開かせて、その間に身体を割り入れた。
彼の大きな手が、シリルの薄い腹を撫でた後、熱く濡れそぼった脚の付け根に触れる。
ちゅく、と襞をかきわけゆっくりと太い指が侵入してくる感覚に、シリルは小さく呻いた。
「う……く……」
十分すぎるほどのぬめりが助けになっているが、緊張と恐怖で強張った小さな蜜穴がぎゅっとすぼまり、中の指をギチギチに食い締める。
そのせいか、押し広げられた中がズキズキするし、圧迫感が凄くて苦しい。
「キツイな……力を抜いてくれ」
「は……い……」
言われた通りに脱力しようとするが、焦れば焦る程、かえって力が入ってしまう。
「ご、ごめんなさ……上手く、できなくて……」
半泣きになって言うと、レオンが優しく微笑んだ。
「急かしてすまなかった。無理はしないでおこう」
彼の指が、柔らかな内部を傷つけないよう、そっと引き抜かれる。
「っ! ですが、それでは……」
花嫁の我が侭で初夜の儀をしないなんて、許されるのだろうか? どうしても痛みはあるそうだから、予想より痛くても我慢するべきでは?
自分を責める考えがグルグルと頭の中を巡り、止める間もなく涙が一筋溢れた。
「泣かないで欲しい。貴女を傷つけたくはないし、私が不慣れなのも原因だ」
レオンが蜜に濡れていない方の手で、そっと涙を拭ってくれた。
「いっ、いえ! 先ほども言いましたが、レオン様の初めてのお相手は私で嬉しいのです! お願いですから、どうか他の女性と行為に慣れて来るなんて仰らないでください!」
密かに恐れていたことを懇願すると、レオンが心底驚いたように目を丸くした。
「まさか。妻を迎えておきながら、そのようなことをするつもりは毛頭ない」
その眼差しは真剣で、勘ぐってしまったことをシリルは恥じた。
「ありがとうございます。変なことを言ってしまって、申し訳ございません」
「安心して貰えたのなら何よりだ。ところで……」
不意に、レオンが頬を赤らめてシリルの耳元に囁いた。
「無理に挿れはしないが……その、他の行為で欲を解消してもいいだろうか?」
「え? 他の?」
きょとんとして聞き返すと、レオンがますます顔を赤らめる。
「いや、それが……我慢が利かないようになってしまって……」
その言葉に、ふと視線を移した彼の股間では、赤黒い屹立が未だ萎えることなくそそり勃っていた。
しかし、家庭教師に来た夫人からは、教えた以上の性行為は基本的に夫に任せるべきと言われていたから、男性の欲をどうやって解消すれば良いかなんて知らない。
「一体、どうすれば……きゃっ!?」
首を傾げたシリルを、不意にレオンが抱き起こしてうつ伏せにした。そのまま腰を高くかかげさせられ、尻を突き出す恥ずかしい姿勢に思わず悲鳴をあげる。
「少し、そのままでいてくれ」
背後で、レオンがそう言ったかと思うと、彼はシリルの脚の間に自分の剛直を挿し入れてきた。
「あっ!?」
熱い塊が、シリルの濡れた割れ目にぬるりと擦りつけられる。
「動くぞ」
短い宣言の後、腰をがっしりと掴まれたまま、剛直が脚の間を行き来し始めた。
ぐちゅぐちゅと、摩擦でいやらしい水音が立ち、柔らかな花弁を擦られる刺激に頭の中が真っ白になる。
「あっ、あっ、あぁっ、ああぁぁ……」

