ハイスペ消防士の幼馴染が、敏感体質な私の身体をご所望です!?

書籍情報

ハイスペ消防士の幼馴染が、敏感体質な私の身体をご所望です!?

著者:桜月海羽
イラスト:カトーナオ
発売日:2026年 1月23日
定価:750円+税

 

二十八年間、家族同然の幼なじみとして育ってきたはずの椿とハイスペ消防士の勇。
ある夜、酔った勢いで二人は初めて一夜を共にして――!?
​長年「ただの幼なじみ」としてしか勇を見ていなかった椿は、戸惑いと気まずさからしばらく彼を避けてしまう。
しかし、そんな彼女を余所に勇から聞かされたのは、不器用なほど情熱的で真っ直ぐな告白で……。
「椿の望みなら、できる限り叶える。俺の気持ちを信じてもらえるまで……いや、椿が俺を好きになるまで絶対にセックスはしないって誓ってもいい。だから、俺以外の男のものになるな……」
半ば絆される形でお付き合いがスタートした椿と勇だったが、次第に椿の心は絆されていく。
しかし、勇のスマホに別の女性から親密そうなメッセージが届いているのを目撃してしまい――……!?



【人物紹介】

目黒椿(めぐろ つばき)
アパレル会社『Honey bitter』に勤める28歳。
誰もが認める美人だが、中身は純真でとてもピュア。
勇のことは幼馴染としか思っていなかったため、関係の変化に戸惑うのだが……?

真淵勇(まぶち いさむ)
椿の幼馴染で救助隊の副隊長を務める28歳。
鍛え上げられた肉体のワイルドな美青年だが、中身は椿への想いでいっぱい。
二十年以上も椿に片想いしていたらしく――!?

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*取り扱いサイトは、各書店に掲載され次第、更新されます。

【試し読み】

 初めての刺激に、甘い声が喉から飛ぶ。しかし、それは椿の唇を飛び出すことなく、キスに呑み込まれてしまった。
 口内を這い回る彼の舌が徐々に無遠慮になり始め、その間にも胸を揉みしだかれる。下着越しだというのに手のひらが先端をかすめるためにビクビクと腰が跳ね、下腹部のあたりがジクジクと疼き出した。
(なにこれ……。こんなの、変……なのにっ……)
 身体がおかしくなっていく気がする中、この感覚が快感だと気づく。ずっと感じていたゾクゾクとしたものが性的な快楽を意味していると知り、急激に羞恥が込み上げてきた。
 幼なじみで、家族同然で、兄妹のように育ってきた。今は、自分の家族よりも近い距離にいる。
 そんな相手とこんな行為をしているということが、どうしようもなく恥ずかしい。
 けれど、気持ちよさはどんどん増していき、上手く抵抗できない。あろうことか、ちっとも嫌でも怖くないのも厄介で……。勇のキスに、安心感まで抱いている始末。
 この時には、もう救いようがなかったのかもしれない。彼の手がブラの下から入り込んできても、ろくに抗えなかった。
「あんっ」
 自分から出たとは思えないほどの甘ったるい声に、熱を帯びていた頬がさらに熱くなる。
「椿の声、クるな……。めちゃくちゃいい……」
 しかも、勇からはうっとりするような眼差しと声音でそんな風に言われて、椿は自身の痴態を思い知らされた。
 一方、彼の手は止まらない。流れるような仕草で器用にブラのホックを外し、遠慮する素振りもなく直に胸を掴まれた。
 グッと力が込められる。きちんと加減してくれているのか痛みはないが、布越しだった時よりも強くなった刺激に椿の腰が戦慄く。
 硬い手のひらで双丘を揉まれるたび、先端までかすめられて……。どうしたって、敏感な身体は素直に感じてしまう。
 こんな体質の自分を恨めしく思うのに、それを上回る快感が椿を陥落させようとしていた。
「椿の身体、見たい」
 見せて、と聞こえたかと思うと、Tシャツが捲られた。明るい照明の下、上半身が晒される。
 胸が丸見えになる位置までたくし上げられたTシャツはそのまま頭から抜かれたが、最後まで脱がされることなく中途半端な場所で止められた。
「ちょっ……! やだっ……」
 肘のあたりに残された布は、まるで椿の両手を拘束するかのようだ。
 もう少し上なら自力で手からTシャツを抜けたかもしれないが、この位置だと上手く手が動かせなくて脱ぐことも着ることもできない。おまけに動きを制限され、さきほどまでよりも身動きが取れなくなった。
「アッ……! あんっ、あっ、やぁっ」
 無防備な椿の乳房を、大きな手が無遠慮に揉みしだく。椿が愛撫に反応するたびに役に立たないブラが鎖骨のあたりで上下している様は、なんとも情けない。
 そんなことを考えていられたのも、束の間。
「あんっ!」
 不意に小さな突起を摘まれて椿の全身が大きく跳ね、頭の中にあったことが一気に吹き飛んだ。ビリビリとした感覚が走り、血液とともに法悦が流れるように全身に伝わる。
「椿の乳首、ピンク色でめちゃくちゃ綺麗だな。肌もスベスベだし、どこに触れても気持ちいい……」
 丁寧に実況されて、羞恥で頭がおかしくなりそうだった。熱に浮かされたような双眸で見つめられ、椿の鼓動が跳ね上がる。
 その間にも捏ねられたままの花粒からどんどん悦楽が広がっていき、ビクビクと震える身体は自分のものではないみたいだ。
「あっ……!」
「勃ってきた」
 勇の嬉々とした声音が、椿の鼓膜をくすぐる。彼になにか言われるたびに恥ずかしくなるばかりで、椿の視界が涙で歪んだ。
 ふたつの尖りを同時に転がされ、じんじんと痺れるような感覚が強くなっていく。これは喜悦だともう理解している椿は、情けなく喘ぐばかり。
 程なくして、勇が色づいた小さな果実をキュッと摘み上げた。
「やぁっ、ぁっ……」
 じぃん……と、甘く切ないような快楽が広がっていく。そのままクリクリといじくられるとなんだかたまらなくて、両膝をすり合わせてしまう。
「椿は強めに弄られるのが好きなんだな。敏感だから優しい方がいいと思ってたんだけど」
 悶える椿を見て、彼がニッと唇の端を持ち上げた。
「バカッ……! そんなの、知らなっ……」
「じゃあ、教えてやるよ」
 言うが早いか、勇が再び突起を摘む。キュッと力を込められたのに痛みはなく、すぐさま快感が押し寄せてきた。
「やっ……あんっ、あぁっ」
 摘んで、こすって、転がされて……。
 敏感なそこは、彼が指先を動かすたびに悦楽を受け取り、椿の全身に伝えてくる。
 椿は思わず両膝を強く閉じ、ぎゅうっと内もも同士を押しつけ合った。
「こっちも触ろうか」
 クスッと笑った目には、喜びと雄の熱が宿っている。
 まるで辱めを受けているようで、椿の視界がますます涙で歪む。けれど、涙が零れるよりも先に勇の手がロングスカートの中に入り込み、太ももまで一気に上がってきた。
「ひゃっ……!」
 直後、ショーツのクロッチ部分に節くれだった指が当たる。彼は迷うことなくそこで指を上下させ、指の腹で蜜口をグッと押したかと思うと、上部に移動した。
「あっ……」
 途端、今までの比ではないような甘い痺れが、椿の身体を突き抜ける。一気に這い上がってきた未知の刺激に、椿が背中をしならせながら眉根を寄せた。
「ここ、気持ちいい? 処女なら一番感じる場所かもな」
 愉しげな表情の勇が、胸の粒に唇を寄せる。椿が目を大きく見開いた時には、ツンと尖った実が彼の口腔に飲み込まれた。
「あんっ……」
 ちゅぱっと吸いつかれ、優しく歯を立てられる。次いで根元を舌でたどり、ぐるりと周囲を丁寧に舐めたかと思えば、下から持ち上げるように舌を這わされた。
 指先は、まだ秘芽を捏ねたまま。しかも、ショーツの横から指が侵入し、直接いたぶられた。
 椿の中の熱が、ぶわりと膨らむ。
 悶える椿の唇からは、甘い吐息と甲高い声が漏れる。恥ずかしくてたまらないのに、彼に敏感な部分を一気に責められているせいで止められなかった。
「椿、可愛い。もっと感じて……。もっと啼かせたい」
「あっ……あぁっ」
 勇の興奮交じりの声と熱い呼気が、椿の肌にかかる。椿はそんなことにもゾクゾクして、声が上ずってしまった。
「全部、すっかり硬くなったな。真っ赤になってて、ものすごくそそられる」
 小さく柔らかかった薄桃色のふたつの突起は、芯が通ったように尖っていた。まるで熟れた果実のように赤く染まり、ツンと天を仰いでいる。
 その姿は、普段とまったく違って淫靡だった。
「もぉ、やだぁっ……」
「本当に? 椿の身体は気持ちよさそうだし、椿だって心の底からそんな風に思ってないんじゃないか?」
「そんなこと、なっ――あんっ!」
 愉悦と羞恥に襲われて悶えるだけの椿に反し、勇は愉しげに手と口を動かしている。
 唇と舌で左側の果実を愛で、左手でもう片方の尖りを器用に転がして……。右手の指先では、蜜を生成する花芽を弄ぶ。
 椿はゆっくりと、けれど確実に追いつめられていった。
 ビリビリと痺れるような感覚が強くなり、なにかが弾けそうになる。それが怖くて、咄嗟に思考を働かせた。
「勇……だめっ……! こんなの……冗談、でしょ……っ?」
 涙で歪む視界の中にいる勇を見れば、冗談ではないことくらいわかる。いつもより飲んでいたが、酔っているわけでもないことも……。
 快感に陥落してしまいそうなことを自覚しながらも、椿は必死に彼を止めようとする。そうしなければ、もう今までの関係ではいられなくなるとわかっていたから。
 ところが、勇は止まらない。無遠慮な手つきで胸をまさぐったまま、もっと先に進むことを示唆するように椿の太ももを膝で押し開いた。
「椿はこの状況が冗談に見えるのか? それとも、俺が冗談でこんなことする男だと思ってる?」
「あんっ……!」
 たしなめるような言い方をされ、指の腹で花芯を弾かれる。激しい快感が走り抜け、椿は甘苦しい感覚を逃がすように首を横に振った。
「やぁっ……! いさ、むっ……」
 蜜核をいたぶられるたび、血液が沸騰しそうなほどに熱を持ち、目尻から涙が零れていく。
 秘部の奥に潜んでいた蕾は腫れたようにじんじんとし、椿の下肢で存在を主張していた。
「指、挿れるから」
「ぅあぁんっ……!」
 彼が言い終わる前に蜜口に指を添え、グッと挿入してきた。
 ごつごつとしたその感触と衝撃に、椿が喉を仰け反らせる。くちゅっ……と艶めかしい水音が、どこか遠くで聞こえた。
 勇は最初こそ遠慮がちに指を奥へと進めていたが、すぐに柔壁を押したりこすったりし始めた。指の腹で優しく丁寧に、撫でるような動きで抽挿される。
 たった一本とは思えないほどの圧迫感に、椿は息を詰めてしまいそうになる。狭い蜜路を解す動きを鮮明に感じて喘いでいると、彼がもう一本指を追加した。
「アッ……あんっ、んっ」
 一気に増した甘苦しさに、椿の声がいっそう高くなる。勇は二本の指を軽く広げて蜜肉を押し、狭い道を解そうとしているようだった。
 下腹部の裏側を優しくこすり、かと思えば反対側を刺激して。ゆっくりでありながらも絶え間なく快感を送り込んでは、椿のナカを隅々までいじくる。
 痛みがないのは、椿の体質のせいか、丁寧に触れられているからか、それとも彼の経験が成すものなのか……。そんなことを考えていると、さらに指が増やされた。
「んんっ……」
「痛いか?」
 椿は反射的にかぶりを振ったあとで、痛いと言えばよかったのではないか……と気づく。そうすれば、さすがに勇だってやめてくれたかもしれない。
 椿のそんな考えも虚しく、彼はさきほどよりも激しく手を動かし始めた。
「うっ、あんっ! あぁっ……」
 三本の指が、隘路をぐちゅぐちゅとかき混ぜる。前後運動のごとく抽挿が繰り返され、それぞれの指の腹でバラバラに柔肉を撫でては余すところなく責めてくる。
 指を鉤状に曲げて下腹部側を丹念にこすられると、下腹部でぶわっと熱が膨れ上がった。
 気持ちいいかと訊かれれば、よくわからない。
 これが悦楽だというのはもう理解できているが、敏感に悶える身体は自分のものではないようにも思えて……。身と心がバラバラになっていく気がする。
 けれど、嫌ではない。
 どうして……? と思う気持ちはあれど、勇の行為を拒絶できない。むしろ、気づけば双丘に吸いつく彼の頭に縋るように手を回していた。
 散々しゃぶられた胸の先端は、もう痛いほど勃ち上がっている。撹拌され続けた蜜路からは雫が零れ、初めてとは思えないくらいグズグズになっていた。
 不意に秘孔から指が抜かれ、スカートとショーツが脱がされる。その動作があまりにも早業で、椿が気づいた時には下半身が丸出しになっていた。
 咄嗟に脚を閉じようとすると、それよりも先に勇が身体を倒してきて、椿の腕から服を抜き、ブラも剥ぎ取った。
 はぁっ……と吐かれた彼の熱い息が、椿の胸元にかかる。
 興奮を隠さない勇の瞳は、欲に塗れている。その目で真っ直ぐに射貫かれ、見たこともないほど雄の顔をする彼にドキリとした直後、蜜道がぎゅうぅっとすぼまった。
 ふっと、勇が笑う。唇の端だけを持ち上げる彼が、なんとも色っぽい。
「椿も欲情してるな」
 わざとらしく低い声を耳元に落とされ、背筋がゾクゾクと粟立った。
 それは、たぶん図星で。だからこそ、椿は熱くなった頬を隠すように視線を伏せてしまう。
 すると、バサッと服を落とすような音のあと、カチャカチャと金属が触れ合う音が聞こえてきた。
 思わずそちらに視線を遣った椿の視界に飛び込んできたのは、自身のベルトを外してデニムの前を寛げる半裸姿の勇だった。目を見開く椿を余所に、彼がボクサーパンツを下ろす。
 その瞬間、充溢した怒張が飛び出してきた。
 ぶるっと音でも鳴りそうな勢いとその大きさに、ギョッとしてしまう。赤黒く雄々しい勇のそれは、張りつめた欲望を主張するように天を仰いでいる。
 椿が恥ずかしさと初めて見るものへの恐怖で硬直していると、彼はベッド脇のチェストから箱を出し、ビニールを破いて中から四角いパッケージを取り出した。
 それを歯で破ってゴムを手にし、雄幹にクルクルと装着していく。
 コンドームの使い方くらいはさすがに知っている。けれど、実物を見たのも男性器自体を目の当たりにしたのも初めてで、どこに視線を置けばいいのかわからない。
 そのくせ、勇の下肢から目が離せなかった。
「椿……」
 程なくして名前を呼ばれ、椿がハッとする。
「っ、勇……ッ! だめっ……!」
 しかし、制止する間もなく、彼は椿の両脚を大きく開いた。
 鍛え抜かれた胸元を、思わず両手で押す。その瞬間、勇が真っ直ぐな視線を向けてきた。
「だめじゃない……だろ?」
 椿が言葉に詰まったのは、図星だったから。口では『だめ』と言いながらも、手に入れた力も口調もさほど強くはない。
 うんざりするほど長い付き合いの彼が、椿のそんな態度を見抜けないはずがなかった。
「椿、キスしたい」
「んぅっ」
 言い終わるが早いか、唇が塞がれる。何度目かわからないキスは巧みで、すぐに舌が入ってきて歯列を舐められ、椿の小さな舌が捕まえられた。
 唇に意識が奪われていると、今度は下肢に甘い痺れが走る。勇が腰を軽く動かし始め、椿の秘所にいきり勃った滾りを押しつけてきたのだ。
 ゆるゆると、けれど寸分狂わずに蜜口と蜜芽を刺激してくる。
「うっ、あっ……アァッ」
 しばらくぶりに与えられた姫粒への刺激に、椿は腰をビクビクと震わせて嬌声を上げた。
 硬い雄芯でこすられるたび、甘く切ない喜悦が駆け上がってくる。内襞を解されていた時よりも遥かに強い痺れに、ハクハクと震える蜜口から雫がドッと溢れ出した。
「椿、もっとキスしよ」
「ふぅっ……ッ」
 舌が深く絡み合うキスに翻弄されていると、不意に彼が動かしていた腰を止め、ぬかるんだ入り口に先端を押し当ててきた。
 照準を定めるような動きに、椿が無意識に息を呑む。直後、グッと腰を押しつけるようにして、丸みを帯びた先端が挿入された。
「ふっ、んっ……。ふぁっ……」
 吐息交じりの情けない声が、宙を舞う。
 指よりも逞しいものが押し入ってくる感覚に息を詰めるが、勇の腰は止まらない。徐々に、それでいて確実に奥を目指して進み、最後にグッと腰を突き上げるようにされた。
「ッ……ァッ」
「うっ、クッ……!」
 引き攣るような痛みを感じたのは、その一瞬だけ。それよりも、蜜筒にみっちりと埋め込まれた楔の感覚に気を取られ、痛みは一瞬で忘れた。
「やば……。頭が溶けそうだ……」
 独りごちた低い声が、椿の耳にかかる。そのささやかな刺激に腰を震わせると、彼が「クッ……」と声を漏らした。
 同時に、剛直がビクビクッと跳ねる。ただでさえ狭い蜜路が圧迫され、椿は苦しさと知らない感覚に戸惑うように涙を零した。
「椿、ごめん……。痛いよな」
 謝るのはそこじゃないでしょ、と言いたくなる。誰のせいで痛いと思ってるのよ、と抗議もしたくなる。
 そんな気持ちとは裏腹に、心配そうな目を向けてくる勇が迷子の子どもみたいに不安げに見えて……。椿は、小さな声で「大丈夫」と返してしまっていた。
 彼が困ったように眉を下げ、椿を労わるように抱きしめてくる。幼い頃に何度もしたハグとは違う、男性らしい肉体の感覚が伝わってくる。
 どこもかしこも、硬くて、大きくて、逞しい。子どもの時には柔らかかった頬もお腹も、今はもう知らない人のものみたいだった。
「勇……」
 椿が名前を呼ぶと、勇が不安そうな顔で見つめてくる。
 言いたいことはたくさんあるが、今さら後戻りはできない。欲だらけの寝室に漂う空気も、蜜に塗れた重なる下肢も、紛れもない事実で現実なのだ。
 そう思ったこととアルコールのせいか、椿の中で静かに覚悟が決まった。
「明日、覚えてなさいよ」
 ビンタの一発くらいお見舞いしてやろう。なんて思いながら言い放った椿に、彼が目を小さく見開く。
「ん。ちゃんと殴られるよ。だから――」
 勇が椿の頬に手を添え、眉を下げたまま微笑む。
「このまま抱かせてくれ」

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