
美貌の跡取り幼馴染みと政略結婚のはずが、激重溺愛が始まった件について
著者:冬島六花
イラスト:海月あると
発売日:2026年 1月30日
定価:710円+税
製菓専門学校を卒業したのち、東京の老舗和菓子店での修行や恋に一生懸命生きていた一海夏乃。
しかし、失恋で裏切られたことをきっかけに実家である『いちうみ製餡所』に戻ってくることに。
恋なんてもうしない、と思っていた夏乃だったが、ある日、妹から花火大会でお見合い相手との顔合わせがあると言われ……?
そうして迎えた花火大会の夜。
夏乃が再会したのは、老舗和菓子店『清峰あわゆき庵』の跡取りであり、幼馴染みの清峰総一郎だった!?
かつてのやんちゃな面影はなく、大人びた美貌と真っ直ぐな優しさを持つ総一郎に思わずときめいてしまう夏乃。
過去の思い出話に花を咲かせていると、総一郎からデートに誘われて……?
楽しいデートの時間を過ごし、夏乃は総一郎との結婚に前向きになっていく――。
「やめないよ。夏乃、すごく可愛い声、出てる」
淫靡で甘いひとときに乱されて、二人は政略結婚することになるのだが――!?
【人物紹介】
一海夏乃(いちうみ なつの)
『いちうみ製餡所』の長女。28歳。
礼儀正しく、親しみやすい性格をしており、明るく元気なしっかり者で家族思い。
失恋を経験し、地元に戻ってきたところ、幼馴染みである総一郎と再会して――?
清峰総一郎(きよみね そういちろう)
老舗和菓子店『清峰あわゆき庵』の七代目。28歳。
夏乃の政略結婚相手でもある。
幼少期はやんちゃな性格をしていたが、大人になり知的で品のある雰囲気を出すように。
周囲に対しても物腰が柔らかく、誠実である。
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【試し読み】
総一郎の手が夏乃の背中に回り込み、ブラジャーのホックを探り当てた。心臓が、きゅうっと締めつけられる。
(あ、ついに……)
プチ、という小さな音とともに、最後の砦だったブラジャーのホックが外される。それは、もう後戻りできないという甘美な合図だ。総一郎は、夏乃を傷つけないように、丁寧に、肩からストラップをずらしていく。
ふわり、と解放された夏乃の胸が、古民家の柔らかな照明の下に、完全に露わになった。
(見られてる、総一郎に……)
過去の恋では、こんなふうにありのままの姿を見せたことはない。初めて見せる相手が、子どもの頃から知っている、愛しい幼馴染みの総一郎だなんて。
顔が真っ赤に染まり、胸を手で隠そうとする。
けれど、そんな夏乃の手を、総一郎はそっと掴んで制した。
「夏乃……隠さないで。すごく、きれいだよ」
その声は掠れていたけれど、嘘偽りのない本心だと伝わってきた。彼の真摯な眼差しに見つめられて、夏乃は、隠そうとしていた手を、おそるおそる下ろす。
総一郎の瞳が、熱っぽく夏乃の胸を捉える。肌が焼かれてしまいそうだ。
彼の指先が持ち上がり、緊張で硬くなった夏乃の胸の頂に、ちょこん、と触れた。
「あっ……ん!」
甘く高い声が、夏乃の喉から飛び出す。
触れられた場所から、ピリリとした快感が稲妻のように全身を駆け巡っていく。
「……ここ、かな?」
総一郎は、その小さな声を聞き逃さなかった。彼は焦らすように、指先で乳首をくるくると撫でたり、軽くつまんでみたり、夏乃がどうすれば一番感じるのかを、確かめるように、少しずつ愛撫を続けていく。
「ゃあっ……ぁ、ん! 総一郎……だめ……っ」
夏乃は大きく跳ね、自分のものではないような喘ぎが漏れ出てしまう。
(私、こんなに感じちゃうんだ……総一郎に触れられるだけで)
総一郎の的確な愛撫に、夏乃は翻弄される。
指先で胸の頂を転がされるたびに、脳の芯が痺れる。
「あ……ん、ぅ……総一郎、も、やめ……っ」
「やめないよ。夏乃、すごく可愛い声、出てる」
彼の低い声は、羞恥心と興奮を増幅させる。
身体の奥深くが、ずくん、ずくん、と熱く疼く。そして脚の付け根にある、一番柔らかな場所からは、じゅわわ、と熱い蜜が溢れ出す。
(うそ……私、濡れてる、よね?)
総一郎も夏乃の変化は察していた。彼は、夏乃の胸を愛でていた手を止めると、手を下へと滑らせていく。平らなお腹を通り過ぎ、夏乃が穿いていたショーツの、ちょうどクロッチ部分に、指先を押し当てた。
「……ッ!」
薄い布一枚を隔てて、彼の指が、一番敏感な場所に触れる。その感触に、夏乃は震えた。
「あれ? 夏乃、ここ、ぐっしょり濡れてるね。俺が触っただけで、こんなになっちゃったの?」
総一郎の声は、確信犯のように、わざとらしく明るい。
(いやぁぁぁあ! 言わないで……!)
言葉が羞恥心の矢となって夏乃の胸に突き刺さる。穴があったら入りたい。
「な、ぬ、濡れてない……!」
かろうじて絞り出した否定の言葉は弱く、説得力の欠片もなかった。
夏乃の反応を見て、総一郎は追い打ちをかけるように囁く。
「そう? じゃあ、確かめてみようか。下着の中に手を入れて、直接、触ってもいい?」
彼の言葉を理解した瞬間、夏乃の頭は完全にショートした。
(直接、触る? 濡れているところを、総一郎の指で? ……私、どうなっちゃうの?)
恥ずかしい。けれど彼の指がこの疼きの中心に触れることを、身体の奥底が求めている。
総一郎は、何も言わず、ただじっと夏乃の答えを待っている。その瞳は、真剣だ。
(さ、触ってほしい……怖いけど、でも、総一郎なら……)
夏乃は頷いた。
「う、うん……」
それは、必死で振り絞った肯定の合図。
けれど心の中では、感情の嵐が吹き荒れていた。元カレとの過去が脳裏をよぎり、また身体だけの関係になるのではないか、という一瞬の不安が胸を刺す。
(いいの、総一郎になら、流されてもいい。総一郎はきっと、元カレとは違う)
不安を打ち消すように、目の前の総一郎の真剣な眼差しが、夏乃の心を捉えて離さない。彼の指で触れられたら、一体どうなってしまうのだろう?
(総一郎がくれる、本当の悦びを知りたい)
もう、どうなってもいい。この人になら、私のすべてを見せてもいい。
そう覚悟を決めた夏乃の前で、総一郎の大きな手が動き出す。
彼の指先が、夏乃が穿いていたショーツのサイドにかかり、丁寧にそれを下へとずらしていく。焦らすような動きに、夏乃の心臓は張り裂けそうだ。
そして、ついに――。
それまで薄い布に守られていた、夏乃の一番敏感な秘裂が、古民家の柔らかな照明の下に、完全に露わになった。熱を帯びて赤らみ、そして彼が言った通り、きらきらと光るほどの熱い蜜で、ぐっしょりと濡れそぼっている。
「……ほら、やっぱり。こんなに濡れてるじゃないか。素直じゃないな、夏乃は」
総一郎の声が、熱っぽく囁く。夏乃の顔はカッと燃え上がるように熱くなった。
彼の指先が、濡れた蜜の泉へと近づいてくる。夏乃は、息を呑み、これから訪れるであろう衝撃に、無意識のうちに身を硬くした。
そして、彼の熱い指先が、ついに、濡れた秘裂の入り口に、ちょん、と触れた。
「ふぁ、あ……ぁあんっ!」
今まで聞いたこともないような、甲高く甘ったるい声が、夏乃の喉から迸った。
触れられた場所から、脳天を貫くような、強烈な快感が全身を駆け巡る。まるで、身体の奥にある快感のスイッチを、直接押されたかのような衝撃。
「次は……ここ。どう、かな?」
総一郎の指は、一度触れただけでは終わらなかった。
濡れた場所を確かめるように、秘裂の筋をなぞっていく。上から下へ、そしてまた、下から上へ。そのたびに、夏乃はびくんびくんと震え、腰が勝手に浮き上がる。
「やっ、総一郎、それ……反則だってば……あんっ!」
羞恥心と抗いがたい快感がないまぜになって、夏乃の頭の中はぐちゃぐちゃだった。もう、自分が何を言っているのかも分からない。ただ、彼の指がもたらす、圧倒的な悦びの波に、翻弄されるだけだ。
そして彼の指が、秘裂の中心にある核に、ぴたりと押し当てられた瞬間――。
「ひっ……あ、ぁぅ……! だ、め……そこ、は……んんっ!」
夏乃の全身に強烈な快感が走る。意識が遠のきそうになる。
反応を確認した総一郎の指が、さらに大胆になる。
彼の親指が、ゆっくりと膣口を探るように動き出し――小さな穴に、ちゅぷ、と音を立てて、中指の先端が入ってきた。
「……っ!」
侵入してきた異物感。けれど痛みはごくわずかで、すぐにそれが何か別の感覚に塗り替えられていく。
夏乃の狭くて温かい内壁が、総一郎の指を包み込むように、きゅうっと収縮する。
(入ってきた……総一郎の指、私の中に……)
総一郎の指は、最初はおそるおそる中を探っていた。夏乃の中のキツさに驚いているような、そんな動きだった。だが、夏乃の中が彼の指を受け入れるにつれて、動きは徐々に大胆になる。
指の付け根まで沈み込むと、夏乃の奥深くの壁を擦るように抽送を始めた。
「ん……ふ、ぁんっ……あ、総一郎っ」
夏乃の唇から漏れるのは、途切れ途切れの吐息と喘ぎ声だけ。
(総一郎の指が、奥まで来てる。擦られて気持ちいい)
夏乃の中が、総一郎の指の形を覚えようと必死になっているかのように、きゅうぅ、と絡みつく。
「今日の夏乃……たくさん弱点、教えてくれるな」
「えっ? ……弱点!?」
耳元で囁く低い声に、夏乃の全身が跳ねた。
「意外だけど……すごく可愛い。俺、もっと知りたくなったよ、夏乃のこと」
「も、もうっ! 総一郎のばかっ! 私、そんなつもりじゃ……!」
抗議の声は弱々しく、頬は熱で真っ赤に染まっていく。
(よくよく考えれば、なんで私ばっかり、こんな恥ずかしい思いしてるの)
ふと我に返った夏乃は、気づいてしまった。自分はほとんど無防備なのに、総一郎はまだ作務衣をきちんと着たまま。理不尽さに、羞恥よりも先に、小さな怒りが込み上げる。
「総一郎! なんで私だけ脱がされて、あなたはそのままなの? 不公平でしょ!」
ぷくっと頬を膨らませる夏乃に、総一郎は目を瞬かせたが、すぐに口元をゆるめた。
「……あはは、たしかに。俺だけ着てたら卑怯だな」
そう言うと、腰元の紐に手をかける。するり、と脱ぎ、作務衣をベッドに放った。
日焼けした肌。しなやかに鍛えられた腕。職人としての年月が刻んだ、力強い輪郭。
その姿を目にした瞬間、夏乃の喉が鳴った。
(……うそ。総一郎、こんな身体をしてたんだ)
彼の引き締まった胸板、整った腹筋――それは決して誰かに見せるためではなく、日々の労働の中で自然に鍛え上げられたものだった。
総一郎は夏乃の視線を感じ取ると、子どものように胸を張り、冗談めかして言った。
「どうだ? 俺、昔のひょろひょろ坊主とは違うんだぜ」
そう言って、わざとらしく力こぶを作ってみせる。
「ふふふっ、ちょ、総一郎ったら! ……なにそれ。ほんと、変わってないんだから」
おどけた姿に、夏乃は吹き出してしまった。胸の奥がじんと熱くなる。
目の前にいるのは、たしかに精悍な青年。けれど笑顔には、泥だらけで一緒に走り回っていたあの頃の総一郎が、まだ存在していた。
(中身はやっぱり、昔のままだ)
逞しく成長した彼。懐かしさとときめきが一度に押し寄せ、胸が苦しくなる。
「……もう。そんな調子いいことを言っても、ごまかされないからね」
わざとそっけなく言う夏乃の頬に、笑いを含んだ声が落ちた。
「ごまかしてなんかないさ。じゃあ……続きをするなら、場所を変えようか。寝室へ行こう。……もちろん、嫌ならやめるぜ?」
彼の言葉が、夏乃を内側から震わせる。
「……嫌じゃないよ。……相手が総一郎なら」
小さくそう答えた瞬間、彼の腕が夏乃を抱き上げた。
ふわりと宙に浮く感覚。いわゆるお姫様抱っこだ。
「きゃっ……! もう、いきなり……!」
「安心しろ。ちゃんと掴まってて」
笑う総一郎の声は、昔と同じ。けれど、その響きはもう、少年のものではなかった。
温もりと鼓動に包まれながら、夏乃は心の奥で思った。
(あぁ……私、いつの間にか、この人に守られるようになったんだ)
*
軋む廊下を進み、辿り着いたのは、古民家の趣を残しながらも、落ち着いたモダンさを備えた寝室だった。
中央には、真っ白なシーツをかけたダブルベッド。間接照明の柔らかな灯りが、部屋全体を穏やかに包んでいる。
総一郎は、壊れやすいガラス細工のように慎重に、夏乃をベッドへ降ろした。
シーツが、夏乃の温もりをふわりと受け止める。柔らかな感触に包まれながら、夏乃の胸の奥に、じんわりと幸福が広がっていった。
(ソファじゃなくて……ちゃんとベッドに。私、大切にされてるんだ)
これは衝動じゃない。彼は、心から私を思ってくれている。
過去の恋で傷つき、使い捨てのように扱われたあの日々。それをすべて癒やしてくれるような、総一郎の眼差しと仕草。誠実さが、夏乃の不安を静かに溶かしていった。
ベッドに膝をつき、彼は夏乃を見つめる。瞳には、まっすぐな情熱が宿っていた。
(あの頃の総一郎が、こんなに……)
泥だらけになって作った秘密基地。木登りで落ちて泣いていたあの顔。いつも夏乃の背を追いかけていた、小さな総一郎。
今、目の前にいるのは――夏乃を軽々と抱き上げ、静かな情熱を湛えた、大人の男。
あのやんちゃな少年の面影を胸に宿しながらも、彼はもう、誰よりも頼もしい存在に変わっていた。
その変化に胸が締めつけられる。懐かしさと恋しさが、胸の奥で溶け合っていく。
(この人に、今から私は抱かれるんだ)
総一郎が身を傾ける。彼の体温が降りてきて、夏乃の胸に心地よい重みが伝わった。
「夏乃、好きだ。中に入ってもいいか? ……もちろん、避妊具はつける」
祈りのように響く声。夏乃の中に残っていた恐れや迷いが、すべて消えていった。
「……うん。私も好きだよ、総一郎」
涙の光を宿した瞳で、彼の首に腕を回せば、二人の距離がゼロになる。
総一郎は手早く避妊具を装着すると、夏乃を強く抱いた。
彼の熱く硬いものが、夏乃の中へと導かれていく。
(あ、入ってきた)
最初は、少しの痛みと、戸惑い。けれどそれは徐々に、深い快感へと変わっていく。
「ん……ぁっ……!」
彼の動きに合わせて、夏乃の身体は自然と揺れる。
シーツを強く握りしめ、漏れ出る甘い喘ぎ声を、必死で唇を噛んでこらえる。けれど、彼の容赦ない突き上げは、夏乃の抵抗をいとも簡単に打ち砕いていく。
幼き日の思い出と、今、目の前で繰り広げられる情熱的な現実。
過去と未来が、このベッドの上で交差し、ひとつになっていく。
(ああ……私、本当に……総一郎が好き)
快感の波に揺られながら、夏乃は実感していた。
総一郎の動きが、次第に激しさを増していく。
「夏乃、痛くないか?」
低い囁きが耳元に落とされれば、夏乃の肌が粟立つ。
「ううん。……総一郎だから、きっと大丈夫」
夏乃が答えると、総一郎の手が腰をしっかりと掴む。熱い掌の感触。伝わる体温から、決して離さないという強い意志を感じる。
「そうか。……苦しかったら言ってくれ。……ああ、夏乃の中、あったかいな」
彼の息遣いが荒くなっていく。額に浮かぶ汗。普段の冷静さをかなぐり捨てたような、熱い眼差し――。
「ごめん、俺、夏乃に優しくしたいのに……止められない」
そう告げると、彼の腰がさらに深く押し込まれた。
彼の汗がぽたりと夏乃の鎖骨に落ちる。まるで印のようだ。
ベッドのスプリングが、二人のリズムに合わせて、ぎし、ぎし、と甘い悲鳴を上げた。 夏乃は、彼の逞しい背中に必死でしがみつく。
「あっ、ん……ぁあっ、ふぁ、んっ……!」
漏れそうになる喘ぎ声を、彼の肩に顔をうずめることでなんとか押し殺そうとする。
(すごい……総一郎の全部が、私の中で動いている)
彼の熱く、硬いものが、夏乃の奥を、何度も、何度も、強く突き上げる。そのたびに、脳の芯が痺れるような、強烈な快感が全身を駆け巡った。
(だめ……もう、来ちゃう……!)
奥深くで、何かが爆発しそうになるのを感じる。快感の波が、次から次へと押し寄せ、夏乃の意識を飲み込もうとしていた。
「夏乃、何度も言う! 俺は夏乃が好きだっ! 夏乃……」
総一郎が愛おしそうに、夏乃の名前を呼ぶ。
「一緒に、イこう……!」

