
可愛げがないと言われた失恋後、美形エリート部長の一途な熱愛執着が甘すぎる!
著者:桜旗とうか
イラスト:北沢きょう
発売日:2025年 12月26日
定価:720円+税
甘え下手で仕事のこととなるとそれ一筋になってしまう不器用女子・三津崎凜。
30歳の誕生日に彼氏に振られた帰り道、ひょんなことから取引先の男性・香桐鷹哉と一夜を過ごすことになって……!?
「だったら、気持ちいいことをたくさんしよう」
鷹哉と過ごした夜は激しく甘く凛の心を溶かしていった――。
鷹哉に求められた凜は、「仕事のことで私情は挟まない」という条件で交際をスタートさせた。
彼の恋人として過ごす時間は楽しく穏やかで、凜は生まれて初めて明確なときめきを覚える。
そんなある時、頑張りが認められ鷹哉の会社から大きな仕事を任されることになるが……?
【人物紹介】
三津崎凜(みつさき りん)
中堅広告代理店・フズスキマーケティングの営業を務める30歳。
クールな美人なのだが、その中身は仕事と私生活の両立が苦手な不器用女子。
カバシャウスとオペラケーキを愛しており、その愛は少し暴走しがち!?
香桐鷹哉(こうぎり たかや)
大手商社ナルニスホールディングスの次期社長候補。
眉目秀麗かつ優秀で理知的なビジネスマン。
以前仕事先で見かけて以来、凜に対して密かに一途に想いを寄せており――?
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【試し読み】
「どうして私……なんですか?」
「え、好きだからだけど」
ぴとりと身を寄せてくる香桐さんが、不思議そうに言う。そっと腰に腕を回され、捕まえるように抱きしめられた。
「でも今日会ったばかりですよ?」
「俺は以前から君を知ってる」
「私は……本当に知らなくて……すみません」
香桐さんが私の身体を抱き上げて膝に乗せる。慌てる暇もないくらいさらっとやってのけたので、彼と向かい合って何度も目をしばたたかせた。
彼が私の頬にそっと指を這わせる。
「ナルニスホールディングスの香桐です。身元確認は直接してもらっていい。うちの会社で、君と会ってるよ」
息が止まるかと思った。
ナルニスホールディングスはフズスキマーケティングの極上客で、国内でも指折りの大手企業だ。アパレルからはじまり、いまではなんでも取り扱う商社となっている。
たしか、上司である立原部長の受け持ち企業だったはずだ。どおりで立原さんの名前がすぐに出てくるわけだ。
こんな大企業の社員の顔を覚えていないとか、致命的なのでは、と冷や汗が背筋を伝った。
「あ、あの……すす、すみません、物覚えが悪くて……!」
深々と頭を下げると、香桐さんが面白そうに笑う。さっきからずっとこれだ。楽しんでもらえているならかまわないが、おおらかに受け流してもらっているだけではないのだろうか。
「こうなるから社名は言いたくなかったんだよね。でも、身元もろくにわからない男相手だと不安な気持ちもわかるし、ただの軟派男だと思われるのも心外だ」
「それはおおいに思いました……!」
顔を両手で隠して力強く肯定すると、香桐さんがまた笑った。
「面と向かって話したわけじゃないから、俺を覚えてないのは当然だよ。それでいいし、なおさら好きになった」
「でも! やっぱりこういう関係はよくないと言いますか!」
「いいか悪いかなんてこの際どうでもいいよ。君が俺を受け入れられるかどうかだけでいい。三津崎さん、俺に慰められてみない?」
彼がそっと視線を動かすだけで、心臓がぎゅっと掴まれるような感覚がした。悪い誘惑だとわかっているのに、彼に触れてみたくなる。その誘いを断りたくないと思ってしまう。
「……ひ、一晩だけの関係……?」
「付き合いたいとは思うけどね。まあ、今日のところは一晩だけでかまわないよ」
「なにがあっても秘密……?」
「もちろん。俺と君だけの秘密だ」
「絶対……?」
まるで子どもみたいだ。絶対に言わないでね、と前置きをして秘密を打ち明けるよう。
「うん、絶対」
「な、慰めて……くれるだけ……?」
「それ以外にしてほしいことがあるなら応じるけど、いまは君の頭の中を俺で満たしたい。そういう、独占欲」
額をそっと擦りつけられ、身体を反射的に反らす。けれど、香桐さんの手に支えられ、うまく逃げることもできないまま顔を寄せられた。
ちゅっとキスをされると、緊張がほどけていくようだった。心地いい口づけに身を委ね、彼の首筋に腕を回す。ゆっくり、ゆっくりと舌を口内へ差し込まれ、応じるように舌を絡ませた。
「んっ……ぅ、ふ……」
くちゅくちゅと耳の奥で水音が響く。唾液が溢れ、飲み込んでも追いつかずに口の端からこぼれ落ちた。
「流されればいいよ、三津崎さん。全部俺のせいにしていいから」
そろりと手を撫でられ、握られる。目を泳がせ、返事に困っていると彼が耳元へ声を落とした。
「傷ついた君を慰めるのは、俺でありたい。ねえ、凜さん……」
ねだるように囁かれ、お腹の辺りがきゅうっと疼いた。
声が甘かったからだろうか。名前をいきなり呼ばれたからだろうか。それとも、言い訳を取り繕いながら、彼に強引に迫られて逃げ場をなくされるのを期待しているからだろうか。
どれでもいい。私は、彼の熱を浴びるほど感じてみたかった。
「別れてすぐなんて、よくないと思います……けど……」
「いいんじゃない?」
「……はい。私が軽率だと思われるだけなので、いいことにします」
ぐっと拳を握り締めて決意を固めると、香桐さんがまた顔を背けて笑った。
「そういう考え方、俺は好き」
ふわりと抱き上げられ、ソファからベッドへと運ばれる。ふかふかのベッドへ横たえられると、香桐さんが覆い被さってきた。
キスをひとつ交わしたあと、首筋に顔を埋められる。
「んっ……ん、ふ……」
ねっとりとした感触が這う。くすぐったいような、気持ちいいような不思議な感覚だ。
バスローブの衿を大きく開かれ、あらわになる肌にちゅっ、ちゅっと何度も吸いつかれて、身体は確実に熱を帯びていった。
「あ……香桐さん……」
バスローブの上から胸の膨らみをなぞるように触れてはくるが、直接触れてはもらえなくて焦れったい。
「こういうのは嫌い?」
「嫌いというか……くすぐったくて……」
もぞもぞと身をよじると、香桐さんに腰をしっかりと掴まれた。
バスローブが引っかかっていた乳房があらわにされ、彼が胸先へと吸いつく。
「んっあ……あっ……」
ちゅうっと吸い上げられると、身体が仰け反った。こんなに気持ちいいものだったっけ。人に触られることって、こんなに恥ずかしかったっけ。
ぼうっとする頭で考えてみたが、思考はすぐにぐずぐずと溶けてしまう。
「あ、ああっ……!」
じゅるっと音を立てて乳首を食まれる。もう片方の手で空いた胸を揉みしだかれ、身体に急速な熱が灯った。
「いいね。感度はよさそう」
バスローブの紐を解いて脱がされる。身につけられる下着がなにもなかったから、一枚剥がされてしまうと隠すものがすでになにもなくなってしまう。
とっさに身体を隠したが、香桐さんの手が私の手をひとまとめにして掴み、頭の上に押さえつけた。
彼がふっと目を細める。
「隠したらだめだよ」
「でも……恥ずかしい……」
「だったら、気持ちいいことをたくさんしよう」
首筋に顔を伏せてちゅっと肌を吸われたあと、ゆっくりと舐められていく。胸元へ下り、乳房の膨らみをなぞるように舌を這わせたかと思うと、頂をちゅるりと口に含まれた。
「っ……んあっ……」
ちゅうっと吸い上げられて腰が浮き上がる。
足をもがかせると、彼の手が太腿へ滑って足を左右へ大きく開かせた。
「あ、待って待って……!」
「待ってたらなにもできなくなるよ。俺、そこまで気は長くないから」
香桐さんがにこりと笑う。なにかの含みを感じるのは、私がひねくれているからだろうか。
「香桐さんは、こういうことに慣れてる……?」
「あんまりいい意味では言われてなさそうだな……慣れてるというか、取り繕うのは得意かもね」
私の手を取って、彼が胸元まで引き寄せた。心臓の辺りに手を当てられると、彼の鼓動が伝わってくる。
心臓の音って、こんなにわかるものだっけ……?
トクトクと早い心音を感じる。
「わかってもらえた?」
わずかに首を傾けて聞く香桐さんに、私はしっかりと頷き返す。香桐さんだって緊張しているらしい、とわかって少し安心した。
彼が再び胸先に吸いつく。
「んっ、ん……ふ……」
もう片方の胸を揉みしだかれながら、肉粒を舌で弄ばれると腰が浮いて揺らめいた。快感が引きずり出されていく。
「っあ……んっぅ……」
漏れる声を抑えようと口に手を当てると、香桐さんがその手を掴んだ。
「声、出して。俺が聞きたい」
舌なめずりをするように自分の唇を舐めた彼は、まるで獰猛な獣のような顔をしていた。
そんな表情に、胸がきゅうっと疼く。
「恥ずかしいの。あんまり……声を出すことに慣れてなくて」
「だったら、慣れればいいよ」
香桐さんが足の間に身体を滑り込ませると、みぞおちの辺りからゆっくりと肌にキスを落とした。優しく吸い上げ、舐めながら下っていく。下腹部まで辿られると、両足がさらに大きく開かされた。
「ま、待って、香桐さん。それ以上は……」
「待たないよ」
彼は躊躇なく秘所へ顔を埋める。ちゅっ、ちゅっと肉芽を何度も吸い上げられ、腰から下が勝手に跳ね上がった。
「っあ、ああ……っ、や、んあっ……」
「ちゃんと濡れてるね。期待してもらえてるみたいでうれしい」
蜜孔に舌を差し込まれ、じゅっと蜜を啜られる。羞恥心から身体をくねらせて逃げると、香桐さんの手が腰をがっちりと掴んだ。
「ああっ……んっぅ……ふ、ぅ……」
秘裂に何度も舌を這わされ、花芯を絡め取られる。敏感な蕾は不慣れな感覚を引きずり出して、身体を少しずつ熱くした。
「香桐、さ……あ、んっ……」
縋るように彼の頭に手を掛けた。香桐さんが向けてくる、射貫かれるような視線にどきりとして、目を離せなかった。捕まえられる。直感的にそう理解した。
手が伸ばされ、乳房にあてがわれる。柔肉を優しく揉みながら、徐々に頂の粒を摘み上げた。
「っ……あ、あっん、あ……っ」
先ほどまでは鈍い感覚だったものが、鮮明な快感として全身を駆け巡っていく。
それと同時に足の間に顔を埋めた香桐さんが、花芯をちゅっ、ちゅっと短く吸い上げる。
「ふ……っんあ、ああっ……やあっ、香桐、さ……んあっ」
彼に押しつけるように腰が浮いた。
きゅっと乳首を摘まんで捏ねられながら、敏感な芯を優しく舌で舐め上げられる。そうされることがこんなにも気持ちいいなんて知らなかった。
リネンを握り締め、身体を仰け反らせる。
「は、あ……あ……っあ、んっ……!」
がくがくと腰が揺れて、軽い絶頂へと引き上げられた。
痙攣が治まると、ほどよい倦怠感に包まれて、しばらく放心してしまう。すぐには動きたくないな、と天井を見上げていると、香桐さんが覆い被さってきて視界を遮った。
「いいね、蕩けそうな顔をしてる」
頬をそっと撫でながら、彼が柔らかく微笑む。
「……なんか……びっくりしちゃいました……」
「怖かった?」
首を横に振ると、香桐さんがよしよしと頭を撫でてくれる。まるで子どもを相手にしているような仕草で、抗議をしたいような、でも甘えていたいような不思議な気持ちになった。
「人にされるって、気持ちいいな……って」
自分でも聞き取れないくらいの声で呟くと、香桐さんが驚いたような顔をする。変なことを言ったかな、と窺うように目を向けると、啄むようなキスをされた。
「……じゃあ、続けようか」
「え……?」
香桐さんが私の身体をぐるんとうつ伏せに反す。バスローブを完全に引き剥がすと、後ろから彼が覆い被さった。
「凜さんは逃げるだろうから、最初から捕まえておくね」
「ま、待って、香桐さん……私、いまイったところで……」
「だからいいんだよ」
いたずらをするような、笑いを含む声が耳元に落とされる。
しっかりと身体を捕まえられると、彼の手が足の間をまさぐった。太腿を撫でて秘所を探り当てると、容赦なく指が押し込まれる。
「っあ、ああ……っ!」
達したばかりの身体は自分が思うよりも敏感で、入ってくる異物を押し返すように、締めつけるように肉壁が蠢く。
さらに指が増やされ、ひくつく膣内を強引にこじ開けられた。
「っあ……は、あっん……や、あっ、香桐さん……苦し……」
「ごめんね、がんばって?」
無慈悲な言葉に振り返ると、ちゅっとキスをされる。舌を絡ませ合うと気持ちよくて、他の些細なことはどうでもよくなっていく。
ぐちゅぐちゅと中をかき混ぜるように指が動かされた。身体がびくっと跳ねて腰を引く。
「ああっ……、あ、動かしちゃだめ……」
「逃げたらだめだよ。奥まで届かない」
腰を腕でがっちり押さえるように掴まれ、身動きが封じられる。
彼の指が肉壁を弄り、深くまで分け入ってくる。擦られる刺激に首を仰け反らせると、耳を食まれた。
ぬちぬちと粘った水音に聴覚が奪われていく。それに合わせるように膣内に入れられた指が動かされ、感覚はすべて持っていかれる。
「っあ……あ、っ……」
口がだらしなく開いて、喘ぎにもならない声が漏れた。
「凜さん……かわいい……」
低く、甘く響く声が背筋を這っていくような感覚を覚えた。子宮がきゅうっと疼いて、膣内を蠢く彼の指を締めつける。
香桐さんが背後ではぁ、と吐息を零した。
「凜さん……」
切なげな声で名前を呼ばれ、頭を左右に振る。何度もそんなふうに呼ばれたら、思考が溶けて理性が消えてしまう。夢中で彼を求めたくなってしまう。
香桐さんの指先が、膣壁の敏感な場所を掠めた。
「っ……! あ、あっ……だめ、そこ……香桐、さ……あ、ああっ」
彼の身体を押し返そうとすると、腕ごとがっちりと抱きすくめられる。身をよじると身体をぴったりと押しつけられて、身動きさえ取れなくなった。
「逃がさないよ」
ぐちゅぐちゅと大きな水音が響く。弱い場所をぐりぐりと擦られ、頭がおかしくなりそうだ。首を左右に振って抗おうとしたが、大きな快感からは逃げられない。
「っは……あ、あっん……あ……あっ」
下肢が震えてしまい、懸命にこらえて力を込める。そうすると、快感はより大きくなって全身を蝕んだ。
「やあっ……あっ、んっく……香桐さ……あ、ああっ……」
「凜さん……もっと乱れて……?」
甘えるような声を零しながら、彼の手が乳房にかかる。肉粒をきゅっと摘ままれると、電流が走ったような快感が頭の先まで走った。
「あ……あ、ああっ……!」
大きく身体を仰け反らせ、くねらせながら彼の腕を振りほどこうとした。それなのに、力が入らず臀部を高く上げる格好で崩れ落ちた。
「ああ……本当にかわいいな……」
香桐さんの熱っぽく、甘い声が落ちる。
ぬちゅぬちゅと膣内をかき回され、快感を与えられ続けて頭がぼうっとした。
「香桐さん……あ、も……やだ……あ、あっ……変……」
頭を左右に振って、這い出そうとすると腕を掴まれる。後ろへ引かれ、上半身を起こされると、身体が弓なりにしなった。
「っあ……あ、っ、く……それ、やあっ……」
弱い場所を的確に、執拗に擦られて鈍い快感が広がっていく。
自らもねだるように腰が揺らめいて、奥深い場所がじくじくと痛みのような疼きが走った。
「凜さん……、凜……」
覆い被さって耳元に落とされた香桐さんの声の甘さに、子宮がきゅうっと切なく引き攣れた。
「あ……あ、っんふ……あ、ああっ……イっちゃ……、あ、ああっ!」
どっと弾けるような衝撃が脳天を突き抜けていく。身体がこわばり、息が止まった。目の前が真っ白になった直後、全身が激しい痙攣に襲われる。
「んっぅ、あ、ああっ……」
ベッドの上でガタガタと身体を震わせ、のたうつ。リネンをきつく握り締めて、絶頂の強烈な快感をやり過ごそうとした。けれど、香桐さんは容赦なく膣壁を押し上げ、擦ってくる。
「ぅく……っあ、んっああ……香、桐……さ、あ、……あっんっ」
身をよじって彼の腕を掴み、逃れようとすると香桐さんと目が合った。
獣が捕食するものを狙うような目にぞくりとして、一瞬怯んだ。彼はすぐに表情を和らげ、前髪をかき上げる。ふっと息を吐き出したあと、覆い被さって噛みつくようなキスをされた。
「んっ……ふ……」
舌を絡ませて唾液を混ぜ合い、蕩けそうになると彼の指先はぐちゅぐちゅと膣内をかき混ぜる。
「あっ、ん……香桐、さん……あ、待って……、待っ……は、ああっ……」
「俺の手で感じてる君を見てると、幸せな気持ちになるんだ。……かわいくて、やめたくない」


