不埒な年下エリート君は失恋したアラサー女子への独占愛を隠さないようです

書籍情報

不埒な年下エリート君は失恋したアラサー女子への独占愛を隠さないようです

著者:江原里奈
イラスト:浅島ヨシユキ
発売日:2026年 6月19日
定価:710円+税

 

推しである上司と仲の良かった同期が婚約した、という衝撃のニュースを聞いてしまった平凡アラサーOLの月岡瑠璃。
ショックのあまりやけ酒をあおって泥酔した翌朝、目を覚ましたのは――。
なんと「お持ち帰り常習犯」と噂される5歳年下のハイスペック後輩・増田瞬の家のベッドの上だった!
気まずさから転職すら考え思い悩む瑠璃だったが、その姿を見た増田からアプローチを受け始めて……!?
「最初に会った時から、目が離せなかったんだ。あんたのことだけは……うまく言えないけど、たぶん俺にとってあんたは特別な存在で……」
熱烈な口説き文句に陥落し、たとえ遊び相手だとしても構わないと彼に身を委ねてしまった瑠璃。
関係に悩む中、実家の旅館からの手伝い要請を受け、これ幸いと帰省した瑠璃だったが、なぜかそこへ増田が強引に追いかけてきて――!?



【人物紹介】

月岡瑠璃(つきおか るり)
大手電機メーカーに勤める、自己肯定感が低めな平凡アラサーOL。
清楚で可愛らしい雰囲気を持ち、実家は旅館を経営している。
憧れの上司の婚約を聞いて失恋したところ、後輩の増田君にお持ち帰りされてしまい――!?

増田瞬(ますだ しゅん)
瑠璃の後輩で5歳年下のハイスペックイケメン。
帰国子女かつ、本店のシステム部門では屈指の幹部候補でもあったらしい。
瑠璃曰く「ホストみたい」な軟派な雰囲気で生意気だが、実はとても一途なようで……?

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【試し読み】

 二人とも裸になると、増田は丹念に愛撫を施してくれた。
「あ、すごい……もう、こんなに濡れてる」
 キスや胸元への刺激ですっかり興奮した瑠璃は、触れられている場所から生まれる快感を貪欲に求めていた。
 興奮しているのは、増田も同じ。
 すでに、彼の下半身も雄々しく形を変えている。記憶にある元カレのそれよりも大きくて、先端が張り出しているすごく淫猥な形だった。
 先端は綺麗なピンク色……男性のその部分を見るのが久しぶり過ぎて、思わず触れたくなってしまうほどだ。
(……これを、受け入れるんだ……、これから……)
 瑠璃の緊張に気づいたのか、彼は彼女の体をすぐに放した。
「ごめん」
「え?」
「急ぎ過ぎちゃったかな……? 大丈夫、やさしくするから」
 そう呟きながら、瑠璃をベッドの端に腰掛けさせた。
 何をするかと思えば、おとぎ話の王子のように足にそっと口づけをしてくる。空から落ちてきた羽になぶられるみたいで、すごくくすぐったい。
「……なんで、そんなことするの……?」
「したいから、に決まってるじゃん」
 ニヤリと見上げる表情は、どことなく艶めかしく見える。
 増田の同期に聞いたことがある。彼は海外暮らしをしていたせいで、ものすごく女慣れしているって。
 こうやってウブな年上女を落とすのも、彼の趣味の一つなのかもしれない。
 片想いの相手が結婚するって聞いてウジウジしているアラサー女なんて、恋愛経験が乏しいのは聞かなくても明白なのに。
(……ハードル低すぎない? もっと、モテそうな年上を狙えばいいのに)
 自己肯定感が低い瑠璃の心を掻き乱すかのように、増田は彼女の足にやさしく触れていく。
「ん……っ」
 彼の体温が伝わる箇所が、ゆっくりと上がっていくと息が乱れた。
 太腿をまさぐられるうちに、ありえないほどに興奮してきた。
 申し訳程度に体に絡まっていたバスローブの裾を、あっけなく退けられた。
 すでに恥ずかしいほどに濡れてしまっている花園を、指先でなぞりながら太腿の内側にキスをしてくる。
「会社じゃ清楚でお堅く見えるのに、すっごく感じやすい体しているんだよな。そういうギャップ、めっちゃそそる」
「ふぅん、そ、そんなこと……言わないで……っ」
 恥ずかしさとその身に感じる快楽に、瑠璃は困惑していた。
「そこがいいって、言ってるんじゃん。ほめてるんだよ。年上なのにやたらとかわいいのも、俺はすっごく気に入ってるよ」
 年下にカワイイとか言われても、うれしくない。
 だけど、今は感情よりも体が先に反応していた。
 彼の指先が腿の内側のやわらかな肌をそっと撫でると、その途端に悩ましい声があがってしまう。
「ん……っ」
 小さな花園は、五年ぶりに誰かに触れられる期待で、蜜が溢れ出るほど潤っている。
 内腿にまで伝うはしたない湿り気は、興奮の証。
 瑠璃は羞恥に唇を噛みしめて、それ以上の喘ぎを押し殺す。
 増田はその反応をチラリと窺ったが、器用に敏感な部分を避けて愛撫を続けている。
(え、わざと……?)
 問うような視線に、彼はふっと意地悪な笑みを浮かべた。
「どうしたの? そんな風に、目を潤ませちゃって」
「……っ!」
 悔しそうな瑠璃に、彼は右手を取って手の甲に口づけしてくる。
「したいこととかしてもらいたいことがあったら、おねだりしなよ? ねぇ、ワガママなお姫様?」
「お姫様って! バカにしないでよ!」
「バカになんてしてないよ。俺、瑠璃のこと初めて見た時から姫っぽいなって思ってたもん」
 その言葉に、クラクラしてきた。
 増田は海外経験のある遊び人だ。
 合コンで「お持ち帰り、日常茶飯事」の遊び人だって、彼と同期の女子がいつも噂話をしている。彼女は作らない主義で、ワンナイトばかりだって。
 そういうモテ男にとって女性が喜びそうなことを言うのは、息をするよりもたやすいことなんだろう。
(自惚れちゃいけない……この子にとって、私はただの遊び相手! だから、私も思う存分遊ぶつもりでいないと!)
 瑠璃は自分の立ち位置を、客観的に考えてみた。
 好きでもない男……好きになってくれない男に、抱かれようとしている。
 でも、プライドを捨てて相手の下心に縋っているのは自分のほう。相手が遊び人だって知ってのことなんだから、文句は言えない。
(そう……遊び、一回だけの。でも、それさえなかったら、ホントに干物になっちゃうかも!)
 だから、いくら傷つく未来がわかっていても、彼に抱かれなきゃいけない。
 理屈じゃない……それは、崖っぷちアラサー女の本能だった。
「どうしたの、お姫様?」
 再び変な呼び方をされて、瑠璃は唇を尖らせる。
「お姫様って……いい加減やめてよね。まだ、呼び捨てにされる方がマシ」
「ごめん、瑠璃」
 少しむくれた顔をした彼女をなだめるように、彼は首筋にキスを降らせた。
 じわりと体が熱くなって、もっと触ってほしいっていう気持ちでいっぱいになる。
「わかったよ。心は、なかなか許してくれないって」
 不意打ちのように下肢に触れて、ぬかるみをまさぐる。
「ん、うぅ、ん……っ」
 瑠璃が喘ぐと、彼はニヤリと笑った。
「でもさ、瑠璃のここ、俺のこと待ってるみたい。すっごい濡れてる」
 そんなこと、言われなくたってわかる。
 増田は予想以上にイジワルだ。彼に抱かれるのを、今か今かと待ちわびる自分が浅ましく思えて泣きそうになる。
 でも、どんな底意地の悪いことを言われても、巧みな指先で触れられるのは心地いい。
 彼に与えられる快楽に、瑠璃のプライドはあっけなく崩れ去っていた。
 相手は会社の後輩じゃない。ただの一人の男だと思えばいい。
「あ、あぁ……」
 指先に蜜口を焦らされると、透明な液体が奥から溢れ出てくる。
 ぬめりを借りた指が花襞をくすぐるように愛撫して、どんどんと瑠璃の理性を奪っていく。
(……そこ、じゃない。もっと、奥……)
 口走りそうになって、思わず口に手を当てた。
 男の人の指だから、自慰する時に触れる自分の指よりもゴツゴツしている。
 何とも言えない違和感と、久しぶりに他人に与えられる快感が背筋を走り抜ける。
 増田の指先が襞の奥に潜り込むと、待っていたかのようにキュッと膣肉が収縮した。
「あ、あぁ……っ……!」
「すごい、締めつけだね」
 低い声が、耳元で囁きかけてきた。
「熱くて濡れてて、気持ちよさそう……指だけじゃなくて、俺のことも、ここに入れてくれる?」
 内側の潤んだ媚肉をまさぐられ、瑠璃は頭を打ち振った。
 官能を揺さぶるうごめきが気持ちよすぎて、とても正気ではいられない。
「あ、あんっ……!」
 体を調べるようにじっくりと内部をまさぐり続けて、彼は瑠璃に狼狽の声をあげさせる。
「一本じゃ、物足りなさそうだな。わがままなお姫様」
 彼女の反応を存分に楽しんでから指を引き抜くと、まるで見せつけるように濡れた指先をペロリと舐めた。
「甘くておいしい……ステキだよ、瑠璃」
 それを聞いた瞬間、ズクンとこれまでにないような疼きを子宮に感じてしまう。
 恥じらいがスパイスになって、熟れた花園が彼の指の感触を惜しむようにヒクヒクとうごめく。
 指を二本に増やして再び彼が潜り込むと、肉体が悦びに打ち震える。
「あっ、あああん……っ」
「……すごいよね。食いちぎられそうな勢いだ。どれほどの男を、咥え込んできたわけ? そんな清楚なカオしてるのに」
「いや、そんなこと……!」
 これまで三十年近く生きてきて、一人しか男性経験がないのに。
 ただ、こんな時に本当のことを言って、モテないと思われるのも悔しくて。
 小さなわだかまりを一蹴するように、増田は指の抜き差しを強めていく。
「あ……、あうっ、だ……だめ、そんな風にしたら……!」
 怖くなるほど、瑠璃は翻弄されていた。
 官能を刺激され、体が浮き立つような奇妙な感覚に襲われる。
「は、あああっ、あ……ッ、はぁっ、ん……っ」
 その瞬間、小さな叫びを漏らし、瑠璃は頂上に駆けのぼっていた。
 ぐったりとして息を整えている彼女に、増田は驚いたように呟いた。
「へぇ……これでイッちゃうなんて、感じやすい体なんだな」
 その言葉に、どうにも違和感があった。
(……イッたの……? この私が?)
 達した後の気怠さに漂いながらも、瑠璃は内心驚いていた。
 元カレが丁寧に前戯をしない人だったから、セックスでも前戯でもこんな風にイッたことがなかったのだ。
 不感症なのかと思って、悩んでいたのが嘘のようだ。
 まだトロンとした表情をしたまま呆けている瑠璃を、彼はゆっくりとベッドの上に押し倒した。
「今度は瑠璃のここ、俺が独占してもいい?」
「えっ」
「これからは、俺以外とセックスしちゃダメ。わかった?」
 あまりの独占欲の強さに驚いたけれど、次の瞬間にどこからか少しばかり苦い感情が染み出していた。
(遊び相手に、そんなことを言うなんて……ちょっと生意気じゃない?)
 しかし、有無を言わせぬ状況に、瑠璃は頷くことしかできなかった。
 増田はヘッドボードに置かれていた避妊具を取り上げると、慣れた様子ですでに隆起した屹立に装着した。
 濡れた胎内に、ぬぷりと大きな塊が入ってくる感覚。
 ようやく彼を受け入れた瞬間、焦らされ続けて飢え切っていた体はすぐに歓びを露わにした。
「あぁっ、あああ……っ!」
 嬌声をあげながら二度目の頂点に押しやられ、瑠璃はびくびくと下肢を震わせた。
(ああっ……私、今、エッチしてるんだ……!)
 五年ぶりに男性に抱かれていることに、泣きそうな感慨が湧き起こる。
 快楽に僅かに開いていた唇は、彼のキスで塞がれて深く舌を絡まされた。
「ん……っ」
 鼻にかかるような声が、漏れてしまう。
 彼のものはすっかり硬くなっていたが、十分な愛撫で潤っているし、すでに二度も絶頂に達しているせいで痛みは感じない。
 むしろ、圧迫感が気が遠くなるほどの熱と快楽に変わっていく。
 子宮の奥まで届きそうな感覚にビクッと体を震わせ、瑠璃は彼の背に回した手にグッと力を込めた。
「あ、ああ……っ、深すぎっ……」
 泣き声をあげて目を開けると、増田も少し苦しそうな表情をしている。
「瑠璃のなか、狭くて……すごい熱い……」
 いつもより少し低い声が、耳朶をくすぐる。
 自分だけじゃなく、彼も快楽に濡れているのがわかった。
「瑠璃は、こんなにいい体しているのに……ね、菅原副長はもったいないことしたよなぁ……」
 不意に菅原副長の名前が出たから、びっくりして思わず体が震えた。
「んっ……! ちょっと……っ」
 無意識のうちに強く締めつけてしまったようで、上にいた彼が小さく呻いた。
「もしかして、あの人のことを思い出して感じたの? 俺に抱かれてるのに……ひどいなぁ」
「ち、がう……」
「まぁ、いいよ。俺のことだけしか考えられないようにしてあげるから」
 ドキッとするような色っぽい笑みを浮かべて、彼はゆっくりと動き出した。
「ああ……、ああッ、ああん……っ」
 彼の剛直で突き上げられるたびに、抑えきれずに声が漏れる。
「カワイイじゃん、もっと聞かせて」
「あっ、なんのこと……?」
「顔も、体も、喘ぎ声も……ぜんぶ、俺の好み」
 本気かどうかわからない、彼の誉め言葉。
 それでも、今はそれがうれしかった。この行為を盛り上げるための戯言だとしても、それは精神的な満足感がスパイスになって、瑠璃は久しぶりのセックスに溺れていた。
 彼の動きと同調するように、彼女の体もリズムを刻んでいた。知らないうちに腰をくねらせて、彼のことを追い求める。
 次第に肉体にむず痒さを感じ、尿意のような感覚に襲われた。
「る、瑠璃……っ?」
「……あッ、ダメっ……い、や……!」
 次の瞬間、彼が動くと同時に、内側から何かが吹き出していた。
 彼の鎖骨から引き締まった腹部の辺りが、彼女が放った透明な液体でびっしょりと濡れていた。
「あ、ああ……ごめんなさい、私……」
 さっき、トイレにいったはずなのに信じられない!
 すごく恥ずかしかった。これまで快感に流されていたのが嘘みたいに、思わず青ざめてしまうほどに。
 だけど、彼の反応は瑠璃が思っていたものとは真逆で、無邪気に目を丸くして驚いている。
「えー、すごーい! 瑠璃って潮吹きしちゃうんだ!」
「え……、シオ……?」
「そうだよ。おしっことかじゃないよ、コレ。俺との初めてのエッチでこんな風になるなんて、めっちゃ相性いいんじゃない?」
 そう言われて、ようやく自分の体に何が起こったのかわかった。
「えっ、ええー……っ!?」
 驚きのあまり、瑠璃は悲鳴じみた声をあげた。
 元カレとはもちろん、一人エッチでイッた時さえもそんな風になったことはない。百戦錬磨のAV女優しかできない芸当で、一生自分には無縁だと思っていたのに。
「イクのも、もうすぐじゃない? 俺も、そろそろガマンの限界だから……一緒にいこう。一緒に」
 興奮を押し殺した様子で、増田が囁いてくる。
 そう言われるのは、けっこうプレッシャーだ。
 一人エッチではイけるけど、エッチとなると全然ダメ。
 「だから、そんなの無理」って言おうとしたけど、乳首をやわらかにいじくられながら動きを再開されると、喘ぎ声以外にしゃべる余裕なんてなくなった。
「あぁ、あああ、あああっ」
 快感のあまり靄がかかっている思考力の中で、ぼんやりと思った。
(……エッチって、こんなに気持ちいいものだったっけ……?)
 元カレとのエッチの時、いつも早く相手がイかないかなって思っていた。
 一生懸命に腰を振る様子を白けた気分で見ていた気がする。
(あんなに大変だったのにな……)
 ふと思い返すと、エッチの苦痛具合は眩暈がするほどだった。
 喘いだりイク振りを研究してみたり、と嫌われないように演技ばっかりしていた。
 きっと、相手にもそれが伝わったのだろう。
 フェードアウトしたと言えば聞こえはいいが、結局のところ元カレに距離を取られたのは、自分が感じられないからだと思っている。
 でも、今は演技をする余裕さえも失って、ありのままの自分で感じまくっている。
 いつの間にか、増田の欲望はさっきよりも硬く容量も増して、瑠璃の感じる部分を狙ってくる。
「だめっ、大きすぎっ……、いやぁんっ……!」

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