バリキャリOLはクールな完璧後輩の滾る蜜愛に濡れている

書籍情報

バリキャリOLはクールな完璧後輩の滾る蜜愛に濡れている

著者:小日向江麻
イラスト:浅島ヨシユキ
発売日:2025年 11月21日
定価:710円+税

 

経営コンサルティング会社で働く仕事好きなバリキャリOL・上原奈緒。
彼女には、折坂風雅というどこか馬の合わないクールな後輩がいるのだが……?
あるプロジェクトで、顧客先の旅館へと出張していた奈緒と風雅。
その夜、彼女は泊まっている部屋に穴が空いているのを見つけてしまい……。
覗いてみると奈緒の名前を呟きながら自らを慰めている風雅がいてーー!?
「っ、はぁっ、はぁっ……上原さんっ……」
淫らなその姿に奈緒の身体も熱く滾っていくーー。
再び出張に来た二人だったが、奈緒は先日見た光景に抗えず、またもや風雅の部屋を覗いてしまうのだが……。
今度は自分が覗いていることが風雅にバレた!?
そして、奈緒は風雅に対してとある大胆な提案を持ちかけることに……!!



【人物紹介】

上原奈緒(うえはら なお)
経営コンサルティング会社で働く26歳。
真面目な仕事好きで、顧客の希望に寄り添うポリシーがある。
社内に愚痴を吐けるような仲の同僚がいないのが悩みの一つ。

折坂風雅(おりさか ふうが)
奈緒の後輩のコンサルタント。25歳。
長身でルックスはいいが、口数が少ないため不愛想に見られがち。
出張先の旅館で奈緒にとある場面を見られてしまいーー?

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【試し読み】
 

 酒席を終えると、私と折坂くんは旅館の宿泊棟に向かった。そこで待ち構えていた若女将に連れられ、エレベーターで三階へ移動する。案内されたのは、赤い絨毯が敷かれた廊下をずっと奥に進んだ突きあたりの部屋の前だ。
「こちらの萩の間が上原様、こちらの蘭の間が折坂様のお部屋となっております。鍵をお渡ししますね」
「ありがとうございます」
 振り返った若女将が私と折坂くん、それぞれに客室の鍵を渡してくれる。昔ながらの、棒状のアクリルキーホルダーが付いたそれを受け取り、頭を下げる。
 若女将はさきほどの酒席にも顔を出してくださっていて、そのときに三十代後半と聞いた。弾けるような笑顔が魅力的な女性で、淡い黄色の着物が彼女の持つ溌剌とした雰囲気によく合っている。
「客室にバスルームはついておりますが、地下一階の大浴場が二十四時まで営業しておりますので、よろしければそちらもお使いください」
「はい! 遠慮なく使わせていただきます」
 悠泉閣といえば、源泉かけ流しが楽しめる温泉としても有名だ。泉質はアルカリ性で、美肌の湯として情報サイトや雑誌にもよく取り上げられている。この機会に入ってみたいと思っていたので、とても楽しみだ。
「朝食は七時半からビュッフェでのご案内になります、二階の大広間にお越しください。……それでは、私はこれで。なにかございましたら、お気軽にフロントまでご連絡くださいね」
「はいっ、本当にありがとうございます」
 愛想のいい笑みで深々と頭を下げると、若女将はエレベーターホールの方へと去っていった。腕時計で時刻を確認すると、二十三時すぎ。私たちに直接案内をするためとはいえ、こんな時間まで稼働しているとは、彼女も大変だ。
「大浴場、楽しみだね」
 まだ営業終了まで一時間くらいあるから、労働の汗を流すには十分だ。そう思って折坂くんに言うと、彼の眉がぴくんと跳ねた。このリアクションは、驚きだろう。
「まさかこれから行くつもりですか?」
「うん」
「……明日、九時から打ち合わせなの知ってますよね?」
「それはそれ、これはこれ」
 出張で長時間気を張って疲れてはいるけれど、業務時間を終えれば半分はプライベートみたいなものだ。ここ数年はのんびり旅行をすることもなかったから、温泉くらいは堪能したい。
「タフですね。俺はもう休みます」
 折坂くんは半分呆れたみたいな口調で言った。
 彼の場合は私が飲めないぶんを補ってくれていたため、飲み疲れというのもあるのかもしれない。嫌味を言われたようで一瞬ムッとしたけれど、私がこうして無事でいられるのは彼の頑張りのおかげでもあるから、苛立ちもすぐに掻き消えた。
「明日、朝食のときに軽く改善計画作成の打ち合わせしたいんだけど、いい? 実際泊まってみて感じたこととか、新しく提案したほうがいいことがあったら確認しておきたくて」
「はい。朝食は七時半らしいので、その時間に大広間でいいですか?」
「うん、大丈夫。じゃ、おやすみなさい」
「お疲れさまです」
 私たちは短く挨拶を交わすと、それぞれの部屋に入った。
 玄関で照明をつけると、まず私の荷物であるスーツケースが置かれているのが目に入った。小上がりの先の、畳張りの室内にはすでに布団が一組敷かれている。いずれも、従業員が手配してくれたのだろう。
 部屋は二~三人用の客室らしい。布団の奥には樫のローテーブルと座椅子。テーブルの上には旅館案内の冊子やお茶のパック、菓子などが置かれている。いかにも古き良き旅館、といった雰囲気だ。
 さっそくスーツケースを室内まで運び、着替えやスキンケアグッズなどを取り出し始める。
 ――さて、実態把握とかこつけて、温泉を楽しんでこよう。
 私は早々に支度を済ませ、地下の大浴場へと向かった。

「ふぅ……」
 お風呂を終え、備え付けの浴衣に着替えたあと萩の間に戻った私は、内鍵を締めて小さく息を吐いた。
 平日であったせいか、この時間帯の大浴場は空いていた。お湯の温度も熱すぎず、ぬるすぎずで快適。温泉に浸かってじっとしているだけで、日ごろの疲れが洗い流されていくようだった。
 草履型のサンダルを脱ぐと、着替えの入った袋を傍らに置き、敷かれた布団の上にぽすんと座った。それから、大浴場のそばの自販機で購入したミネラルウォーターのキャップを外して、ごくごくと飲み下す。お風呂上りの水分って、どうしてこんなにおいしく感じるんだろう。
 テレビの真横にあるレトロな置き時計を見ると、短針と長針が十二のところで重なっている。丸一日仕事モードで居続けたためか、さすがに疲れた。明日のために、そろそろ寝る準備をしないと。
「朝の準備をあらかた済ませて、と……」
 今日着てきた服を畳んでひとまとめにしたり、替えのスーツやワイシャツのしわを携帯用のアイロンで伸ばし、クローゼットのハンガーにかけたり。今日中にできることをやってしまえば、明日慌てなくて済む。
 最後に、整理を終えたスーツケースや手荷物のバッグや資料などを部屋の押し入れに入れる。一泊なので外に出しておいても問題はないのだけど、普段から雑然としている空間を好まないのと、もし旅館の従業員がやってきた際に、少しでもきちんとしているところを見せておいたほうが信頼感につながるかも、という打算が働いたのだ。
 押し入れは屈めば身体ごと入れるスペース。使用しなかった布団が一組まるまる入っているだけで、ほかにはなにもなさそうだ。
「ん……?」
 押し入れの奥の一点に視線をやったとき、なんとなく違和感を覚える。
 なんだろ。ここだけ妙に明るくて、板の継ぎ目がボロボロに見えるんだけど――
 不思議に思い、私はしまってある布団を外に引き出したあと、両手と膝をつく姿勢で奥まで進み、指先で不審な場所をなぞった。
 あ、穴が空いてる……?
 間違いない。直径二センチ程度の穴だ。
 深い意味なく、その穴を片目で覗き込んだ。
「っ!?」
 私は叫び声を必死に噛み殺した。
 穴の先には、見覚えのある風景が広がっている。樫でできたローテーブルと、その上にのっている旅館案内やお茶菓子のセット。私の部屋にあるのとまったく同じものだ。
 この壁の向こう側は蘭の間だ。先ほど、折坂くんが入っていった部屋。
 てことは、ちょっと待って……嘘でしょ?
 これはとなりの部屋の風景で、折坂くんの部屋の様子が見えちゃってるんだ……!
 老朽化が進んでいるのはもちろん知っていたけど、客室の壁に穴まで空いているとは思わなかった。こちら側は押し入れのなかだから気付かなくても仕方がないとして、向こうの部屋の客は気付かないものだろうか?
 疑問はすぐに解決した。向こうを覗く際に視線の高さを変えてみると、なにか障害物があるのがわかる。おそらく室内の装飾品だ。この部屋にも、ちょうど反対側に細長い壷が飾ってあるから、同じようなものであると推測できる。この障害物が上手い具合にこちら側の穴を隠しているのだ。
 とはいえ、押し入れからとなりの部屋が覗けてしまっている状況はよろしくない。明日、旅館側に話をしないと――
「っ、く……ふ、ぅっ……」
 …………?
 耳を澄ましてみると、吐息のような、くぐもった声のような音が聞こえてくる。
 もしかして、飲み過ぎて調子を崩したのだろうか?
 心配になって、狭い押し入れから可能な限り室内を見渡してみる。
 折坂くんはすぐに見つかった。テーブルの向こう側で、私と同じように備え付けの浴衣を着た彼は、布団の上に胡坐をかき、こちら側を向いて座っている。
 しかし、次の瞬間――
「……!?」
 わが目を疑った。折坂くんの浴衣の合わせ目を押し開いた下腹部から、赤黒いなにかが突出しているのが見えたからだ。
 彼は右手でそれを掴むと、上下にゆっくりと扱きながら、はぁはぁと吐息をこぼしている。
 最初は苦しげに聞こえたけれど、彼の蕩けるような表情を見ればそうではないことがわかる。あれだけ飲んでも顔色が変わらなかったのに、目の前の折坂くんは頬を紅潮させ、なにかに取り憑かれたみたいに手を動かしている。傍には、脱ぎ捨てた下着らしきものが確認できた。
 ――こ、これってっ……自分で、してるってこと……?
 驚きと罪悪感とで、左胸を押さえながらすぐに穴から目を逸らした。手のひらから、心臓がドキドキと忙しく音を立てているのが伝わってくる。
 こんな、プライベート極まりない場面をこっそり盗み見るなんて最低だ。私も別に、こういう展開を期待して覗いたわけじゃない。
 ――今見たことはすべて忘れよう。私はなにも見なかった。
 自分にそう言い聞かせながらも、脳裏には折坂くんのうっとりした表情が浮かんでくる。
 あんな折坂くん、初めて見た。いつも冷静で、表情や感情に乏しいイメージの彼が、衝動に突き動かされている姿は、全然想像がつかなかった。
 ……彼でも自分でしたりするんだ。二十代の男性だから当たり前なんだろうけど、普段のイメージと噛み合わなくて、動揺してしまう。
 そもそも他人の自慰行為というのを初めて見た。男の人ってああいう感じでするんだ。キレイな顔に似合わない、ちょっとグロテスクなそれを握り込んで、呼吸を乱して――
 この場から離れるべきだとわかっているのに、身体が言うことを聞かなかった。
 それどころか……壁の向こうで繰り広げられている光景を、もう一度見たい、という衝動に駆られてしまう。
 ――私ってば、なにを考えてるの?
 こんな場面をまじまじと見てはいけない。これじゃ、まるで盗視だ。
 自分に言い聞かせるけれど――結局、私は吸い寄せられるみたいにもう一度穴を覗いてしまった。
「っ、はぁっ、ぁっ……っ、く……」
 セクシーな吐息をこぼしつつ、先ほどよりも、折坂くんが下腹部を扱く手の動きは速くなっている。快感に耐える折坂くんの表情や、角度を増して勃ち上がるたくましい屹立を眺めているうちに、お腹の奥がきゅんと疼いてくる。
 ……す、すごい折坂くんのって、あんなに大きいんだ……!
 他人のそれを比較できるほど経験人数が多いわけじゃない。特に、会社に入ってからは仕事の優先順位がもっとも高かったこともあり、男性とのお付き合いすらない。
 でも、それまで触れ合ってきた男性のなかでは間違いなく大きい部類に入る。張り出した笠の部分も、太さも、長さも、私が目にしたものではいちばんだ。
 その剛直が、快感の先走りを溢れさせているようだ。それを自身にまとわせながら、折坂くんはなおも愛撫を続けている。
 ――うわ、先っぽからえっちな音出ちゃってるっ……!
 くちゅくちゅ、と絡みつくような水音が鼓膜を刺激する。
 折坂くん、すごく気持ちよくなってるんだ。そうだよね。あんなに感じ入って、息を弾ませて……気持ちいいに決まってる。
「うえ、はら、さんっ……」
 そのとき、自分の名前をつぶやかれたので心臓が止まるかと思った。
 ……もしかして、覗いてるのがバレた?
 どうしよう。なんて言おう。自慰をこっそり見てたなんて、なにも言い訳できないっていうのに……!
 私は次の彼の言葉まで身を固くしていたけれど、彼は愉悦を追う手の動きを止めずに、
「上原さんっ……!」
 と、もう一度私の名前を呼ぶだけだった。
 こちらの存在には気付いていないようで、心底ホッとした。
 でも、じゃあ、どうして私の名前を呼んだりするの……?
 湿り気を帯びた懇願するような響きに、私の下肢からとろりとしたものが溢れていくのがわかる。
 ……私に、欲情してるの?
 そう考え至った直後、私は思わず自身の右手を浴衣の合わせ目から差し入れ、指先をショーツのなかに潜り込ませた。
「っ」
 秘裂に触れると、くちゅりと淫靡な音がした。折坂くんは自身の行為に没頭しているため、おそらく気付かれることはないだろうけれど、私は慎重に秘裂を搔き混ぜ、快感を高めていく。
 ――あの折坂くんが、私の名前を呼んで自慰に耽っている。
 その事実が媚薬のように私の身体を火照らせて、急速に高ぶらせていった。軽く愛撫する前から、入り口からは淫らな蜜が溢れていて、私の指先をぐっしょりと濡らしている。
「っ、はぁっ、はぁっ……上原さんっ……」
 折坂くんに名前を呼ばれると、まるで彼に触れられているような気分になって、秘部をまさぐる快感がいや増していく。
 彼の吐息や切なげな声に煽られる形で、私もショーツのなかの指先を動かす。人差し指と中指を揃えて秘裂に這わせると、愛蜜で潤っているその場所は、二本の指をいとも簡単に吸い込もうとする
「んんっ……!」
 指の腹が内壁を擦りながら侵入してきた瞬間、私は歓喜の悲鳴を必死に噛み殺した。
「っ、ふ、ぅ……っ」
 同僚の、それも私のことを嫌っているのではと思っていた折坂くんの自慰を盗み見ながら、自分も同じように悦楽を追いかけてしまっていることに。そして、それを絶対に気付かれてはいけないという緊迫した状況に、ひどく興奮しているからなのだろう。
 四つん這いの姿勢のまま、左手を押し入れの壁について体重を預け、右手で愛撫を続ける。その間も、穴の向こうにいる折坂くんの挙動から、目が離せない。
「はぁっ、はぁっ――……く、ううっ……」
 愉悦に翻弄されているらしい彼の愛撫はどんどん激しいものになっている。雄々しく反り返った太ましい塊を強く握り込み、ぐちゅぐちゅと水気の強い音を立てながら、高みに上り詰めようとしている。
 彼の手のなかで生き物のようにびくびくと震える怒張。それを見ているだけで、身体の中心がカッと熱くなって、下肢に差し込んだ指先を衝動のままに搔き混ぜてしまう。
 ――ナカ、熱い。もっと刺激をほっして、うねってるのが自分でもわかる。
 私はさらなる快感を求めて、親指で敏感な突起を剥いて転がしてみる。
「ぁっ……!」
 想像していたよりも鋭い悦びに声が漏れて、向こうに気付かれてしまったかと危ぶんだけれど、こちらから反応を見ている限りその様子はなさそうなのでホッとする。彼は相変わらずキレイな顔を情欲に染め、セクシーな吐息をこぼしながら快感の渦のなかにいる。
 その淫猥な所作を見ているだけなのに――指先が止まらない。人差し指と中指を突き立ててナカを擦り、親指で秘芽を嬲る。
「上原さんっ……っ、ぁあ、もうっ……!」
 折坂くんの声がどんどん切羽詰まったものになっていく。屹立に刺激を与える手の動きも、それまでとは比較にならないほど速くなり、切っ先は今にも弾けそうに大きく膨らんで、解放のときを待ちわびているみたいだ。
 ――そんなのを見せられたら、私も、もうっ……!
 どくんと全身が強く脈打つのを感じた。その次の瞬間。
「っ、あ、っ――……!」

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